全ては小さなプリンセスの為に。映画「シュガーラッシュ」のあらすじ紹介

こんにちは。エンタメブリッジライターのスモモニキです。

今回も、ディズニーの長編映画をレビューさせていただきます。

その名も「シュガーラッシュ」、ゲームを題材としたアニメーション映画です。

ところで、皆様は、どんなお仕事をされていますか?

毎朝早く起きて、行きたくもない会社に行って、やりたくもないような仕事をする毎日…そんな方がほとんどだと思います。

この映画の舞台はゲームの中の世界なんですが、ゲームのキャラ達もどうやら、現実世界を生きるわたし達と同じ悩みを抱えているようです。

ビームで撃たれながら歩き続けなきゃいけないインベーダー、タルをひたすら転がすだけのドンキーコング、銃撃される為だけに画面に躍り出るゾンビ。

なんかあまり面白くなさそうだし、痛そうな仕事をしてる人達もいっぱいいます。

でも、そうしないと100円玉を入れてもらえない!まさに哀しき悪役ですね。(ちょっと違うかも?)

そして今回ご紹介する「シュガーラッシュ」も、そんな境遇を強いられる悪役が主人公です。

報われない毎日を過ごしているそこのあなた。

この報われない悪役の為に、ワンコインだけお付き合い下さい。

それでは早速、ゲームスタート!

1.「シュガーラッシュ」作品紹介

公開日: 2013年3月23日 (日本)
監督: リッチ・ムーア
脚本: フィル・ジョンストン、ジェニファー・リー
製作総指揮:ジョン・ラセター
出演者:ジョン・C・ライリー、ジャック・マクブレイヤー、ジェーン・リンチ、サラ・シルバーマン
受賞歴:放送映画批評家協会賞 アニメ映画賞、PGA Producer of the Year Award in Animated Theatrical Motion Pictures、
ブリンプ・アワード アニメ映画賞、アニー賞 映画部門音楽賞を受賞。

2.「シュガーラッシュ」のあらすじ


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続きまして、「シュガーラッシュ」のあらすじです。

現実とゲームの世界がごっちゃにならないように、くれぐれもご注意下さい。(笑)

「シュガーラッシュ」のあらすじ(ネタバレなし)

何も無い真っ白な一室と、円を作ってそこに集う強面の男達。

ここは「悪役お悩み相談会」。

あの「スーパーマリオ」のクッパや「ストリートファイターⅡ」のベガや「パックマン」のグズタ、「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」のドクターエッグマンまで居ます。

名だたる巨悪が集結するこの伏魔殿で、負けず劣らず屈強な大男が口を開きます。

大男:俺はラルフ…..えっと…..悪役だ。

アーケードゲーム「フィックス・イット・フェリックス」の悪役、ラルフ。

彼は、今の自分を取り巻く環境について語ります。

フェリックスを操作して、乱暴者のラルフに破壊されたマンションを修理する。

それが、彼の出身である「フィックス・イット・フェリックス」というゲームであり、彼の世界の全てでした。

ラルフは、同じゲームの世界の住人達から怖がられ、疎まれていました。

住人達の住むマンションをいつも壊してしまうので、ある意味当然なのですが、ラルフはこのゲームの悪役なので、それが仕事なのです。

一方、主人公のフェリックスはどうでしょう?

乱暴な大男に壊されたマンションを元通り直すと、

住民達:ありがとう!フェリックス!

当然のようにみんなから感謝され、ヒーローの証である金メダルまで貰えてしまいます。

そしてラルフは、マンションの最上階に担ぎ出され、

ラルフ:あ゛ーーーーーーーーーーーっ!!!!

哀れ、マンション横の泥んこに真っ逆さま。

片やメダル、片や泥んこ。

同じゲームのキャストだというのに、あんまりな待遇差ですよね。

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ラルフの住むゲームである、「フィックス・イット・フェリックス」は稼働し始めて今年で30周年になります。

誰にも感謝されないどころか嫌われるだけ仕事を、30年も続けてきた大悪党ラルフ。

彼は、こんな惨めな生活をこれからもずっと続けなきゃいけないのか?、と想いを吐露しました。

すると、そんな彼の主張に対し、同じく悪役の一人であるザンギエフが声を上げます。

ザンギエフ:その気持ち分かるよ!俺落ち込んだ時、人間の頭蓋骨をタマゴみたいに圧し潰したんだ、太ももに挟んでな!

イマイチよく分からないロシア人ジョークに笑う一同、困惑するラルフ。

ザンギエフは続けます。

ザンギエフ:俺は悪役だ。だからって悪い奴だとは限らないだろ?

確かにそうですよね。

クッパがピーチ姫を攫うのも、ベガが世界征服を企むのも、それが彼らの役割だからです。

悪役が悪い奴じゃないことは、悪役自身がよく分かっていることなんですよ。

でも、そんなことはラルフにも分かっています。

「自分は悪い奴じゃない」、だからどうしたと言うのでしょうか?

同僚達に嫌われている今の現状こそが、彼の悩みの種なのです。

自分が悪い奴じゃないってことを知ってるのが自分だけじゃ、何の意味も無いんです。

ラルフ:でも俺さぁ…..実はもう悪役をやめたいんだよ。

転職まで考えてしまうほど苦悩するラルフ。

しかし、この発言に一同騒然!

クッパに至っては、得意の炎の息まで吐き始めます。

ベガ:まさかターボするつもりじゃないだろう….!?

貫禄たっぷりのベガが凄みます。

ラルフ:待ってくれよ!友達を欲しがるのがターボか?それにメダルや、たまにパイを欲しがったり、幸せを望むのがターボか!?

「ターボするつもりなんかない!」と憤慨するラルフ。

「ターボする」という聞き慣れない表現が飛び出しましたが、どうやら禁忌に触れる行為を指すようです。

グズタ:言いたいことはよく分かる。でも役割は変えられないんだし、早く受け入れた方がゲームも人生も、もっと楽しくなる。

ザンギエフ:今を生きることだ。

フォローを入れるグズタとザンギエフですが、やはり彼等も、今の仕事を続けることを勧めます。

そして、悪役の集会は、彼等がいつも使っている合言葉でおしまいになります。


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悪役一同:オレは悪役、それでいい。ヒーローになれないのは悪いことじゃない。今のままの自分でいいんだ。

円陣を組み、覇気の無い声で締めくくる悪役の面々。

誰も彼もが自分の運命に折り合いを付けて生きていることが伝わります。

納得が行かないラルフでしたが、また明日から始まる灰色の日常にその身を埋めていくのでした。

しかしある日、ラルフの目の前に思わぬチャンスが転がってきました。

『最新のFPSゲーム「ヒーローズ・デューティ」の世界では敵を倒した兵士にヒーローのメダルが与えられる』という話を小耳に挟みます。

敵を倒せばヒーローのメダル!

破壊することが取り柄のラルフにとって、まさに得意を活かせる天職といってもいいでしょう。

意を決したラルフは、酒場で酔い潰れている兵士の装備を拝借し、男達の戦場に飛び込みます。

「シュガーラッシュ」のあらすじ(ネタバレあり)

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しかし、ラルフは甘過ぎました。

彼を待っていたのは、凶暴な虫型のモンスター「サイ・バグ」が大挙を成して襲い掛かってくる、地獄のような世界でした。

ラルフ:待て待て待てちょっと待った!!あ゛~~~~~~!!

情けない悲鳴を上げて逃げ惑うラルフ。

彼はパニックの余り、現実世界のプレイヤーが見る画面に向かって(つまりカメラ目線で)命乞いを始めます。

ラルフ:ゲームはいつからこんなに暴力的になったのー!?頼むからここから出してぇ~ん!!!

これに困ったのは、「ヒーローズ・デューティ」を今まさにプレイしている女の子です。

話題のFPSと聞いてお金を投入してみたものの、いざやってみると、変な兵士が何やら喚きながら画面にべったり張り付いてきます。

完全に視界を塞がれたまま、女の子は為す術もなくゲームオーバーになってしまいました。

女の子:何よ、このゲーム!

銃型のコントローラーを筐体に叩きつける、プレイヤーの女の子。

「ヒーローズ・デューティ」は、ラルフのせいでクソゲーだと思われてしまいました。

一方、外の世界の事情なんて気にする余裕も無いラルフは、ヒーローのメダルが隠されている場所を突き止めます。

栄光が目の前に転がっているなら、この手で掴む他はありません。

こうして、ラルフはメダルを手に入れました….が、その代償は高くつきました。

物陰に隠れていたサイ・バグの一匹が、ラルフに襲い掛かります。

運良く脱出用のシャトルを見つけたラルフは逃走を図りますが、サイ・バグも乗り込んできて、またもや大パニック!

シャトルは、ラルフとサイ・バグを載せたまま「ヒーローズ・デューティ」の世界を飛び出し、全く別のゲームの世界に不時着してしまいます。

視界いっぱいに広がるお菓子の世界のレースゲーム、その名も「シュガーラッシュ」。

ここへ来てようやくタイトル回収です。

ひたすら喰らい付く獰猛なサイ・バグを、コーラの池に投げ落としたラルフ。

しかし、ホッとしたのも束の間、突然現れた「ヴァネロペ」と名乗る少女にメダルを引ったくられてしまいました!

追いかけようとするラルフでしたが、今度はドーナツのような姿をした警察官達に取り押さえられてしまいます。

踏んだり蹴ったりのラルフが連行された先は、「キャンディ大王」の謁見の間、「シュガーラッシュ」の世界を治める王様の玉座でした。


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ラルフが事情を説明すると、キャンディ大王は怒り出します。

キャンディ大王:ウフフフフフ….お前、ターボするつもりだろ!このゲームを乗っ取れると思っているなら勘違いもいいトコだぞ!!

この人、ちょっと情緒不安定みたいですが、大丈夫なんでしょうか?

結構なお爺さんのくせに、お城の中どっピンクだし…..。

しかし、王様が怒るのも無理はありませんでした。

冒頭のシーンでも登場した「ターボする」とは、他のゲームの世界を乗っ取って、メチャクチャに破壊してしまう行為を指すのです。

その昔、このゲームセンターでは、「ターボ・タイム」という名のレースゲームが人気を博していました。

ところが、当時最新鋭のレースゲーム「ロードブラスターズ」が入荷されて以来、プレイヤー達の注目はそちらに移り、「ターボ・タイム」はすっかり遊ばれなくなってしまいました。

「ターボ・タイム」の主人公「ターボ」にとって、これほど面白くない話はありません。

そこで彼が取った行動は、「ターボ・タイム」の世界を捨てて「ロードブラスターズ」を乗っ取ることでした。

しかし、これがいけませんでした。

「ロードブラスターズ」のスクリーンは、ターボが所狭しと暴れ回るせいでまともにプレイできなくなってしまい、ターボが消えてしまった「ターボ・タイム」はプレイそのものが出来なくなってしまいました。

その結果、2台の筐体は故障と見做されて撤去….どちらの世界も、そこに住む住民達ごと消滅してしまったのでした。

それ以来、他のゲームの進行に干渉する行為は、事件の犯人の名前を取って「ターボする」と呼ばれるようになったのでした。

ラルフが「ヒーローズ・デューティ」の世界でプレイヤーを妨害したことは、決して笑い事では済まされないのです。

とはいえ、ラルフだって世界を滅ぼすことは望んでいません。

彼が望んでいるのは、たった一枚のメダル、それさえあれば他には何も要らないのです。

ラルフは兵隊達の隙を突いて、お城から脱走します。

頭の固いキャンディ大王のもとから逃げおおせたラルフは、先ほどメダルを盗んだヴァネロペが、自分のレースカートの手入れをしているのを見かけます。

そしてそこへ、同じくらいの年恰好の少女達と一緒に集まっていきました。

しかし、何やら様子が変です。

ヴァネロペ:やめて!やめてよ!

他の少女:あんたなんかがレースに出られるわけないでしょ!

なんと、他の子達は寄ってたかって、ヴァネロペのカートを破壊し始めました。

同じゲームのキャラにいじめられるヴァネロペに、ラルフは自分の境遇を重ねます。

ラルフ:おい!お前達、やめろ!わあ゛あ゛~~~~~~!!!

思わず、大きな両手を振り回して飛び出すラルフ。

突然現れた大男に、いじめっ子達は仰天して散り散りに逃げ出しました。

ヴァネロペが言うには、自分も「シュガーラッシュ」のレースに出る為にカートの手入れをしていたとのことでした。

先ほど盗んだメダルも、レースの参加費として支払うのに必要だったとのこと…つまり、メダルはもう無いということです。

こんな勝手な話はない、と怒るラルフでしたが、そんな彼にヴァネロペは、一つの交換条件を出します。

それは、ヴァネロペをカート生産工場に連れていき、レースに参加できるようにすること。

レースで優勝しさえすれば、参加費のコインは帰ってくるという話です。

メダルが欲しいラルフと、優勝したいヴァネロペ。

嫌われ者の二人は、利害の一致から手を組みました。


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一方その頃、ラルフの居た「フィックス・イット・フェリックス」では大変なことが起きていました。

「ヒーローズ・デューティ」で散々な目に遭ったプレイヤーの女の子が、今度はラルフ達のゲームにお金を入れました。

フェリックス:ラルフ、コイン警報!始まってる!

宿敵に呼びかけるフェリックス。

彼は、ラルフの役割を理解していますし、悪役が本当に悪い奴じゃないことも分かっている数少ない理解者でした。

しかし、いくらラルフの名を呼んでも、あの大男がマンションを壊し始める気配がありません。

それもそのはず、ラルフは今、「フィックス・イット・フェリックス」の世界には居ないからです。

いつまで経ってもゲームが始まらない「フィックス・イット・フェリックス」。

とうとうゲームセンターの店長さんに「故障中」と見做され、明日までに元通りにならなかったら撤去されることになってしまいました。

ラルフがターボしたのだと悟ったフェリックスは、彼を探しに自分の世界を飛び出します。

ここで場面をもう一度、ラルフとヴァネロペに戻します。

ラルフ達は、カートの生産工場に忍び込みます。

到着した途端、ヴァネロペは、カートを作るのにも力を貸してほしいと言い出し始めました。

ラルフ:いやいやいやいや待ってくれ、そりゃまずいだろう。俺は壊すの専門だ。

破壊しか取り柄が無い男に、クリエイティブな仕事なんて出来るわけがない、と言うラルフ。

ヴァネロペ:そろそろ専門じゃないことにも挑戦してみたっていいんじゃな~い?

しかし、ヴァネロペは一切譲らず、工場の電源を入れてしまいました。

強引に付き合わされるラルフでしたが、ここで意外な力を発揮します。

お菓子でできたこの世界を走るカートも、当然お菓子。

ケーキ作りに必要無い材料を殴り飛ばして排除したり、チューブから直接息を吹き込んでオーブンの火加減を調整したり…..。

壊すぐらいしか使い道が無かった馬鹿力が、思わぬ形で役に立ちました。

ヴァネロペ:これ最高だよ….サイコーサイコーサイコーサイコーサイコーだよ!!!

完成品を見て、ヴァネロペも大喜びです。


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色んな色のチョコが無造作にベットリで、形もなんだかブサイク。

はっきり言って、他の子達やキャンディ大王が乗っているカートの方がずっと立派です。

それでも、ここまで誰かに喜んでもらえたことは、ラルフにとっては初めてのことでした。

みんなから愛されなくても、こうして誰か一人でも喜んでくれる人がいれば十分かもしれない…..。

キャンディ大王:ラルフー!ここに居たのか!やぁ!

そう思っていた矢先に、ラルフの目の前にキャンディ大王が、衛兵も付けずにたった一人で姿を現しました。

しかも彼の手には、優勝しなきゃ取り戻せないはずのメダルがあります。

メダルをラルフの懐にねじ込んだキャンディ大王は、一つの残酷な真実を打ち明けます。

ヴァネロペはプログラムのバグ、つまり、「シュガーラッシュ」には本来存在しないレーサーだったのです。

もし、不具合の塊である彼女がレースに出れば、ゲームはどうなるか分かりません。

もしかしたら、プレイヤーがまともに遊べないぐらいにゲームがバグってしまい、「シュガーラッシュ」は撤去されてしまうかもしれません。

そして、正規のキャラではない彼女は、ラルフのように他の世界に逃げることが出来ません。

キャンディ大王:ゲームの電源が抜かれると…..あの子は死ぬんだ。

それを聞かされて、ラルフは絶望しました。

惨めな境遇を強いられ、それを変えることすら許されない…それがヴァネロペの運命だったのです。

友人のキミから彼女を説得してくれと言い残し、その場を後にするキャンディ大王。

ラルフは意を決して、せっかく作ったカートを、大切な友の目の前で粉々に破壊してしまいます。

ヴァネロペ:あんたは本当に悪い奴だね…。

涙を流し、走り去るヴァネロペに、ラルフは何も言い返すことは出来ませんでした。


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失意の中、大王から貰ったメダルを持って、「フィックス・イット・フェリックス」に帰還するラルフ。

しかし、「故障中」の烙印が押された故郷には、もう誰も残っていません。

ラルフは、メダルをかなぐり捨てました。

メダルなんかに、価値は無い。

ここへ来てようやく悟ったラルフでしたが、もはや何もかもが後の祭りでした。

ラルフは「フィックス・イット・フェリックス」のスクリーン越しに、現実世界の様子を仰ぎ見ます。

そこから見える「シュガーラッシュ」の筐体と、筐体にプリントされている初めての友達に想いを馳せながら。

「プリントされている」?

存在しない筈のバグキャラが、どうして筐体のイラストになっているんでしょう?

不審に思ったラルフは、再び、砂糖に覆われた伏魔殿に赴きました。

ラルフは、偶然出くわした大王の側近らしき男の口を割らせます。

怯える側近の口から語られる内容は驚くべきものでした。

キャンディ大王は元々「シュガーラッシュ」の住人ではなく、この世界を構成するコンピュータプログラムを勝手に改造し、強引に王様になった余所者だったのです。

プログラムを無理やり切ったり貼ったりした影響が、「ヴァネロペがバグる」という形で表面化した、それが事の真相でした。

世界の歪みを正す方法は、「リセット」と呼ばれる現象を引き起こすこと。

リセットの条件は、「ヴァネロペがレースに出て、ゴールすること」。

キャンディ大王は、コレを阻止したかったようです。

ラルフは、自分で破壊してしまったカートを元通りに直そうとします、が、修理するのは作るよりもずっと困難です。

しかし、ラルフは知っています、「修理する」といえば、うってつけの専門家がいることを。


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ラルフは、彼を探しにやって来たフェリックスを頼り、カートを元通りに修理してもらいました。

新品同様に蘇ったカートを片手に、ヴァネロペに謝罪するラルフ。

彼等は再び意気投合し、レースに挑みます。

ヴァネロペのレーサーとしての実力は本物だったらしく、他の少女達を易々と抜き去り、首位を独走しているキャンディ大王に追いつきます。

しかし、リセットを何としても防ぎたいキャンディ大王は、ヴァネロペのカートに愛車を寄せて、車上で取っ組み合いを始めます。

普通なら二人共事故ってあの世行きですが、ヴァネロペのバグが、大王に感染したのか、彼の化けの皮が剥がれてしまいます。

キャンディ大王:私はターボ!史上最強のレーサーだ!!

そう、彼こそが「ターボする」の由来となったターボその人であり、「シュガーラッシュ」の世界を牛耳っていた黒幕だったのです!

ターボ:せっかくプログラムし直したこの王国を、お前と!あの手のデカいゴリラなんかに奪われてたまるか!

ヴァネロペの車体を、自分のカートで壁際に押し込むターボ。

ヴァネロペの目の前に迫る大きな鍾乳石…逃げ場も無く、絶体絶命です。

しかしヴァネロペは、バグってしまう自分の体質を利用して、激突する瞬間に鍾乳石をすり抜けてしまいました。

機転を利かせたバグ技で窮地を脱出、ファインプレーです!

ヴァネロペにまんまと追い抜かれたターボは、尚も諦めずアクセルを踏みますが、突然現れた巨大な虫に呑み込まれてしまいます。

どうやら、ラルフが池に沈めたサイ・バグがしぶとく生き残っていたようです。

ともあれ、後はゴールするだけで全てに決着が付きます。

全てのライバルを抜き去ったヴァネロペは、堂々の1位にゴールイン!!!

…..が目前まで迫った瞬間、「シュガーラッシュ」に異変が起きます。

大量のサイ・バグ達が、地面から飛び出し、襲い掛かってきました。


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理性や知能といったものを一切持たないサイ・バグは、無尽蔵に増殖し、世界の全てを喰い尽くす、危険な生物だったのです。

ラルフが連れてきてしまった、たった一匹のサイ・バグが、お菓子の世界を滅亡に追いやろうとしています。

こうなったら、「シュガーラッシュ」の世界を捨てて皆で避難するしかないのですが、不具合を抱えるヴァネロペは外の世界に逃げることが出来ません。

「ヒーローズ・デューティ」の住民から、「サイ・バグは、蛾やハエのように光に集まる習性がある」という話を聞いていたラルフは、この世界のコーラ火山を噴火させることでサイ・バグを一網打尽にする案を思い付きます。

やり方は簡単、コーラのマグマが溜まった火山に、鍾乳石のように蓄積したメントスを叩き落すこと。

足場になる岩盤を壊さないように、慎重にメントスだけ落そうとするラルフでしたが、そんな彼を最後の試練が襲います。

なんと、サイ・バグと融合したターボがラルフに襲い掛かってきたのです。

全ての世界を乗っ取ってやると嘯くターボは、ラルフに仕返しとばかりに、彼を掴んで空高く舞い上がります。

ラルフの視線の先には、一人だけ「シュガーラッシュ」から脱出出来ずに、サイ・バグの群れに追い詰められるヴァネロペがいます。

ターボ:ゲームオーバーだな、二人共!

ヴァネロペの最期を見せつけ、嘲笑うターボ。

ラルフ:違う…..俺だけだ!!!

しかし、ここへ来てハラを決めたラルフは、ターボを振りほどいて真っ逆さま。

落下先は、火山の頂上です。

ラルフは、大量のメントスで出来た岩盤と一緒に、コーラの溶岩に向かって落ちていきます。


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嫌で嫌で仕方なかった悪役。

真っ逆さまに落とされるだけの、誰にも感謝されない汚れ仕事。

ヒーローに憧れる身勝手な大男は今、たった一人の友達の為に命さえも投げ出そうとしています。

ラルフ:オレは悪役、それでいい!ヒーローになれないのは悪いことじゃない!だって、あの子を助けることができるんだ….!

しかし、間一髪で何者かが彼を助け出しに来ました。

ラルフを救ったのは、さっきまでサイ・バグに追い詰められていたヴァネロペでした。

彼女は、ラルフの決死の行動に心を動かされ、得意のすり抜けでサイ・バグを躱し、カートでラルフを受け止めて、そのまま壁抜けで火山を脱出したのでした。

機転を利かせたバグ技で窮地を脱出、ファインプレーです!(二回目)

火山は噴火し、全てのサイ・バグが吸い寄せられるように火柱に突っ込んで自滅し始めます。

そしてそれは、サイ・バグと一体化したこの男も例外ではありません。

ターボ:ダメ!行け!ダメ!行け!光に向かって行けぇえ~!!?

サイ・バグの本能に抗えず、火柱の中に消えるターボ。

栄光を追い求めて周りを食い物にしてきた卑劣漢の、あまりにもあっけない最期でした。

全ての脅威が去り、ヴァネロペはカートに乗ってゴールラインを通過します。

すると、「シュガーラッシュ」にリセットがかかり、ターボにメチャクチャにされた世界が元通りに修復されていきました。

そしてなんと、ヴァネロペの服装も豪奢なドレスの姿に代わります。

彼女のフルネームは「ヴァネロペ・フォン・シュウィーツ」。

ヴァネロペこそが本当の「シュガーラッシュ」の支配者だったのです。

道理であのお城の内装はどっピンクだったんですね。

ヴァネロペ:ここに残ってお城に住んでも良いんだよ。幸せになれる。

帰ろうとするラルフを引き止めるヴァネロペでしたが、彼はこれを断ります。

ラルフ:俺はもう幸せだよ、世界一の友達がいるから….それに俺にも仕事が待ってるんだ!

ラルフはヴァネロペに別れを告げ、フェリックスと共に元の世界に帰っていきました。

それからしばらく時が経ち、冒頭にも登場した「悪役お悩み相談会」に場面は移ります。

ラルフ:この報告が出来て嬉しいし、皆にも喜んで欲しい。俺は今の自分が好きだ!

他の悪役:いいぞー!ラルフー!

仕事を好きになれたラルフと、それを祝福する同業者の面々。

結局、彼はヒーローにはなれませんでしたが、同じ悩みを抱えるラスボス達の希望の光になったのです。


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ラルフの役割は、以前と全く変わっていません。

メダル貰えるのは相変わらずフェリックスだけだし、ラルフはやっぱり泥んこに放り投げられてしまいます。

でも、フェリックスの執り成しがあったからかどうかは定かではありませんが、同じ世界の住民達が優しくしてくれるようになりました。

役割に生き甲斐を見出してから、ラルフの人生は上手く回り始めたのです。

ラルフ:でも何と言っても、俺にとって最高なのは、屋上から落とされる時だ。

ラルフが住民達に持ち上げられる時、スクリーン越しに「シュガーラッシュ」の筐体が見えます。

画面に映っているのは、レーサーとして活躍するヴァネロペの雄姿。

どんなに立派なメダルよりも、かけがえのないものが、そこにありました。

3.「シュガーラッシュ」の見どころ


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「シュガーラッシュ」の見どころは全部!と言いたいところですが、作品全体に関わる最も大事な、そして最もさりげないシーンを厳選してご紹介します。

報告をすることが誰かの助けになる

ラルフはヴァネロペだけではなく、「悪役お悩み相談会」の面々も救いました。

彼がやったことは、「自分が体験してきたことを話す」、ただこれだけです。

しかし、「自分と同じ悪役であるラルフ」が、本当の幸せを手に入れたというのが重要です。

同じ悩みを共有する仲間から、嬉しい報告を聞けることは、何よりの励みになります。

新しい自分

ラルフ:おい!お前達、やめろ!わあ゛あ゛~~~~~~!!!

ヴァネロペのカートを破壊しようとする女の子達を、ラルフが追い払ったシーンは覚えていますか?

実はこれも、かなり重要な場面なんです。

この時のラルフは、「暴れまくって、周りの人を怖がらせる」という役割を、そのままヴァネロペを助けることに使っています。

やっていることは同じでも、目的と状況次第で、全く違う結果を生み出すことができるということを示しています。

物を壊すだけの馬鹿を応用して、ヴァネロペに新しいカートを作ってあげる時も同様ですね。

人は、決して変わらない「自分の力」を、今までやったこともないようなことに応用できるんです。

わたし達は別の誰かになることはできませんが、新しい自分になることができます。

そしてその為のヒントは、最初から自分の中にあるのです。

今できることを一生懸命やる

グズタ:言いたいことはよく分かる。でも役割は変えられないんだし、早く受け入れた方がゲームも人生ももっと楽しくなる。

これが一番大事な見どころです。

冒頭でグズタが言った通り、悪役としての使命を受け入れることが、ラルフにとって唯一の成功への道でした。

しかし、これは事実の一側面でしかありません。

もし、ラルフが最初からヒーローへの道を諦めて、元の日常に戻ったとしても、それまでの30年と同じ灰色の毎日が待っていただけでしょう。

受け入れることを促しているグズタ自身も、自分の宿命を渋々受け入れているフシがあり、他の悪役達も同様に暗く淀んだ空気を纏っていました。

しかし、その中にあり、一段高いステージからラルフに助言を授けた男がいました。ザンギエフです。

彼は、グズタ達よりも明るいトーンの声でラルフに語り掛けます。

ザンギエフ:今を生きることだ。

今この瞬間、自分に出来ることをやりきること。それがザンギエフの助言でした。

これからも続くであろう灰色の明日に絶望し、栄光の未来を追い求めて、その結果、大変な目に遭ったラルフ。

しかし彼は、目の前の友達の為に、自分が出来ることをやり抜いたことで、彼女を不幸から救い上げることが出来ました。

自分の世界に帰ってからも、やることは同じです。

その世界で自分が出来る事、つまり、元々の悪役としての役割に真摯に取り組む…それこそが、人生を成功へ導く、たった一つの本質だったのです。

今、この記事を読んでいるあなたが、どんな仕事をしていて、どんな生活をしているのか、それはわたしには分かりません。

しかし、今の生活に不満を持っているあなたが、今の仕事で出来ることは、本当にそれだけでしょうか?

転職サイトに登録する前に、ちょっと考え直してみるといいかもしれません。

とはいえ、今の仕事の中に自分を見出すのが、どうしても難しい場合もあると思います。

その時は、仕事以外の時間、つまり、帰宅した後や、土曜日や日曜日に出来ることを探してみるのもいいアイディアです。

例えば、可愛らしい女の子の為に、ステキなカートを作ってあげたり…とか!

4.「シュガーラッシュ」はこんな人におすすめ


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続きまして、この映画を観るべき人をリストアップしていきます。

ありのままに生きたい人

この映画は、話題の「アナ雪」より前の作品ですが、やはり現代人に深く刺さるメッセージが込められています。

「このままじゃ終われない…!」と思っている人は、この映画から人生のヒントを探してみるといいかもしれません。

ゲームが好きな人

正直な話をすると、「ゲームの映画だから、ゲームのキャラやメタなゲームネタが盛り沢山!」…というのを期待してる人にはおすすめできません。

しかし、ゲームぐらいしか楽しみが無い人が、日常の世界でも生き甲斐を見出す為の入り口としてなら、この映画は大いに助けになることでしょう。

ラルフの冒険は最高のエンディングを迎えましたが、彼の日常はその後もずっと続きます。

この記事を読んでいるあなたも、頑張って今のステージをクリアしてみて下さい。

きっとその先には、いつもと変わらない風景の、だけど新しいステージが待っているはずです!

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