【千と千尋の神隠し】作品に込められた想いとハクの謎に迫ってみた

エンタメブリッジライターのゆゆかです。

今回は知らない人が居ないのでは?という程人気の「千と千尋の神隠し」の謎などに迫っていきたいと思います。

「千と千尋の神隠し」は2001年に劇場公開されたスタジオジブリ制作のアニメです。

「千と千尋の神隠し」ですが、実は2001年のアニメ映画なのですね!そのことにびっくりです。

20年近く経った今もファンを増やし続けている「千と千尋の神隠し」。

まだ観た事のない人にも、何度も観た人にも、親子で観たという人にも、「いつも何度でも」観たくなるように解説していきたいと思います。

1.千と千尋の神隠しの作品紹介

公開日: 2001年7月20日公開(日本)
監督: 宮崎駿
原作: 宮崎駿
出演者:柊瑠美、入野自由、夏木マリ、内藤剛志、沢口靖子、上條恒彦、小野武彦、菅原文太など。
主題歌:木村弓「いつも何度でも」

第52回ベルリン国際映画祭『ブラディ・サンデー』・
金熊賞受賞 第75回アカデミー賞アカデミー長編アニメ映画賞受賞 イギリスBBC主催投票世界の177人の批評家が「21世紀の偉大な映画ベスト100」の第4位選出 日本歴代興行収入第1位興行収入300億以上。

千と千尋の神隠しのあらすじ

画像出典:https://www.excite.co.jp/news/article/Crankin_6306004/
画像出典:https://www.excite.co.jp/news/article/Crankin_6306004/

「千と千尋の神隠し」はやる気のない顔をした千尋のシーンから始まります。

この冒頭の千尋の顔を覚えておくと、最後の輝くような千尋の顔を観て成長したなぁ…と思わず我が子の成長を見守るかのように感動してしまいます。

千と千尋の神隠しのあらすじ(ネタバレなし)

小学四年生の千尋は両親の都合で引越しをする事になります。

けれども千尋は新しい家に住めるというのに超ご機嫌斜めです。

それもそのはず、小学四年生の女の子といえば、友達関係も出来上がり親の都合で転校などしたくないお年頃の筈です。

「初めての花束がお別れのお花なんて寂しい。」

千尋はしおれかけた1本のバラの花を手にそう呟きました。

ぶぅたれる千尋を両親はなだめますが、千尋の思いとは裏腹に車は新居へと近づいて行ってしまうのです。

と、その時です。

お父さんがメインの通りから少し入った所に迂回路らしき道路を発見したのです。

好奇心からその道に入って行こうとするお父さんにお母さんが一言。

「やめときなさいよ。」

けれどもその言葉を無視してお父さんは小さな道に入って行ってしまうのです。

これが全ての始まりでした。

車を走らせたその先には、それ以上車が進めないように銅像が立っています。

そしてその先に朱塗りの古いトンネルがありました。

物語の冒頭と最後の部分で出てくる重要な役割をする古いトンネル。

実は始まりと終わりで少しだけトンネルのデザインが違うのです。

「千と千尋」を観た際に覚えていたら是非とも比べて下さい。

と、話がそれましたがお父さんは

「行ってみようか?。」

と言います。嫌がっていた千尋ですが、その場にいる方が銅像に見られているようで怖かった為、両親の後を追って不思議の世界に迷い込みます。

「やっぱり間違いないな。テーマパークの残骸だよ、これ。

90年頃にあっちこっちでたくさん計画されてさ。バブルがはじけてみんな潰れちゃったんだ。これもその一つだよ、きっと。」

トンネルを抜けた先には広大な草原が広がっていました。

遠くに小さな川のようなものも見えます。

千尋の両親はノリノリで先へと進みますが、千尋は先へと進む事に乗り気ではありません。

ここで千尋は子供心ながらに何か危険なものを感じていたのだと思われます。

そして小さな川を渡った先にはひと気の無い町があったのです。

商店が並んでいる割には本当にどこを見ても人がいない。

繁盛しているように見えるお店にも人はいませんでした。

それはとても不気味な風景。

千尋はきっと異様だと思ったに違いありません。

けれどもそんな事を気にせずに千尋の両親は進んでいきます。

相変わらず心配そうに周りをキョロキョロと観ながら後をついていく千尋です。

そして一軒のお店に入りました。

そこには美味しそうだけれど見たこともないような謎の食べ物が沢山置いてありました。

けれども不思議な事にお店の人を呼んでも出て来ない。

後でお金を払えばいいか…という気持ちでそこにある食べ物を食べ始める両親。

すると…ふたりは豚になってしまったのです。

千と千尋の神隠しのあらすじ(ネタバレあり)


画像出典:https://ciatr.jp/topics/311276

目の前で両親が豚になってしまったのを目撃した千尋はとても怖かった筈のではないでしょうか。

いつの間にか明るかった空は暗くなりかけていました。

千尋は急いで元来た道を戻りますが、川の前で立ち止まってしまいます。

歩いて渡れるほど小さな川だったはずの場所は大河になっていたのです!

遠くには大きくて派手な船まで通れるほどの別の場所へと不思議な事に小さな川が変わってしまっていました。

そんな時、千尋は自分の身体の異変に気づきます。

「手が透けてる!」

そして手だけではなく身体全体が透けていることに気づいてその場に座り込んでしまいます。

「夢だ夢だ夢だ夢だ!」

一生懸命にこれは夢だと思い込もうとします。

けれども夢ではありません。

現実なのです。

そんな時にヒーローのごとく現れるのが「千と千尋」ファンに大人気の「ハク様」です。

ハクは千尋にこちら側の世界の食べ物を食べさせてくれ、千尋の身体がなくなってしまうのを止めてくれたのです。

千尋はハクの出現にも、今起きた出来事にも恐怖を隠せないでいました。

けれど、千尋には行く場所もなかったので、仕方なくハクに付いていく事に…。

そして連れて行かれた場所は大きな湯屋でした。

ハクはここで働かせてもらうように湯婆婆に頼むように千尋を説明します。

そこでハクとはこの場所でお別れです。

不安でいっぱいの千尋ですが、釜爺やリンなどの協力を得てなんとか湯婆婆の元へと辿りつきました。

千尋は湯屋の主、湯婆婆に

「ここで働かせて下さい!」

と懇願し、働けることに。

やったね!千尋!頑張った!

けれども代わりに名前を一部取られてしまいます。

千尋にとっては怒涛の1日。

他の皆にとっては日常が終わり眠っていました。

けれども千尋は興奮していて寝れません。

そんな中誰かが千尋に近づきます。

それはここへと千尋を連れて来たハクでした。

ハクの後についてお父さんとお母さんに会いに行く千尋。

豚になってしまった両親に

「絶対に助けるからね!」

 

声をかける千尋の姿がとても健気です。

思わず「頑張れっ千尋!」と言いたくなってしまいます。

両親との面会の後心身ともに弱った千尋にハクからおにぎりの差し入れが!

神経が衰弱した状態でこんな風に優しくされると誰でも泣いてしまうのではないでしょうか?

そしてハクは千尋に優しく言います。

「お食べ。」

と。

その言葉で千尋の涙腺は崩壊。

おにぎりを頬張りながら、目からは大粒の涙が次から次へと出てきます。

そんな千尋を見てハクは優しく言いました。

「本当の名前を忘れないようにね。」

と。

自分の本当の名前を忘れてしまうと湯婆婆の支配から逃げられなくなってしまうのです。

実はハクも湯婆婆に名前を取られてしまった人物の1人だったのです。

自分が誰かわからず、湯婆婆の支配から抜け出せないハクは千尋にも望みを託したのではないかと思います。

頑張れ!千尋!

千と千尋の神隠し見どころ


画像出典 : https:/http://harikirimaruko.net/

「千と千尋の神隠し」の見所は、何といっても千尋とハクの無償の愛ではないでしょうか?

2人は実は旧知の仲です。

そして、千尋はハクに助けてもらった事があります。

ハクもそんな千尋を忘れてはいませんでした。

どうして湯婆婆の手下になってしまったのかは明らかになってはいませんが、ハクは千尋の為に命をかけてまで彼女を元の世界に帰そうとします。

でも、同じくらい命をかけても良いほど千尋もハクを大切に思っています。

ハクの身体の中の虫が暴れ出した時に命がけで彼を守ろうとした千尋はとても勇ましくてカッコよかった!

今まできっと本当に「人を大切に想う」という事を知らなかった千尋ですが、ハクの為なら何でもできてしまいます。

まさに釜爺の

「愛だね。」

というセリフが物語っているのではないでしょうか?

他にも綺麗で幻想的な背景。

そしておなじみの久石譲さんの音楽が「千と千尋の神隠し」という傑作をさらに盛り上げます。

何回も観てください。

きっと何回観ても新しい発見がある筈です!

千と千尋の神隠しに込められた監督の想い


画像出典:https://ciatr.jp/topics/311276

宮崎監督の当時の子供たちをリアルに描きたいという想いから「千と千尋の神隠し」という作品は生まれました。

監督は当時、ジブリ関係者の子供と親しくしていてその子供たちにメッセージを送りたかったと語っています。

この世界は綺麗ながらも、本当はとても厳しい。

当時の子供達が住んでいる世界は今は大人に守られています。

けれども、これから大人になり色々な世界を知っていく中で大人は自分を守ってもらえません。

きっと挫折する事もあると思います。

「千と千尋の神隠し」上映当時に観た人はその事をもう知っているのではないでしょうか。

そんな厳しい世界でも強く生き抜いて欲しいという思いがこもっているのです。

個性豊かなキャラクター

ハクは最初に千尋を助けてくれる重要な人物です。

けれども、あるときは優しかったり、あるときは知らないふりをしたりと千尋にとって素性のわからない人物です。

けれども重要な場面ではいつも千尋の味方をしてくれます。

そして、最後にハクと千尋の間には切っても切れない縁があることがわかります。

今回は「千と千尋の神隠し」でのイケメン。

ハクの秘密に付いても後で触れていきたいと思います。

千尋を湯婆婆の所まで連れていき、その後も色々と面倒を見てくれる姉御肌のリン。

彼女は外の世界に憧れながらも自分から外の世界にでる事ができない。

そういった意味ではいつもと違う毎日に憧れながらも同じことを繰り返している現代人の代表のようなリンです

監督はそういうメッセージをリンに込めたのでしょうか?

そして千尋を油屋の中で最初に助けてくれた釜爺。

優しいながらも全ての事を手伝ってくれるわけではない。

けれどもそれは釜爺の千尋に対しての「優しくするだけが優しさではないと」いう想いが込められているのではないかと思いませんか?

キャラクターからも宮崎監督のメッセージ性が感じられる「千と千尋の神隠し」

このキャラクターにはどういう意味合いがあるのだろうか?なんて考えながら視聴するのも楽しいかもしれません。

千尋とハクの初恋物語


画像出典:https://ciatr.jp/topics/311276

作中では「好き」とははっきりと描かれてはいませんが、千尋はハクが初恋の相手ではないかと思われます。

今まで人の事に対して自分とは切り離して考えていた千尋ですが、ハクをはじめ色々な人に出会う事により、愛情というものを知っていきます。

ハクに対する想いは「ただ好き」ではなく釜爺も言っていたように「愛」そのものだと思います。

そうでないと、どこに続いているかもわからない電車になんて乗れません。

絶対にハクの事を助けるんだという想いが彼女の原動力なのだと思われます。

ハクは何者なのでしょう?


画像出典:https://www.cinemacafe.net/

それでは、ハクは一体何者なのでしょうか?

彼は物語の最後で千尋が小さい頃の記憶を思い出した事により正体がわかります。

そう、彼の正体は今は無き川で「コハク川」といいます。

本当の名前は「ニギハヤミコハクヌシ」です。

千尋は小さな頃にコハク川で溺れてしまいました。

それを助けてくれたのが、川の主であるハクなのです。

けれども残念なことに今は埋め立てられ、マンションになってしまっています。

名前を思い出してもハクには帰る場所がありません。

しかも湯婆婆との約束もあります。

結局名前を思い出しても、ハクには哀しい未来しか残っていないのではないかと思うと胸が痛みます。

ハクについての噂


画像出典:https://kowai-tosidensetu.com/

湯婆婆との約束でハクは本当に八つ裂きにされてしまったのか?というのがとても気になる所です。

作中には出てきませんが、千尋の髪を結っている紐がキラリと光った瞬間にハクは八つ裂きにされたのではないか?という噂があります。

それが本当なら本当に涙無しでは見られません。

映画上映時の終わり方はDVDに入っているものと違うという説もあります。

そのお話とは千尋が新居に行った際に小さな川が流れていて、その川こそがハクの生まれ変わりという説です

それが本当であれば、ハクは生まれ変わり、ずっと千尋の側に居られるという事です。

是非ともこちらのエンドであって欲しいと願ってしまいます。

けれども、ハクは八つ裂きにされてしまった可能性が高そうです。

ジブリ公式ブログに書かれている解説が信憑性を増すのです。

「すべてのことはルールに従わなければならない」という世界観により湯婆婆の言葉通り八つ裂きにされる運命をハクは受け入れている。」

この一文を読んでしまうと、やはり運命を受け入れてしまったのかな?なんて思ってしまいます。

映像美と主題歌に心打たれる理由

スタジオジブリといえば幻想的な画面に世界中の人たちが魅了されています。

この、千と千尋の神隠し」も例に漏れずとても幻想的な風景に惹きつけられた人が数多くいます。

そして、この映画の舞台はどこだろう?と色々と噂されていますが、一番有力なのは「台湾」です。

台湾に旅行に行った方のインスタグラムには、「千と千尋の神隠し」と似た景色がたくさんアップされています。

主題歌は木村弓さんの「いつも何度でも」です。

実は最初はこの曲が主題歌ではありませんでした。

宮崎監督作詞・久石譲作曲の「いのちの名前」が主題歌だったのですが、木村さんのデモテープを聴いた宮崎監督が映画と主題歌の歌詞があまりにもリンクしている為、急遽変更になったのです。

ハープで奏でられる繊細さと強さを持ち合わせたこの曲は、まさに「千と千尋」にぴったりではないでしょうか。

「いつも何度でも」というタイトルにも千尋の「何度挫けても頑張ろう」という気持ちが体現されているような気がします。

2.千と千尋の神隠しライターゆゆかの視点


画像出典:https://cinemazuki.com/moviecategory/anime/spirited/ 

子供に向けてのメッセージの筈が大人に受けてしまった

子供に向けて作られた千と千尋の神隠し」ですが、どうやら大人からの人気の方が高いらしいのです。

確かに本編を通してずっと暗いイメージがつきまとうこの作品。

キャラクターはコミカルだし、映像もとても明るいのですが、子供にとってはカオナシなどどこか恐怖を感じるキャラクターや、カオナシが暴走するシーンなどは大画面で見ると怖いのかもしれません。

また、この映画が制作されたのは2000年に突入したばかりの頃です。

人々は何かしらの不安を感じながら生活していたのかもしれません。

そして、子供の軟弱化が進み核家族が増えてきた時代でもあります。

そして千尋はそんな時代を象徴する子供です。

手足が長くて、すぐにぶーたれてしまう千尋。

 

そんな今時の軟弱な子供が、色々な人の優しさや強さを知り、自分で考えるという事をし、成長していく姿は見ていて勇気づけられます。

そんな監督のメッセージが大人の心を揺さぶるのかもしれません。

3.千と千尋の神隠しをオススメしたい人


画像出展:https://kowai-tosidensetu.com/

千と千尋の神隠しをオススメしたい人は、当時映画館に足を運び子供の頃に観たきりだった人。

そして、今千尋と同じ世代の子供です。

「千と千尋の神隠し」という作品は、ジブリ映画の中でも特にメッセージ性の高い作品だと思っています。

映像に惹きつけられるのはもちろん。

千尋やハクの心の葛藤。

そして、どうして親だけ豚になってしまったのかというのをもう一度、いや、何度も考えて欲しいです。

その答えがわかった時にまた新たな発見があるのではないでしょうか。

当時映画を観て今は大人になった世代

おそらくこの作品を映画館で子供の頃観た世代は親になっている世代ではないかと思います。

改めて「千と千尋」を大人になって観た時に、そして自分が子供を持った際にどう感じるのか「千と千尋の神隠し」という作品を通して子供の頃の心を思い出して欲しいと思うのです。

今時の子供

最近は物騒な事件も増え、子供達は大人に守られないと学校にも行けない世の中になってしまっています。

それはとても哀しい事です。

そして、そんな世の中ではやはり子供の軟弱化はどうしても避けられません。

また、親もどうしても過保護になってしまうのが普通です。

そんな理不尽な世の中で生きて行かなくてはいけない子供に観てもらい、少しでも千尋のような勇気を持って欲しいのです。

日常に疲れていて癒されたい人


画像出典:https://coco-machi.jp/guide/jiufen/

綺麗な風景と、幻想的な音楽。

そして小学生の千尋が頑張る姿は、毎日繰り返される日常に疲れた人にとっては最高のサプリメントになるのではないでしょうか。

くじけそうな時、自分を見失いそうな時にこそ観て欲しい作品です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です