日本社会のゆがみと家族の絆を描く映画!「万引き家族」ネタバレあり

万引き家族 フライヤ―

エンタメブリッジのごーです。

今回は世界的にも有名になった「万引き家族」を紹介します。

「万引き家族」は血のつながらない訳アリな人々が集まり家族として生活する姿を描いた作品です。

作品の中では日本が抱えている多くの問題を扱い幼児虐待や家庭内暴力を受けている人々に焦点を当てています。

登場する家族たちは映画のタイトルにあるように万引きで生計を立てている部分があります。

忘れてならないのは「万引き家族」の視点は万引きをする人からという点。

私たちは法的に罰せられる行為をした人からの視点で社会を視ることが出来ません。

「新たな視点で社会を視る」という意味で私はこの作品をおすすめしたいです。

1,「万引き家族」の作品紹介

公開日:2018年6月8日(日本)
監督: 是枝裕和
原作者: 是枝裕和
原作: 是枝裕和書下ろし
出演者:リリー・フランキー、安藤サクラ、松岡茉優、城桧吏、樹木希林 、佐々木みゆ、他。
受賞歴:第42回日本アカデミー賞にて、最優秀作品賞・最優秀監督賞・最優秀脚本賞・最優秀主演女優賞・最優秀助演女優賞など多数。
第92回キネマ旬報ベスト・テンにて、日本映画ベスト・テン1位、読者選出日本映画監督賞、読者選出日本映画ベスト・テン第1位。
第71回カンヌ国際映画祭コンペティション部門にて、パルムドール受賞、他多数。

2,「万引き家族」のあらすじ


画像出典:https://video.unext.jp/

ここからは「万引き家族」のあらすじを紹介します。

ネタバレなしをネタバレありを用意したので、映画を観る前には内容を知りたくない人は読まないことをおすすめします。

ただし「万引き家族」はシナリオ構成や登場人物の人間関係や複雑です。

観る前にある程度の話の流れや登場人物を知っておくのも「万引き家族」を楽しく観るコツでもあります。

「万引き家族」のあらすじ(ネタバレなし)

治(リリー・フランキー)と祥太(子役の男の子)は生活をしていくために毎日のようにスーパーで万引きをしていました。

そのチームプレーはかなり洗練されています。

ある日万引きの仕事を終えて家に帰る途中、外で凍えている女の子を見つけます。

治は何度か同じ場所で凍えている凛(子役の女の子)の姿を目撃していたため、不憫に思い連れて帰ります。

治と祥太が生活している家には祖母である初枝(樹木希林)と修の妻である信代(安藤サクラ)、そして長女の亜紀(松岡茉優)が共に生活していました。

誘拐になってしまうため凛を家に戻そうとする治と信代でしたが、凛の家からは夫婦の怒鳴り声が聞こえてきます。

そのとき凛と一緒に生活していこうと決心する信代と治でした。

凛と生活を共にしていくことでこれまでの家族が社会的に壊されていきます。

訳アリの五人家族に凛が加わり、奇妙な生活が始まります。

「万引き家族」のあらすじ(ネタバレあり)

「万引き家族」は、登場人物個々の事情を物語の進行とともに明らかにしていく演出方法をとっています。

物語のあらすじを知るうえで、登場人物が持っている事情を先に知っておくと、内容を理解しやすくなります。

そのため物語のあらすじを紹介する前に、徐々に明らかにされていく登場人物一人一人の事情をまとめておきます。

・治(リリー・フランキー)…妻の信代とは夜のお店で会います。

二人が会った当時、信代は元の夫と夫婦関係にありました。

信代は、夫から暴力を受けていました。

治は信代を助けるために、元の夫を殺害します。

正当防衛が認められますが、治は殺人の過去がある人物です。

・信代(安藤サクラ)…治の妻であり、過去に元夫から暴力を受けていた過去があります。

・初代(樹木希林)…柴田家が暮らす家の持ち主であり、過去に地上げ屋に家を売るように催促されていましたが、売ることなく家に居座りました。

定年を過ぎていて、初代の元夫の年金を不正に受給しています。

また、初代の元夫の息子夫婦の家を訪れては、定期的に3万円をもらっています。

・亜紀(松岡茉優)…初代が定期的に3万円を受け取っている夫婦とは親戚関係にあります。

初代の元夫の、後妻の子供なのです。

亜紀と初代が共に生活をしていることを、この夫婦は知りません。

昼間はJKビジネスとして、マジックミラー越しに下着を見せたり、服を脱いで見せたりする風俗店で働いています。

・祥太(子役の男の子)…治と一緒に日々万引きをしています。

祥太の親がパチンコで熱中している時に、車上荒らしをしていた治と信代が車から祥太を拾います。

祥太は捨てられていたのも同然だったところ、治と信代との出会いにより柴田家に入ります。

ここまでまとめただけでもかなり深刻な事情を抱えた人々だということがわかります。

万引きの仕事が終わり家に帰ろうとする治と祥太は、外で夜遅くに外でしゃがんでいる少女凛を家に連れて帰ります。

家では血のつながらない家族である柴田家の面々が共に食事をしています。

初代が凛の腕を見ると、所々に傷があることを知ります。

連れて帰ってきてしまった凛をこのままにしておくと誘拐になってしまうため、夜に治と信代は凛を元の家に連れて帰ろうとします。

凛の家に着いた時、凛の両親の怒号が聞こえてきます。

話の内容は凛など産みたくはなかったという内容です。

その喧嘩の内容を聞いた信代は、凛を家に連れて帰り一緒に生活をする決意をします。

翌日の朝から、治は工事現場での仕事に出かけ、信代はクリーニング屋に働きに行きます。

信代はいつものようにクリーニングに出された衣類から、タイピンなどのアクセサリーを盗んでいました。

祥太は凛を連れて、駄菓子屋でシャンプーと食べ物を万引きします。

そして亜紀は風俗店でマジックミラー越しに「四番さん」を接客しています。


画像出典:https://video.unext.jp/

一人一人の日常はこのように過ぎていました。

そんな生活をしていると、治が足を怪我して工事現場から戻ってきます。

労災を貰えると思っていたのにも関わらず、労災はおりませんでした。

治は仕事が出来ないため本業は万引きになり、初代の年金も重要な収入源となりました。

祥太がテレビを見ていると凛のニュースが流れます。

凛が行方不明になり、親が捜索願を出したことによりメディアでも報道され始めたのです。

柴田家は凛が行方不明になった少女だとバレないように、凛の髪をバッサリと切ります。

凛が柴田家に加わるようになってから、毎日治と祥太で行っていた万引きの仕事に、凛も加わることになりました。

祥太は凛に万引きさせることに違和感を持ちます。

凛の洋服を手に入れるために、洋服屋の試着室に入り全て万引きします。

試着室で凛の洋服を選んでいる時に、凛の口から虐待されていた事実を聞きます。

柴田家は全員で海に遊びに行きます。

海で楽しく遊ぶ家族は、血がつながっていないにもかかわらず楽しそうにしています。

初代は砂浜から、波際で楽しそうにしている五人を見つめていたのでした。

そんな幸せな家族に不幸が訪れます。

ある朝家族が目を覚ますと、初代だけは目を覚ましません。

息を引き取ったのです。

葬式を挙げるわけにもいきませんし、年金を受給したいという思いがあった治と信代は、法律上家族ではない初代の遺体を家の下に埋めることにしました。

一方、祥太と凜はいつものように駄菓子屋で万引きをします。

ある日、店主に呼び止められこれまで万引きをしていることがバレていたことを知ります。

店主にゼリーを貰い

妹にはさせるなよ

と諭される祥太でした。

その後、治と祥太はパチンコ屋の駐車場で車上荒らしを行います。

この時に、祥太は自分たちの万引き行為や車上荒らしなどの疑問と共に、自分の出自について治に聞いてみます。

治は祥太の質問に適当に答えるのみでした。

祥太が凜を連れ立って、スーパーに万引きに行った時です。

凜は自主的に万引きを行おうとします。

祥太はそれを遮ることが出来ませんでした。

まだへたくそなので、スーパーの従業員に見つかりそうになります。

祥太は凜に万引きをさせないように、また従業員に捕まらないように自ら犠牲となり目立つように、ミカンを盗んで店の外に走り出します。

従業員に捕まりそうになった祥太は高い所から飛び降り、大けがを負ってしまいます。

このことが原因となり治は警察に呼び出されます。

これまでの生活や前科など全てがバレてしまうことを恐れた治は、夜逃げをしようと試みます。

しかし一歩遅く全員捕まってしまいます。

警察の事情聴取により、全てのこれまでの行為が白日の下にさらされてしまいます。

血のつながっていないなりすまし家族、少女の誘拐、死体遺棄などの犯罪は全てメディアで取り上げられます。

警察からの尋問を受けている時に、凜が柴田家に戻りたいと言っていると聞いた時に信代は涙します。

信代は治をかばい、刑務所に5年間入ることを決断します。

柴田家は散り散りになってしまったのです。

凜は血のつながった家族のもとに戻りますが、やはり母からの愛を受けられません。

祥太は病院で警察から施設に入ることを聞かされます。

足が完治した後で治は祥太を連れて刑務所にいる信代のもとを訪れます。

そこで信代はどこで祥太を拾ってきたか真実を伝えます。

伝えきったところで

私たちじゃダメなんだよ…。

と言い残し面会を一方的に終わらせます。

柴田家の全員が離れ離れになりこの作品は幕を閉じます。 

3,「万引き家族」のみどころ


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「万引き家族」は、多くの映画賞に輝きそのたびに多くの人々の評価を得ています。

その評価はあらゆる視点からなされています。

続いては「万引き家族」のみどころを紹介していきます。

カンヌ映画祭での大賞受賞

「万引き家族」は日本で公開される前に、カンヌ映画祭で最高賞のパルムドールを受賞しています。

日本映画では1997年以来の2回目になります。

世界で最も有名な映画祭の一つとして知られる、カンヌ映画祭でパルムドールを受賞したということは「万引き家族」が世界の人々に認められたということを意味します。

文化や言語の壁を超えて、世界中の人々の心を動かしたこの作品には、人間の根本的に共通な部分があることを証明してもいるのです。

作品の舞台は日本であり私たちになじみ深いですが、この作品を通して国境線を超えた人間の根本的な心情を観ることが出来ます。

リアルな会話と役者たちの芝居

是枝監督の演出技法の一つに、撮影本番まで役者に台本を見せないという方法があります。

特に子役に関してはこの技法を用いてリアルな演技を追求しています。

この作品で、難しい役柄を演じた虐待を受けている少女凜役の佐々木みゆには、この手法が利用されています。

特に髪の毛を切って鏡の前で亜紀と一緒に話すシーンや、海で遊ぶシーンは、リアルな会話と笑顔を浮かべた佐々木みゆの姿をいることが出来ます。

演じる役柄は、闇を抱えながらも血のつながらない家族との時間を楽しんでいる少女です。

撮影現場での他の役者との良好な関係が子役である佐々木みゆに、リアルな微笑みをさせています。

「万引き家族」の批評で最も高い評価を受けたのは、信代を演じる安藤サクラの芝居です。

リリー・フランキーと共に主演をした安藤サクラの芝居は、多くの観客を魅了しています。

特に最後のシーン。

警察官によって尋問が続けられています。

警察官からは凜が「柴田家に戻りたいと言っている」ということを聞きます。

その時に流した涙はいぶし銀の芝居です。

「万引き家族」を直接観てその芝居から自分が感じる何かを悟ってください。

次第に明らかにされていく一人一人の境遇

「万引き家族」は淡々と物語が進行していきます。

もちろん登場人物たちが万引きをしたり風俗で働いていたりすることは、インパクトがあります。

しかし物語前半部分は淡々と進行していくのです。

登場人物たちにとっては当たり前の日常は、見る側からすれば異常な環境だと言ってよいです。

共に生活している人々には、誰一人として血のつながりがありません。

彼ら一人一人の境遇は、物語が進行していくにつれて明らかにされていきます。

その描き方も暗に知らせてくる手法をとっているので、全てのシーン全てのカットを見逃すことは出来ません。

何故彼らが万引きをしながら生活をしているのか、なぜ彼らは血のつながりもないのに家族として生活しているのか。

登場人物一人一人が抱えている問題を把握することで見えてくるのです。

かなり残酷で悲惨な舞台設定

「万引き家族」の舞台設定は、かなり残酷で悲惨な状況だと言えます。

それは是枝監督の書下ろしの脚本であり、日本社会の問題が随所に取り入れられているからです。

万引きを常習化する子供や虐待を受けている子供、夫からの暴力により殺されそうになる妻、高校生だというのに風俗業の仕事をする女の子、死んだ夫の年金を不正受給し続けるおばあちゃん、過去に人を殺したことのある人。

数え上げただけでも、多くの社会的な問題を抱えているということがわかります。

そんな問題を抱えた登場人物たちが世間的に言う「なりすまし家族」を形成し、最終的には誘拐や死体遺棄の容疑をかけられていきます。

日本の社会問題を凝縮したような舞台設定には、注目する価値があります。

4,「万引き家族」私の視点


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「万引き家族」で私が感じた内容をここで紹介します。

「万引き家族」は人と人との「絆」を描いた作品だと思います!

人によって感想は異なると思いますが少々お付き合いください。

傷ついた経験を持つ人は傷ついた人の気持ちを察する

柴田家には小さな子供が二人登場します。

長女である亜紀は、既に高校生なのでここでは子供とは言いません。

一人はお兄さんであり、学校に通うことが無い祥太と良心に虐待されてきた凜です。

凛を柴田家に連れてきたときに、初代は凜がやせ細っていることに気づきます。

そして腕を見ると傷があることを認識します。

信代は一度凜を元の家に戻そうとしますが、凜の両親が喧嘩している声を聞いてそれをやめます。

信代も夫から暴力を受けた過去があり、凜を不憫に思ったのです。

信代と凜の腕には共通した傷があります。

二人とも暴力を受けてきたのです。

ある夜に庭でトウモロコシを食べながら凛の服を燃やすシーンが出てきます。

愛しているから鞭打つなんて嘘なんだよ…。

と、言いながら信代は物言わぬ凜を後ろからそっと抱きしめます。

自分の傷を正直に相手に話すことで、精神的に楽になることは多くあります。

心理カウンセラーが用いる方法は、患者に自分を語らせることで心理的負担を軽くするというものです。

傷ついた心を癒すためにはまず、相手がどのように傷ついているか察する必要があると思います。

簡単なことのようで、このことはとても難しいことだと思います。

例えば生まれてから一度も恋愛をしたことの無い子供に、失恋の苦しさを相談したところで相談者の気持ちは晴れませんよね。

凜と一緒に暮らすことに乗り気ではなかった信代が、凜の腕の傷と両親の喧嘩内容を聞いてから一緒に暮らすことを決心します。

信代は凛の腕の傷や良心の喧嘩から、これまで自分の元夫から受けてきた暴力を思い出しているのでしょう。

凜にシンパシーを感じて優しく抱きしめ癒そうとしたのだと思います。

凜が受けてきた苦しみを信代は誰よりも理解していて、その傷から癒そうとしているのでしょう。

このシーンこそ「万引き家族」が絆を深めていくプロセスを表現した名場面と呼べる部分でしょう。

血がつながっていない家族の絆

一般的な家族の形態は、両親とその子供という核家族です。

現在ではシングルで子供を育てる家族も多いですが、親と子供の血はつながっています。

劇中の柴田家は、誰一人として血がつながっている関係の人は出てきません。

しかし彼らはお互いがお互いを尊重して共に生活しているのです。

彼らには切ることのできない絆があるのです。

海に行くシーンでは、信代が初代との「絆」に関する会話の中でこんなことを口にします。

自分で選んだ方が深いんじゃない?

血がつながっていないにもかかわらず、家族としての絆が深い柴田家の生活は、血のつながった本当の家族にはない絆があるのです。

子供には子供の社会的良心がある

第二の主人公とも言えるであろう長男の祥太は、柴田家の末っ子として治と共に万引きを繰り返していました。

そこに自分よりも年下の凜が加わります。

凜とともに生活を続けていく中で兄、としての責任感が芽生えていきます。

祥太は、凜に万引きをさせたくないと思っているのです。

祥太の違和感は、凜と共に生活を続けていく時間が長くなるにつれて大きくなっていきます。

駄菓子屋の年老いた店員にとがめられた時や、治と共に車上荒らしをしている時に、自分たちがやっている行為に対して疑問を覚えていくのです。

家族を超えた社会的な常識では、自分たちが行っていることが許されないことを悟ります。

自分が行っていることを、純粋で無邪気な子供である凜にはさせたくないと思いいたるのです。

誰か守るものが現れることで、少年の社会的な良心が成長していくのです。

5,「万引き家族」をおすすめしたい人


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ここからは「万引き家族」をおすすめしたい人を紹介します。

もちろん、ここで挙げた人以外にもおすすめです。

マスコミの評価をすぐに信用してしまう人

祥太が怪我を負い、治が警察官に尋問を受けるようになると、次第に柴田家のこれまでの行いが明るみに出てきてしまいます。

柴田家の存在そのものが、センセーショナルでありマスコミの格好の餌食になっていきます。

普段何気なく生活している人々も、昼のワイドショーにはくぎ付けになる人も多いでしょう。

ワイドショーには、自分たちとは全く違った環境で生活している人々の姿を見ることが出来るのです。

「なりすまし家族」「少女誘拐」「死体遺棄」をしていた家族を、「狂った家族」として報道するワイドショーをみて視聴者は楽しんでいます。

マスコミが追いかけている家族には、彼らにしかない状況があります。

私たちは人それぞれ違うということを理解していますが、どこかで自分が他の人よりも優れているという感覚があるのではないでしょうか。

マスコミの報道は常に一方的な視点になります。

視聴率が稼げるのはセンセーショナルなニュースです。

私たちは私たち以外の人が、様々な環境で生活をしていることを認識しておかなければなりません。

マスコミの一方的な報道を、毎度鵜呑みにしてしまうような人にはおすすめの映画です。

「愛の鞭」があると信じている人

昨今の学校教育の現場には、教師からの暴力や生徒から教師への暴力は減ってきていると言えます。

しかし一方で家庭内での暴力は日を追うごとに増えていっています。

幼児虐待や家庭内暴力は警察が認識しているだけでも多くなっている以上、表面化していない事件も多くの家族で起こっていることでしょう。

日本には古くから「可愛さ余って憎さ百倍」という言葉があります。

幼児虐待や家庭内暴力で捕まった人の中には、愛する人を鞭打つことを正当化する議論も見られます。

「万引き家族」ではこの議論を真っ向から否定しています。

実際に虐待にあった人や、家庭内暴力にあった被害者たちがどのような思いで生活をしているのか、「万引き家族」は追求しています。

信代の言葉にもありますが「愛の鞭などこの世には無い」とこの作品では主張します。

暴力に愛などは無いのです。

子供を叱る時はあるでしょうし、夫婦でも意見の食い違いにより喧嘩をすることもあるでしょう。

しかしその時にもルールが存在しています。

「万引き家族」を観れば、今一度自分の行為や言動を反省する契機になるでしょう。

人を愛することが出来なくなった人

人に裏切られ続けた経験がある人、または裏切られたと感じている人はやがて人を信用することが出来なくなってしまいます。

信用が出来なければ、愛することも出来なくなってしまうのです。

柴田家に集まった人々はそんな人を信用することが出来なくなった人たちがいます。

柴田家には同じような経験や境遇にある人達が寄り添って生活しています。

同じ経験や境遇を共有しているからこそ、彼らはお互いを尊重し生活していくことが出来るのです。

「万引き家族」は人を愛することが出来なくなった孤独を感じている人にもおすすめです。

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