【ネタバレ考察】映画「シャッターアイランド」二度見必須のラストを徹底解説!

こんにちは、エンタメブリッジのごーです。

今回は映画「シャッターアイランド」を紹介します。

この作品は精神病にフォーカスしています。

精神を病んでしまった人も、元々は普通の人。

そんな、普通の人の精神を崩壊させてしまうような体験はどのようなものだったのか。

また、精神を病んでしまった人への治療はどのような方法があるのでしょうか?

現在ではタブーとされているロボトミー手術は、精神を病んでしまった人の外科的治療方法として開発されました。

つまりは精神病を治療しようとする健全な意志からです。

しかし、この健全な意志が狂気的な手術方法を生み出したのです。

人間の精神とはとかく複雑であり不可思議なものです。

そんな、人間の目には見えない傷をメインテーマにした「シャッターアイランド」の解説や考察を行います。

1.「シャッターアイランド」の作品紹介

公開日: 2010年4月9日 (日本)
監督: マーティン・スコセッシ
原作者: デニス・ルヘイン
原作: シャッターアイランド
出演者:レオナルド・ディカプリオ、マーク・ラファロ、べん・キングスレー、ミシェル。ウィリアムズ、エミリー・モーティマー。

2.「シャッターアイランド」のあらすじ


画像出典:https://video.unext.jp/

ここからはあらすじの紹介です。

「ネタバレなし」の方は観る前の人でも読んで大丈夫ですが、どんでん返しのオチを先に知りたくないという人には「ネタバレあり」のあらすじ解説はおすすめしません。

一回観てから、物語の内容が頭に入ってこなかった人のために、ネタバレありのあらすじは書かれています。

ネタバレありのあらすじは二回以上観た人でもザっとおさらいすることが出来ます。

それでは、あらすじの紹介に映ります。

「シャッターアイランド」のあらすじ(ネタバレなし)

頭が切れて優秀な連邦保安官のテディは、相棒のチャックと共にシャッターアイランドと言われているボストン沖合の孤島にある病院に向かいます。

その目的は病院を脱走した狂気的な人物とされるレイチェルを捜索するためでした。

シャッターアイランドにある病院は、物々しく警備されています。

収容されている患者たちは皆、手錠をされたり足に鎖がまかれたりして、逃げられないようにされていました。

そんな患者たちはテディを見て、なぜか微笑みます。


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テディとチャックは病院内で捜索を始めますが、院長を含め病院のスタッフも患者も捜査に協力してくれないため全てが難航します。

奇怪な事件に、不穏な挙動をする病院スタッフたち。

捜査を邪魔する嵐。

テディとチャックの捜索はうまくいくのでしょうか。

「シャッターアイランド」のあらすじ(ネタバレあり)

舞台は1954年のアメリカです。

ボストンの沖合に、一日に数回のフェリーでしか移動できない島が浮かんでいます。

ここには重症の精神病患者を収容する施設が建てられていました。

主人公のアメリカ連邦保安官であるテディとチャックは、この施設から脱走したと言われている女性、レイチェル・ソランドを探すために派遣されてきました。

二人が収容施設に到着すると、そこはナチスのユダヤ人収容施設にも似て電気の通っている有刺鉄線などの用意されている物々しい病院でした。

二人は警備副隊長に病院内を案内されます。

しかし、病院内では警備や医師、病院のスタッフの指示に従うことを約束されます。

A棟には男性用の施設、B棟には女性用の施設、そしてC棟には特別な患者を収容しています。

C棟には院長や警備隊長などの許可が必要であり、頑丈に警備が行なわれていました。

院長との面会時にテディはレイチェル・ソドランドが脱走した時間と、過去の経歴を聞かされます。

レイチェルは自分の家の裏にある湖で三人のわが子を溺死させたのです。

テディは脱走したレイチェルの部屋を見せてもらうことにしました。

凄腕のテディはレイチェルの部屋から隠されたメモを発見します。

メモには「4の法則67番目は誰?」とレイチェルの筆跡で書かれていました。

意味は誰もわかりません。

捜索隊の捜査にも参加するテディとチャック。

灯台の近くも捜査します。

隣の島までは18キロの距離があり、潮の流れも激しく、泳いで渡るのは不可能とされています。


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テディたちは病院の全スタッフから事情聴取を試みます。

主治医は休暇で島を出ているとのこと。

テディはこの主治医が事件に関与しているとして、主治医の行方を探ります。

しかし、誰一人この主治医に関する情報を教えてくれる人はいません。

しかも、嵐が近づいていることによって、電話線がつながらず主治医との連絡は完全に途絶えてしまっています。

嵐のためにフェリーも出ず、テディとチャックは病院内での捜査を継続させます。

実は、テディにはレイチェルの捜索以外に別の目的がありました。

テディは既に妻を亡くしているのでした。

テディはかつて住んでいたアパートの管理人だったレディスを探しています。

レディスはテディの留守中に妻もろとも家を放火したのです。

そのため、テディはレディスを探し出して、話したいと思っていたのでした。

病院に収監されている患者にレディスのことを尋ねますが、全員が同じ答えを口にします。

院長から口止めをされているようなのです。

そのことからテディは院長に不信感を覚えます。

テディは更に、この病院ではロボトミー手術が行われているという情報を耳にします。

この病院でロボトミー手術の人体実験を行い、有効な結果が得られれば公表しようという意図があったのです。

病院内のスタッフの会議を聞きつけたテディは新しい事実に気付きます。

A・B・C棟に収監されている患者は合計で66名しかいません。

テディはレイチェルのメモから、67番目の患者がいるのではないかと考えます。

病院のスタッフ全員が何かを隠していると考えたテディは、チャックと共に未だ謎に包まれている灯台の捜索に乗り出します。

しかし、チャックはそれを必死で止めようとします。

ついに、テディはチャックをも疑い始めます。

そして、チャックを怒鳴りつけ強引に一人で灯台へ行こうと試みます。

しかし、潮が満ちていて灯台には行けません。

見上げると、崖の洞窟から光が漏れていることに気付いたテディはその洞窟に入っていきます。

そこで出会ったのがレイチェル・ソランドでした。

レイチェルは患者ではなく元々は病院の医師であり、ロボトミー手術に反対したことにより院長たちに止められてしまったのです。

そのために逃亡をしたのです。

レイチェルはテディの体調がすぐれない原因や、病院がおこなっていることの全てを暴露します。

テディが一人で病院に戻るとチャックがいないことに気付きます。

院長がテディに言ったことは非常に奇妙なことでした。

「君はここに一人で来たのだよ」

そんなはずはないと考えたテディは病院から抜け出し、泳いで灯台に向かいます。

灯台についたテディは、内部を隅々まで捜索します。

しかし、そこには誰もいません。

最後の部屋にたどり着くと、そこには院長が待ち受けていました。

ここで衝撃的の事実を知ることになります。

テディは実はこの病院の患者だったのです。

67番目の患者とはテディのことであり、テディは実はテディが探していたレディス本人だったのです。

つまり、テディは妄想で作り上げた人物のことであり、テディが捜索していたのレディスという人物は本当の自分だったのです。

本当の自分であるレディスは、第二次大戦のトラウマによってアルコール依存症になってしまっていました。

そして、その妻であるドロレスもまた、共依存に陥りうつ病になっていました。

そのうつ病が原因で、ドロレスは3人の子供を家の裏の湖で溺死させてしまいます。

それを発見したレディスは泣き叫びます。

殺してほしいと懇願する妻のドロレスを射殺するレディス。

この事件がきっかけで、完全に精神が崩壊してしまったため、レディスはテディという別人格を作り上げたのです。

レディスはこの病院に収監された後、症状が和らいだのにも関わらず再発を繰り返していたのです。

9か月前にレディスは一度退院していたのですが、再発して病院に戻ってきます。

その度に病院のスタッフや患者に同じ質問を繰り返すために、同じ答えをしていたのでした。

テディの体調がすぐれなかったのは、24年間にわたって投与し続けた薬を止めた禁断症状によるものでした。

連邦保安官の相棒だと思っていたチャックはテディの主治医でした。

つまり、テディとシーア医師(チャック)は常に一緒にいたのです。


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シーア医師と院長は、テディの妄想を現実に体験させることによって、つまり自分たちもテディの妄想を演じることによって、テディを現実に戻せるかもしれないと思ったのでした。

そこで、これまでの物語を全て二人で演じてきたのです。

二人はこの方法で、テディが自らをレディスであると認めさせ、現実に戻そうと試みたのです。

この方法で改善が認められなければ、テディをロボトミー手術用の施設へ送らなければいけませんでした。

二人はロボトミー手術に反対であり、レディス(テディ)を愛していました。

結局、改善は認められなかったということで、ロボトミー手術を行う施設にテディを引き渡すことになってしまいます。

テディは自分がレディスであったことや過去のトラウマを認めました。

翌日、テディは自分の主治医に対して「島を出よう。チャック」と言います。

自分の主治医に対して「チャック」と呼ぶということは未だにテディであるということを意味します。

しかし、ロボトミー手術に向かう前にさらにこんなセリフを残します。

「ここにいるといつも考えるんだ。

どっちの方がマシなのかなって、モンスターのまま生きるのか。善人のまま死ぬのか」

このセリフを残し、テディはロボトミー手術の現場に向かっていきます。

3.「シャッターアイランド」のみどころ


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「シャッターアイランド」のみどころというタイトルがつらいところです。

なぜなら、全てのシーン・カットが伏線となっていて全てのシーンがみどころだからです。

しかし、そんな中からも厳選しなければいけません。と言うことで、私はここで5つのみどころを選びました。

私はこの映画は二度見を推奨します。

ここからの記述はネタバレしますので、観る前に内容を知りたくないという人は、一度観てから読んでください。

物語のエッセンスとなる「ロボトミー手術」とは何か?

「シャッターアイランド」では、主人公のテディにロボトミー手術をさせないために、主治医と院長が奔走する物語でもあります。

さて、ロボトミー手術とは何だったのでしょうか。

ロボトミー手術とは人間の脳、特に理性を司っていると言われている前頭葉を、外科手術によって切除するという術式のことです。

精神疾患を患っていたとされる人も、この手術を受けることによって落ち着きを取り戻すとされていたのです。

当時は奇跡の術式とされ、開発したエガス・モニス医師はノーベル賞生理学・医学賞まで受賞しています。

当時の世界的な状況は第一次第二次大戦の最中です。

多くの若者たちが戦争に駆り出されて、命を懸けて戦っていました。

彼らが受けた残酷な経験は計り知れないものがあり、奇跡的に戦死することなく故郷に帰ってきた人も精神をおかしくしてしまう人が多くいました。

現在ではこういった症状をPTSD(心的外傷後ストレス)と呼んでいます。

様々な学者や医師がこの問題に取り組みましたが、何ら画期的な方法は見つかりませんでした。

彼らは急に発狂して社会的にも多大な悪影響を及ぼすとして、大きな社会問題となります。

一つの解決策として彼らを一般社会から隔離するために、狭い部屋に幽閉するなどの処置がとられることもありました。

精神疾患がひどいとされた場合は、両手両足をベッドに拘束されて身動きが取れないようにすることもあったようです。

そんな状況に登場したのがロボトミー手術だったのです。

実際にロボトミー手術によって、凶暴さが弱くなり一般社会に戻れた人もいることは事実です。

しかし、直接人間の脳に手を加えるため副作用がひどく、感情を無くしゾンビのようになってしまった人も多くいたのです。

そのため、この手術は悪魔の手術ともいわれて現在ではタブーの術式となっています。

現実と幻想を映像で表現している


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テディのトラウマや現実と妄想の世界を映像で表現しているのもこの映画の魅力です。

テディは戦争でナチスの多くの兵隊をその手で処刑しました。

また、ナチス兵によって人体実験や処刑された人々も多く見てきました。

妻であるドロレスや、処刑したナチスの兵士たちの思い出は幻想的な映像で演出されています。

全てはテディの夢か幻想なのです。

「シャッターアイランド」では、物語の性質からテディが経験している現実と過去、そして夢や幻想は非常に大きな伏線となります。

物語が進行していくなかで、テディの感情や記憶がどのように変化していくのか。

幻想的な映像と共に主人公テディの意識の流れを注視しましょう。

全てのシーンやカットが物語への伏線となっている

「シャッターアイランド」は、テディとチャックがフェリーでボストン沖合の島に向かう部分から始まります。

主人公のテディはひどい船酔いのように見えます。

しかしこれはテディという人物を説明する一つの伏線。

テディが島につき病院を訪れると、病院は電気が通っている有刺鉄線で囲われています。

そのことを相棒のチャックよりも先に気付きます。

これもテディという人物を説明するための伏線。

病院内でテディが患者に尋問するシーンの数々にはどう見てもおかしなカットが存在します。

コップを口に運び水を飲んだはずなのに、次のカットではコップを持っていません。

伏線です。

病院のスタッフたちが不敵に笑います。

伏線です。

この映画は伏線、伏線、伏線で出来上がっているのです。

あらゆる部分に違和感を覚えるカットもあるかもしれませんが、大丈夫です。

最後まで観れば、全て解決してスッキリします。

見逃すことなく全てのシーンを楽しみましょう。

主人公以外の視点から映画を観ることで、細かい表情や芝居がわかる

「シャッターアイランド」の主人公はテディであり、レディスでもあります。

しかし、その主人公を主人公たらしめているのは、脇を固める役者たちなのです。

院長とテディの相棒でありテディの主治医は、テディの精神を正常に戻すためにテディが作り上げた人格に寄り添い芝居を続けます。

そのため、初見ではところどころテディを取り巻く患者や病院スタッフ、院長と主治医の不振な行動が目立ちます。

最後まで見た人は気づくくらいの小さな演技ですが、明らかにテディの妄想に寄り添った演技をしている院長と主治医の姿を観ることが出来ます。

映画は本来、主人公の視点で観るものですが、二回目に観るときはぜひ院長や主治医の視点から観てみてください。

細かいところで、テディを助けようと必死になっている姿を見いだせると思います。

2回以上観ることで1回目よりも深く楽しむことが出来る

ここまでで説明したように、院長と主治医からの視点で観るということ以外にも2回目に観ると、細かいセリフなどが1回目とは違う形で理解できるようになります。

全ての人々の行動や、全ての人々のセリフが絶妙に2つの意味にとれるのです。

1回目に観てオチを知った人であれば、2回目に観たときにこの映画の作りの上手さに気付くはずです。

あらゆるヒントがちりばめられている割にオチは難しく、言われてみれば違和感があったな、というシーンやカットがあったと思います。

約130分ある映画本編中の全てがきちんとオチとなる部分とつながっているのです。

この映画は1回だけではなく、是非2回以上観ることをおすすめします。

4.「シャッターアイランド」私の視点


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「シャッターアイランド」は主人公のテディとレディスを治療する物語です。

さて、それでは「精神疾患」とはいかなる「病気」なのでしょうか?

例えば、ガンは今現在ではレントゲンやCTによって目に見える病気となっています。

したがって、外科手術によって治療することが可能です。

精神は目に見えないもの。

しかし、世の中には「精神疾患」と呼ばれる人が存在し、その治療も様々な方法が繰り返し試されています。

ここからは「シャッターアイランド」を見た私の感想と視点を交えて、以上の点を解説していきたいと思います。

【考察①】敏腕捜査官の物語は誰が描いたものなのか?

主人公のテディはレディスという実際の人物が作り上げた別人格です。

レディスはテディという人物を作り上げ、過去の記憶や自身の性格も作り上げます。

一方で、院長と主治医もまた、レディスが作り上げた物語の登場人物を演じます。

つまり、お互いに物語を作り上げてお互いを自分たちの世界に誘導しようとしているのです。

その物語の誘導は強引に行われてはいけないのです。

精神は非常にデリケートであるため、強い刺激では崩壊してしまいかねないからです。

ここでは、精神病棟という劇場で行われている壮大でリアルな舞台が繰り広げられているのです。

レディスはテディを演じ、レディスの主治医は相棒のチャックを演じます。

院長はテディが初めて来た連邦捜査官として接します。

お互いがお互いの物語を作るために演技をすることで社会を創造しています。

結局、テディという凄腕の連邦保安官の物語はレディスだけではなく、病院の人々によっても作り上げられているのです。

つまりテディの物語は閉鎖された病棟を舞台として、複数以上の人々によって形作られていたのです。

決して、レディス本人だけの物語なのではないのです。

【考察②】結末シーンをどのように解釈すればよいのか?

ラストシーンでテディ(レディス)はチャック(主治医)に向けてこんな言葉を残します。

「ここにいるといつも考えるんだ。

どっちの方がマシなのかなって、モンスターのまま生きるのか。善人のまま死ぬのか」

この言葉の前に、テディはチャックに向けて「チャック」と呼びかけます。

つまり、未だに人格がテディであり、改善はされていないということを意味します。

しかし、テディは話を続けて、先ほどの言葉を残すのです。

この言葉が何を意味するか。

これは見た人の解釈が左右されるところです。

一つ目は、単純にテディはテディの人格のママでレディスに戻るという改善は認められなかったという解釈。

二つ目は、レディスの人格に戻っていて、自分が妻をうつ病に追いやり子供を殺させてしまい、結局妻を殺してしまったという事実を認めている状態。

その上で、ロボトミー手術を施術されるということを知りながら、自らの罪を罰するために自らの意思でロボトミー手術に向かったという解釈です。

私は当然、後者の解釈をしました。

レディスは非常に優秀な頭脳と繊細な感情を合わせ持っていました。

それだけに、業の深い人生にけじめをつけようとしたのでしょう。

【考察③】精神病の判定とその治療方法の歴史


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「シャッターアイランド」では精神病の患者にフォーカスした映画になっています。

それでは、そもそも「精神病」や「精神疾患」とはどのような人を指すのでしょうか。

私はこれまでこの文章を書いている時に「精神疾患と呼ばれる人」と、表現してきました。

なぜなら、精神病や精神疾患はレントゲンやCTなどによって物理的に見ることが出来る「病気」とは異なるからです。

全ては心の問題であり、「精神病」や「精神疾患」は他人からの「狂った人」というレッテルに他なりません。

更に言えば、権威を授かっている医師からの診断で「精神病」とされれば、その人は「精神病」となるのです。

確かに精神病の患者は存在しますが、医師による判断が全てだとすると非常に怖い話でもあります。

シャッターアイランドの舞台となったロボトミー手術が可能な時代は、医師に精神病であり精神科による治療の方法が無いと判断されれば脳の一部を外科手術によって切除されてしまうのです。

「狂っている」かどうかの価値基準は時間や空間によっても異なります。

この価値観によって人間はいとも簡単に精神病とされてしまうのです。

現在から見たとき、この作品は「狂った人々による狂った手術」が行われていた時代として認識されます。

あと、何十年後かに現在の私たちを見たら、私たちは狂っているように見えるのでしょうか。

5.「シャッターアイランド」をおすすめしたい人


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「シャッターアイランド」は最初から最後まで、集中しないと面白みが半減してしまう映画です。

逆に言えば、集中して観ていれば何倍も楽しめる映画なのです。

そんな「シャッターアイランド」をおすすめしたい人は、こんな人たちです。

真相を考えながら映画を観るのが好きな人

映画「シャッターアイランド」はテディが病院から失踪したレイチェルを捜索するために、シャッターアイランドと呼ばれている閉鎖病棟に行くというシンプルな物語です。

しかしながら「シャッターアイランド」は全てのセリフ、全てのシーンやカットに物語のオチである真相や伏線が敷かれているため、謎も多く存在します。

そんな多くの謎を解き明かしながら、あるいは考え続けながら二時間以上を過ごさなければいけません。

しかも、時代背景ももちろんのこと、物語の肝となる「ロボトミー手術」や「PTSD」など、知っておかなければいけない知識も多く存在します。

推理モノの映画やミステリー系の映画が好きで、しかも精神分析や心理学、アウトローな歴史などが好きな人には絶対に楽しめるのでとてもおすすめです。

過去のトラウマに苦しんでいる人

「シャッターアイランド」は、過去にトラウマを持って苦しんでいる人にもおすすめの映画です。

誰にでもある過去の嫌な思い出。

そのことによって、人生がつまらなくなってしまう人もいるでしょう。

こういった過去の嫌な思い出が笑い話となるか、トラウマとして自分の人生を引きずり続けるのかは「現在の自分の状態」で決まります。

主人公のテディは過去にトラウマを持っていて、そのトラウマから逃れるために別の人格を作り出しました。

そういった方法でなければ、人間社会で生きていけなかったのです。

戦争での残酷な経験や記憶のトラウマからアルコール依存症となり、そのことが原因で妻をうつ病にさせてしまいます。

その妻は子供を溺死させ、楽にしてほしい…つまり殺して欲しいと主人公に懇願します。

主人公はその願いにこたえて妻を射殺します。

これは映画内の設定ではありますが、かなり過酷な人生だと思いませんか?

テディやテディを取り巻く医師たち、病院のスタッフたちはそんなテディを必死に更生させようとします。

元の人格であるレディスへの回復をすすめるプログラムは結局、彼らにとっては失敗に終わっています。

それでは、テディでありレディスにとってはどうだったのか?

最後のシーンはこのことを示唆する重要な部分です。

治療はあくまで本人のためのもの。

本人がどのように生きていたいのか?

ここが焦点となるはずです。

最後まで見て、皆さんはどう感じるのでしょうか。

レオナルド・ディカプリオを好きな人・嫌いな人


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レオナルド・ディカプリオは年齢層にもよりますが、映画「タイタニック」の印象が強いのではないでしょうか。

レオナルド・ディカプリオが現在でも活躍して数多くのヒット作を生んでいるのは、多くの役をこなせるからなのです。

「シャッターアイランド」で演じたのは過去にトラウマを持っていて、別人格を作り出してそこから逃げ出そうとする人物です。

今回演じた人物だけでもテディとレディスという二つの人格。

そして、急に怒り出したり、恐怖を感じたりするという難しい役を演じています。

ラストシーンで見せた表情も印象的です。

レオナルド・ディカプリオを嫌いな人の中には「タイタニック」の時の甘い表情の青年のイメージがあるかもしれません。

そんな人には全く違った一面を見せているこの「シャッターアイランド」がおすすめです。

また、もちろんレオナルド・ディカプリオを好きな人にもおすすめです。

脂ののったレオナルド・ディカプリオの芝居が楽しめます。

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