ハクナマタタは何処にある?映画「ライオンキング」のあらすじ解説

こんにちは、エンタメブリッジライターのスモモニキです。

ここに1匹の、小さなライオンの子がいます。

サバンナの王になると定められた子供です。

子猫のようなこの赤ちゃんの生は、きっと苦難に満ちたものになるでしょう。

果たすべき使命を投げ出して、逃げることだってあるかもしれません。

しかし大丈夫、必ず戻ってきます。

宿命を背負うことこそが、本当の幸せに繋がっているのですから。

1.「ライオンキング」の作品紹介

公開日: 1994年6月24日 (日本)
監督:ロジャー・アレーズ、ロブ・ミンコフ
出演者:ジョナサン・ロバーツ、アイリーン・メッキ、リンダ・ウールヴァートン
受賞歴:アカデミー作曲賞受賞。ゴールデングローブ賞映画部門にて、作品賞(ミュージカル・コメディ)受賞。ゴールデングローブ賞にて、作曲賞受賞。Kids’ Choice Award for Favorite Movie受賞。サテライト賞にて、Best Youth DVD賞受賞。アニー賞映画部門にて、作品賞受賞。

2.「ライオンキング」のあらすじ


画像出典:https://theater.disney.co.jp

それでは早速あらすじからなぞっていきましょう!

サバンナの大地に日が昇り、動物達は一斉に駆け出します。

彼らが目指す先は「プライドロック」。

王様が誇り高く君臨するこの玉座で、物語は始まります。

「ライオンキング」のあらすじ(ネタバレなし)

動物達の国「プライドランド」に、ライオンの王「ムファサ」の第一子が誕生しました。

現実世界のライオンも、群れで生活する動物として知られていますが、ムファサ王はちょっと次元が違うらしく、サルやゾウやシマウマのような違う動物達の王としても君臨しています。

(文字通り、百獣の王ですね!)

呪術師と思しきヒヒが儀式を執り行い、ムファサの子は「シンバ」と名付けられました。

人相の悪いライオン:この世は不公平なものだ。俺は一生、王になど成れぬ身の上。

サバンナ中の動物達が王子の誕生を祝福する中、岩陰で一人でぼやいているライオンがいました。

彼の名は「スカー」。

ムファサ王の弟である彼は、お兄さんが子供を授かったことで、ますます王位が遠のいてしまって不満顔。

儀式への欠席を咎めに来た兄ムファサに対しても、慇懃無礼な態度丸出しで『すっかり忘れていた』などと嘯いています。

野心を燻らせている、嫌味で悪人面の男。

この時代のディズニー特有の「一発で悪役だと分かるキャラクター」ですが、一体どうなることやら。

月日は巡り、わんぱくな少年に成長したシンバは、父ムファサに連れられて「王としての役割」について教わります。

ムファサ:命ある者は全てが関わりを持ち、釣り合いを保っている。王はそのことをよく理解しなければならない。

国とはいえ、やはり野生動物なので、肉食動物は草食動物を襲います。

冒頭の儀式に参加していたシマウマも、普通にムファサやシンバに食べられてしまうのですね。

ズートピアとは違うんです。

しかし肉食動物が死ねば、その体はやがて草となり、その草をシマウマが食べます。

そうした、永遠に続く命の輪を守り続ける。

それが、日の当たる土地の王として生まれた者の定めなのです。

ところで、「日の当たる土地」と言われれば、当然そうではない「日陰の土地」も気になりますよね。

しかし、太陽の光が届かない場所はプライドランドの外の国であり、王様といえど立ち入ってはいけません。

ムファサは『絶対に行くな』とシンバに釘を刺します…..が、行くなと言われたら行きたくなってしまうのが性です。

一人でお留守番をさせられて、すっかりつまらなくなってしまったシンバは、スカー叔父さんのもとを訪ねました。

スカーも兄王と同じく、シンバに『象の墓場になど絶対に行くな』と忠告します。

シンバ:象の…何だって!?

スカー:あ~俺としたことが。頭の良い子には隠しておけないな。

行ってはいけない秘密の場所に、イカしたネーミング。

スカーは口では『行くな』と言いながら、巧みにやんちゃ小僧の興味を煽り立てます。

すっかり口車に乗せられたシンバは、幼なじみの少女「ナラ」を連れて、象の墓場に出かけてしまいました。

幼い王位後継者が軽率に国を飛び出すことに危険さを、まだ分かっていないのです。

親に内緒で出かけた2人でしたが、お目付役としてついてきた、アカハシコサイチョウの「ザズー」をどうやって追い払うかという問題が残っていました。

ザズーは王子であるシンバに対して『あれをしなさい』『これをしなさい』と口うるさく喚き立て、将来のことにまで口を出してきます。

ザズー:お二人はやがて結婚なさるのですよ!昔から引き継がれてきた伝統です!

そんなザズーに対し、シンバが『そんな伝統、僕が王様になったら無くしてやるしお前もクビだよ!』と反論したところで、突然ミュージックスタート。

ミュージカルパートのお時間です。

曲の内容は、シンバとナラが「自由気ままな王様暮らし」を主張して、それを動物達が持て囃し、ザズーが苦言するという展開に始終します。

ザズーは、パレードのような動物達の行進に揉みくちゃにされ、最後はサイのお尻に下敷きにされてしまいました。

シンバ:上手くいったな!

ナラ:ええ!大成功!

ミュージカルの演出を利用して上手くザズーを煙に巻いた2人は、いよいよ象の墓場に辿り着きます。

その名の通り、象の骨が転がっていて、一面見渡す限り生き物の気配がしない死の大地です。

見るからに無法地帯ですが、2人の冒険心は収まりません。

そこへ、さっきまで下敷きになってたザズーが、早々に追いついて止めに入ります。

『何があっても笑い飛ばしてやる』と豪語するシンバでしたが、それに呼応するように、不気味な嘲り笑いが響いてきました。

見るからに獰猛そうなハイエナ:おやマァ見てよバンザイ!この連中は何さ!

見るからに粗暴そうなハイエナ:う~んなんだろうなシェンジ….エド、お前はどう思う?

見るからに言葉通じなさそうなハイエナ:オォウヘヘヘへ!フフヘハハハ!

現われたのは3頭のハイエナで、そのどれもがライオンの子より大きく、凶暴な顔つきをしています。

シェンジ:待ちなよ、ゆっくり晩飯に付き合っていったら?

バンザイ:そうさぁ、シェフのオススメは「ローストライオン」!!ブワハハハハ!!

シェンジ:待って待って待ってアタシはね、「ひよっこライオンのサンドイッチ」が良いねェ、できルゥ(巻き舌気味)?ナハハハハハ!!!

ここへ来て初めて身の危険を感じたシンバ達は、一目散に逃げ出します。

大人のハイエナ3頭から逃げ切れるはずもなく、瞬く間に追い詰められたシンバ達でしたが、間一髪のところでムファサが助けに現われました。

ムファサは圧倒的な力でハイエナ3頭を撃退し、言いつけに背いたシンバを咎めます。

そしてその夜、ムファサは『わたしにとって唯一恐ろしいことはお前を失うことだった』と吐露しました。

シンバは自らの過ちの深刻さを理解し、同時に父の優しさを改めて思い知るのでした。

『ずっといつまでも一緒だよね』と言うシンバに、ムファサは「星になった偉大な王達」の話を授けます。

ムファサ:1人で悩む時、思い出せ。お前を導いてくれる空の王達のことを。そして父さんを。

一方その頃、不気味な洞窟でハイエナ達とスカーが何やら話をしています。

スカーはシマウマの肉を手土産に現われ、「怒る気も失せる」といった感じで『ライオンの子供1頭仕留められない能無し共』とハイエナ達を罵っています。

やはりハイエナ達の襲撃は、スカーの手引きだったようです。

業を煮やした王弟は、兄王ムファサと嫡子シンバを一挙に葬り去る計画を打ち立てました。

スカーの下には、『ムファサが消えたらプライドランドの獲物取り放題』に釣られ、おびただしい数のハイエナ達が群がります。

自国の政権を握るために敵国と手を組むなんて、とんでもない奴ですね。(「手」というか「前足」ですけど。)

そして夜は明け、場面は大きな峡谷に移り、谷底にはシンバとスカーがいます。

シンバの前では優しい叔父さんの顔をするスカー。

スカー叔父さんは『お前のお父さんからビッグサプライズがあるぞ』と言い含め、可愛い甥っ子を置いてその場を後にしました。

程なくして、ワクワクしながら1待っているシンバに、文字通り死ぬほどびっくりするような出来事が襲い掛かります。

突然地面が揺れだし、谷中を埋め尽くさんばかりのヌーの大群が眼前まで迫ってきました。

谷底にシンバ1人になったのを見計らって、ハイエナ達がヌーの群れに襲い掛かったのです。

そして首謀者のスカーは、ムファサのもとへ走り、『シンバが危ない!』と迫真の演技で訴えます。

ムファサはシンバを救いに峡谷へ向かい、2人共まんまとヌーの群れに巻き込まれてしまいました。

間一髪、ムファサのおかげでシンバは窮地を脱しました。しかし……

スカー:王よ、永久(とわ)に幸あれ。

ムファサの方は、シンバが見ていないところで、暴走するヌーの群れに突き落とされてしまいます。

かくして、ムファサ王はその短い生涯を終えるのでした。

悲嘆にくれるシンバに、スカーは『お前の為に父王が死んだことをお母さんはどう思う?逃げろシンバ。』と吹き込みます。

シンバは黒幕の存在を知る由も無く、ただただ罪悪感と恐怖に支配されてその場から逃げ去りました。

スカーはハイエナ達にシンバの始末を任せ、プライドランドで即位を宣言します。

『ハイエナと手を取り合う栄光の未来』と嘯くスカーと、下卑た笑いと共に国土へ侵入してくるハイエナの群れ。

それは、プライドランドがかつてない混迷と暗黒の時代に突入したことを意味していました。

その様子を見ていたヒヒの呪術師も、かつて祝福した王子の死を悼み、涙するのでした。

「ライオンキング」のあらすじ(ネタバレあり)


画像出典:https://theater.disney.co.jp

そして夜が明け、新しい場面では、シンバが思わぬ出会いを果たすところから始まります。

ハイエナ達の追撃を振り切ったシンバは、プライドランドから遠く離れた地に逃げ延びていたのです。

疲れ果てて倒れたシンバを介抱したのは、ミーアキャットの「ティモン」とイボイノシシの「プンバァ」でした。

見知らぬ土地で命を拾ったシンバでしたが、父を死なせた事実からは逃れられません。

絶望に囚われるシンバを心配した2人は、彼に「魔法の合言葉」を授けます。

ティモン:じゃあ今から俺がレッスンしてやるぜ、繰り返して言いな。「ハクナマタタ」。

シンバ:何?

プンバァ:ハ・ク・ナ・マ・タ・タ、さ!嫌なことは忘れろ!

そして唐突に、プンバァの悲惨な過去が明かされます。

プンバァは若い頃、体臭がキツ過ぎてサバンナ中の動物から避けられていたとのことでした。

『名前を変えたいほど恥ずかしかった』と涙ながらに語り、『だから過去は忘れて気楽に生きよう』と話を繋げます。

辛いことがあったら逃げたっていい。

シンバは罪の十字架を投げ出し、新たな仲間達と共に生きようと決めます。

こうしてあっという間に年月は流れ、シンバは立派な大人のライオンに成長しました。

ライオンとミーアキャットとイボイノシシ。

何の決まり事も責任も無い世界で、3人だけの気ままな生活が続くのでした。

ある夜、3人で夜空を見上げた時に、プンバァが『あの空で光っている物はなんだ?』と言い出し始めます。

在りし日の父と語らった夜を思い出したシンバは、「偉大な王達」の話をしました。

しかし、ティモンは『そんなことを言うのは世界一のホラ吹き野郎だ』と笑い飛ばし、プンバァも釣られて笑い始めます。

ここへ来て、過去の話なんて興味が無い2人と初めて壁を感じたシンバ。

シンバは1人、崖の近くに身を移し、眠りにつきました。

ティモン:俺達気に障ること言ったか…?

言ったのはティモンだけですけどね。

父を死なせた過去は、どんなに忘れようとしても、決して消せないのでした。

そしてあくる朝、果てなき楽園暮らしにピリオドを打つ事件が起こりました。

外敵が一切いないはずのこの世界で、1頭のメスライオンが突如現れたのです。

プンバァに襲い掛かるメスライオンに、シンバは応戦しました。

ところが、取っ組み合いになった敵の顔に、シンバは何故か見覚えがあることに気付きます。

シンバ:ナラ….?

その名を呼ばれ、動揺して声を漏らすメスライオン。

さっきまで肉食動物そのものの唸り声を上げてたのに、随分可愛らしい声です。

年月を越えて、思わぬ場所で再開した男女は、瞬く間に恋に落ちてしまいます。

恋人たちの様子を、ティモンとプンバァは複雑な面持ちで見ていました。

あいつが恋をした。

気楽でステキな暮らしが全て終わってしまう。

2人は物陰で密かに哀しみ、泣くのでした。

…..が、ここでジャングルブックみたいに「元の世界に帰ってチャンチャン♪」とはならないようです。

『スカーから国を取り戻すのよ』と鼓舞するナラ。

しかし、過去を乗り越えられないシンバは、事の経緯をナラにさえ話せず、1人で深く塞ぎ込みます。

シンバ:いいか!?いきなり現れて偉そうな口をきくのはやめろ!俺の苦しみも知らないで!

ナラ:だったら教えてくれたらいいじゃな!

シンバ:ほっといてくれ!

ナラ:そう!

結ばれてからここまで僅か2分半、あまりにも速過ぎる破局です。

誰にも話せない罪を抱え苦しむシンバ。

夜空を見上げても、星々は何も答えてくれません。

しかしシンバの前に、今度は謎のヒヒが現れました。

冒頭の儀式にも登場した、あの妙な呪術師です。

「ラフィキ」と名乗るその呪術師は、『父王に会わせてやるからついてこい』と笑います。

ラフィキを追いかけた先でシンバが見たものは、夜空を覆いつくさんばかりの父の姿でした。

ムファサ:生きるべき世界で役目を果たせ。思い出せ、お前が誰なのかを。

ラフィキが見せたものは、シンバの心の声そのもの。

シンバは父の幻を通してようやく、「過去と対決することを怖れ、楽園に留まる弱い自分」を自覚したのです

シンバに足りないのは、立ち向かう勇気だけ。

すると突然、ラフィキは杖でシンバをぶっ叩きます。

シンバ:いったあ~!酷いな、何するんだよ!

ラフィキ:もう過去のことだ、忘れるんじゃ!

シンバ:でもまだ痛いよ。

ラフィキ:その通り、過去は痛むもんじゃ。だがお前はそこから逃げ出すことができる!それに…学ぶことも!

そして、ラフィキは再び殴り掛かり、シンバはとっさに避けます。

ラフィキ:ハァッ、そうじゃ!今度やったらどうする!?

シンバ:そしたら…..こうしてやるぜ!

シンバは杖を奪い取って放り投げ、プライドランドの方角に駆け出します。

過去に囚われず、学び、立ち向かう。

安らぎの世界から巣立つ時が来たのです。

かくして、シンバは数年ぶりの帰郷を果たし、変わり果てたプライドランドを目の当たりにします。

スカーが王になった後のプライドランドは、水も食料も無い死の世界と化していたのです。

こうなってしまった経緯は、詳しくは描かれていません。

しかし、欲深く愚かなハイエナ達を招き入れたことで、亡きムファサが守ってきた命の釣り合いがどうなったかは想像に難くないでしょう。

ハイエナ達は『ムファサの時の方がマシだった』と愚痴をこぼし、スカーはムファサの名を聞いただけで怒り出す有り様。

絵に描いたような暗君ぶりで、プライドランドは滅亡の一途を辿っていました。

ここまで1人で走ってきたシンバでしたが、ティモンとプンバァ、そしてナラも加わり、スカーとの対決に臨みます。

スカーはムファサの一件を持ち出してシンバを追い詰めるも、トドメを刺す瞬間に自分が黒幕であることを耳打ちしたことが仇になり、怒り狂うシンバに一瞬で形勢逆転されてしまいます。

愚王ここに極まれり。

シンバに組み伏せられたスカーが、真実を白状させられ、それを皮切りにライオンとハイエナの全面戦争に突入しました。

ハイエナ達は数は多いものの、ライオン達の奮闘に加え、プンバァの突進とラフィキのカンフーでことごとく撃退されます。

ティモン君はあまり役に立ってませんが。

そしていよいよ、シンバはスカーを追い詰めます。

スカーは『真実の敵はハイエナ共だ!』と責任転嫁をしますが、そんな寝言を信じるシンバではありません。

シンバ:行け。逃げろスカー、そして二度と戻るな。

シンバはかつて、スカーが自分にしたようにプライドランドからの追放を命じます。

ところがここで、スカーまさかの悪あがき。

シンバに不意打ちを喰らわせて喉元に噛みつこうとしますが、激戦の末にプライドロックから放り投げられてしまいます。

全身を強打し、身動きが取れなくなったスカーに近づく3つの影。

スカー:ああ….真実の友よ….。

ハイエナトリオは怒り心頭の面持ちでスカーを睨みつけます。

シェンジ:「友達」?真実の敵じゃあなかったのかね。

バンザイ:そうだ、そう聞こえたぜ….エドは?

エド:ウヘヘヘ…ウヘヘヘヘヘヘ….!!

悪魔のような笑みを浮かべた無数のハイエナがスカーを取り囲み、あえなくスカーは食い殺されてしまうのでした。

ラフィキ:時は来たれり。

悪しき王は倒れ、シンバは王に即位しました。

そして時は流れ、プライドランドでは新たな王子の誕生を祝う儀式が執り行われます。

ラフィキが高々と掲げる幼いライオンは、シンバとナラの子。

永遠に続く命の輪が、再び紡がれ始めたのでした。

3.「ライオンキング」の見どころ


画像出典:https://theater.disney.co.jp

続いては、この映画の見どころです。

ミュージカルだけが名場面ではありません。

映像を巻き戻し、過去から学びましょう。

何気ないシーンから、きっと何かが見えてきます。

郷に入っては郷に従え

ティモン:なあ坊や、ここで暮らすなら食い物も一緒だ。

何の決まりも責任も無い楽園にも、1つだけ決まりごとがありました。

それは、「みんなと同じものを食べる」ということです。

肉を食べられない世界では、ティモン達のように虫を食べていくしかありません。

この映画の虫はカラフルなものの動きが割とリアルで、あからさまに気持ち悪いものとして描かれています。

しかし、勇気を出して丸飲みにした芋虫が「のどごし爽やか」だと分かってからは、シンバは躊躇無く食べるようになりました。

ナラと再会した時、楽園を離れることを拒んだのもそうですが、環境の変化は常に抵抗を伴うものです。

執着は破滅を招く

スカー:忘れたのか、間違っても俺の前でその名を口にしてはならんと言ったぞ!王はこの俺だ!!

策を巡らせ、暗躍したスカー。

しかし彼は、頭脳に自信がある割には、国を荒廃させてしまったり、自ら墓穴を掘ってシンバの反撃を許してしまったりと、あまり賢明さを感じさせない場面が目立ちます。

これは、スカーがムファサに固執していたからです。

ムファサを追い落とさんが為に知性の無い連中とつるんで国をダメにして、ムファサの無念を再現しようとした為に、逆に自分が無念の死を遂げるハメになりました。

玉座にふんぞり返っているシーンでも、ムファサの名を聞くだけで怒り出すことが度々ありましたね。

劇団四季の公式サイトにも「誰からも慕われず、ムファサの影に苦しみおびえる」とまで書かれてしまっていて、ちょっと可哀想なぐらいです。

スカーはシンバを過去に縛り付けたつもりでしたが、そこに最も囚われていたのは、皮肉にも自分自身だったのです。

4.「ライオンキング」をオススメしたい人


画像出典:https://theater.disney.co.jp

この映画を見る人全てに、愛のメッセージを送ります。

「ハクナマタタ」。

悩み苦しんでいる人達にこそ、この言葉の神髄を知ってほしいと思います。

辛い環境に苦しんでいる人

人生に苦難は付き物。

しかし、みんながみんなどんな逆境でも立ち向かえるほど強くはありません。

もしどうしても辛いことがあるなら、いっそ逃げ出してしまいましょう!

遠く離れた地で、何も考えずに楽しく暮らす。

一旦距離を置いてリラックスすることで、今まで見えていなかった新しい物が見えてくるかもしれません。

罪を犯してしまった人

ここでいう「罪」とは、法律で罰せられるかどうかは関係無く、本人が罪悪感を憶えているものを指します。

自分だけの失敗ならまだいい、だけど、それがもし周りの迷惑になるのなら…?

そう考えてしまうと、何もできない人はいると思います。

そんな人こそ、ラフィキの教えを思い出しましょう。

過去を変えることはできませんが、学び、次に活かすことはできます。

もしあなたにやるべきことが残っているなら、あなたにも自分の場所に帰る時が必ず来ます。

もし「その時だ」と思ったら、迷わず駆け出して下さい。

玉座はあなたの帰還を待っています。

楽園に住む人

もし、あなたが自由気ままな暮らしをしていたとして、そこから巣立とうとしている友達がいたとします。

その時、あなたがするべきことはなんでしょう?

引き留めることでしょうか?見送りをすることでしょうか?

どちらも違います。

あなたもまた外の世界に飛び出し、共に歩むことです。

仕事は違ってもいいし、勤め先も違っても構いません。

ただ、その人の力になることだけを考えましょう。

「ハクナマタタ」は楽園にはありません。

大切な友達との間にあるんです。

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