こんにちは。エンタメブリッジライターのやぶなおです。
今回は、SFアクション映画「マトリックス リローデッド(The Matrix Reloaded)」についてご紹介します。
「マトリックス リローデッド」は、興行収入87億円を突破した大ヒット作品「マトリックス 」の続編で、公開時には世界中の注目を集め、同年のカンヌ国際映画祭で特別上映されたほどの映画です。
さらに、全米公開当時、R指定映画の世界興収歴代第1位(※日本ではG指定)を記録し、前作を超える大ヒットをしました。
日本のアニメからインスピレーションを得たという圧倒的な視覚効果と斬新なヴィジュアルはさらにレベルアップ。
圧巻のアクションシーンは、息を飲む暇もないほど魅了されます。
しかし、今作「マトリックス リローデッド」は、映画のストーリーとしては、設定が難しすぎました。
「ラストシーンの意味がわからなかった」という声が続出するほど、難解なストーリーの理解に苦しんだ人も多いのでは。
そこでこの記事では、「マトリックス リローデッド」をサルでもわかるレベルでわかりやすく解説しました。
世界観を理解することで、さらにマトリックスの世界が面白くなります。
次回作、「マトリックス レボシューリョン」を見る前にこの記事でしっかりと内容を理解しておきましょう!
それでは、見どころ満点の「マトリックス リローデッド」の世界を早速解説していきますね。
前作「マトリックス 」の解説をまだ見てない人は、合わせてご覧ください。
参考記事:【ネタバレ考察】映画「マトリックス」を徹底解説!ネオに込められた意味とは?
目次
1.「マトリックス リローデッド」の作品紹介
監督:ラリー・ウォシャウスキー(Larry Wachowski)、アンディ・ウォシャウスキー(Andy Wachowski)
出演者: キアヌ・リーブス(Keanu Reeves)、ローレンス・フィッシュバーン(Laurence Fishburne)、キャリー=アン・モス(Carrie-Anne Moss)、ヒューゴ・ウィーヴィング(Hugo Weaving)、モニカ・ベルッチ
(Monica Bellucci)、ジェイダ・ピンケット=スミス(Jada Koren Pinkett Smith)。
受賞歴:2003年BMI Film Music Award、2004年VES Award for Outstanding Visual Effects Photography in a Motion Pictureなど
2. 「マトリックス リローデッド」のあらすじ
出典: https://video.unext.jp/
続いては、「マトリックス リローデッド」のあらすじをご紹介します。
まだ映画を見ていない方は、ネタバレなしだけ見るようにしてください。
ネタバレありでは、今作で特に重要なラストシーンのかなり具体的な流れを書いています。
映画を見終わった後に、ネタバレありを読むことで、より理解が深まるように書かせていただきました。
「マトリックス リローデッド」のあらすじ(ネタバレなし)
出典: https://video.unext.jp/
トリニティの戦闘シーンから映画は始まります。
謎のビルに単独で潜入するトリニティですが、エージェントに見つかってしまい、逃走を図ります。
トリニティは、逃げ場が無くなってしまい、ビルから飛び降りました。
エージェントも同じくビルから飛び降り、空中で激しく撃ち合いますが、エージェントの放った一発がトリニティの胸を貫きます……!
そこで、悪夢からネオは目覚めました。
先ほどの戦闘シーンは、ネオの悪夢だったのです。
シーンは変わって、ネオ達の隠れ家に謎の男が尋ねてきます。
その男はネオにエージェントが付けるイヤフォンの破片を渡し、「自由にしてもらったお礼だ」とメッセージを残しました。
ネオはそれを見て、エージェントに囲まれつつある事に気づきます。
ネオはすぐに撤退を支持し、エージェントを退け、仲間を逃がす事に成功しました。
ネブガデネザル号は、補給する為にザイオンに帰投をします。
しかし、それはロック司令官の命令を違反した帰投でした。
ロック司令官は、預言者を信じるモーフィアスのことを以前から良く思っていません。
出典: https://video.unext.jp/
予言と救世主に盲目的なモーフィアスと、現実的で堅実なロックは相性が良くありません。
さらに、ロックが今付き合っている女性船長「ナイオビ」は、モーフィアスが過去に付き合っていた女性でした。
ザイオンを取り仕切る評議会は、ロックの現実的な判断に合わせつつも、モーフィアスの方針に希望を感じており、救世主の力を信じていました。
それは、評議会だけではなく、ザイオンの多くの住民が救世主の可能性を願っていました。
戦争に最終局面が来た事でザイオンは集会を開きます。
モーフィアスの演説は大熱狂で、演説終了後はダンスパーティーのようにザイオンが盛り上がっていました。
ナイオビも久しぶりにモーフィアスと再開し、久しぶりにダンスの誘いをします。
ナイオビ:私覚えてる。あなたは昔よく踊ってた。とても上手だったわね。
モーフィアス:変わらないものがある。変わるものもある。
しかし、モーフィアスは遠回しに断り、ロックは睨みをきかせています。
その頃、ネオとトリニティは、一時の休息に愛し合っていました。
エレベーターで二人きりになった途端に熱いキスを交わすほど。
しかし、ネオは悪夢を思い出します。
ネオ:君を失いたくない。
トリニティ:私はあなたを離さないわ。
その頃、マトリックス内でオラクルの連絡を受け取ったベイン達は何者かに追われていました。
ベインは仲間を先に逃がしましたが、追ってきたエージェントスミスに捕まり、なんとスミスへ姿を変えられてしまいます。
スミスは、自分をコピーする能力を身につけたようでした。
先に逃げることができたベインの仲間はオラクルからの呼び出しをネオに伝え、ネオはすぐにマトリックスに侵入していくが……。
「マトリックス リローデッド」のあらすじ(ネタバレあり)
出典: https://video.unext.jp/
ネオはマトリックス内で、オラクルのボディガード「セラフ」と対面し、救世主としての力量を試されます。
無事、認められたネオはセラフの案内でプログラマーの使う裏口を使い、オラクルと再会します。
ネオは覚醒した力でオラクルの正体を確認し、正直に聞きます。
ネオ:あなたはプログラムか?
オラクル:あってる。システムの一部よ。コントロールに関わってるわ。
オラクルは、マトリックスの中でも重要なプログラムのひとりでした。
オラクルがなぜ、人間を助けるのか?と質問すると、オラクルは機械と人間、双方の未来の為に力を貸していると話します。
オラクルのようなプログラムは他におらず、通常通り動いているプログラムはオラクルの目には見えないそう。
しかし、「幽霊を見た」、「天使を見た」のような予定のなかったプログラムはたいてい削除される前にエグザイル(放浪者)になるとのことでした。
異常なプログラムは、隠れるか、ソースに戻る。
エグザイルもネオたちと同じように、エージェントに見つかれば、削除される運命なのです。
そして、オラクルはネオにソースに向かうよう告げます。
しかしネオは、悪夢で見た通り、ソースに行けばトリニティが死ぬ事を知っていました。
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オラクルは、ネオに未来を選択することを伝えます。
オラクル:あなたは選んでる。理解しなければいけない。
ネオ:嫌だ。
オラクル:だけどしなきゃ。
ネオ:もしできなかったら?
オラクル:ザイオンは滅びるわ。
ザイオンを救うにはソースに行かなければいけないことを伝えられます。
最後にソースに行くためには、キーメイカーが必要だとオラクルは告げました。
しかし、キーメイカーは「メロビンジアン」という危険なプログラムに捕まっています。
そこまで伝えると、「時間がきたわ」とオラクルは去りました。
そして入れ替わりにスミスが現れました。
スミスは既にエージェントではなく、自由なプログラム(エグザイル)となっていました。
しかし、スミスは自由になった今でもマトリックスを出る事はできません。
スミスが作成された目的である「ネオが奪おうとしたものを奪う」を忠実に守らなければ、マトリックスに存在できなくなってしまうからです。
そして、ネオとの戦闘シーンが始まります。
戦いを挑んできたスミスはひとりではありませんでした。
スミスはネオに一度敗れた時、他人に自分を上書きしてコピーする新たな能力を得ていました。
無数に複製されたスミスは、大挙としてネオに襲い掛かります。
多勢に無勢でネオは一度押さえつけられ、スミスを上書きされそうになりますが、ネオには効果がありませんでした。
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そして激しい戦闘の末、スーパーマンのように空中を飛び、脱出しました。
その頃、ザイオンでは機械の大侵攻に備えて会議が行われています。
評議会は危機を理解しながらも、モーフィアスと救世主の可能性を信じ、モーフィアスの望み通りに指示をします。
しかし、ロックにとってそれは貴重な戦力が削がれるため反発しました。
評議会はロックの意見を無視し、モーフィアスへの協力を依頼します。
2隻の船が志願し、そのひとつはナイオビの船でした。
ロックは、驚きましたが、ナイオビはモーフィアスの言葉を借りてこう答えました。
ナイオビ:私にできることをする。世の中には変わらないものがあるからよ、変わるものもね。
シーンは変わって、キーメイカーを求めネオは、トリニティとモーフィアスと共にメロビンジアンに会いに行きます。
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しかし、メロビンジアンには相手にされず、予定通りにいかないことに困っていました。
オラクルの言葉通りに行動したのに、結果が得られない事を不思議に思っていると、メロビンジアンの妻「パーセフォニー」が接触してきます。
彼女は浮気性のメロビンジアンの仕返しに、ネオ達にキーメイカーを引き渡します。
ただ、条件として、ネオからパーセフォニーにトリニティにするように熱いキスをすることを求めてきました。
トリニティはピストルを向けますが、キーメイカーに会うためにネオはパーセフォニーにキスをします。
パーセフォニーは、トリニティに本当の愛を伝えるように、こう言いました。
パーセフォニー:あなたが羨ましい。でも、こんなこと長くは続かないものよ。
その後、キーメイカーを引き渡されたことを知ったメロビンジアンは、その怒りをネオに向けます。
ネオがメロビンジアン一味の足止めをしている間、キーメイカーがその場を逃げ出し、モーフィアスとトリニティが彼を守ります。
キーメイカーの力はあらゆる鍵を開け、あらゆる所に扉を繋げる万能キーを作る事でした。
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ネオが部下を全て倒すと、メロビンジアンは捨て台詞を吐いて退散しました。
メロビンジアン:私はお前の前任者たちも見てきた。お前の最後も知っている。
その頃、キーメイカーを守るトリニティとモーフィアスは、メロビンジアンの手下であった「ツインズ」と戦闘をしていました。
ツインズは、幽体化能力を持ち、攻撃を無効化することができます。
高速道路まで移動すると、エージェントまで現れ、戦闘は激化。
手強く苦戦を強いられますが、ナイオビ達も駆け付け、合流したネオと共に無事キーメイカーを連れて逃げ切る事に成功しました。
ツインズへのトドメの一撃は、車を日本刀で切り裂き、ピストルで車を打ち抜き、爆破させた風圧で幽体化したツインズを天高くまで吹っ飛ばしたモーフィアスの攻撃でした。
その頃、現実世界では、巨大な掘削機で地下を掘り進め侵攻する機械への迎撃を行う為、船の配置が終了した所でした。
キーメイカーは、ネオ達にソースに入る方法を教えます。
ソースへ繋がるビルは、セキュリティがかなり厳しく、迂闊に踏み込めば大爆発を起こします。
セキュリティ機能を停止する為に発電所で電力供給を停止、さらにその予備システムの停止もほぼ同時に行わなければなりませんでした。
キーメイカー:ドアを開けることができるのは、窓が空いてる5分だけ。
ナイオビが何故キーメイカーがそれを知っているのかと聞くと、彼はそれが役目だと答えます。
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そして、ここで集ったメンバーもまた、役目を担っていると言います。
ここには偶然にも3隻の船が、この場に集っていました。
モーフィアスは、これこそ運命であり必然だと言います。
モーフィアスたちは、電力を止めるために潜入します。
監視カメラもありましたが、たまたま係員が眠っていて気がつきませんでした。
係員A:羊は家で数えろ!
係員B:これも仕事(プログラム)のうちさ。
その頃、ネオはトリニティにはこの作戦に参加しないように言います。
ネオが見た悪夢がまさにこの戦いだからです。
トリニティは、待機することに決め、ネオはマトリックスに入りました。
発電所の停止はナイオビの手によって問題なく行われます。
しかし、予備システムの停止に失敗しました。
予備システムを強襲する班が現実世界で攻撃を受け、船ごと沈められていたのです。
モーフィアスとネオはキーメイカーに案内され、プログラムの裏口からビルへの侵入を試みますが、なぜかスミスが待ち受けていました。
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予備システム停止の失敗、ネオとモーフィアスの元には大量のスミス。
この機器的状況に、トリニティは迷う事無くマトリックスに侵入し、予備システムの停止に挑みます。
停止に成功はしましたが、その異変を察知したエージェントがトリニティの前に現れました。
この光景は、映画の冒頭にもあった謎のビルの中での雰囲気に似ています。
ネオはまたもスミスから逃れ、キーメイカーの助けでビルに侵入を果たします。
しかし、キーメイカーはスミスの銃弾からネオをかばい、命を失います。
ネオはソースに入り、マトリックスの設計者「アーキテクト」と面会します。
そこでネオは、救世主の真実を聞かされます。
救世主とは、マトリックスが排除しきれない異常能力者(アノマリー)の事で、ネオで6人目でした。
(メロビンジアンが最後の捨て台詞で言っていた「前任者」が5人いたということ)
マトリックスを秩序で守るため、秩序を受け入れない人間達をあえて誘導してソースに招き、離脱させてザイオンを作らせていました。
そして、その6度目のサイクルも終焉に向かっていました。
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つまり、ネオがここまで来ることは機械が作ったプログラム、作られた運命でした。
アーキテクト:最初のマトリックスは完ぺきな芸術品だった。
だが、悲劇的失敗に終わった。
その避けがたい運命は、人間の不完全さが招いた結果だ。
オラクルもこの仕組みの発案者でした。
アーキテクトがマトリックスの父ならば、オラクルは母。
アーキテクトが秩序を作り、オラクルがエグザイルの居場所を作りました。
それが、ザイオンでした。
アーキテクト:彼女の見つけた解決策で、被験者の99%がプログラムを受け入れた。
「選択」という形を与えてやったからだ。
だが、根本的な欠陥があり、システム内部にアノマリーを生み出した。
それはシステム自体を脅かす。
また、プログラムを拒否した1%を放置すれば、大惨事が起こる可能性を増大させる。
ザイオンを放置し続ければ、マトリックスは崩壊してしまう。
だから、救世主のネオがソースに戻り、保持するコードを撒き、初期プログラムを書き込むことでマトリックスをアップデートする必要がありました。
アーキテクト:マトリックスから、女16人男7人を選び、ザイオンを再建する。
拒否すれば、破滅的な崩壊が起き、マトリックスにつながれた者は死ぬ。
ザイオンの消滅に加え、最終的に全人類が死滅することになる。
今までの救世主はマトリックスから離脱者を数家族選ばされ、再建を果たし再度機械に戦争を挑んできました。
アーキテクト:いよいよ試練の時が来る。
人間の根本的な欠陥が現れ、矛盾が明らかに。
それは、始まりで、そして終わりだ。
ドアは2つある。
右はソースは通じ、ザイオンを救える。
左は彼女のいるマトリックスに通じ、人類は滅亡する。
ネオはこれまでの救世主とは違いました。
これまでの救世主は、多くの人への愛を。
しかし、ネオはトリニティへの1対1の愛の感情を持っていました。
ネオは、トリニティのため、ザイオンの再建ではなく、彼女を救うドアに向かいます。
出典: https://video.unext.jp/
ドアを開けると、ビルは爆風で崩壊しますが、スーパーマンのように飛び、無我夢中でトリニティの元へ向かいます。
しかし、一歩及ばず、悪夢の通りトリニティはエージェントに撃たれてしまいます。
ネオは、地面に落ちる寸前の彼女を救い上げました。
さらに、特殊能力を使って彼女の体内から弾の情報を抜き取ります。
しかし、時は遅く、トリニティの心肺は停止してしまいます。
ネオ:トリニティ俺の声が聞こえるな?
死なせないぞ。
俺は、こんなに愛してる。
ネオは、再びトリニティの体内に手を伸ばし、心臓マッサージを直接行うと、奇跡的に心臓が動き始めました。
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トリニティ:これでおあいこね。
ふたりは抱きしめあいました。
そして、現実世界に戻り、モーフィアスは、オラクルの予言どおりに行動したのに、好転しない現状に悩みます。
ネオは、24時間以内に対処しないとザイオンが滅びると言い、予言は嘘だったと告げます。
全てが嘘だったとネオに言われモーフィアスは絶望しますが、落ち着く時間もなく、センチネルが襲撃を仕掛け、船が撃沈されます。
モーフィアス:私は夢を見ていた。だが、その夢も今や消えた。
撃沈前にギリギリで船から脱出したネオ達に、ロボットは容赦なく迫ってきます。
ネオ:何かが違う。奴らを感じる。
慌てて逃げる中で、ネオはセンチネルと妙な繋がりを感じます。
ネオがセンチネルに手のひらを向けて念じると、何故かセンチネルは停止し、自壊しました。
出典: https://video.unext.jp/
しかし、それと同時にネオも気を失ってしまいます。
うろたえるトリニティ達に船が救助に来て彼等を救いました。
その船は大侵攻の迎撃に参加していたハンマー号でした。
迎撃部隊の奇襲は予定通りでしたが、開始直前、1隻の船が何故かEMPを起動し、参加した船全てを停止させて、失敗を招いていました。
そのミスをした船の唯一の生き残りは回収されており、これから尋問予定でした。
ネオは医療室のベッドに寝かされますが、その隣には、スミスに上書きされたベインが寝かされていました。
出典: https://video.unext.jp/
そして、「マトリックス レボリューションズ」へ物語は続きます……。
3.「マトリックス リローデッド」の見どころ解説
続いては、「マトリックス リローデッド」の見どころを解説していきます。
この映画は、一度見ただけでは全てを知ることは困難です。
かなり、深掘りした考察を書いていますので、ぜひ一緒に考察しながら読んでいくと、よりこの映画を楽しめます。
「マトリックス リローデッド」の登場人物と用語解説
マトリックス リローデッドでは新たに登場人物や用語が増え、物語の理解が難しくなってしまいました。
そこで、おさらい的に登場人物と用語を簡単に解説します。
おさらいが不要な場合は、読み飛ばしてください。
「マトリックス リローデッド」の登場人物
出典: https://video.unext.jp/
ネオ(演:キアヌ・リーブス)はもともとトーマス・アンダーソンというプログラマーでした。
しかし、裏でクラッキングやハッキングといった違法行為をし、その際のハッカー名が「ネオ」です。
モーフィアスとの接触でマトリックスの世界を知り、救世主として覚醒しました。
出典: https://kaigai-drama-eiga.com/
モーフィアス(演:ローレンス・フィッシュバーン)は表の姿は伝説的なハッカー、裏の姿は世界の真実を知る人。
予言を信じており、ネオこそが伝説の救世主だと信じ、彼をサポートします。
現実空間航行船ネブカドネザル号の船長。
出典: https://kaigai-drama-eiga.com/
トリニティ(演:キャリー=アン・モス)はネブカドネザル号の副船長であり、表の姿は凄腕のハッカー。
前作「マトリックス」ではネオがスミスに殺された際に「愛の力」で彼を蘇生させています。
ネオの大切な恋人。
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ナイオビ(演:ジェイダ・ピンケット=スミス)はロゴス号船長で勇敢な女戦士。
もともとは、モーフィアスと付き合っていたが、現在はロック司令官と交際中。
ネオやモーフィアスを気にかけ、重要な局面で助けてくれる頼りになる存在。
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リンク(演:ハロルド・ペリノー・ジュニア)は本作から登場するネブカドネザル号の新オペレーター。
前作で多大な人的被害を被ったものの、ネブカドネザル号の補充要員は彼ひとり。
ネブカドネザル号で亡くなったタンクとドーザーの妹であるジーを妻としている。
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エージェント・スミス(演:ヒューゴ・ウィーヴィング)はエージェントのリーダー。
ネオにとっての宿命のライバルとして、3部作を通じてネオと敵対します。
ネオとの戦いでプログラムに異常が生じ、エージェントや人間のプログラムを書き換えて自己増殖するエグザイルとなりました。
出典: https://video.unext.jp/
ハーマン評議員(演:アンソニー・ザーブ)はザイオン首脳のひとり。
穏やかな雰囲気で、モーフィアスやネオに理解を示しています。
モーフィアスとロック司令官との間に入って仲裁することもある。
出典: https://video.unext.jp/
ロック司令官(演:ハリー・レニックス)はザイオンの防衛部隊の総轄責任者でモーフィアスやナイオビたち船長の上官です。
責任感が強く、堅実的に行動するが、ナイオビを巡ってモーフィアスと根深い確執を抱えている。
出典: https://kaigai-drama-eiga.com/
預言者オラクル(演:グロリア・フォスター)はネオを救世主として導いた存在。
比較的古いプログラムで人間の心理探査用に作られたが、エグザイル化して人間の直感を見抜く存在となりました。
エグザイルの削除はエージェントたちのもう一つの使命であり、その身を狙われているマトリックスの母。
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今作から登場のセラフ(演:コリン・チョウ)はオラクルの護衛であるエグザイル。
ネオを試すために格闘戦を挑みます。
まだ、謎の多い人物。
出典: https://video.unext.jp/
アーキテクト(設計者)はマトリックスを創造した者です。
「マトリックス リローデッド」のストーリー理解を難解にさせている張本人。
小難しい言葉を多用し、人間を様々に分析し、観察や研究のため様々なプログラムを産み出し、マトリックスをアップデートさせているマトリックスの父。
マトリックスの母はオラクルですが、関係性は良くない様子。
「マトリックス リローデッド」の用語解説
出典: https://video.unext.jp/
「マトリックス」は設計者によって作られた仮想現実空間。
実際の人間たちはマトリックスに接続され、夢を見ているような状態であたかも現実化のようにマトリックスで生活をしています。
しかし、マトリックス内の人間は電子情報体に過ぎません。
出典: https://twitter.com
「ザイオン」は人類最後の砦であり、都市です。
人口は25万人おり、マトリックスの存在を知っている人間達が暮らしています。
ザイオンの運営は評議会によって決定され、司令官は評議会の下に置かれ、船長たちは評議会の推薦で選任されます。
出典: https://video.unext.jp/
「エージェント」とはマトリックス内の治安維持を目的としたプログラムです。
危険分子、不穏分子の排除のため、現場近くにいる情報体(人間)とすり替わって登場します。
リーダーのスミスがエグザイル化してからは、スミスのコピーが増えつつあります。
出典: https://video.unext.jp/
「センチネル」は機械生命体でマトリックスの護衛や巡回、ザイオンへの攻撃に利用されています。
触手を持ち、生物のように行動します。
戦艦の切り札となるEMP(電磁パルス)によって、撃退できますが、ネオが手をかざすことでも停止することができました。
出典: https://pixiin.com/
「エグザイル」とは、故障して正規の役目を放棄、またはマトリックスのバージョンアップに伴い不要となったが、削除命令を聞かず、仮想世界に留まる不正プログラムの総称。
マトリックスの物理法則に従うが、プログラムに応じた特有の能力を持ちます。
マトリックスからは不要の存在であるため、削除のためにエージェントに追われる。
出典: https://video.unext.jp/
「アノマリー」とは、マトリックスにおける変則コードを全て持っている救世主のこと。
そのため、変則コードを全て持ったネオがソースに辿りつくと、このコードがマトリックスにばらまかれ、一体化され、マトリックスは完全となります。
死んだはずのスミスが生きている理由とスミスの目的とは?
出典: https://video.unext.jp/
前作「マトリックス」で、スミスは覚醒したネオによって、爆破されました。
しかし、今作で生きていたことが判明し、さらにはコピーを作る特殊能力まで手にします。
スミスはプログラムからの削除命令を拒否し、エグザイルとして今作から自由なプログラムになりました。
コピー能力を手に入れた理由は、前作でネオがスミスの体内に入った瞬間に、ネオの「救世主のコード」の一部がスミスに上書きされ、エージェント特有の情報対(人間)に乗り移る能力がバグを起こし、他の情報対に自分のデータを無限に上書きすることができる増殖能力を手に入れます。
エグザイル化し、自由になったスミスですが、なぜネオを追うのでしょうか?
エージェント・スミスは本来、目的のために作られたプログラムです。
スミスの目的とは、「ネオが奪おうとしたものを奪う」こと。
つまり、救世主が目的達成することを妨害することです。
だから、スミスはエグザイルになってもネオの妨害をしなければ、マトリックスの世界では生きていけないんですね。
ネオを妨害することを辞めた時、スミスの存在価値は無くなり、マトリックスからプログラムが削除されます。
自由なのに、役割が自由にさせてくれないという葛藤がスミスにはあります。
ツインズは死んだ?特殊能力「幽体化」を考察
出典: https://video.unext.jp/
最後はモーフィアスと戦い、車ごと爆破され戦線離脱しましたが、果たして生きているのでしょうか?
その結果を知るためには、ツインズの特殊能力「幽体化」の特徴を知ることが重要です。
「幽体化」には、致死攻撃を必ず無効化するというメリットがありますが、同時に透明になっている状態では何もすることができないというデメリットを抱えています。
また、銃弾が着弾している際には、透明な部分に乱れができていること、爆破された時に幽体化状態でも飛ばされてしまうことから、透明というよりも、霧のような状態になっていると考えられます。
そのことから、車の相当な爆風の影響化においては、かなり吹き飛ばされ、上空高くで幽体化が戻ります。
その後、下降を始めた後で自ら透明化して速度を低下させながら、一番最初の透明化を見せたときのように徐々に落ちていくのではないかと考察します。
出典: https://video.unext.jp/
「爆発の熱量で蒸発するのでは?」という意見もありますが、水分であるという情報もないため、確実ではないように思えます。
ツインズは、この後マトリックスシリーズに一切出てこないため、情報が多くありません。
「生きてる可能性が高い」と筆者は考えますが、もし他の考察がある場合は、ぜひコメント欄で教えてくださいね。
ラストシーンの意味を字幕版文章を見ながらわかりやすく解説
出典: https://video.unext.jp/
さて、問題のラストシーンです。
簡単に要約すると、アーキテクトはラストシーンで「救世主とは何なのか?」という解説をしてくれました。
救世主とはマトリックスをバージョンアップさせるために必要なコードのことです。
一般的な秩序を守る人間にはない「特別な感情や能力」を救世主は持っています。
特別な感情や能力を持った救世主をソースで取り込むことによって、マトリックスはさらにエラーを減らすことができます。
実は、過去にマトリックスのソース(情報源)に取り込まれた救世主は5人いて、現在のマトリックスがVer.6です。
救世主がソースに取り込まれる道を選べば、ザイオンは再建の道を進むことができる。
しかし、拒否すればトリニティがいる場所へ行くことができるが、ザイオンは崩壊し、やがてエラーが多発して全人類が滅亡することになってしまいます。
しかし、ネオはソースに取り込まれることを選ばずに、たったひとりのトリニティを救うことを選び、次回作ではザイオン、人類、どうなってしまうのか…!というラストです。
……とまあ、簡単に解説してもまだ理解が難しいと思うので、アーキテクトの言葉を字幕版でじっくりと見ていきましょう。
吹き替え版だと、どうしても理解が間に合わずに全文が抜けてしまうような印象でしたが、字幕版を止めてじっくり見るだけでも、理解が深まる部分があります。
字幕版のアーキテクトの言葉を引用しながら、順番に解説しますね。
アーキテクト:君はアンバランスな均衛の余剰だ。
プログラム固有の問題だ。
つまり、君は変則的なアノマリーの産物だ。
未だ排除できずにいるが、本来求めたのは数学的正確さだ。
解決すべき問題だが、君は予想範囲内でコントロールも可能だ。
それで君は容赦なく導かれた。ここへ。
冒頭から頭が混乱するようなわけのわからないことを言っています。
アノマリーとは、異常情報体(異常な人)のことです。
ネオはアノマリーで、マトリックスにおける変則コードを全て持っている(スーパーマンのような特殊能力など)救世主です。
しかし、「救世主」はコントロール可能で、ネオがここに来たのもプログラム通りだったとアーキテクトは伝えています。
まさか、ネオ自身も自分の行動がプログラム予想範囲内の行動だったとは知らず、衝撃を受けました。
アーキテクト:マトリックスは古い。
完全なアノマリーの出現数で見れば、これは6番目になる。
これまで、ネオ以外にも救世主が5回現れている事実が発覚。
最初のマトリックスは完ぺきな芸術品だった。
だが、悲劇的失敗に終わった。
その避けがたい運命は、人間の不完全さが招いた結果だ。
そこで、人間の歴史に基づき、人間の奇怪な性質を反映させてみた。
元々、マトリックスは機械的な秩序(ルール)だけの世界でした。
しかし、人間の感情を無視した機械的なマトリックスは、芸術のように美しいコードだとしても失敗に終わってしまったようです。
そこで、人間の感情をプログラムで作ってみました。
だが、再び挫折を味わった。
解決するには不完全な知性が必要だった。
完ぺきを求める度合いの低い知性がね。
答えは、直感プログラムが偶然見つけた。
本来は人間の心理を探るプログラムだ。
私がマトリックスの父なら、彼女が母だろう。
直感プログラムとは、預言者オラクルのことです。
秩序を重視し、機械的なオラクルとは反対に、預言者オラクルは心を理解し、人間らしい「感情」を見つけることができました。
救世主の役目はソースに戻り、保持するコードを撒き、初期プログラムを書き込む。
その後、マトリックスから、女16人男7人を選び、ザイオンを再建する。
拒否すれば、破滅的な崩壊が起き、マトリックスにつながれた者は死ぬ。
ザイオンの消滅に加え、最終的に全人類が死滅することになる。
救世主とは、これまでにマトリックスが理解できなかった感情をシステムに取り込むためのコードでした。
これまでの救世主によって、あらゆる感情がプログラムに入り、現在のマトリックスはVer.6。
マトリックスは、バージョンが変わるたびにザイオンは女16人男7人を残してリセットされ、新たに再建(リローデッド)されていくのでした。
万が一にも、救世主がソースに戻ることを拒否しようもんなら、ザイオンは崩壊し、マトリックスに繋がれた全人類が消滅されてしまうのです。
5人の前任者たちも君と同じ属性を与えられていた。
人類に深い愛情を抱けば、救世主の使命を果たしやすくなる。
5人は一般的な愛だったが、君の場合は特別のものに。
1対1の愛だ。
今回、マトリックスが欲しいコードはネオの「1対1の愛」のコードです。
これまで5人の救世主によってあらゆる感情はプログラムに入りましたが、一般的な愛よりもたった一人の人を愛する救世主は、ネオが初めてだったようです。
いよいよ試練の時が来る。人間の根本的な欠陥が現れ、矛盾が明らかに。
それは、始まりで、そして終わりだ。ドアは2つある。
右はソースは通じ、ザイオンを救える。
左は彼女のいるマトリックスに通じ、人類は滅亡する。
君が言ったように、問題は選択だ。だが、すでに選択は明らかだ。
連鎖反応が見える。脳内の化学反応はある感情を示し、論理や理性を圧倒する。
感情のせいで、君には明白な事実も見えない。彼女は死ぬ。
君はそれを止められない。
アーキテクトは、ネオが愛によって彼女の元へ向かい、結果的にザイオン、人類、もちろんトリニティさえも失ってしまうことを言っています。
しかし、ネオにはそんなことを考える余裕がありません。
大切な人を救いたいという愛の感情が強すぎて、人類が滅亡してしまうのに、トリニティだけは救えると矛盾を持った選択をしてしまいます。
(アーキテクトが鼻で笑う)
「希望」は人間の典型的な妄想。
最大の強さでもあり、弱さの源でもある。
こうして、ネオはトリニティがいるドアを選び、人類滅亡を選んでしまいました。
……かなりじっくりと解説してみましたが、「マトリックス リローデッド」のラストシーンを理解することができましたか?
とりあえず、次回作の「マトリックス レボリューションズ」を見る時には、以下の点に着目していれば問題ありません。
- ザイオンは崩壊するのか?
- 人類は滅亡するのか?
- トリニティは生きれるのか?
- ネオはソースに取り込まずに生き残れるのか?
ラストシーンの意味が理解できると、続きがますます楽しみになりますね!
4.ライターやぶなおの視点から見た「マトリックス リローデッド」
出典: https://video.unext.jp/
「マトリックス リローデッド」でのキーワードは「選択」だったように思います。
多くの人はマトリックスの秩序を守りながら、自分で人生の選択をすることなく、システムのコントロールによって人生を支配されていました。
ほとんどの人は、自分がコントロールされていることにすら気が付いていません。
仮に、エグザイルとして自由な身になったとしても、自分で目的を選択できない人は、スミスのように「自由なのに自由じゃない」状況に陥ってしまいます。
また、今回のネオの選択のように社会の幸せではなく、自らの幸せのために決断してしまい、システムの崩壊を起こす危険性すらあります。
自分で選択し、自らの意思を持つ者こそ、システムにとっては恐い存在です。
自ら選択できる人は、「コントロールするのに都合が悪い」んですね。
前作同様、マトリックスは現代社会そのものです。
多くの人は社会の常識に縛られてしまい、自由に生きることができません。
自由になったとしても、自分の選択に責任を持つことができなければ、自由なのに自由じゃない状況になってしまいます。
また、自分の好きなことだけをする自由人が増えても、社会は崩壊してしまいます。
選択には、自分だけではなく、社会のことも考えることができる、広い視野と「大義」をもつ必要があると思いました。
みんながみんな自分のことばかり優先していたら、困りますよね。笑
マトリックスの世界は今後どうなっていくのか…!
レボリューションズに期待です!
5.「マトリックス リローデッド」はこんな人におすすめ
「マトリックス リローデッド」は前作とは違って、かなりストーリー的には難易度の高い作品です。
1作目「マトリックス」を見た人
正直、1作目を見ていないと理解がまったく追いつきません。笑
「マトリックス リローデッド」から見ると、混乱することが確実なので、まずは「マトリックス」を見ましょう。
アクション映画が好きな人
前作以上のアクションシーンが満載です。
特に、ネオと大量のスミスとの戦闘シーンやツインズとのカーチェイスは必見ですね。
難解なストーリーを紐解くのが好きな人
映画の考察が大好きな人には、たまらない作品です。
僕は、映画の考察が大好きなのですが、気づけばこの記事を8時間ぶっ続けで書いてしまうほど考察の要素が満載です。笑
また、次回作を見ることで、改めてマトリックスの全体像を理解することができるため、より考察の幅は広がっていくでしょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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