【ネタバレ考察】映画「マトリックス」を徹底解説!ネオに込められた意味とは?

マトリックス

こんにちは。エンタメブリッジライターのやぶなおです。

今回は、SFアクション映画「マトリックス(The MATRIX)」についてご紹介します。

「マトリックス」は、仮想現実の世界を舞台に激しい戦闘シーンや、「バレット・タイム」と呼ばれる撮影方法(ネオがエビ反りで弾丸を避ける場面)で大きなブームを起こしたSFアクション映画です。

日本のアニメからインスピレーションを得たという圧倒的な視覚効果と斬新なヴィジュアルで、映画の映像表現(VFX)における新しい形として、その後の映画に大きな影響を与えました。

また、映像表現だけではなく、仮装現実や潜在意識を取り入れた、精神世界的な脚本も見どころの1つです。

現実だと思っていた世界が現実ではなかったという事実からマトリックスの物語は進行していきます。

現実だと思っていた世界がコンピュータが生み出した仮想現実「マトリックス」だと知った時、あなたならどうしますか?

「マトリックス」という社会(システム)は、現代の私達が生きる社会そのものです。

物語のキーポイントは、実は私達が生きる上でも重要な視点であることに気づかされます。

映像表現を楽しむだけでは、非常にもったいない……!!

そんな、見どころ満点の「マトリックス」の世界を早速解説していきますね。

 

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1.「マトリックス」の作品紹介

公開日:1999年9月11日(日本)
監督:ラリー・ウォシャウスキー(Larry Wachowski)、アンディ・ウォシャウスキー(Andy Wachowski)
出演者: キアヌ・リーブス(Keanu Reeves)、ローレンス・フィッシュバーン(Laurence Fishburne)、キャリー=アン・モス(Carrie-Anne Moss)、ヒューゴ・ウィーヴィング(Hugo Weaving)、ジョー・パントリアーノ(Joe Pantoliano)、グロリア・フォスター(Gloria Foster)。
受賞歴:第71回 アカデミー賞 (1999年)にて、視覚効果賞、編集賞、音響賞、音響編集賞を受賞。

2.「マトリックス」のあらすじ

マトリックス
画像出典:https://www.gizmodo.jp/2017/10/matrix-code-origin.html

続いては、「マトリックス」のあらすじをご紹介します。

まだ映画を見ていない方は、ネタバレなしだけ見るようにしてください。

ネタバレありでは、衝撃的な事実や、物語のかなり具体的な流れを書いています。

映画を見終わった後に、ネタバレありを読むことで、より理解が深まるように書かせていただきました。

「マトリックス」のあらすじ(ネタバレなし)

トーマス・アンダーソンは、大手ソフトウェア会社「メタ・コーテックス」に勤めるプログラマーでした。

昼間は、遅刻をしてしまうような冴えない会社員でしたが、トーマスにはあらゆるコンピュータ犯罪を起こす天才ハッカー「ネオ」という、もう1つの顔がありました。

平凡な日々を送っていたトーマスは、ここ最近、起きているのに夢を見ているような感覚に悩まされ「今生きているこの世界は、もしかしたら夢なのではないか」という、漠然とした違和感を抱いていましたが、それを裏付ける確証も得られず毎日を過ごしていました。

ある日、トーマスはPCの画面にこんな文字が表示されていることを発見します。

起きろ、ネオ(Wake up, Neo.)

マトリックスが見ている(The Matrix has you.)

白ウサギについて行け(Follow the white rabbit.)

コンピュータ犯罪仲間の男が連れている女性の肩に白ウサギのタトゥーを見つけたトーマスは、彼らの誘いに乗ってパーティーに向かいます。

そこで、「トリニティ」と名乗る国税庁のコンピュータに侵入したことがあるハッカーに出会いました。

今言えるのは、あなたが危険だということ。

彼らが見張ってる。

あなたのことはわかってる。

夜な夜なコンピュータで何をしてるかを知ってる。

疑問があなたを導いた、マトリックスは答えの近くにある。

あなたが望めば向こうから来る。

トーマスは、トリニティの仲間でネオを探していた男「モーフィアスを紹介されます。

そこでネオは、人間が現実だと思っていた世界が、実はコンピュータによって作り出された「マトリックス」と呼ばれる仮想現実だということを伝えられます。

「マトリックス」という社会(システム)は、コンピュータによって作り出され、本当の現実世界で人間達はコンピュータに支配され、エネルギーとして電池のように使われている驚きの真実を知ります。

モーフィアスはネオのことを「救世主」と呼び、その誘いに乗ったネオはモーフィアスやトリニティとともに、コンピュータが支配する世界から人類を救うため戦いに乗り出すが……。

「マトリックス」のあらすじ(ネタバレあり)

マトリックス
画像出典:https://sekirintaro.com/matrixkaisetsu/

モーフィアスは、マトリックスについてネオに真実を話します。

マトリックスは至る所に存在する。

我々の周り、今、この瞬間、この部屋の中にさえ。

君が窓の外を見つめ、テレビを点ける時も、君はそれ(マトリックス)を目にすることができる。

通勤し、教会に行くときも、税金を払う時も、君はそれを感じることができる。

マトリックスとは、君の目を真実から遠ざけ、盲目にさせてきた世界なのだ。

ネオは、「真実とは何か?」をモーフィアスに尋ねます。

君は奴隷なのだ、ネオ。

他の者がそうであるように、君もまた囚われの身に産まれ、君が嗅いだり、味わったり、触れたりすることのできない刑務所の中に産み落とされた。

「心」を支配する刑務所だ。

ネオは、このままマトリックスの仮想現実の世界で生きるのか、現実の世界で目覚めるかの選択をモーフィアスから迫られます。

青い薬を飲めば、元の世界に戻る。

赤い薬を飲めば、不思議の国へ。

見せるのは真実だけだ。

日常の違和感に悩まされていたトーマスは現実の世界で目覚めることを選択し、モーフィアスから赤色の薬を受け取り、飲みました。

次の瞬間、トーマスは自分が培養槽のようなカプセルの中に閉じ込められ、身動きもできない状態であることに気づきました。

マトリックス
画像出典:https://sekirintaro.com/matrixkaisetsu/

モーフィアスの話していたことは真実で、現実の世界はコンピュータの反乱によって人間社会が崩壊し、人間の大部分はコンピュータの動力源として培養されていました。

覚醒してしまったトーマスは不良品として廃棄されるが、待ち構えていたトリニティとモーフィアスに救われ、モーフィアスが船長を務める工作船「ネブカドネザル号」の仲間として迎えられました。

モーフィアスはネオこそがコンピュータの支配を打ち破る救世主であると信じており、仮想現実での身体の使い方や、拳法などの戦闘技術を習得させます。

現実には坊主頭で灰色のボロ服を着ているはずのネオが、仮想現実の中では長い黒髪のお洒落な青年になっていました。

モーフィアスは、「デジタル世界における、君の心が映し出したセルフイメージだ。」と話します。

「マトリックス」は、理論通りに動くコンピュータ・プログラムですが、そこには少なからず「その人自身の思い込み」が反映されるようでした。

しかし、今自分の見ているものが現実ではなく、脳の描き出すイメージだとしたら、「現実」とはどこにあるのか、ネオは問いかけます。

君が感じるもの、匂うもの、味わうもの、見るもの、それを「現実」と言うなら、現実とは、君の脳から発せられた単純な電気信号に過ぎない。

そして、モーフィアスは本当の現実の世界をネオに見せます。

ようこそ闇の世界へ(現実へ)

21世紀の早い時期に人類は「AI」という世紀の発明に大いに湧きました。

すべてのコンピュータは単一の意識を持ったのです。

しかし、それを恐れた人類は、コンピュータの動力源であった太陽エネルギーがある青空を破壊しました。

当時の動力源は太陽エネルギーで、それを遮ればコンピュータは滅びると考えたのです。

しかし、運命は皮肉としか言いようがありませんでした。

人間の体から出る生体電気エネルギーは膨大な熱量を生み出すことができる。

コンピュータはそれを利用して、核融合と結合させ、パワーを得ようと考えました。

本当の現実では、人間は誕生するのではなく、栽培されるようになりました。

人々が現実だと思っていることは、あくまで電気信号であり、その脳の電気信号を乗っ取れば、コンピュータは人間に完璧な夢を見せることができるのです。

1999年のアメリカで、プログラマーとして働く冴えない会社員だと思い込ませることができます。

肉体はプラグに繋がれ、カプセルに閉じ込められても、死ぬまで気付くことはありません……。

モーフィアスは言いました。

マトリックスとは何か?

「支配」

マトリックスとは、人類を生体電池として支配するために作り出された、コンピュータの描く夢の世界なのだ。

マトリックスが存在する限り、人類に自由はありません。

あまりの非現実的な内容に、ネオは嘔吐してしまい、寝込んでしまいます。

次の日からは、訓練が始まりました。

マトリックスの世界では、プログラムをインストールすることで、知識を習得したり、訓練道場のような環境を作ることができます。

柔術、カンフー、ビルの間をジャンプするプログラムなどなど、ネオはあらゆる術を習得していきます。

マトリックスの世界は仮想現実のため、肉体は関係ありません。

前述の通り、心のセルフイメージが表現されているだけです。

ネオは、ビルの間をジャンプするときにうまく飛べません。

しかし、頭で考えずに心を解き放つように、動くことで自分の行動が変わることをネオは実感しました。

ただ、コンピュータ・シュミレーションでの出来事にもかかわらず、実際に口の中を切り、歯茎からにじみ出した血を不思議そうに見つめるネオにモーフィアスは言いました。

モーフィアス「君の思い込みがそれを現実にするのだ。」

ネオ「では、もしマトリックスの中で殺されたとしたら? 君はここで死んでしまうのか?」

モーフィアス「肉体は心なしに生存することはできない。」

それからネオは、預言者と呼ばれる「オラクル」に会いにいきます。

モーフィアスは、ネオを救世主と確信しており、ネオが本物かどうかを確認しにいったのです。

しかし、オラクルの答えは、YesともNoともつかない曖昧なものでした。

オラクル「自分では救世主だと思う?」

ネオ「よくわからない…。」

オラクルは、「汝、自身を知れ」という言葉を見せた後に、このように話しました。

私が何を言わんとしているか分かるわね。

あなたには能力がある。

でもあなたは何かを待っているように見えるわ。

そして、悪い知らせを伝えました。

モーフィアスの命を取るか、自分の命を取るか、2人のうちどちらかが死ぬ。

ネオは、複雑な気持ちを抱えながら、モーフィアス達と帰ろうとします。

そして、帰り道で、黒猫が同じ動きをする「デジャヴ」を見つけました。

マトリックスの世界で「デジャヴ」が起きる時は、変化が加えられた時の異常。

ネオ達を狙っている「エージェント」に見つかってしまったのです。

なんと、仲間だったはずのサイファーが裏切り、場所をエージェントに伝えていました。

生活に嫌気が差した仲間のサイファーが、マトリックスに戻る代償として、居場所を密告していたのです。

サイファーは、仲間のプラグを抜いていき、次々と殺していきます。

しかし、船上で間一髪のところで生き延びていたタンクがサイファーにトドメを刺します。

モーフィアスはネオを守るべく、エージェントの前で身を盾にします。

ネオはモーフィアスを助けようとしますが、トリニティに「ここであなたが死んだら、モーフィアスの犠牲が無駄になってしまう」と諭され、仲間と共に脱出をすることになりました。

エージェントの狙いは、人類最後の都市である「ザイオン」のメインコンピュータにアクセスするコードをモーフィアスから聞き出すことです。

薬物を使い、モーフィアスの心に侵入して、心を破壊しようとするエージェント達。

その様子をコンピュータを通して見守っていた仲間のタンクは、ザイオンを守るためにモーフィアスのプラグを抜いて安楽死させることを提案しますが、ネオは自分が救いに行くと言います。

モーフィアスは「何か」を信じていた。

そして彼はそれに命をかける覚悟があった。

今なら理解できる、それが僕が行かなければならない理由だ。

なぜなら僕もまた「何か」を信じているからだ。

彼を連れ戻せる確信がある。

その言葉を信じて、トリニティと共にモーフィアスが捕らえられているビルに乗り込みます。

これまでのネオはこの世界に対しても、自分自身に対しても、何1つ確信が持てませんでした。

何が真実で、何がそうでないのか、漠然とした不安の中を過ごしてきました。

しかし、今は心を解き放ち、「モーフィアスを救う」と確信を持っていました。

自分を信じて行動するネオは無敵でした。

これまで、全員が殺されていた最強のエージェント・スミスを前にしても、ひるむことがなく、果敢に挑んでいきます。

エージェントから逃げ切り、モーフィアスを現実世界へ救い出すことに成功したのです。

しかし、ネオが現実世界に戻ろうとした時、エージェントが再び現れました。

エージェントとの死闘の末、ネオはなんとかエージェントを巻いて最後の出口であるビルの303号室へ向かいます。

その頃、モーフィアス達が住んでいる「ネブカドネザル号」へも「スクウィッディー」というロボットの侵入者が突入してきました。

「スクウィッディー」を撃退する電子パルス波はネオが帰ってくるまで使えません。

ネオは、遂に303号室の扉を開けますが、そこにはエージェントの姿が。

ネオは、銃弾で何度も打たれて倒れてしまいます。

エージェントが脈を調べると、ネオは死んでいました。

エージェント「さようならアンダーソン君。」

「ネブカドネザル号」の中では、トリニティがネオのそばにいました。

もう恐れないわ。

私の愛する人が救世主だと預言者が言ってた。

だから死ぬはずない。

あなたを愛してる。

そう言って、ネオにキスをしました。

マトリックス
画像出典:https://sekirintaro.com/matrixkaisetsu/

すると、ネオは生き返り、マトリックスの世界で起き上がったのです。

トリニティが確信した思いが現実となったのです。

ネオは覚醒し、エージェントが打つ銃弾を避けるまでもなく止めてしまいます。

その勇姿を見ながら、モーフィアスはこう呟きました。

彼が、救世主だ。

本当に大切だったのは、ネオ自身が救世主だと確信することでした。

確信を持ったネオの目には、エージェントもただのソースコードでしかありません。

ソースコードの概念を超えた動きを見せ、エージェントは逃げ出します。

しかし、「ネブカドネザル号」の中では、「スクウィッディー」がもう目の前にまできています。

モーフィアスが、電子パルス波を打つと同時に、ネオは電話機を取り、現実世界に戻ることができました。

トリニティとネオは、再開を喜び、キスを交わしました。

エージェントを滅ぼし、マトリックスを一時停止することに成功したネオは、いまだプラグに繋がれた人々に次のようなメッセージを投げかけます。

今、君(=マトリックス)はその機能を停止した。

僕には感じる。

僕には君が恐れているのがわかる。

君は僕達を恐れ、変化を恐れている。

未来のことなど分からない。

僕は君達にどのような結末を迎えるかを教えに来たのではない。

どのように始まるかを示しにきたのだ。

僕はもうすぐこの電話を切る。

そしてカプセルに繋がれた人々に、君が見せたくないものを見せよう。

マトリックスの存在しない世界を。

どんな規則も束縛もない世界を。

あらゆるものが可能な世界を。

その先で、お前達はどうする?

そして、ネオはスーパーマンのように空を飛んで行きます。

「心を解き放てば、君は空だって飛べるんだ」と伝えるように、この映画は幕を閉じます。

3.「マトリックス」の見どころ

マトリックス
画像出典:http://eiga-kaisetu-hyouron.seesaa.net/article/165820455.html

続いては、「マトリックス」の見どころを紹介していきます。

この映画は、隠された意図が多く存在し、考察する箇所がたくさんあるんです……!

かなり、深掘りした考察を書いていますので、ぜひ一緒に考察しながら読んでいくと、よりこの映画を楽しめます。

「マトリックス」とはなんだったのか?

そもそも、マトリックスとは「子宮」を意味するラテン語が語源で、そこから「何かを生み出すもの」を意味する言葉です。

また、コンピュータプログラムの基礎となる行列式のことをマトリックスと呼びます。(エクセルの行と列のようなもの)

それらを踏まえてSFの世界では仮想現実のことをマトリックスと呼びます。

仮想現実の考え方については、哲学における仮説の1つである「水槽の中の脳」がベースになっています。

水槽の中の脳とは「この現実世界は脳が電気信号として感じているだけの幻覚ではないのか?」という仮説です。

脳は神経細胞を通る電気信号で「意識・感情・思考」を働かせているので、電極を繋いで微弱な電流操作をすることで「仮想現実」を脳に体験させ、それを私達が認識しているだけではないのかというものです。

マトリックスの舞台は、まさにこれを物語にしたものです。

マトリックスの世界の住人は後頭部に挿されたプラグから電気信号を流され、知らず知らず仮想現実の中で生かされ続けています。

そして、大半は目覚めることなく仮想現実の中で一生を終えます。

それに気づいて目を覚ました人間がネオやモーフィアス、トリニティ達の反乱軍です。

本当の俳優に本格アクションさせる「香港スタイル」

マトリックス
画像出典:http://kangaeru-ashi.hatenablog.com/entry/2016/05/31/223036

『マトリックス』以前のハリウッド映画の格闘シーンでは、スタントマンの顔があまり映らないアングルで戦ったり、慣れない雰囲気が出てしまっている俳優が戦っていたり、本物の格闘家を俳優として起用するなどの方法がありました。

しかし、『マトリックス』では俳優自身に4ヶ月もの間、カンフーを猛特訓して、かなり本格的な格闘場面を演じさせています。

『マトリックス』のコリオグラファー(武術指導)はユエン・ウーピンという、ジャッキー・チェンを世に知らしめた傑作『ドランク・モンキー/酔拳』の監督です。

ハリウッドにおいてこれまではあり得なかった「香港スタイル」を取り入れた先駆的な作品でした。

ネオという名前や登場人物に込められた意味

マトリックス
画像出典:https://youtu.be/9CSIBc5LvLM

キアヌ・リーブズ演じる主人公の名前は「ネオ」。

本名は「トーマス・アンダーソン」です。

主人公「ネオ」の英語の綴り「NEO」は、「ONE」のアナグラムになっている。キリスト教で「The One」と言った場合、唯一神の「神様」のことで「NEO」とあわせて「新しい神様」を意味します。

つまり、ネオは現代版キリストのような意味でしょう。

また、「トーマス」というのは使徒の1人で、キリストの復活を当初は疑ったが実際に見て信じるようになった、新約聖書に登場するイエスの使徒の1人のことを指します。

劇中では、最初「お前が救世主だ」と言われても信じることができずに、様々な出来事を経て確信するようになりました。

さらに、アンダーソンというのは、andro(ギリシャ語でmanの意味)+ son で「son of man」であり、即ち「神の子」=キリストに繋がります。

つまり、主人公は「ネオ」だろうと「トーマス・アンダーソン」だろうと、現代版キリストという意味が隠されていました。

人類を囚われの身から救出する、一度死ぬが復活する、これらはキリストの一生をモチーフにしていると言えるでしょう。

他にもマトリックスに出てくる登場人物の名前にはギリシャ神話や古代エジプト史、キリスト教などの比喩・暗喩が数多く隠されています。

ローレンス・フィッシュバーン演じる「モーフィアス」は、ギリシア神話に登場する夢を司る神様「モルペウス」の英語読みです。

仮想現実であり、夢の世界にいたネオを誘い、現実に引き戻す役割を果たしました。

キャリー=アン・モス演じる「トリニティ」は「三位一体」を意味します。

キリスト教で「父と子と聖霊の御名において」という牧師などがお祈りする時に唱える言葉のことです。

「3つ揃うことで唯一神になる」という意味で、マトリックスでは言わずもがな、モーフィアス、トリニティ、ネオの3人を指しています。

他の登場人物の名前の由来も考えてみると、より物語に深みが増して面白いですよ。

マトリックスの精神世界的な脚本。人間が持っている潜在意識について

マトリックス
画像出典:http://eiga-kaisetu-hyouron.seesaa.net/article/165820455.html

マトリックスの世界では、思い込みがプログラムの誤差として影響を及ぼすことがありました。

その性質を利用して、ネオ達は確信することによって、大きな力を手にしていました。

これは、マトリックスの仮想現実だからできたことではなく、心理学の世界では知られていますが、人間の潜在意識に働きかけることで身体に影響を及ぼすことができます。

人間には、「顕在意識」と「潜在意識」があり、人の持つ意識のうち10%が顕在意識で、90%が潜在意識だと言われています。

マトリックスのように潜在意識を使うことができれば、今よりもはるかに自分の才能を引き出すことができます。

さすがに空を飛ぶ!なんてことは難しいですが、例えば劇中にも出てきたスプーン曲げは潜在意識を応用して、「自分はスプーンを曲げることができる」と潜在意識に刷り込むことで、スプーンを曲げることができます。

他にも、瓦割りなんかも実は潜在意識を使って割っています。

あれは筋肉がすごいのではなく、スピーン曲げと同じ要領で潜在意識を使って瓦を割っているそうです。

昔から言われている火事場の馬鹿力も潜在意識ですね。

このように、人間は日頃使っている顕在意識だけではなく、潜在意識という隠れた才能が誰にでも備わっています。

信じるか信じないかはあなた次第ですが、マトリックスの世界では確信することがキーポイントなので、信じる人だけが知ることができる能力でしょう。

4.ライターやぶなおの視点から見た「マトリックス」

マトリックス
画像出典:http://eiga-kaisetu-hyouron.seesaa.net/article/165820455.html

「マトリックス」は、確信することの大切さを学ぶことができる映画です。

劇中では、「確信」によって状況を打破する場面が多く出てきました。

前述の潜在意識ほど難しいものではなくて、そもそも個人の思考は、当人に大きく影響してきます。

自分はブスだ、バカだ、何の役にも立たない落ちこぼれに違いない…と思い続けていると、見た目や行動はそれに従って、人生の結果もそうなっていきます。

逆に、見た目がどれだけブスで本当のバカだったとしても、笑顔で希望や意欲、思いやりに満ち溢れて「人生は楽しい!」と思い続けていれば、見た目も生き生きし、人生も好転していくものです。

私達の生きている世界は、マトリックスではありませんが、不思議なことに「確信」することで、マトリックスと同じ結果が得られるんです。

「思考は現実化する」というナポレオン・ヒルの本や、マザー・テレサの名言にもこんな言葉があります。

思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。

言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。

行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。

習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。

性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから。

先人達は思考を大切にして、自分の理想を確信することによって、自分らしい生き方を実現したのでしょう。

マトリックスのない自由な世界で、私達はあらゆる可能性があります。

あなたは、これからどんな生き方をしますか?

5.「マトリックス」はこんな人におすすめ

マトリックス
画像出典:http://eiga-kaisetu-hyouron.seesaa.net/article/165820455.html

「マトリックス」は全人類におすすめしたい作品です。

そう言っても過言ではないほど、既に幅広い年代の方に愛されている作品です。

その中でも、きっとこんな人なら絶対にハマるだろうと思う人をピックアップしてみました。

アクション映画が好きな人

「マトリックス」は、アクション映画界に革命を起こした作品です。

ストーリーが理解できなかったとしても、大迫力のアクションシーンだけでも、かなり満足できます。

私は、小学生の頃に初めて見たのですが、ストーリーはさっぱり理解できずともマトリックスが大好きになっていました。

また、DVDではオフショットがついており、アクションシーンの撮影風景がわかるようになっています。

日頃、見ているアクションシーンがこれだけ手間をかけられて作られているのかということを知ると、より好きになること間違いなしです。

心理学が好きな人

マトリックスでは、心の大切さを表現しています。

体と心が繋がっていることを物語からわかりやすく感じることができます。

スピリチュアルすぎないリアルな精神世界が描かれており、心理学的な視点で見ると、また違った見え方ができて面白いでしょう。

社会に疑問を感じている人

「マトリックス」は、現代社会の風刺です。

「自分にはできない」、「どうせ無理だ」という自分へのブレーキをぶち壊すようなメッセージを伝えてくれます。

希望と愛と信念を貫く物語を見ると、変わりたいと思う気持ちが強くなるでしょう。

変わりたくても、変われないと悩んでいるなら、この映画が行動へのきっかけになるかもしれません。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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ぜひ、この記事のコメント欄にてあなたの感想・考察をみなさんに教えてあげてください。

1 COMMENT

vbj「」

この映画の本質は彼は作られた救世主だったってとこだろ

モロにマトリックス=カトリック

イエスが本当に救世主だったかどうかは実はどうでもよくてキリスト教が広がって治世が進んだことが世界にとってのキリスト教の意義
物事の本質がどうだったかは実はどうでもよくて、「どう受け取られているか」が非常に重要

これは表側のテーマのようなものでもある脳が感じる刺激=虚構とその実態の対比にも通じる
シリーズ全部をちゃんと見ればはっきりわかる

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