こんにちは!
エンタメブリッジライターしおりです。
今回は新海誠最新作「天気の子」の、声優、主題歌、あらすじまでの情報をお届けします。
実際に映画を鑑賞してから、内容について深く考察した記事は下記からお入りください。
「えっそうだったの!?」と意外な疑問が解決するかも(笑)!
⇒天気の子【研究考察】誰も語らなかったあらすじと新海誠の正体に迫る
興行収入は250.3億円のメガヒットとなった「君の名は。」に続く今作は、その内容や評価が何倍も敏感に気になるところですよね!
さらなる高みへ飛躍するか、酷評界へ下落するか・・・。
新海誠監督自身も、「君の名は。」のヒットは予想をはるかに上回って、困惑することも多々あったそう。
それだけに今作「天気の子」の制作には、激しい緊張がほとばしったのではないでしょうか?
それでは早速ご紹介しましょう!
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1.天気の子の作品紹介
監督:新海誠
原作者:新海誠
出演者:醍醐虎汰朗、森七菜、小栗旬、本田翼、倍賞千恵子、吉柳咲良、平泉成、梶裕貴。
主題歌:RADWIMPS「愛にできることはまだあるかい」「グランドエスケープ (Movie edit) feat.三浦透子」
2.天気の子の声優、キャスト
画像出典:https://www.tenkinoko.com/
それでは主要キャラのキャストをご紹介します!
主人公の2人は、2000人を超えるオーディションの中から選ばれた2人だそう。
まったくの素人というわけではありませんが、声と演技には大きな注目が集まっているのは確かです。
そんな新人俳優を、ベテランの豪華キャスト勢がしっかりと囲んでいます!
・森嶋帆高 (醍醐虎汰朗)
主人公で家出少年。月間ムー(昔からあるオカルト雑誌)の仕事に誘われます。
醍醐虎汰朗さんは、2017年の舞台「弱虫ペダル」で主人公・小野田坂道を演じた経験はあるものの、芸歴は浅く声優は初挑戦という注目の新人俳優です。
・天野陽菜( 森七菜)
18歳のマック店員。風俗店で働こうとしていたところを帆高に引き止められる。
14歳で突然晴れ女になった、空と通じる不思議な力を持つ少女。弟の凪と2人暮らし。
画像出典:https://www.tenkinoko.com/
・須賀圭介(小栗旬)
月刊ムーのプロダクションを営む、やや怪しげなおじさんライター。
奥さんと死別、娘は妻側の両親に引き取られ、なかなか会えない。
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・夏美(本田翼)
須賀の事務所で働く大学4年生。モラトリアムを自覚。
須賀との関係は「君の想像通りだよ」と予告編で「付き合ってるのか?」と思わせぶりだけど、実は姪っ子。
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・冨美(倍賞千恵子)
下町に住む老婦人。お盆の意味などに精通しており、帆高に知恵を授けます。
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・天野凪(吉柳咲良)
陽菜の10歳の弟。帆高の陽菜への恋心を見抜きます。
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・安井(平泉成)
都内で起きた事件を追う老刑事。良くも悪くも声優に起用した平泉成さんが渋かったです。てかね、まんま本人でした(笑)
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・高井(梶裕貴)
安井の相棒。のちに帆高を警察として追います。
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3.天気の子のあらすじ
画像出典:https://www.tenkinoko.com/
続いては気になる「天気の子」のあらすじ。
天気の子、ぶっちゃけ設定は「君の名は。」と似てます。
差別化はとしてはバイオレンス、エロネタ(ラブホや風俗などの描写もあり)が多く子供には見せたくない点…そして刑事事件を盛り込んだことが目立ちますね。
スポンサーなんだろうけど、わりと企業の固有名詞がそのまま使われていたりもします。
物語のわりと序盤に登場する、バニラの高収入を謳う求人広告車が出てきた時は思わず笑ってしまいました(笑)
私が思うに、新海誠は2013年「言の葉の庭」から作風を大衆向けに徐々にシフトしてますね。
それまでの作品(「秒速5センチメートル」「星を追う子供」など)って「わかる人にはわかる」という情緒的&古典的な、隙間産業的映画でした。
これが新海ワールドの確立に至ったのに、「君の名は。」は大きく大衆向け・商業向けにシフトし、逆にその割り切りがすごいと思ったけど…。
「天気の子」も「君の名は。」に追随する感じで、さらにレベルを落として低年齢のターゲット拡大を狙ったのでは?と感じずにはいられず・・・ファンであり大学の後輩でもある私は寂しさが否めないっ!
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天気の子のあらすじ(ネタバレなし)
画像出典:https://www.tenkinoko.com/
主人公は離島に住む高校1年生の帆高(ほだか)。
夏休み、帆高は父親と喧嘩して殴られ、着の身着のまま「光指す方向」東京へ、フェリーに乗って家出をします。
東京は異常気象で連日雨、連続降水日数を更新中で、皆が晴れを求めていました。
渡航中、ドバっと水の塊のような雨が落ちてきて、フェリーがぐわんと大きく傾き、中年のおじさんに助けられます。
これが、のち帆高が働くことになる月刊ムー(実在する歴史のあるオカルト雑誌)のCEO須賀圭介(すがけいすけ)。
「なんかあったらここに連絡くれよ」と名刺を渡されます。
ちなみに帆高くんYahoo!知恵袋好きで、困ったときは知恵袋になんでも相談。
高校1年生男子です。
東京都内で割のいいバイト探しています。
学生証がなくても雇ってくれるようなところはありますか?
と書き込むものの、今のところ有益な情報は得られていないもよう。
東京に着いて行く当てもなく、ネカフェ難民となり、バイトも見つからず、5日後にホームレスとなります。
ついに歌舞伎町の風俗店の前で、子猫と友達になった帆高・・・(寂しすぎ!)。
風俗店の前で座り込んでいるところを、金髪ピアス&スーツの新宿スワン的な怖いお兄さんにからまれます。
そのときゴミ箱にぶつかり、ゴミ箱ごとひっくり返して銃を見つけてしまった帆高・・・。
このときはゴミの中から銃を見つけてしまいますが、「おもちゃだろう」とお守り程度にリュックに詰め込みます。
行く当てもなくマックでコーンスープ1杯で粘っていると、「ビッグマック、内緒ね」と差し入れをしてくれた優しい女性店員がいました。
これが、陽菜との初めての出会いです。
その陽菜こそ、「天気の子」。
いえ「天気の巫女」です。
天気の子陽菜と、帆高の気になる今後の関係は?
そして、毎日雨が降り続く東京はラスト、どうなるのでしょうか・・・?
天気の子のあらすじ(ネタバレあり)
画像出典:https://www.tenkinoko.com/
帆高は仕事が見つからず、月刊ムーのお世話になることを決意し、オフィスを訪ねます。
ムーのオフィスは歌舞伎町からバスで20分ほどなのですが、オフィスに行く途中、バスで凪という10歳のプレイボーイと遭遇します。
10歳で彼女っぽいのがたくさんいる凪・・・「東京って怖ぇ」と思う帆高ですが、実はこのプレイボーイ、陽菜の弟だったのです。
月刊ムーのオフィスに着くと、キャミ1枚の爽やかお姉さん夏美が待っていました(須賀社長の彼女と勘違いした帆高ですが、姪っ子です)。
この夏美の登場シーンでは胸がアップされてエロい描写になっていますが、ここでエロは必要ないのではと個人的に思いました。
そして、なんと帆高は月給3千円の超ブラック待遇で、住み込みで働くことになります。
須賀はネタとして、「ネットで噂の100%の晴れ女」を提案し、目撃者らに取材を開始。
占い師、女子高生、早稲田の研究職員に取材に行く夏美と帆高。
占い師「実在します、晴れ女には稲荷系の自然霊が憑いてて、雨女には龍神系の自然霊が憑いてるのね。
今は天気のバランスが崩れてるから、晴れ女や雨女が生まれやすいの。
いわばガイアのホメオスタシスね。自然を左右する行為には必ず重い代償が伴います」
女子高生「友達の彼氏の友達が完璧な晴れ女!」
研究職員「積乱雲の深部の雲に、群れをなして移動する微細な物体が!」
↑↑映画全体で難しいセリフは、このシーンだけだと思いますよ。
で、科学と論理を信望する帆高はドン引き。
ある日歌舞伎町のお友達の猫に会いに行くと(寂しい。。)、「ちょっとだけ試してみようよ、すぐそこだからさ」と以前からまれた金髪男に誘われている女子を見つけました。
なんとそれはマックでビッグマックをくれた陽菜で、帆高は救出に乗り出します。
思わずリュックから銃を取り出し、バーン!と発砲!!
陽菜はマックのバイトをクビになり、自ら望んで風俗嬢になろうとしていたので、帆高にブチ切れます。
代々木の廃ビルで口喧嘩になったのですが、次第に意気投合。
君、家出少年でしょ!ねえ、今から晴れるよ。
と屋上に行って陽菜が祈ると・・・たちまち垂れこめた雲が開くように晴れ、日差しが差してきたのです。
「晴れ女~!?」と仰天する帆高。
陽菜は18歳なのですが、実は1年前お母さんを亡くしていました(お父さんも不在)。
お母さんが入院していた病院はこのビルの隣にあって、陽菜はあるときこの廃ビルの屋上に1筋の光が差し込めていたのに興味を持ったのです。
屋上で小さな神社を見つけ、ゆっくりと鳥居をくぐって
お母さんの病気が治りますように、雨が止みますように・・・。
と神様に祈ったところ、積乱雲の上まで上昇して、空と繋がったのです。
イメージはこんな感じ↓↓
それ以来、陽菜は祈れば短時間だけ晴れにできる「天と繋がる力」が備わりました。
つまり、100%晴れ女の正体とは陽菜のことだったのです。
そして、ラストまで正体はわからないんですが、この積乱雲を取り巻く水や、雨が「魚に見える」という目撃情報が相次ぎます。
この「晴れ女」をネットビジネスにすることに目を付けた帆高。
お天気、お届けします!
というサイトを開設し、1ネガイ3400円で「天気を晴れにする」ビジネスを始めました。
つまり月刊ムーと掛け持ちバイト。
陽菜は依頼者のところへ赴き、フリマ、結婚式、学校行事などを次々と晴れにします。
「いやーすごい!」「ありがとう!」「この値段じゃ安すぎる!」
と大好評を得た「晴れ女ビジネス」。
なんと国立競技場の神宮外苑花火大会にまで呼ばれ、何万人もに晴れを届けます。
超能力者ってこういう能力を乱発、濫用するのを嫌がりそうですけど、陽菜は
この仕事が好き。自分の役割がわかった。
と天職級の喜び、生きがい、承認欲求の満たしを感じます。
ある日、立花冨美さんという下町のご老人から依頼を受けました。
去年亡くなった夫の初盆を、晴れにしてほしいという依頼。
あちらの人は煙に乗ってやってくる。
お彼岸、空の上は昔から別の世界さ。
と知恵をたくさん授けてくれるおばあさん。
ところで、次の月刊ムーの取材対象は、気象を祀る神社の神主でした。
噂の100%晴れ女陽菜は見つかったにも関わらず、まだ取材は続けていたのです。
そして、この神主さんに恐ろしいことを言われます。
地上は人にとってはただの仮住まい。
しかし、天と人を結ぶほそーい糸がある。
それが天気の巫女じゃ。
物事には代償がある、天気の巫女には悲しい運命があってな・・・。
天気の巫女は人柱(ひとばしら)だ。
人柱の意味とは=人身御供の伝説の1つ。架橋、築堤、築城などの水利、土木工事技術が未発達の時代、柱の強化の目的で、生きている人間を水底や土中に埋めたこと(コトバンクより)。
つまり神にささげる生贄ってことです。
これにビビったのは夏美と須賀社長。
それどころか帆高は陽菜にホレこんで、もうすぐ18歳になる陽菜の誕生日プレゼントに、フンパツして指輪を買います。
しかし、陽菜は気づいていたのです――天気を晴れにするたび、自分の身体がだんだんと透明になっていくことを。
帆高と陽菜が並んで歩いていたとき、帆高が指輪を渡そうとすると、陽菜はふわっと宙に浮いて街灯の上まで移動していました。
陽菜はすでに諦めの感情があったのですが、帆高は「晴れの代わりに犠牲を払っていた」という事実に驚き、恐怖におののきます。
翌日、陽菜のアパートに弟と帆高と3人でいるとき、突然「ドンドン!この少年知りませんか?」とやってきた警察。
帆高は親から行方不明届が出ており、監視カメラの映像から銃の不法所持の疑いもかけられていたのです。
ついでにこの家、保護者がおらず、実は陽菜は18歳ではなく実年齢15歳であり、今までずっと嘘をつきながらバイトをして生計を立てていたのです。
翌日、児童相談所が立ち入りに来ると言って去った警察。
このとき月刊ムーの須賀社長も、帆高を雇っていたことで誘拐の容疑がかけられてしまいました。
俺たち、バラバラにされてしまう!一緒に逃げよう!
と、何を思ったか本気でこれから3人暮らしをしようとする帆高→みんなで逃走。
外は数十年に1度の大雨、気温は10度以下、夏の雪が降り始めます。
ホテルを探そうと池袋近辺をウロウロしていると警察に声を掛けられ、陽菜が神通力でドーンとそばのトラックに雷を落として大爆発を起こし逃走!
3人はラブホに緊急避難。
ラブホだからって特別エロいシーンがあるわけではないです。
このラブホの描写をこどもが見ても、お風呂がライトでキラキラ光ったりボタンを押したら泡ブクブクになって豪華なホテル。
なんか楽しそう!って思うくらいで、あからさまにラブホとは分からないように描いています。
神様どうか僕たちを、もう少しだけ、このままでいさせてください。
そんな願いもむなしく、お風呂に入りバスローブを取った陽菜は、すでに半身が透けていました。
晴れ女が犠牲になってこの世から消えることで、狂った天気は元に戻るんだって。
そんな切ない陽菜のセリフに泣く帆高・・・つられて泣く陽菜。
目覚めると、陽菜はもういませんでした――ふわふわ浮遊する空の世界へ旅立ったのです。
晴天が訪れ、半年ぶりの青空が広がります。
「ドンドンドン!」と再びラブホまでやってきた警察。
ここからは、逃走、逃走、逃走劇です。
何としてでももう1度陽菜に会いたい帆高。
なぜ天気なんてどうでもいいって思えなかったんだろう?
晴れでも雨でも、君さえいればそれでいいのだと、なぜ思えなかったのだろう?
帆高は警察に追われながらも山手線の線路を突っ走って、「陽菜が空と繋がった」という代々木の廃ビルの鳥居を目指しました。
廃ビルまで警察は追って来ます。
須賀も来て、児相に保護された凪までやってきて、しっちゃかめっちゃかの揉み合いに!
それを振り切り、非常階段をのぼって鳥居をくぐった帆高は、いよいよ龍の絡み合う濃紺の空へ旅立ったのです!
「陽菜さーん!陽菜さーん!!」
積乱雲の草原の上、2人の願いが重なり、彼岸=死者の世界で2人は再会しました。
ハッピーエンドです。
もういいよ!陽菜はもう晴れ女なんかじゃない!神様にだって僕は逆らう!
青空より僕は陽菜がいい、天気なんて狂ったままでいいんだ!
陽菜、飛べ!
そのまま2人はピューンと天上界からジャンプして地上に帰還。
気が付いたら、あの代々木の廃ビルの鳥居に2人で寝ていました。
空は雷、豪雨が再びやってきて、この雨は3年間降り続けました。
・・・
18歳になり高校を卒業した帆高。
地元の離島からフェリーに乗って、2年半ぶりに進学のため東京へ向かっていました。
僕たちになにか起きたのか。
僕たちはなにを選んだのか。
僕たちは世界を変えてしまったんだ。
そんな思いを抱きつつ2年半ぶりに東京へ行きます。
帆高は家庭裁判所の3か月の保護観察処分ですみ、鳥居で警察に発見された後は離島に戻って暮らしていました。
陽菜は警察に保護されたっきり会っていません。
東京に降り立つと、降り続く雨のせいでレインボーブリッジは水没、東京の3分の1が海に沈んでいました。
そういえば存在を忘れていた「お天気、お届けします!」のサイト。
久しぶりにアクセスすると、1件の依頼があの立花冨美さんから来ていたのです。
もう下町も水没し、マンションに引っ越していた冨美さん。
東京のあの辺はさ、もともとは海だったんだよ。
ほんの少し前――江戸時代くらいまではね。
江戸そのものがさ、海の入り江だったんだよ。
入り江の戸口が東京だったのさ。
その土地を人間と天気が少しずつ変えてきたんだ、元に戻っただけさ。
うなずきつつも、本当に天気は狂っていたんじゃなくて「自分が晴れより陽菜をとった、だから世界を変えたのだ」と帆高は噛みしめます。
そして陽菜に会える奇跡を願いながら、陽菜のアパートがあった田端駅をてくてくと歩きます。
道で陽菜らしい人とすれ違ったとき、涙が溢れ出て止まらなくなった帆高。
やはり、ラストは「君の名は。」のように、また2人は再会したのでした。
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4.天気の子の感想
画像出典:https://www.tenkinoko.com/
どうせだったらより多くの人に観てもらいたい。
君の名は1900万人が観てくれたから、今回はもっと観てくれるんじゃないか?
とインタビューで語る新海誠監督。
「すそ野を広げて間口を広げた」という試みは、一目瞭然でわかります。
天気の子は、天気、目に見えない世界、古神道といった非常にいい題材を扱っているにもかかわらず、ストーリーはびっくりするほどレベルを下げた「あえてもっと子供じみさせた」作品。
最近の小学生も難解なストーリーに食らいつける、いや、食らいついて考えなきゃいけないのに、なぜそこに合わせるように新海監督自身のレベルを落とさなければいけなかったんだろう?
こういう天気、神道、目に見えない作品を扱った作品なら、すでに小説などもっといい作品がたくさんあります。
宮崎駿は「千と千尋の神隠し」の制作時、
女性って「女のことがそんな簡単にわかってたまるか!」って言うでしょ?
アニメも同じなんですよ、「そんな簡単にわかってたまるか!」って。
と言っていましたが、新海誠監督もそれでよかったのにな、と率直に思います。
ジブリはその当たり非常にうまくて、出る作品出る作品「あっと脅かす何か」がありましたよね。
まかり間違っても「観客に寄り添う」ことから始めず、「お前らがついてこい!」的ないい意味のスポ根映画の連続、観客を高みに引き上げ、わからない自分がイケてないんだ!ぐらいに思わせる絶対に飽きさせない技術力。
新海誠も惜しみなくそういう映画作りをしたほうが才能が認めらるだろうに…ちょっと残念ですね。
「弱っちい男」と「神格化された女」が毎度出てくるのは新海作品の特徴ですが、今回の主役、帆高はさらにリアルから遠ざかった、もうゆめみるゆめこちゃんですよ。
モラトリアム、承認欲求、家庭不和、自信のなさ、絆の薄さ、美化された犠牲に待った、悪役のいない平和世界・・・といかにも思春期かそれ以下の子が悩みそうなことを全部取り入れ、「君の名は。」層の巨大市場の共感を得ようとしたんでしょうが・・・。
いくら子供でも、心はもっと複雑だと思うし、わからないことがあるほうが好奇心や探求心をくすぐる。
そしてそのほうが絶対に楽しい。
現に、少女漫画なんてけっこう高度ですよね?
「君の名は。」には時空のズレがあったので、まだ考える要素を残しておいてくれたのがよかったです。
今回はそれすらありません。
バレバレな伏線、すべて先が読める、考える暇もない、観ながら全部理解できてしまう・・・さすがに子供だましにもならないのではないか?って思う。。
私に言わせれば、新海ワールドは「君の名は。」で揺らぎ、2019年「天気の子」で終わりました。
「君の名は。」まで、2002年「ほしのこえ」~2013年「言の葉の庭」の5作品を発表し、新海ワールドを着々と確立していたのに、「天気の子」でいったん終了。
言の葉の庭までは内省的、日本文学的な作品をいろんな切り口で発表して、独特の美しさや新海監督にしかできない要素がよく伝わってきてたんですけどねぇ(多少粗っぽくてもね)。
「君の名は。」で作風を初めてハッピーエンドにしたことで商業的成功しましたが、天気の子がそれに続けと「君の名は。第2部」的な作品になってしまったのは残念です。
天気の子は「感動し、泣けて、楽しい映画にすることが大前提」にしたそうですが、もうそこで観客をバカにしてません・・・?いや、私たち観客がバカになっちゃったのかな?
100歩譲って絵の上手さでそれがカバーできたとしても、その「あえての大衆迎合」は絶対にもったいない!
コアなファンは「天気の子」で去りゆき、支持層はまったく様変わりするでしょう。
君の名は。もヒットしながら酷評された。
どうせ批判されるなら、学校で教えられるような道徳的な『正しい』ことを映画にしなくていいと思う。
これは監督のインタビューですが、なんかズレてると思う。
別に映画が道徳的じゃないこと、みんなわかってると思う(笑)。。。
やはり、良くも悪くもメガヒットを飛ばし、前代未聞に酷評やバッシングも経験し、今作に「激しいプレッシャー」を背負うことになってしまったのはしかたがないけど、私たちが観たいのは魂を削った新海作品。
むしろ、私たちを本当の新海誠レベルまで高めてほしい。
ゆるゆる作品じゃないんだよぉ~!
結局は「バッシングを気にしない」と言いつつ、バッシングを1番気にしたんじゃないかな、、と思います。
つまり、無難orz
君の名は。から新海作品を見始めた層にだけ、一定数取り込めるとは思いますけどね…。
5.天気の子の主題歌
画像出典:https://www.tenkinoko.com/
ここまで、声優キャストのまとめやネタバレ含むあらすじ、辛口めのレビューを書いてきましたが、このままでは終わりません!笑
前作の「君の名は。」に引き続き、新海誠監督の作品の映像美、そしてなんと言っても主題歌、挿入歌には感動されること間違いなしです!!
主題歌「愛にできることはまだあるかい」を始め、劇中全ての音楽を担当するのはRADWIMS。
新海監督とRADWIMPSが手を組むのは「君の名は。」に続き2度目になります。
昨年夏に新海誠監督が「天気の子」の脚本を送ったところ、再タッグのきっかけができたそうです。
その脚本を読んだボーカルの野田洋次郎さんが、映画のために新曲「愛にできることはまだあるかい」を書き下ろしたのです。
今作の新たなチャレンジとして、心の機微を神秘的に歌い上げるアーティスト・三浦透子をボーカルに迎え、複数の楽曲を制作しています。
協同合作となったその「詩」は、新海ワールドに寄り添うよう。
逃走劇も音楽があるからこそ、引き立っている感じですね!
PVが解禁されたのでご覧くださいませ。
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ネットが繋がっていれば、U-NEXTを使って無料で「君の名は。」をスマホやパソコン、テレビから好きなタイミングで見ることができますので、ぜひ試してみてください。
※本ページの情報は2019年9月時点のものです。最新の配信状況は U-NEXT サイトにてご確認ください。
うーん、、、辛口レビューって書いてあるから見てみたけども、、、
全てにおいて何様なんだろって感じですね
天気の子で新海ワールド終了とか作品レビューっていうよりもただの監督批判
観客をバカにしているっていうのも個人的な主観でしかないのに、さもすべての観客を代表するような言い方が勘に触る。
あと大学の後輩って語りが気持ち悪い。
出身校が同じって、、、ただの偶然に過ぎないのに何が何をもって残念なのやら。
悲恋やバッドエンドを漂わせる作品には考えさせられるし、琴線に触れるものがあるのもわかる。
でも監督がそれしか生み出さないことがワールドと決めつけるのはどうかと思う。
スティーブキングだってバッドとハッピー使い分けてます。
圧倒的に支持されるのはハッピーエンド。
スパイスとして古くからの新海節をたまに使うくらいが丁度いいじゃない。
それとみんながみんな伏線、ミエミエとか斜に構えた見方はしないですよ。
王道の何が悪いのか。
ネタバレ付きで学校の後輩(笑)の作品をレビューする割には全くもって応援していない。この段階でこんなレビューをネタバレ付きでやるのはただの足を引っ張るだかでしょ。
偉そうに何かを語るなら自分も誰かを感動させるものを生み出しなさいよ。
消費するだけの愚者。レビューという名のオナニー後のティッシュ達。
吐き気を催しました。
陽菜は18歳と書いてありますが年齢を偽っていて本当は15歳の中学3年生ですよ。
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