25周年で歌手が再集結!天使にラブ・ソングを世界ロングランの秘密

天使にラブソングを

どうも!エンタメブリッジライターのしおりです。

今回は日本のゴスペルブームの火付け役となった映画「天使にラブ・ソングを」についてのあらすじと、この映画の見どころについて解説していきたいと思います!

では、早速始めていきましょう!

1.「天使にラブ・ソングを」の作品紹介

公開日: 1992年5月29日 (アメリカ)
監督: エミール・アドリーノ
音楽:マーク・シャイン
出演者:ウーピー・ゴールドバーグ(Whoopi Goldberg)、マギー・スミス (Dame Maggie Smith)、ハーヴェイ・カイテル (Harvey Keitel)

アメリカでは6か月を記録する大ヒットロングランとなる。

2.「天使にラブ・ソングを」のあらすじ

天使にラブソングを デロリス
画像出典:https://tsutayamovie.jp/

続いては、「天使にラブ・ソングを」のあらすじをお伝えしたいと思います。

「天使にラブ・ソングを」のあらすじ(ネタバレなし)

ネバダ州リノの繁華街でクラブシンガーをやっていたデロリス(ウーピー・ゴールドバーグ)。
デロリスは、マフィアのボスであるヴィンスと不倫関係にありました。

ある日デロリスは、ヴィンスが起こした殺人を偶然目撃してしまい、命を狙われることになります。

警察に逃げ込んだデロリスは、ヴィンスが裁判が始まるまで
「絶対に見つからない場所に隠してやる」
とさびれた修道院を紹介され、尼僧として身を隠して生活することになりました。

信仰ギライで派手な暮らしが大好きだったデロリスは、退屈な修道生活に飽き飽き…。

そんなある日、修道院長から「聖歌隊の指揮者」という大役を任されることになります。
過去を隠して聖歌隊の指揮をとり続けたデロリス。

そんなデロリスの本領発揮により、存続の危機だった修道院はどのように息を吹き返したのでしょうか…?
マフィアに追われるデロリスの運命は…?

「天使にラブ・ソングを」のあらすじ(ネタバレあり)

天使にラブソングを クラブ

画像出典:https://tsutayamovie.jp/

小さい頃からロックやソウルミュージックを愛し、信仰心とは無縁に育った黒人女性デロリス。

デロリスはネバダ州リノの繁華街でクラブシンガーをやりながら生計を立てていました。
また、この区域のマフィアのボス、ヴィンスの愛人でした。

ある晩デロリスは、ヴィンスが部下を銃で殺したところを目撃してしまいます。
そのためデロリスは
「あいつが目撃者になってしまった。始末しろ」
とヴィンスに命を狙われてしまいます。
着の身着のまま警察に逃げ込んだデロリスは、サウザー警部補に

「ヴィンスの殺人を証言するなら、裁判が始まる2か月先まで、絶対に見つからない場所に隠してやる」
と隠れ家としてさびれた修道院を紹介されました。

そんな危険人物をかくまうことに、修道院長(マギー・スミス)は難色を示すもののしぶしぶ了解。

デロリスは「シスター・メアリー・クラレンス」と改名し、事情は秘密にしたまま修道生活を送ります。

しかし、その修道生活は祈りと雑務の連続でデロリスは飽き飽き…。
そんなデロリスを見かねた修道院長は、デロリスを聖歌隊の指揮者に抜擢します。

デロリスは歌を通じでシスターたちと親交を深め、音程もリズムもめちゃくちゃだった聖歌隊の起死回生に努めます。
聖歌にロックやソウルのアレンジも加え、型破りな聖歌隊にしていきました。

この聖歌隊が人気を博し、いつしかミサは人でいっぱいに!

修道院もデロリスの提案で地域に開かれ、ついに教会にTV局が取材に来て、ローマ法王の来訪が決まります。
しかし、TVに映りこんでしまったことからデロリスはヴィンスに潜伏先がばれてしまいます。

ローマ法王来訪の前日、デロリスはマフィアに誘拐され、リノに連れ戻されて拘束されてしまいました。
この事件で、シスターたちはデロリスの正体――本当は尼僧ではないことや、マフィアに追われていることを知りました。

そして、全員でリノに飛び立ち救出に乗り出します。

デロリスが人質となったクラブに駆け込み、シスターたちの助力によってデロリスは間一髪命拾い。
サウザー警部補にヴィンスも無事逮捕されました。
デロリスは「デロリス」として再び修道院へ戻り、ローマ法王の前でコンサートを大成功させたのでした。

3.「天使にラブ・ソングを」の見どころ

天使にラブソングを ゴスペル
画像出典:https://tsutayamovie.jp/

迫力満点!歌う尼さん

天使にラブ・ソングをの見どころは、なんといっても「歌う尼さん」でしょう!

天使にラブ・ソングをは、日本のゴスペルブームの火付け役。
キリスト教文化の土台のない日本ですが、天使にラブ・ソングをがきっかけで

ゴスペルやってみたい!

と思う人はたくさんいますよね。

この1本の映画だけで
「ノリノリで元気に楽しく歌ってみたい!」
とどんどん惹きつけられるのが、天使にラブ・ソングをの最大の魅力だと思います。

天使にラブ・ソングを1では、

・Hail Holy Queen
・My God(My Guyの替え歌)
・I will follow him

の3曲のゴスペルソングが歌われます。
これらのクオリティの高いことったらありません。

ところで、カトリックのシスターって実はゴスペルを歌わないって知っていましたか?

よく見かける、手拍子にノリノリで歌われるいわゆるゴスペルというのはプロテスタント教派に属するもので、カトリック教の尼僧がゴスペルを歌うということはまずないのです。

劇中では、
「教会も劇場みたいに人気がないと、人も入ってこないわよ」
というデロリスの提言から、この型破りな聖歌隊が始まっていきます。

2017年、公開25周年を記念して、ウーピー・ゴールドバーグ含む天使にラブ・ソングをの尼僧メンバーが集結し、アメリカのTV番組で劇中の「I will follow him」が披露されました。

その動画がこちらです。

天使にラブソングを youtube
画像出典:https://www.youtube.com

なんだか感動的ですね!シスター服を脱いだ女優陣も美しい(笑)

「全く異なる2つの世界が交わる」クレイジーさ

使にラブソングを 修道院
画像出典:https://tsutayamovie.jp/

この映画の面白さは、普通に生活していたら「絶対に出会うことのない2つの世界」が出会い、1つになっていくところです。

日本人である私たちは、つい歌のシーンばかりに目がいきがちですが、アメリカなどネイティブの人達は、この滑稽さが本作の醍醐味だと感じるようですよ。

天使にラブ・ソングをシリーズは、日本では2のほうが人気が高いようですが、実は世界的には本作のほうが約3倍もの興行収入で圧倒的なヒットとなっているのです。

デロリスと尼僧って、本当に何もかも違います。
デロリスの生きる世界は

・繁華街で、マフィアやドラッグが横行するようなハチャメチャな世界
・信仰ギライ
・社交的で交友関係も広い
・黒人のセミプロ歌手
・口も態度も悪い

一方、デロリスが迷い込んだ修道院の世界は

・塀の中でがっちり保護された、純朴で世間離れした世界
・キリストへの絶対的信仰
・礼節正しく内向的
・全員白人で歌は素人レベル

普通に生活していたら、この両者が出会うことってありえませんよね…。
そんな「完全に異なる世界」がひょんなきっかけで出会い、一体となっていくところがとってもクレイジー。

天使にラブ・ソングをは、社会派な側面もある密度の濃い映画なのです!

シスターの潜在能力を引き出したデロリス

天使にラブソングを ロバート
画像出典:https://tsutayamovie.jp/

デロリスが潜伏した修道院は、よく言えば伝統的。悪く言えばカタイ修道会。

修道院長の意向で外部とは一切遮断され、シスターたちが地域の人と接触するのはミサだけでした。
シスターは修道院内に閉じこもって畑仕事や掃除、給仕、祈りを繰り返す単調な毎日を送っていました。

シスターらは日々の日課をこなしながらも、
「もっと人の役に立ちたい」
と実はフラストレーションを抱えていたのです。

デロリスがこのカタイ修道院になじめるようになったのは、シスター・ロバートとの会話がきっかけでした。

ある晩デロリスの部屋にシスター・ロバートがやってきて、早起きが苦手なデロリスに目覚まし時計をプレゼントして話をします。
シスター・ロバートは尼僧メンバーの中でも1番の引っ込み思案。

「アンタは尼が夢だったの?」
と聞くデロリスに、

「ええ。でも、私は子供の頃からみんなについていけなくて。
でも私には何かがあるんです。人にはない、私にしか与えられない私だけの素晴らしい力が。…うぬぼれでしょうか?」

と悩みを打ち明けます。

デロリスはシスター・ロバートの告白をとても嬉しく思いました。
尼僧と自分に潜む共通点を見つけたからなのです。
尼僧だって人間。
どんなに経歴や信条が違っても、根っこの部分で共通する悩みや葛藤があったのです。

「実はこんなことしたい」
「自分のこんなところが嫌い」

そんな尼僧の人間らしい思いを見つけたデロリスは、ようやく「ここのシスターたちは仲間」と感じられるようになりました。

そして、聖歌隊の指揮者に抜擢されてからは、メンバーそれぞれの長所を引き出して歌に生かせるように奮闘します。

引っ込み思案のシスター・ロバートもソロパートを担当し、内気な性格をどんどん克服しました。

思わず笑っちゃう!ウィットのきいた尼僧ジョーク

天使にラブ・ソングをは修道院が舞台のコメディ映画なので、キリスト教に関連するジョークも色んな場面で出てきます。

でも、キリスト教基盤のない私たちは思わずそれを見逃してしまいがち…
ちょっとでも知っていれば思わず「プッ」と笑えますから、いくつかご紹介したいと思います!

①尼僧たちがデロリス救出のためヘリコプターを借りるシーン
尼僧は、誘拐されたデロリスを追いかけるため、リノに飛び立とうとしますが、ヘリコプターの会社に「1500ドルかかる」と追い払われてしまいます。
そこでパイロットを追いかけ、大挙してウィットのきいた祈りアタックをさく裂!

「神よ、彼らをお許しください。薄情ゆえに地獄へ落とされませんように」
「関節炎やポリープからお救いください」
「髪がなくなりませんように」

この祈り攻撃(?)で、しぶしぶパイロットは了解して尼僧をタダで乗せました。

②街のクラブで店員がジュークボックスをかけるシーン
修道院が退屈すぎて、脱走してクラブへ出かけたデロリス。尼僧の格好をしているので、ジュークボックスのところにいる店主が

「サウンド・オブ・ミュージックかけてやろうか?」

と言って客の笑いを誘います。
一瞬、何のこと?と思いますよね。
映画サウンド・オブ・ミュージックは、1965年公開の古い映画で、主人公は修道女見習いのシスター・マリア。
デロリスと同じく尼僧の服装をしています。

このことを言って、クラブの客たちは笑っているのです

③初めてネオン街リノを見た修道院長の言葉
デロリス救出のためヘリコプターに乗り、上空からリノのネオン街を観た修道院長が一言、

ゴモラ!

ゴモラとは、旧約聖書の初めの方に出てくる、人々が堕落して情欲や欲望に溺れてしまった町のことです。最後には神に滅ぼされてしまいます。
つまり『罪深い町』の例えです。

修道院長もリノを「ゴモラ!」と一蹴したのは笑えますね。

犬猿の仲が友情に!?デロリスと修道院長の関係

天使にラブソングを マギー
画像出典:https://tsutayamovie.jp/

修道院長とデロリスは最初から犬猿の仲でした。
なにせ、修道院長のポリシーは「保守的で伝統的な修道会」。
危険人物デロリスにより、聖歌隊が型破りになっていくことにも激しく立腹。
デロリスについて行きたがるシスターたちの心もわからなくなります。

修道院長はついに辞職願を提出し、
「もう私の時代は終わった」
と教会を去ることを決意します。

しかし、デロリスが誘拐され命の危険にさらされてしまったとき、一転、修道院長は心からデロリスを心配します。
そして、シスターたちを引き連れてリノまですっ飛んでいきました。

デロリスが銃で撃たれる寸前まで行ったとき
「こいつは尼なんかじゃねぇ!ただの女だ!」
とヴィンスが怒鳴ります。
すると修道院長が乗り出てきて言いました。

彼女はただの女性ではありません。愛と慈悲に満ちた徳高きシスターです。院長の私がそれを保証します。

この発言が、デロリスの命拾いに繋がります。
修道院長は、デロリスが残した聖歌隊の功績に最後は「ありがとう」と言い、
「あなたの後を継がなきゃね」
と約束して辞職も取りやめました。
最後に芽生えた友情は「天使にラブ・ソングを2」の伏線にもなります。
お楽しみに!

4.「天使にラブ・ソングを」をオススメしたい人

天使にラブソングを 聖歌隊
画像出典:https://tsutayamovie.jp/

パパッと気分転換したい人

天使にラブ・ソングをは、100分と短めの映画です。

明るい歌にどんどん惹きこまれていくので、気分転換には最適。
映画内のパフォーマンスも毎回同じではなく、ミュージカル仕立てだったり、ダンスがあったりとバラエティーに富んでいて、観る人を飽きさせません。

「観ているうちに思わず体を揺らしてノってしまう!」
そんな明るい気分になれる映画なので、疲れたときや、ちょっと気分転換したいな~というときにオススメです。

ゴスペルやアカペラ、コーラスに興味がある人

天使にラブ・ソングをは、日本人のゴスペルのバイブルといっても過言ではない映画です。
集団で歌うことの楽しさをたっぷり教えてくれます。
また、実際にゴスペルやアカペラをやっている人は、劇中に出てくる歌(Hail Holy Queenなど)の楽譜は市販されていますから、同じ歌に実際にチャレンジすることもできますよ。

ゴスペルは歌詞が英語なので、その意味までわかりにくいのですが、映画ではストーリーと歌の歌詞はリンクして繋がっているので意味がわかりやすいです。
気持ちをこめて歌うことにも役立つと思います!

英語圏に留学を考えている人

意外と思われるかもしれませんが、英語圏に留学を考えている人にはおすすめしたいです。

英語圏はほとんどがキリスト教圏の国。
本作はカトリックを舞台とした修道院の話ですが、デロリスが持ち込んできたのはプロテスタント系のブラックミュージック。

カトリックやプロテスタントなど基本的な宗派の違いや、教会の地域の中でのあり方、ミサの内容、クリスチャンの考え方など…
キリスト教圏のライフスタイルの基本的な部分がけっこう勉強になるんですよ。

 

最後に…笑いあり、スリルあり!の「天使にラブ・ソングを」。
つい先日続編3の製作が発表されました。復習の意味でもぜひ1から観てみてくださいね。

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