映画ゼロ・グラビティが評価される理由!極限の宇宙空間が意味するものとは?あらすじネタバレ

ゼログラビティのチラシ

こんにちは!

エンタメブリッジライターのchieです。

今回は、映画「ゼロ・グラビティ」をご紹介します。

数ある宇宙を舞台にした映画の中でも、その映像美は群を抜いています。

圧倒的な映像美を実現できた理由には、最先端の映像技術が駆使されたことにあります。

あらすじと共に、その技術についても詳しくご紹介したいと思います。

それでは、さっそくご紹介していきたいと思います。

1.ゼロ・グラビティの作品紹介

公開日: 2013年12月13日 (日本)
監督: アルフォンソ・キュアロン(Alfonso Cuaron)
脚本:アルフォンソ・キュアロン(Alfonso Cuaron)、ホナス・キュアロン(Jonas Cuaron)
出演者:サンドラ・ブロック(Sandra Bullock)、ジョージ・クルーニー(George Clooney)
受賞歴:第86回アカデミー賞監督賞、撮影賞

2.ゼロ・グラビティのあらすじ紹介

ゼログラビティの画像
画像出典:https://itsasmallfilmworldafterall.wordpress.com/

それでは、ゼロ・グラビティのあらすじを紹介していきたいと思います。

ゼロ・グラビティのあらすじ(ネタバレなし)

宇宙空間に浮かぶスペースシャトル、「エクスプローラー号」。

搭乗しているのは医療技師のライアン・ストーン博士(サンドラ・ブロック)、指揮官のマット・コワルスキー(ジョージ・クルーニー)、そしてシャリフたち乗組員。

ライアンとシャリフはハッブル宇宙望遠鏡の修理、マットは新しい船外活動ユニットのテストを行っていました。

そのとき、ヒューストンの管制から、巨大なスペースデブリ(宇宙ゴミ)が接近しているとの緊急連絡が。

慌てて避難しようとする3人でしたが、デブリはエクスプローラー号に激突。

シャリフはデブリの直撃を受け亡くなってしまいます。

そしてライアンとマットは宇宙空間に放り出されてしまいます。

ライアンはパニックから呼吸がうまくできなくなり、宇宙服の酸素残量も急激に低下します。

そんなライアンを、間一髪マットが命綱にくくりつけ、宇宙服のスラスター(噴射装置)を利用して、2人でエクスプローラー号へ戻ります。

エクスプローラー号は壊滅的な被害を受けており、乗組員も全滅していました。

軌道上の通信衛星も破壊され、ヒューストン管制との無線通信も使えない状態。

漆黒の無重力空間に放り出されたライアンとマットは、果たして生還できるのでしょうか・・・!?

ゼロ・グラビティのあらすじ(ネタバレあり)

ライアンとマットは、使えなくなったエクスプローラー号は諦め、マットの船外活動ユニットを使って、ISS(国際宇宙ステーション)へと向かいます。

国際宇宙ステーションの手前でスラスターの燃料がなくなってしまい、減速できずにハイスピードで接近するライアンとマット。

ライアンはなんとか国際宇宙ステーションの端っこにつかまることができましたが、命綱でつながっているマットが離れてしまいそうになり、ライアンも引きずられてしまいます。

このままでは二人とも助からないと判断したマットは、自ら命綱を離します。

国際宇宙ステーションも損傷を受けており、地球に帰還するためのソユーズ宇宙船がかろうじて残っていましたが、パラシュートが開いてしまっていました。

パラシュートが開いていると、大気圏に突入して地球に戻ることができません。

マットはライアンと離れてしまいましたが通信が通じており、ライアンに指示を出します。

近くに中国のステーション「天宮」があるので、残ったソユーズ宇宙船を利用して「天宮」に行くよう伝えます。

やがてマットとの通信も途絶えます。

ソユーズに乗り「天宮」を目指そうとしたライアンでしたが、なんと燃料切れを起こしており発信しません。

さすがにもう駄目だ・・・とあきらめかけたライアンは、ソユーズ内の酸素供給をストップさせ、目を閉じます。

すると突然、ソユーズの窓を外からノックする音が聞こえ我に返ったライアン。

何とそこにはマットの姿が。

マットはソユーズの中に入ると酸素供給を再開させ、あきらめないようにライアンを励まします。

そして着陸時の逆噴射装置の推進力を利用して「天宮」にたどりつくようアドバイスします。

目を開けたライアン。

そこにはマットはいません。

マットの姿は幻だったのです。

ライアンはマットの指示通りに「天宮」へたどりつきます。

「天宮」のソユーズ「神舟」に乗り込んだライアンは、中国語表記に苦戦しながらも「神舟」を起動させ、大気圏に突入し、無事地球へ帰還したのでした。

3.ゼロ・グラビティの見どころ

ゼログラビティの画像
画像出典: https://itsasmallfilmworldafterall.wordpress.com/

続いて、ゼロ・グラビティの見どころをご紹介したいと思います。

圧倒的な映像美に注目!

「ゼロ・グラビティ」では、何といっても美しい映像に注目してほしいと思います。

本作は、私が初めて映画館に2回観に行った映画です。

映画館に同じ映画を何回も観に行く人がいますが、正直あまりその気持ちを理解できませんでした。

映画館はお金もかかるし、一度観に行けば十分じゃない?と思っていました。

しかし、「ゼロ・グラビティ」を初めて観に行ってその映像に衝撃を受け、もう一度映画館で観たい!と思ったのです。

そこで、周りの人たちに勧めまくり、「観てみたい」という人と一緒に、自分ももう一度観に行きました。

正直なところ、本作は、「こんなの、絶対無理でしょ・・・」と思ってしまうような展開が、ところどころあります。

例えば、女性であるライアンが、高速移動する宇宙船の外側の手すりに片手でつかまっていたり、たまたま見つけた外国製の宇宙船を乗りこなして地球に帰還したり・・・。

普通に考えたら、命綱なしで宇宙空間に放り出された時点で、ジ・エンドだよね・・・と思ってしまいそうになります。

しかし、そんなことは気にならないほど、映像が素晴らしいのです。

逆に言えば、映像技術によって成り立っている映画とも言えます。

美しく輝く宇宙空間、リアルな無重力空間、酸素のない息苦しさ・・・。

まるで自分も宇宙にいるかのような、圧倒的な没入感が感じられます

映画館でなくても、その映像の凄さは十分に感じることができます。

ぜひ、このページにリンクされている予告編を観てみて下さい。

驚きの撮影方法!

リアルな宇宙映像は、まるで本当に宇宙で撮影したかのようです。

いったいどうやって撮影したのだろう!?とつい気になってしまいます。

本作の監督は、アルフォンソ・キュアロン。

監督は、まず技術面のことは考えず、ドラマ性を重視してストーリーを作りました

監督の息子であるホナス・キュアロンが脚本を担当しています。

ストーリーと脚本が完成してから、映画を完成させるには新たな技術が必要だと気づきます。

ストーリーを語るために、新たな技術が必要だったのです。

監督は、4年半もの歳月をかけて、その撮影方法を確立させました

実際に映画を見るとよく分かりますが、本作は「光」が有効に利用されています。

光の反射などで、自分も宇宙空間にいるかのような錯覚が起きるのです。

監督は、「ライトボックス」という特殊な装置を開発し、宇宙空間での光を再現しました

俳優は、ライトボックスの中に入り、体の傾きを自在に操れる装置に乗り、縦横無尽に走り回るカメラによって撮影されました。

ライアンが宇宙空間でグルグルと回転するシーンがありますが、これはライアンの乗った装置が動くだけでなく、照明自体も傾いて絶妙な光を表現しているのです。

また、宇宙船の中を動き回るシーンでは、無重力を表現するため、俳優は12本のワイヤーで吊るされました。

主演のサンドラ・ブロックは5か月にも及ぶ訓練により、宇宙空間での自然な体の動きを習得しました

もともとサンドラ・ブロックはダンサーの素質があり、複雑な体の動きを見事に表現しました。

スペースシャトルや国際宇宙ステーションは、ほとんどがCGによるバーチャルセットで、小物ひとつひとつに至るまで、NASAの資料を参考に精巧に再現しています。

宇宙服もCGで、撮影時点では白のシンプルな服。

表面の描写があとから付け加えられたのです。

作中では、とても自然で、CGとは思えないほど。

映画の映像技術もここまで進歩したか・・・とため息をつかずにはいられません。

撮影を担当したルベツキ監督は、アカデミー賞の撮影賞を受賞しました。

音にも工夫が凝らされている

本作は、映像だけでなく、音楽や音響効果にも工夫が凝らされています。

アルフォンソ監督はこのように語っています。

この映画では、カメラが常に動いている。

カメラが上下左右に留まることはない。

だから音楽と音響効果も「動かす」ことにしたんだ。

音楽は、単調さがなく、宇宙空間を浮遊しているような、不思議な感覚になる音楽です

音響効果は、「接触」を強く意識したとのこと。

ライアンやマットが宇宙空間を跳ねまわり、いろんな場所にぶつかるのですが、「ボスッ」「ドスッ」など、宇宙空間でいろいろなものに接触して音が生じます。

「フォーリー・サウンド」という言葉をご存知でしょうか。

「ギギー・・・」というドアの開く音や、「トントントン・・」と階段をのぼる音など、映画には様々な効果音が使用されています。

自然な音をそのまま使用することもあれば、いろんな道具を使ったりして、人工的に音を表現することもあります。

例えば、雪を踏みしめる音を、小麦粉を踏む音で表現したりします。

この効果音が「フォーリー・サウンド」と呼ばれるもので、この音を生み出す専門の職人は「フォーリー・アーティスト」と呼ばれます。

ハリウッドの最前線でフォーリー・アーティストとして活躍する日本人として、小山吾郎さんという方が有名です。

宇宙空間での音を録ることはもちろん難しいでしょうから、最先端で活躍するフォーリー・アーティストが技術を駆使して音を生み出したのだと思います。

宇宙空間での音を表現するために、どんな道具が使用されたのか気になります。

ぜひ音のひとつひとつにも注目してみて下さい。

二転三転したキャスト

本作は登場人物が少なく、ほぼライアンとマットの2人だけで構成されています。

ライアンをサンドラ・ブロック、マットがジョージ・クルーニーが演じています。

このキャストが決定するには二転三転した経緯があります。

当初、主演のライアン役はアンジェリーナ・ジョリーが有力候補でした。

ライアンの宇宙空間での超人的なパフォーマンスを見ると、アクション映画で多くの実績があるアンジェリーナ・ジョリーに白羽の矢が立っていたのも納得です。

結局アンジェリーナ・ジョリーは都合が合わず、スカーレット・ヨハンソン、ブレイク・ライブリー、ナタリー・ポートマンなど数々の有名女優が候補となるも、最終的にはサンドラ・ブロックが主演を務めることになりました。

サンドラ・ブロックもなかなかガタイがいいので、役に合っていると思います。

マット役は当初、「アイアンマン」の主役を演じたことなどで有名な、ロバート・ダウニー・Jrが候補でした。

しかしスケジュールが合わず、ジョージ・クルーニーが演じることに決まりました。

マットはとても冷静沈着な役どころ。

どっしりと落ち着いたジョージ・クルーニーはぴったりだと思います。

4.ゼロ・グラビティはこんな人におすすめ

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画像出典: https://itsasmallfilmworldafterall.wordpress.com/

本作は、多くの人が楽しめる映画ですが、特にこんな人にオススメしたいです。

逆境と戦う人

監督は、本作で一番描きたかったのは、「逆境」だと語っています。

作中では、特にライアンに様々な逆境が立ちはだかります。

命綱もなしに真っ暗な宇宙空間に放り出され、宇宙服の酸素は無くなる寸前・・・。

想像しただけで絶望的です。

やっとたどり着いたスペースシャトルは航行不能。

常に命の危険の隣りあわせです。

あまりの逆境に、思わず普段自分が感じている逆境なんてちっぽけなもの・・・と思ってしまいます。

本作では逆境に立ち向かうことの大切さ、そして逆境の先にある「再生」を描いています。

大切な家族をなくし、後ろ向きな気持ちになっていたライアンは、困難にめげず、逆境を乗り越えることで、再び力強く生きていくようになります。

逆境と戦っている人にはぜひ見ていただきたい映画です。

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宇宙映像が好きな人

本作では、宇宙服や宇宙船、船外ユニットなど、様々な宇宙に関する装備や設備が登場します。

NASAの資料を参考にして、緻密に再現されているため、とてもリアルです。

さらに、無重力空間や、宇宙に放り出され回転してしまう様子などが、最新の映像技術によってリアルに再現されています。

宇宙映像が好きな人にとっては、ずっと目が釘付けになること間違いなしです。

スピード感のある映画なので、何回も繰り返し見ると、設備の細かなところなど、見るたびに新たな発見があります。

ぜひ画面の隅から隅までじっくりと見ていただけたらと思います。

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