『女王陛下のお気に入り』見どころと感想を紹介!

女王陛下のお気に入りフライヤー

こんにちは。

エンタメブリッジライターのハイリです。

今回は、2019年2月公開の「女王陛下のお気に入り」をご紹介します。

第91回アカデミー賞で、主演のオリヴィア・コールマンが主演女優賞を受賞したことでも話題となりました。

他にも「ラ・ラ・ランド」のエマ・ストーンや、「ナイロビの蜂」のレイチェル・ワイズなど演技力が高い女優陣の迫真の演技と競演が見所です。

18世紀初頭のイングランドの宮廷を舞台にした、女王を巡る女同士のドロドロとした権力闘争の内幕を描いた作品です。

女性はもちろん、男性の観客にも楽しめる要素が沢山あります。

そして何より、目上の人に取り入って「お気に入り」の座に君臨する方法(!)が学べます。

では、早速、紹介していきましょう。

1.女王陛下のお気に入りの作品紹介

公開日: 2019年2月15日 (愛米英合作)
監督: ヨルゴス・ランティモス
脚本:デボラ・デイビス、トニー・マクナマラ
出演者:オリヴィア・コールマン(アン女王)、エマ・ストーン(アビゲイル・メイシャム)、レイチェル・ワイズ(マールバラ公爵夫人サラ)、ニコラス・ホルト(ロバート・ハーレー)
受賞歴:ヴェネツィア国際映画祭、アカデミー賞、ゴールデングローブ賞のすべてでオリヴィア・コールマンが主演女優賞を受賞。英国インディペンデント映画賞では主演女優賞に加えて監督賞作品賞等、多数受賞。他の映画祭でも受賞多数。

2.女王陛下のお気に入りのあらすじ紹介

女王陛下のお気に入り
(出典元:https://eiga.com/movie/89555/gallery/)

それでは、女王陛下のお気に入りのあらすじを紹介していきたいと思います。

女王陛下のお気に入りのあらすじ(ネタバレなし)

舞台は、18世紀初頭のイングランド。

アン王女(オリヴィア・コールマン)が君臨する宮廷は、フランスと戦争中でありながらも、豪華絢爛な暮らしぶりです。

女王の側近であるサラ(レイチェル・ワイズ)は、幼馴染ということもあり、女王を裏で意のままに動かし、支配しています。

女王は心身ともに不安定な様子で、サラに頼り切っています。

サラは殆ど威圧的なやり方で女王をコントロールしています。

そこへ登場したのが召使いのアビゲイル(エマ・ストーン)です。

アビゲイルは、かつては上流階級の子女でしたが、とある事情で貧しい身分に没落していました。

アビゲイルはサラに従姉妹だと名乗り、召使いに雇ってもらいます。

そして、痛風に苦しむ女王の足に人目を盗んで薬草を塗り、そこから侍女に昇格していくのです。

ある日、アビゲイルは女王とサラのベッド上での「究極の秘密」を目撃し、やがて宮廷や国全体を揺るがす大胆な行動に出るのですが……。

女王陛下のお気に入りのあらすじ(ネタバレあり)

ネタバレあり一枚め
(出典元:https://www.huffingtonpost.com/entry/movie-review-favourite_us_5c01ab85e4b0606a15b54ac6)

ある日、アビゲイルに若手の政治家ハーレーが近づき、女王やサラの秘密を自分に渡すように耳打ちします。

ハーレーは、戦争の継続に反対しており、その為にアビゲイルを利用しようとしたのです。

アビゲイルはその申し出を拒否します。そして、その出来事をサラに伝えます。

その際、アビゲイルはサラに、女王とサラの「秘密」を知っていることも同時にほのめかします。

それを聞いたサラは鉄砲の空砲を撃って、アビゲイルを脅かします。

そんな中、サラは、政治の実務が忙しく、アン王女の相手がなかなかできません。

女王の心の隙間をサラに代わって埋めたのが、アビゲイルでした。

アビゲイルは、女王が可愛がっているウサギを誰よりも大切に扱ったのです。

女王は、自分の大切な物を可愛がってくれるアビゲイルを寵愛するようになります。

ある日、サラは、女王とアビゲイルが自分に代わってベッドで寝ているのを目撃。

翌日、激昂したサラはアビゲイルに本をぶつけ、女王の身辺の仕事から外すと伝えます。

このまま終われないアビゲイルは、本で自分の顔に傷をつけ、「サラがやった」と女王に泣きつきます。

そして、アン王女はサラの思惑とは逆に、アビゲイルを重用し続け、自分を巡って2人が嫉妬し合っている状況を楽しみます。

アビゲイルはまた元の貧しい暮らしに戻りたくない為、必死です。

ついに、アビゲイルは、サラのお茶に毒草を混ぜて飲ませてしまいます。

お茶を飲んだサラは森の中で倒れ、馬に引きづられたまま気を失います。

あらすじネタバレ(出典元:https://www.huffingtonpost.com/entry/movie-review-favourite_us_5c01ab85e4b0606a15b54ac6)

サラがいない間に、アビゲイルはハーレーを仲介にして上手く女王に取り計らってもらい、身分の違う政治家と結婚します。

やがて、ほうぼうの体でサラが宮廷に戻ります。

サラは、女王にこれまで通り戦争を続けることやアビゲイルを解雇するよう迫ります。

もし女王がそれに従わなければ、過去に自分が女王から送られたラブレターを世間に見せると脅したのです。

ですが女王は、逆にサラを宮廷から追放してしまいます。

後日、サラからの謝罪の手紙が届きますが、アビゲイルが人目に触れる前に燃やしてしまい女王には届きませんでした。

サラの不在で、その間、女王に近づいていたハーレーが新首相の座に就きました。

その影響もあり、女王は戦争を終結させることになります。

こうして、アビゲイルはサラを追放して「女王陛下のお気に入り」として君臨したのです。

3.女王陛下のお気に入りの見どころ

女王陛下のお気に入りその2
(出典元:https://www.fashion-press.net/news/41662)

それでは、女王陛下のお気に入りの見所をいくつかご紹介します。

絢爛豪華な調度品と衣装

18世紀初頭のイングランドの宮廷での絢爛豪華な生活を垣間見れるのが、最大の見所かもしれません。

衣装は、少し現代風なアレンジが施されている部分もありますが、宮廷という国で最高の贅沢が許された空間における衣装は、私たちが日常生活で触れることのできない贅沢な気分をもたらしてくれます。

現代のように肌を大幅に露出しているわけではないのに、着る人の美しさが前面に押し出されたドレスの美しさも見所です。

メイクも役柄の心情に見合った的確さです。

まるで当時にタイムトリップしたかのような雰囲気が味わえます。

実力派女優の夢の競演

アン王女を演じたオリヴィア・コールマンがアカデミー主演女優賞を受賞しましたが、

アビゲイル役のエマ・ストーンも過去に「ラ・ラ・ランド」で同賞を受賞しました。

サラ役のレイチェル・ワイズも過去に「ナイロビの蜂」の演技でアカデミー助演女優賞等を貰っています。

(余談ですが、レイチェル・ワイズは、「007」シリーズのジェームズ・ボンド役で有名なダニエル・クレイグの妻です。)

つまり、超大物三女優による夢の競演なのです。

この物語の中の役柄にぴったりの見た目と行動の仕方で、さすがの演技力!とため息が漏れます。

女性同士の恋愛

当時の時代背景を考えると、現代よりも更に「同性愛」に対する世間の目は厳しかったはずです。

そんな中、王女と側近が性的な関係にあったこと、そしてそれが国の政治を動かすような自体にも繋がっていくことの「背徳感」がこの映画の魅力の一つです。

いつの時代にも同性同士の恋愛はあったでしょうし、それが宮廷で行われている様子を映画を通して現代の観客は秘密を垣間見るような感覚で覗くことができます。

いわゆる「百合」(女性の同性愛)が好きな人には、たまらない題材だと思います。

史実とフィクションの境目

この作品の主人公アン女王は、実在の人物です。

アン王女
(出典元:https://ew.com/movies/2018/12/03/the-favourite-historical-accuracy/)

画像の左側が本物のアン女王と言われる人物で、右側がオリヴィア・コールマンが演じたアン女王です。

そして、側近のサラやアビゲイルに当たる人物も実在していました。

ですので、どこまでが史実でどこからがフィクション(虚構)なのかを想像するのも楽しいです。

この作品の脚本家は、デボラ・デイビスとトニー・マクナマラの2人ですが、

作品の元のアイデアとなる脚本を書いたのはデボラ・デイビスの方です。

デボラ・デイビスは、女性の弁護士でもあり批評家でもある脚本家だそうで、長年にわたってイギリス王室やイギリス女王の系譜に強い関心を抱いていたそうです。

歴史を丹念に取材した上で、明らかになっていない部分はフィクションにしたと考えられるでしょう。

イギリス王室の系譜が好きな人にもたまらない題材ですね。

4.女王陛下のお気に入りはこんな人におすすめ

女王陛下オススメ
(出典元:https://www.vanityfair.com/hollywood/2018/07/the-favourite-trailer-rachel-weisz-emma-stone-yorgos-lanthimos)

女王陛下のお気に入りは、次のようなタイプの人に特におすすめです。

野心の強い人

ズバリ、何か目標や夢を持ち、上昇志向の強い人にはオススメの作品です。

強力なライバルを押しのけて、立身出世をはかるために、目上の人にどう取り入れば上手くいくかが勉強できます。

この作品の中で、サラが王女に幼馴染という立場で威圧的な態度で接するのに対して、エマ・ストーン演じるアビゲイルは、それとは逆に王女の自尊心をくすぐるような振る舞いをして気に入られていきます。

物語のはじめの方では王女は酷い顔つきですが、アビゲイルが現れてからは自尊心が満たされたのか、生き生きとした表情に変わります。

王女の大切にしていたウサギたちを可愛がったことでアビゲイルは急速にその地位を高めていきます。

王女は、子供の身代わりとしてたくさんのウサギを飼っていました。そのウサギを大切に思う気持ちをアビゲイルは察したのでしょう。

王女の深層心理を把握して、一番大切なものを自分も大切にする「素ぶり」を見せて成り上がったのがアビゲイルなのです。

策士ですね。

王女のコンプレックスを癒した上で、その存在そのものを肯定してあげたのです。

それに加えて「同性愛」を武器として、不動の「お気に入り」の座に君臨しました。

頂点に立つ人間は孤独、とよく聞きますが、アビゲイルはその王女の孤独な心理を上手くコントロールする知性があったのだと思います。

その証拠に、アビゲイルが熱心に読書をする場面が何度も出てきます。

百合ジャンルの作品が好きな人

「百合」とは、女性の同性愛が描かれたジャンルのことを言います。

近年は、LGBTなどと横文字で同性愛やそれに類することを表したりするようになりました。

ですが、日本にも昔から文化として「百合」がありました。

ですから、18世紀初頭のイングランドを舞台に「百合」が描かれていても、何ら不自然な話ではありません。

女王陛下のお気に入りでは、アン王女とサラ、そしてサラから王女を奪ったアビゲイルと王女の「百合」の場面があります。

海外では、女性同士の恋愛もよく見られますし、抵抗なく楽しめる方にはおすすめです。

ヨーロッパの若い人に過去の恋愛話を聞くと、時期によって相手が男か女か変わる人も結構いて面白いですよね。(そういう方をバイセクシャルと言うのでしょうか…)

とにかく、女王陛下のお気に入りは、「百合」好きにはたまらない映画です。

また、大奥のような歴史と女同士のドロドロとした人間関係が描かれたドラマが好きな人にもオススメします。

大奥の場合、女同士のドロドロした関係は、男を巡ってのものですが、「女王陛下のお気に入り」の場合は、女性をめぐってのドロドロです(笑)。

歴史が好きな人

当時の歴史に詳しい人は、史実と、映画のフィクションつまり虚構の部分を比較してみるのも楽しいのではないでしょうか。

衣装なども当時のものにかなり近いでしょうし(かなり現代的なアレンジもあるのかなと個人的には思いましたが)、セットについても、細かい意匠が施されているのが画面を通して伝わってきます。

実在したアン王女が、周囲の思惑に翻弄されながら国にとって大変重要な決断を下していく様子も、見所です。

史実に詳しい歴史好きにとっては、史実と非史実を比較するのもたまらないでしょう。

そして、この映画を通して逆に世界史に興味を持ち始める人もいるかもしれません。

ストレス解消したい人

生きていると、何かと上手くいかないこともあるとは思います。

この作品は、貧困の身の上であるアビゲイルが、頭脳を使って王女の側近になっていくサクセス・ストーリーでもありますので、アビゲイルの視点に立って観ると、自分も何か大成功を収めたかのようなカタルシスを得ることができます。

日常生活を離れて、ひとときアビゲイルの成功物語に浸って、いい気分になるのも良いのではないでしょうか。

無一文でも、知恵を磨く努力をしたアビゲイルは、見事その知恵を使って立身出世を成し遂げます。

時代は違えども、混迷する現代社会を生き抜く知恵がこの映画を見ることで養われるかもしれません。

見終わったらきっと元気になっていることでしょう。

私は、この映画の公開初日に見に行き、オリヴィア・コールマンの圧倒的な「ダメ」女王の演技力に感嘆しました。

その後、オリヴィア・コールマンがアカデミー主演女優賞を受賞したので、とても納得しました。

当時の歴史を知らなくても全く問題ありませんので、気楽に鑑賞してみてください。

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