最強キャストが集結!至極のゴスペル映画「天使にラブ・ソングを2」あらすじ・ネタバレあり

こんにちは!エンタメブリッジライターのしおりです。

今回は「天使にラブ・ソングを2」のあらすじとみどころについて解説していきます。

今作は、前作の1年後に公開されたのですが、興行収入は本国アメリカで前作の3分の1にとどまりました。

しかし、日本では
「ゴスペルと言えばコレ!」
と言うほどの人気を誇る映画
ではないでしょうか?

世界的に見れば、不自然なほど(?)日本では「天使にラブ・ソングを2」は根強い人気があります。

今回は「天使にラブ・ソングを2」が日本でここまで愛され続ける秘密を探っていきましょう!

1.「天使にラブ・ソングを2」の作品紹介

公開日: 1993年12月10日 (アメリカ)
監督: ビル・デューク
脚本: ジェームズ・オア
音楽: マイルズ・グッドマン
出演者:ウーピー・ゴールドバーグ(Whoopi Goldberg)、マギー・スミス (Dame Maggie Smith)、ローリン・ヒル(Lauryn Hill)

2.「天使にラブ・ソングを2」のあらすじ

天使にラブソングを2 デロリス
画像出典:https://tsutayamovie.jp/

続いては、「天使にラブ・ソングを2」のあらすじをご紹介します。

「天使にラブ・ソングを2」のあらすじ(ネタバレなし)

前作から1年。

デロリス(ウーピー・ゴールドバーグ)がラスベガスの二流歌手として忙しい日々を送っていたところ、突然かつての修道院仲間が訪ねてきます。

シスターたちは修道院から地域へ出て、社会奉仕活動として聖フランシス高校の教師として働くようになっていました。

しかし、この学校の生徒たちは悪ガキばかりで音楽クラスはほぼ崩壊状態…。

シスターたちもお手上げで、デロリスに音楽クラスの担任を打診しに来たのです。

再び尼さんの格好をし、音楽クラスを受け持つことを了承したデロリス。

しかし、予想以上の悪童に大苦戦!

何とか学校を楽しくするために「聖歌隊の結成」を提案するものの…。

前作と同じ尼僧キャストで、舞台は修道院から高校へ!

デロリス率いる聖歌隊に、今度はどんな展開が待っているのでしょうか?

「天使にラブ・ソングを2」のあらすじ(ネタバレあり)

天使にラブソングを2 ローリンヒル
画像出典:https://tsutayamovie.jp/ 

前作で、マフィアの愛人として命を狙われたことから、修道院に身を隠していたデロリス。

それから1年、デロリスはラスベガスで二流歌手として成功をおさめながら忙しい日々を送っていたところ、かつてのシスター仲間が訪ねてきます。

シスターらは社会奉仕の場を広げ、聖フランシス高校の教鞭をとるようになっており、この高校はデロリスの母校でもありました。

しかし、生徒たちは不良ぞろいで特に音楽クラスは崩壊状態

シスターたちはほとほと疲弊し、デロリスに音楽クラスを担任をすることを打診しに来たのでした。

再び尼僧として身分を隠し、音楽クラスの教師となったデロリスですが、想像以上の悪ガキに手を焼きます。

しかしある日、デロリスは

「赤字経営で実績がないため、今学期で本校を廃校することにする」

というクリスプ理事長らの言葉を偶然聞いて愕然とします。

デロリスはシスターたちと一丸となり、どうにか学校を立て直せないか救出策を練りました。

そこで

聖歌隊を結成し、州大会で優勝をすれば学校を存続させることができるのでは?」

と考え、音楽クラスで聖歌隊を結成して厳しい指導を開始しました。

「聖歌隊なんて今どきダサイ」

と最初は批判的だった生徒らも、シスターやデロリスの明るく個性的な指導法に影響を受け、大会優勝に向けて必死で努力するようになります。

しかし、州大会直前に理事長らに「デロリスが尼僧ではなく、ラスベガスのクラブシンガーで、元マフィアの愛人であること」がバレてしまいます。

理事長らは、聖歌隊の州大会への出場停止をさせるべく、会場まで飛んでくものの、校長らの反対にあってクローゼットに軟禁されてしまいます。

他校のレベルの高さに圧倒されながらも、圧巻のパフォーマンスで見事州大会優勝を勝ち取った聖フランシス高校。

これにより、学校は存続が決定されることとなりました。

前作とほぼ同じ尼僧キャストに、ローリン・ヒル、ジェニファー・ラブ・ヒューイットなどティーンエイジャーの豪華キャストが加わり、今作を盛り上げています!

3.「天使にラブ・ソングを2」の見どころ

天使にラブソングを2 joyful
画像出典:https://tsutayamovie.jp/

続いては、「天使にラブ・ソングを2」の見どころを紹介していきます。

圧巻のゴスペル!Oh Happy Day / Joyful, Joyful

今作の生徒役は、1000人以上の応募者の中からオーディションで選ばれたスーパーキャストです。

そのため劇中で鼻歌程度に出てくる「His Eye is On The Sparrow(一羽の雀に)」「WAKE UP AND PAY ATTENTION」なども「ハッ!」とするほど素晴らしい歌声とハモリで、ぜひ聴いていただきたいですね。

(吹き替えだとこれらのシーンは日本語声優の声になります。「アナと雪の女王」の神田沙也加や松たか子の歌シーン同様、美しい歌声ですがぜひここは字幕で生の歌を聴いていただきたいですね)

そして聖歌隊も、前作の尼僧クワイヤより人数も2倍ほどに増え、1番の見どころ「Oh Happy Day」と「Joyful, Joyful」のパフォーマンスは、歌にダンスにラップも加わり圧巻です。

「天使にラブ・ソングを2」は、キリスト教基盤のない私たちに黒人霊歌を歌わせる魔力(?)のようなものさえ感じさせる素晴らしい作品です。

ところで日本という国は、キリスト教界では「宣教師の墓場」と言われるほどキリスト教が根付かない国だというのをご存知でしょうか?

しかし「天使にラブ・ソングを」の影響からノンクリスチャンでゴスペルを歌う人はとても多いです。

さらにそこからクリスチャンになるという逆転現象まで起きているのです。

そのことを

「That’s how God’s working.(そうやって神様が働いてるのよ)」

と嬉しく思う外国人牧師さんもいるようですよ。

・Oh Happy Dayについて

「Oh Happy Day」は「天使にラブ・ソングを2」バージョンが原曲と思っている方も多いのですが、実は違います。

この歌は1969年ゴスペル界のレジェンドと言われたEdwin Hawkins(エドウィン・ホーキンス)により発表された古い歌です。

Edwinの元歌と違うのは、「La la la la la…」と発声が入り転調していくアレンジが加わっていることです。

ご年配のブラックミュージックファンは、天使にラブ・ソングを2のほうに違和感を持つ人もいます。

・Joyful, Joyfulについて

「Joyful, Joyful」はベートーベンの第九に歌詞がついた、とてもクラシカルな聖歌です。

「天使にラブ・ソングを2」では、この第九にジャネット・ジャクソン「What have you done for me lately」と、ラップトリオのNaughty By Nature「O.P.P」を見事にマッシュアップさせてあのゴスペルソングが出来上がっています。

Joyful, Joyfulのラップ部分の歌詞を和訳すると

「天なる父よ アンタが1番
ガキのころから信じていたぜ
俺にはわかる イエスの気持ち
永遠の兄キ! それはG-O-D!」

超破天荒で自由奔放な歌詞ですね(笑) これぞゴスペルの魅力です。

リタと母親との葛藤

天使にラブソングを2 母
画像出典:https://tsutayamovie.jp/ 

今作でスター誕生と言えば、やはり「Joyful, Joyful」でソロを飾った若きローリン・ヒルでしょう。

(公開当時18歳ほどだったのに、2019年で44歳を迎えるなんて信じられませんが!)

ローリン・ヒルは本作をきっかけにグラミー賞を受賞するほどのプロシンガーへ羽ばたいていきました。

そのローリン・ヒル演じる「リタと母の衝突」も本作の軸となるストーリーです。

リタは歌が大好きでクラスの仲間と楽しい時間を過ごしたいと思いつつも、どこか物憂げで反抗的な少女です。

その理由は、母から歌の道を強く反対されていることにありました。

リタの父も歌手になることを目指していましたが、道半ばで亡くなってしまい、

Singing doesn’t put food on the table.

Singing doesn’t pay the bills.

Singing is no guarantee to the future.

(歌じゃご飯は食べられない、歌じゃお金は稼げない、歌に将来の保証はない)

とまで言われるど、母は歌に反対して勉学の道を勧めます。

その影響で聖歌隊さえ辞めてしまったリタを救ったのが、再びデロリス。

デロリスはリタに「若き詩人への手紙(リルケ著)」をプレゼントします。

ここでちょっとリルケについて解説しますが、リルケは19世紀後半~20世紀前半にかけてオーストリアで活躍した詩人です。

「内なる自分」を観察、探求し続けたことから心理学界でも有名です。

そういえばちょうどフロイトも同時期にオーストリアで活躍しましたね。

デロリスはリタ、そして私たちにも、リルケの深すぎるメッセージを、実に端的に教えてくれますよ。

作家になれるか?など聞くな。
書くことが何よりも好きなら、君はすでに作家だ。

この言葉が響いたのか、リタは母の反対を押し切って州大会へ出場します。

しかし実は母はこっそりと会場に観に来ていたのです。

「Joyful, Joyful」冒頭のソロパートでリタは母と目が合い仰天…前奏が2回鳴っても歌い始めず、みんなが「?」と当惑する中、ようやく3回目で歌い始めます。

そして母親をうならせる活き活きとしたソロを披露し、最後の控室で母に

「自慢の娘よ」

と言われ絆を取り戻します。

ディープな「人種の多様性」へのこだわり

天使にラブソングを2 バス
画像出典:https://tsutayamovie.jp/ 

「天使にラブ・ソングを2」はハリウッド映画史上初、ヒットした前作の続編をアフリカ系アメリカ人が監督したという歴史的意義があります。

その影響か、前作の全員白人シスターという環境とは打って変わり、今回のキャスティングは人種に関してマルチ・エスニックがとても意識されているようです。

音楽クラスの生徒はローリン・ヒルやラップ好きな男子を始め、半数ほどが黒人でアジア系女子もいます。

なんでもないエキストラのワンシーンには、必ずこのアジア系女子が映りこむという配慮がなされているように感じますね。

天使にラブソングを2 アマール
画像出典:https://tsutayamovie.jp/ 

また「Oh Happy Day」で2オクターブ上のミ(E)まで出すという見事なボーイソプラノを披露したアマール(ライアン・トビー)は、ナイジェリアにルーツを持つという設定

ラストの「Joyful, Joyful」もナイジェリアの帽子をかぶって出場し、折々で黒人の人権的な発言をします。

これは、今回の人種の多様性を重視した「監督の声の代弁」のようにも聞こえます。

例えばデロリスが初めてクラスに来て点呼した時、アマールのことを名簿の記載通り「ウェスリー・グレン・ジェームス」と呼びます。

これに対しアマールは、

ジェームスと言うのは白人が祖先に付けた奴隷の名前です。

ウェスリーもそう、白人かぶれの両親が勝手につけたものなんです。

だから俺は、黒人解放運動の中で死を遂げた同胞のためにも、本当の名前で呼ばれたいんです。

アマール・ムジョモ・ジャメイヤ。

と反発します。

他にも、デロリスがアマールに個人指導するとき、アフリカの革命のリーダー「シャカ・ズールー」の話を持ち出したりと、有色人種に対し色々と配慮・主張がされているように思います。

最近のアメリカのドラマなどで、「多様性重視」ということを1つの校訓として重要視しているシーンをよく見かけますよね。

白人だけではなく、ラテン系、アジア系、アフリカ系などがバランスよくそろうことを重んじる傾向があります。

「天使にラブ・ソングを2」は、1993年に公開されましたが、黒人監督の起用やキャスティングの多様性など、エンターテイメント界の人種差別撤廃への先駆け作品でもあるのです。

4.「天使にラブ・ソングを2」はこんな人にオススメ

天使にラブソングを2 Oh Happy Day
画像出典:https://tsutayamovie.jp/ 

実は私も「天使にラブソングを2」を見て感化され、ゴスペル経験10年以上という者です(笑)

新しくメンバーに入ってくる人の9割は、

「天使にラブソングを観て興味がわいて・・・」

とおっしゃいますね。

というわけで、次のような方にはぜひぜひ観ていただきたいです!

ゴスペルやアカペラ、コーラスに興味がある人

1にも増して、2はますますゴスペルやアカペラ、コーラスに興味がある人には観ていただきたいです!

手拍子にノリノリで集団で楽しく歌うゴスペルの魅力を、たっぷりと味わうことができます。

劇中の「Oh Happy Day」「Joyful, Joyful」はあまりにも有名になったため、全く同じアレンジの音源付き楽譜も日本で市販されていますよ。

天使にラブソングを 楽譜
「天使にラブソングを」のJoyful,Joyful、I will follow him, Oh Happy Dayが収録された伴奏CD付きのオススメ楽譜はこれです。

OH Happy Dayだけ、天使にラブソングをバージョンではなく、Edwin Hawkins版なのがちょっと惜しい(?)感じもしますが…Amazonで購入できます!

難しそうに見えますが、難易度はOh Happy Dayは初級、Joyful.Joyfulは中級程度で7~8人いればどちらもそれなりに歌えます(笑)

結婚式の余興などで披露するのもいいかもしれませんね。

また、すでにそういった活動をされている人も

「舞台に出たら、自分が楽しまなくちゃ!」

など折に触れて出てくるショーマン、デロリスの助言もとってもためになりますよ。

夢を持った10代、20代の学生さん

天使にラブソングを2 リルケ
画像出典:https://tsutayamovie.jp/ 

本作はマフィアだのドラッグだののサスペンス仕立ての1と違い、青春仕立てのサクセスストーリーです。

そのため、子供が観ても安全な内容となっています。(これが本国でヒットしなかった原因とも言われていますが…)

夢を持った、または夢を探っている若い人達には、同世代のキャストが大勢出てくるのでぜひ観ていただきたいです。

音楽クラスのメンバーは、人種だけでなく経済状況や家庭環境などそれぞれのバックグラウンドがあり、違った夢や葛藤を抱えています。

自分と同じような境遇の演者を見つけると、

「どんなふうに夢を持てばいいのか?」
「その夢に向かってどのように進めばいいのか?」

とこの映画の誰かから知恵や勇気をもらえることでしょう。

デロリスはラスト、

「私はベガスのショーガールじゃないわ。私は、『スター』よ」

と言い切ります。

デロリスでさえ強気のこの発言ですから、「夢は大きく!」と奮起したくなりますね。

趣味を持ちたい社会人

「天使にラブ・ソングを2」を観ると、「とりあえず何かやりたい」と思ってきます(笑)

社会人になると、仕事に追われているうちにいつの間にか

「寝る→仕事→寝る→仕事」

のくたびれた生活になってしまいがちですよね。

趣味という時間を作るのは、忙しい社会人には腰が重いことかもしれませんが、生活を充実させるためにはとっても大事だと思います。

だって仕事につまずいてしまったら、他に世界がないとただただ鬱々としてしまいますからね…。

この映画はそんな社会人のあなたに、「何か新しいことをやりたい」と奮い立たせてくれるような映画です。

歌でなくても、何か新しい世界へチャレンジすることへの魅力や、「趣味」という家でも職場でもない「第3の居場所を作るきっかけ作り」を後押ししてくれるような作品です。

 

【最後に】

「天使にラブ・ソングを」の日本版ミュージカルが2019年11月に迫っています!

デロリス役は、森公美子さんと朝夏まなとさんのWキャストです。

映画だけでなく日本版ミュージカルも目が離せませんね!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です