【ネタバレ考察】恐怖「羊たちの沈黙」の知られざる本当の意味とは?

羊たちの沈黙フライヤー

こんにちは。エンタメブリッジライターのやぶなおです。

今回は、サイコサスペンス映画「羊たちの沈黙(The Silence of the Lambs)」についてご紹介します。

「羊たちの沈黙」は、連続殺人事件を追う女性FBI訓練生クラリスと、猟奇殺人犯で元精神科医レクターとの奇妙な関係を描く映画。

2003年には『アメリカ映画の悪役ベスト50』の1位に輝くほど、アンソニー・ホプキンスの恐ろしい演技が話題となった映画です。

FBI捜査官のクラリスの性格や生い立ちを心理分析で恐ろしいほど言い当てる知性と、アンソニー・ホプキンスの演技になんども惹き込まれます。

劇中では、若い女性の皮を剥ぐ猟奇殺人犯のサイコパスなシーンもあるため、目を伏せたくなるような感情になるかもしれません

しかし、この映画からは人間の奥深い行動心理を学ぶことができます。

残虐なサイコパスだけではない、メッセージ性のあるこの映画を私はオススメします。

それでは、早速解説していきますね。

1.「羊たちの沈黙」の作品紹介

公開日:1991年6月14日 (日本)
監督: ジョナサン・デミ
原作者: トマス・ハリス
原作: 羊たちの沈黙
出演者:ジョディ・フォスター(Jodie Foster)、アンソニー・ホプキンス (Anthony Hopkins)、スコット・グレン (Scott Glenn)、テッド・レビン (Ted Levine)、アンソニー・ヒールド (Anthony Heald)
受賞歴:第15回 日本アカデミー賞(1992年)にて、外国作品賞。第64回 アカデミー賞(1992年)にて、作品賞、監督賞、主演男優賞、主演女優賞、脚色賞。第49回 ゴールデングローブ賞(1992年)にて、主演女優賞(ドラマ部門)。第41回 ベルリン国際映画祭(1991年)にて、銀熊賞(監督賞)。第18回サターン賞にて、ホラー映画賞。第34回ブルーリボン賞にて、外国作品賞を受賞。

2.「羊たちの沈黙」のあらすじ

「羊たちの沈黙」クラリスとレクター
画像出典:http://outception.hateblo.jp/entry/2015/08/28/164505

続いては、「羊たちの沈黙」のあらすじをご紹介します。

まだ映画を見ていない方は、ネタバレなしだけ見るようにしてください。

ネタバレありでは、衝撃的な事実や、物語のかなり具体的な流れを書いています。

映画を見終わった後に、ネタバレありを読むことで、より理解が深まるように書かせていただきました。

「羊たちの沈黙」のあらすじ紹介(ネタバレなし)

FBIアカデミーで優秀な成績を収める女性訓練生のクラリス・M・スターリングは、バージニア大学を卒業した後にFBIの捜査官になるべく、訓練を重ねていました。

FBIは女性が少なく、男性ばかりの職場でしたが、クラリスは圧倒的な努力で体格差をカバーしていました。

ある日、クラリスは行動科学課の現役捜査官であるクロフォードに呼び出されます。

その理由は、獄中にいる「人肉事件」を起こした元精神科医の殺人鬼ハンニバル・レクターから、猟奇的殺人犯バッファロー・ビルの情報を聞き出すためでした。

バッファロー・ビルは、アメリカ国内で若い女性を殺害し、遺体の皮膚を剥がすという猟奇的殺人をこれまで5回も行なっている凶悪犯罪者です。

バッファロー・ビルの捜査に行き詰まったFBIは、獄中の連続殺人犯たちの心理分析を始めることにより、事件の究明をしようと考えたのです。

しかし、ただ一人「人肉事件」のハンニバル・レクターだけは協力を拒みました。

クロフォードは「君に協力するとも思えないが、少しでもレクターを観察して、レポートにして提出してほしい」とわずかな望みを託し、FBIアカデミーの訓練生ながら、その任に選ばれたクラリスは獄中のレクターに接触します。

レクターは「怪物」と呼ばれ、完全な異常者であるため、絶対に個人的な話をしてはならないと念押しされるほどでしたが、「事件究明に協力するには、君も個人情報を教えろ」とレクターから条件を提示されます

クラリスは自分の過去の話を代償に、レクターと事件究明をしていくが……。

 

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「羊たちの沈黙」のあらすじ紹介(ネタバレあり)

「羊たちの沈黙」レクター
画像出典:https://www.gizmodo.jp/2014/10/kt_silence_of_the_lamb.html

元精神科医の殺人鬼レクターは、かなり知性のある人物です。

初めて会うFBI訓練生のクラリスを品定めするように獄中からプロファイリングをしていきます。

「高価なバッグに安物の靴なら、お里が知れるぞ。それではまるで、都会に憧れる田舎娘のようだ。」

「男とはいつも安物の車の後部座席でしているんだろう?そんな生活が嫌になって、FBIに来たんだろう?」

すべて見透かされているような分析に、クラリスはうちのめされてしまいました。

しかし、レクターは「昔、私の患者だったへスター・モフェットを探せ!」と一つだけヒントを与えます

クラリスはへスター・モフェット名義の貸し倉庫を見つけ、化粧を施した男性の頭部のホルマリン漬けを倉庫の奥で見つけます。

なんと、「ヘスター・モフェット」は、綴り遊びで「私の残り(the rest of me)」という意味。

つまり、レクターのことでした。

遊ばれたことに苛立ちを感じながら、レクターをすぐ訪問すると、ホルマリン漬けの男性は「ベンジャミン・ラスペール」というレクターの元患者で、性的な面で変態ではあったが、レクターが殺したのではないと言います。

ラスペールは、メイクや女装などの変身願望のある男の実験台にされ、殺されたのです。

それは、バッファロー・ビルの犯人像に一致する人物でした。

それから、レクターはバッファロー・ビル事件の捜査協力をしてくれることになります。

同じ時期に女性の遺体が川から変死体で発見され、クラリスは検視に立ち会うことになりました。

背中には、2ヶ所にダイヤの形で皮膚が大きく切り裂かれていました。

この女性はバッファロー・ビルの6人目の被害者でした。

バッファロー・ビルの犯行は常に、捕らえた3日後に射殺し、死後に遺体の皮膚を剥いで川へ捨てるのです。

さらに、被害者の喉に何かが詰まっていることを見つけ、喉の奥から取り出してみると、虫の繭でした。

明らかに、自然に詰まったものではないこの繭を調べてもらうと、アジアにしか生息しない『死の頭』と呼ばれるスズメガの繭だということがわかりました。

犯人は、わざわざアジアから輸入して、死体の喉につめているようでした。

そして、バッファロー・ビルの次の犯行は既に始まっていました。

帰宅途中の若くて体格の良い女性のキャサリン・マーティンが、トラックで連れ去られます。

キャサリンの母は上院議員だったため、大々的にメディアが報道しました。

クラリスは、バッファロー・ビルの情報をさらに得るために作戦を練ってレクターを訪問します。

上院議員にキャサリンの母から「キャサリン救出に成功したなら、ニューヨークの森が見える病院へ移しましょう」という条件が出たことをレクターに伝えました。

以前から、レクターはここを出たいことを話しており、興味を示しますが、交換条件として「君の個人情報を教えろ」と、クラリスの過去の話を求め、質問していきます。

レクター:「子供の頃の最悪な思い出は?」

クラリスは、田舎の警察署長だった父が死んだことを話します。

交換条件として、レクターもバッファロー・ビルの事件究明のヒントになる情報を流します。

クラリス:「被害者の喉の奥に蛾が詰め込まれていたのは、なぜなのでしょうか?」

蛾の意味は「変化」だと話します。

醜い毛虫がさなぎに変化して、さらに綺麗な蝶になるイメージを比喩にしているのだろうと答えます。

レクターは、クラリスの子供の頃の話に戻します。

レクター:「父親の死後、君は孤児に?」

クラリスは、モンタナの母のいとこ夫婦の牧場に行ったが、2ヶ月で逃げたことを話しました。

しかし、続きは交換条件を答えるまで答えないと言います。

レクターは「バッファロー・ビルは性的倒錯者だと思い込もうとしてるだけだ。」と話し始めます。

(※性的倒錯者とは、異常あるいは特異な性欲を持っている人のこと。)

バッファロー・ビルは、性転換手術を病院から断られてる可能性が高い。

その理由は、子供の頃、神経に以上をきたすほどの激しい暴行を受け続け、バッファロー・ビルの異常者としての人格が形成されてしまったからです

ビルは自分に嫌悪感を持つようになり、そのせいで性転換願望を持つようになったと思い込んでいます。

でも、彼の異常度はそんな生半可なものではなく、はるかに凶暴残忍で恐ろしいものだったのです。

その頃、クラリスとレクターの話をこっそり盗聴していたチルトン博士は、本当にクラリスが議員と取引したのか確認します。

クラリスの取引は架空の話だと知ったチルトン博士は、レクター博士を拘束して呼び出し、クラリスの取引は嘘だと告げました。

そして、自ら上院議員に掛け合い、手柄を自分のものにしようと企んだのです。

レクターを拘束した後、上院議員と会って、バッファロー・ビルの特徴をレクターに語らせます。

「名前は、ルイス・フレンド」と答えた後、「1980年の4月か5月に、ラスペールの紹介でやってきたこと、2人は同性愛の関係だったこと、外観の特徴を述べ、最後に「服を大事にな」と議員に伝えました。

しかし、またしても「ルイス・フレンド」は綴り遊びでした。

それに気づいたクラリスは、レクターの新しい収容先に向かいます。

レクターは広い一室の中で、常時2名の警備員に監視され、仮説檻に入れられていました。

レクターはクラリスの指摘に否定をせず、「物事の本質を探れ」と言います。

女性を殺す、皮を剥ぐ、これらはすべて二次的なものであり、本質ではない。

犯人を殺しに駆り立てるものは『極度の切望』が本質なのだ」と話しました。

毎日見ているものを欲しがることから始まり、目はいつも欲しいものを追い求めます。

次は、クラリスに牧場に2か月しかいなかった理由を聞きます。

クラリスは、10歳で孤児になり、モンタナの牧場へ行くことになりました。

しかし、とある朝、子供の叫んでいるような奇妙な悲鳴の音で目が覚めます。

声のする納屋に近づいて、中を見ると、子羊が殺されていたのです。

クラリスは子羊を逃がそうと思って檻を開けましたが、子羊たちは逃げませんでした。

せめて1頭だけでも助けたくて、子羊を抱いて逃げようとしますが、数キロ逃げた先で保安官に捕まってしまいます。

クラリスは、牧場主である母のいとこ夫婦に怒られて、その後は施設に送られました。

今でも夢で子羊の悲鳴を聞くか?」というレクターの問いに、クラリスは頷きます。

この事件は、クラリスの中でトラウマになっていました。

「キャサリンを救えば、悲鳴を聞かずに済むと思ってるんじゃないのか?」

クラリスが「わからない」と答えた時に、チルトンが入ってきます。

バッファロー・ビルの本名は聞けないまま、レクターは捜査資料を返し、レクターの人差し指がクラリスの人差し指を撫でました。

人差し指を撫でることは、レクターからクラリスへの敬意を示した小さな愛撫でした。

その後、レクターは警備員2名を殺して脱獄後、行方がわからないままになります。

レクターからヒントを得たクラリスは、最初の犠牲者であり3人目の発見となったフレデリカ・ビンメルの近くにバッファロー・ビルがいると考えました。

バッファロー・ビルは毎日見ているフレデリカのようになりたいと考え、身近な犯行であることを隠すために重りをつけて発見を遅らせたのです。

そして、3人目の被害者フレデリカの部屋で首のないマネキンとダイヤの形に切られた布を見たクラリスは、犯人が女性の皮膚で服を作ろうとしていることに気づきます。

クラリスは、フレデリカの友人を頼り、リップマン夫人宅を訪れました。

リップマン夫人の洋服の直しをフレデリカが手伝っていたからです。

しかし、リップマン夫人はおらず、ジャック・ゴードンと名乗る男が住んでいました。

ジャック・ゴードンは、「リップマン夫人の息子の名刺を持っている」とクラリスを家に招き入れます。

ジャック・ゴードンは、クラリスに探りを入れるような形で質問を繰り返し、挙動が明らかにおかしい様子です。

部屋には裁縫道具があり、さらには蛾が飛んでいることを発見し、ジャック・ゴードンの正体がバッファロー・ビルだとクラリスは確信します。

クラリスは、すぐに拳銃を構えますが、ジャック・ゴードンは家の奥に逃げていきます。

地下室の井戸からキャサリンの無事を確認したクラリスは、さらに奥へとジャック・ゴードンを探しにいきます。

奥のバスタブで腐乱死体を発見した瞬間に停電が起きます。

ジャック・ゴードンは暗視カメラでクラリスにゆっくりと近づき、拳銃を構えました。

しかし、拳銃の撃鉄を上げる音でクラリスは気づき、音の方に向かって連射します。

かろうじて先に銃弾が当たり、ジャック・ゴードンこと、バッファロー・ビルの命は尽きました。

7人目の被害者となるはずだったキャサリンは、無事に保護されることになります。

それから、しばらく時間が経ち、クラリスは卒業式に出ていました。

式場に謎の人物からの電話があり、「クラリス、子羊の悲鳴はやんだか」と聞きました。

脱獄したレクターからの電話です。

レクターは電話の逆探知は無理だと告げ、クラリスに事件解決と捜査官就任のお祝いの言葉を述べました。

最後に、「もっと長く話したいが、これから古い友人を夕食に…」と言って電話を切るところで映画は幕を閉じます。

 

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3.「羊たちの沈黙」の見どころ&考察

「羊たちの沈黙」レクター

続いては、「羊たちの沈黙」の見どころを紹介していきます。

この映画は、謎や伏線が多く存在し、考察する箇所がたくさんあるんです……!

かなり、深掘りした考察を書いていますので、ぜひ一緒に考察しながら読んでいくと、よりこの映画を楽しめます。

考察1.なぜ、気に入られたのか?クラリスとレクターの不思議な関係性

この映画を見て、「なぜ、クラリスはこんなにレクターに気に入られているのだろう?」と不思議に思った方もいると思います。

最初は、クロフォードのお気に入りで「美人で優秀だから」任を命じられたわけですが、レクターはクラリスが美人だったから気に入ったのではありません。

出会った時にクラリスの人格に興味を持ったから、レクターはクラリスに情報を提供していきます。

それがよくわかるシーンが、獄中のレクターと初めて出会うシーンです。

クラリスは、身分証を見せて、レクターの不気味とも思える「もっと近くで、近寄って…」という言動に、目線を外すことなく、しっかりと近寄って証明書を見せました。

そして、なんとレクターの方から先に視線を外しているんですね。

チルトン博士からあれだけ忠告されていた「奴をまともな人間だと勘違いするな、その点をくれぐれも忘れるな」という警戒した態度を取らずに勇敢にも歩み寄ったのです。

そこから、レクターはクラリスに興味を持ち、クラリスを試したり、心を探るような質問を投げかけます。

レクターは最初に目があった瞬間からクラリスの人格を見抜き、質問を繰り返すことで、クラリスの深層心理を突き止めていきます。

レクターは、純粋で、思慮深く、誠実親切な人には、敬意を示した対応をします。

例えば、看護師のバーニーはレクターのお気に入りで、電気をつけた時に「バーニー、ありがとう」と感謝するシーンがあります。

反対に、不誠実で傲慢な人間は大嫌いでした。

体液をかけたミグズの無礼を代わりに謝ったり、映画の最後で、チルトン博士の夕食にしていましたね…。

その点、クラリスは誠実で純粋な女性です

男性ばかりの職場の中でも、初々しく健気に努力し、凶悪犯罪者にも果敢に立ち向かうクラリスに好意的な印象を持ち、気に入ったのです。

だから、レクターはバッファロー・ビルの捜査協力でも、「クラリスの個人情報を知りたい」という提案をして、トラウマの闇を光へ導くようなサポートをします。

考察2.バッファロー・ビルの事件の真相とクラリスのトラウマの共通点

「羊たちの沈黙」バッファロー・ビル
画像出典:https://schrein.net/

クラリスは、レクターからバッファロー・ビル事件の真相を得るために、自身の過去のトラウマを代償に交互に話を進めます。

なぜ、このような演出になっているのかというと、バッファロー・ビルにも過去にトラウマがあり、クラリスと重なる点があるからです。

バッファロー・ビルは子供の頃、神経に以上をきたすほどの激しい暴行を受け続け、バッファロー・ビルの異常者としての人格が形成され、そのせいで性転換願望を持つようになったと思い込んでいます。

これが、バッファロー・ビルのトラウマです。

そして、クラリスは、レクターから子供の頃の最悪な思い出を聞かれ、最愛の父の死を経験して、孤児になったときに子羊の悲鳴で目が覚め、殺されている現場を目撃してしまったこと。

そして、今でも夢の中で思い出し、FBIで被害者を救うことで悲鳴が聞こえなくなり、トラウマがなくなるのではないかと思い込んでいます。

これが、クラリスのトラウマです。

ここからわかることは、ふたりの現在の行動は過去のトラウマが原体験となっているということです。

しかし、バッファロー・ビルはトラウマがキッカケで暴走してしまい、『残忍性』が育ち、猟奇的殺人犯としての人格が形成されてしまいまし

もしかしたら、レクターにもバッファロー・ビルのようなトラウマがあって、暴走してしまったのかもしれません。

レクターは、原体験から二人の行動を客観視させて、事件の真相解決とクラリスのトラウマから光への導きの手助けをしたかったのだと思われます。

考察3.クラリスが日常的に感じている心理的な痛み

「羊たちの沈黙」クラリス
画像出典:http://www.reviewanrose.tokyo/article/446323470.html

実は、クラリスには過去のトラウマだけではなく、日常的に受けている心理的な痛みがあります。

物語をよく見てみると、度々「男からの視線」を感じていることがわかります。

  • FBIのエレベーターの中で屈強な男たちの中にポツンと入るクラリス
  • チルトン博士からの口説き
  • レクターが指摘する尊敬するクロフォードの性欲が感じられる対応
  • 虫の繭を調べに行ったのに口説かれる
  • 保安官や他の研修生からの日常的な視線

などなど、クラリスは常に男からの視線を感じながら、生活しています。

クラリスは、あしらい上手ではありますが、好きでもない人からずっと見られる状況は、『視姦』であり、あまり気持ちの良いものではありません。

クラリスの恋愛的な描写が無いことから、クラリスは男性との関係性に嫌悪感を感じていることがわかります。

考察4.「羊たちの沈黙」のメッセージは、物語オープニングに隠れている

「羊たちの沈黙」痛みを愛せ
画像出典:http://www.green.dti.ne.jp/

「羊たちの沈黙」は、サイコサスペンスとして楽しむにはわかりやすい物語ですが、実は哲学的思想も多く含まれています。

この映画の本当のメッセージは、猟奇的犯罪者の行動や、精神異常者たちの人格を知ることでもありません。

「バッファロービルが人の生皮を剥ごうとする本質は何だ?」と物事の本質を見ることを問いますが、この映画の本質を見ていくとメッセージ性が理解できます。

実は、クラリスがオープニングで走っていたFBIの訓練用のトレーニングコースに答えがありました。

クラリスが職員に呼び止められた後に、映った木に貼り付けられていた言葉こそがこの映画のメッセージでした。

『HURT, AGONY, PAIN, LOVE IT』

(苦しさ、悶え、痛み、痛みを愛せ)

つまり、「痛みを愛して、乗り越えろ」ということがこの映画のメッセージです。

「羊たちの沈黙」には、「痛み」の表現が多々見られます。

「痛み」とは、これまでの見どころで解説したようなトラウマや日常的な痛みです。

トラウマを抱えたバッファロー・ビルとクラリスの決定的な違いは、この映画のメッセージでもある「痛みを愛して、乗り越える」姿勢があったかどうかです。

バッファロー・ビルは、トラウマを愛することができずに暴走してしまい、本来の自分とはかけ離れた猟奇的殺人犯になってしまいます。

クラリスは、自分のトラウマである「最愛の父が死んでしまったこと」、「子羊の悲鳴を聞いたこと」を乗り越えるために、FBI捜査官になりました。

トラウマや日常的な痛みを愛して、痛みを乗り越えることこそがこの映画が伝えたいメッセージです。

 

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4.「羊たちの沈黙」 ライターやぶなおの視点

「羊たちの沈黙」レクター
画像出典:https://note.mu/campintheair/n/n6352b841a5d1

「羊たちの沈黙」は、トラウマの考え方を学ぶことができる映画です。

多くの人は、バッファロー・ビルのようにトラウマを乗り越えることができずに、程度の差はあれどネガティヴ思考に陥ってしまったり、行動できなかったり、辛い思いをしたり、トラウマは悪いものだと感じています。

しかし、クラリスはトラウマを糧にしてFBIになり、素晴らしい才能と行動力を見せています。

これは、クラリスが子供の頃に最愛の父を無くして、子羊の悲鳴を聞くトラウマを経験していなければ、未来は変わっていたのかもしれません。

トラウマがあるからこそ、クラリスは純粋で誠実な人格になり、バッファロー・ビルは猟奇的な人格になったのです。

そして、トラウマがあるからこそ、レクターのように光へ導くことも闇へ落とすこともできるのでしょう。

今、抱いているトラウマはその人次第で、プラスの原動力にも、マイナスの原動力にも変えることができます。

この映画を見た方は、痛みを乗り越え、トラウマをプラスの原動力に変えることができることを知りました。

「羊たちの沈黙」は見て満足するだけでなく、実生活でも活かせる考え方を教えてくれる映画ですので、ぜひあなたもクラリスのように痛みを乗り越えてください。

5.「羊たちの沈黙」はこんな人におすすめ

「羊たちの沈黙」初対面
画像出典:http://www.reviewanrose.tokyo/article/446323470.html

「羊たちの沈黙」は大人向けです。

表現がグロテスクな部分もあり、苦手と感じる方もいるかもしれません。

特に、日常での悩みが深い方や、刺激を欲しているような方には特にオススメできます。

映画の考察が好きな人にとっても、たまらない映画です。

サイコパスや、サスペンス映画が好きな人

「羊たちの沈黙」は、数々の賞を受賞していることもあり、シンプルにサイコサスペンス映画として楽しんでもかなり面白いです。

わかりやすいストーリーと、迫力のあるアンソニー・ホプキンスの演技に引き込まれてしまいます。

オススメな楽しみ方としては、まず1度目はサイコサスペンス映画として楽しんでいただいて、2度目からは、登場人物の心情や行動を考察しながら見ると楽しみが倍増します。

猟奇的殺人犯や凶悪犯罪を犯す人の心理が知りたい人

実は、クラリスの上司クロフォードは、プロファイリングの第一人者である「ジョンE・ダグラス」という実在するFBI捜査官がモデルとなっています。

そのため、数多くのプロファイリングのシーンがあります。

猟奇的殺人犯や凶悪犯罪を犯す人がどんな心理で行動しているのかが、少しずつプロファイリングによって、紐解かれていく様は圧巻です。

レクターの「本質を見る」という言葉は、日常でも使える学びでした。

今、悩みやトラウマを抱えている人

「羊たちの沈黙」では、クラリスがトラウマや日常的な痛みを乗り越えようと戦う姿が映し出されています。

クラリスが小さい体で負けずに頑張っている姿を見ると、レクターのような凶悪犯罪者でも心が動きます。

私たちにも、日常的に学べる姿勢があり、背中を押されるような気持ちになれるので、悩みやトラウマを抱えている人にぜひ見ていただきたいです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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