世代を超えて心に響く映画!リメンバー・ミーのあらすじと注目ポイント

こんにちは。

エンタメブリッジライターのwaiです。

今回は日本で2018年に公開されたピクサーのアニメーション映画「リメンバー・ミー」についてご紹介します。

ピクサーの描く美しい映像と、家族愛に感動する素晴らしいストーリーで多くの賞を受賞したこの映画は、ピクサー初のラテン系の土地を舞台に、ラテン系の主人公が登場する映画としても話題です。

そんな「リメンバー・ミー」を更に楽しめる注目ポイントをご紹介します!

映画をまだ観ていない方は、ネタバレ以外の項目をご覧ください。

1.リメンバー・ミーの作品紹介

公開日: 2018年3月16日 (日本)
監督: リー・アンクリッチ

脚本: エイドリアン・モリーナ
原題: Coco
声の出演:アンソニー・ゴンザレス、ガエル・ガルシア・ベルナル、アラナ・ユーバック、ベンジャミン・ブラット、レニー・ヴィクター、アナ・オフェリア・ムルギア

受賞歴:
アニー賞で11部門受賞。
ゴールデングローブ賞でアニメ映画賞を受賞。

アカデミー賞で長編アニメ映画賞と主題歌賞の2部門受賞。

2.リメンバー・ミーのあらすじ紹介

リメンバーミー画像(画像出典:https://youpouch.com/)

それでは、リメンバー・ミーのあらすじをご紹介します。

ネタバレありと、ネタバレなしの2種類あるので、映画をまだ観ていない方は、ネタバレなしの方のみご覧ください!

リメンバー・ミーのあらすじ(ネタバレなし)

リメンバーミー画像(画像出典:https://elinstyle.com/)

音楽家を夢見るミゲルは、家族代々伝わる「音楽禁止」の教えを疎ましく思っていました。

亡くなった先祖達が帰ってくると言われている死者の日に、ミゲルは死者の国へ迷い込んでしまいます。

日の出前に元の世界に戻らないといけないミゲルは、その鍵を握る偉大な音楽家、エルネスト・デラクルスを探しに行く事を決意します。

デラクルスの友人だと話す怪しげなガイコツ、ヘクターと共にミゲルの死者の国の冒険が始まります!

リメンバー・ミーのあらすじ(ネタバレあり)

リメンバーミー画像(画像出典:http://manma.be/wp/)

音楽家を夢見るミゲルが育った家庭は、高祖母(ひいひいおばあさん)ママ・イメルダの夫が、音楽家になる夢を叶える為に家族を捨てたので、彼女が亡き後も「音楽禁止」の教えを守っています。

ミゲルは、他界した人々が家族に会いに来る「死者の日」に、敬愛する音楽家エルネスト・デラクルスが自分の高祖父だと知ります。

その晩、デラクルスの霊廟からギターを借りようとしたミゲルは呪われて死者の国に飛ばされてしまい、日の出前に家族から許しをもらわないと生者の国へ帰れない事を知らされます。

ミゲルの先祖達は心配し、早速、ママ・イメルダが許しを与えようとすると、「音楽禁止」の条件にミゲルは反発して逃げ出し、自分の高祖父で、音楽家のデラクルスに許しをもらおうと決意します。

そんな中、デラクルスの友人だと話すヘクターと出会い、ヘクターはミゲルをデラクルスに会わせるかわりに、生者の国で自分の写真を祭壇に飾って欲しいと頼み、行動を共にします。

祭壇に写真が飾られていない死者は生者の国へ行く事はできません。

死者の国では、生者の国の住人から忘れられると体が消滅する「二度目の死」というものがあり、ヘクターは、もうすぐ自分に二度目の死がやって来る事を知っている為、その前に何としても会いたい人がいるのです。

デラクルスと会う事に成功したミゲル達は、実はデラクルスが過去ヘクターを毒殺し、ヘクターが書いた曲を自分の物として発表した事で成功を手に入れていた驚愕の事実を知ります。

2人はデラクルスから追い出され、そこでヘクターが会いたい人は、愛娘のココ、つまりミゲルの曽祖母ママ・ココの事だと知り、2人が家族だと判明します。

ママ・ココは認知症でヘクターの事を忘れかけている為、ヘクターには時間が無い事を、ミゲルは改めて知ります。

一方、ママ・イメルダもそんなミゲル達を発見し、夫のヘクターとも再会を果たします。

ミゲルは生者の国へ帰る前に、デラクルスに取り上げられたヘクターの写真を取り返そうと奮闘しますが、デラクルスに阻止され、写真は海に落ちてしまいます。

ところがデラクルスの悪事は全てカメラに収められ、コンサートへ来た観客達がデラクルスの正体を知り、彼は今まで築き上げた栄光を全て失います。

日が昇る前に、ヘクターは、消えそうな体でミゲルに条件無しで許しを与えます。

無事に生者の国へ帰れたミゲルは、ママ・ココの元へ急ぎ、ヘクターがママ・ココの為に作った「リメンバー・ミー」を歌うと、ママ・ココが記憶を取り戻し、ヘクターからの手紙とヘクターの写真をずっと大切に持っていたとミゲルに見せます。

1年後の死者の日、ミゲルの家の祭壇にはヘクターの写真も飾られ、ヘクターはママ・イメルダをはじめとする家族達と仲良く、生者の国へ来る事が出来ました。

庭ではミゲルが従兄弟達と一緒に楽器を弾きながら歌い、死者の国からやって来た家族達も一緒に、音楽と共に最高の笑顔で過ごしています。

3.リメンバー・ミーの見どころ

リメンバーミー画像

(画像出典:https://www.cinematoday.jp/)

リメンバー・ミーは見どころがとても沢山ありますが、今回は特に、映画を観る前に知っておくと前情報として楽しめ、観た後でも更に作品への理解が深まる内容をご紹介します!

※一部ネタバレの項目があります。

「死者の日」という文化の魅力

リメンバーミー画像(画像出典:https://miwa0799.exblog.jp/)

本作はメキシコに実際に存在する「死者の日」というお祭りが舞台です。

死者の日は、亡くなった人が生きている家族に会いに来る日と言われているので、日本のお盆のように故人に思いを馳せる日になっています。

ただ、メキシコでは「死者と笑って楽しい時間を過ごす。」というラテン系らしい陽気なテーマのお祭りになっています。

墓地や家の祭壇はとにかくカラフルで豪華に飾り付けられ、街はパレードやコンサートで盛大に祝います。

日本の迎え火・送り火の役割をするのが、鮮やかなオレンジ色のマリーゴールドの花で「花々が死者を導く」と言われています。

その為、街はマリーゴールドの花で溢れ、墓地や家の祭壇にもふんだんにマリーゴールドが飾られています。

映画の中でもマリーゴールドの花は大切な役割を持って描かれています。

長い舌がチャームポイント!ショロ犬ダンテ

リメンバーミー画像(画像出典:http://cancundays365.com/)

主人公ミゲルの相棒、ちょっとおバカでブサ可愛い野良犬ダンテのコミカルな動きは、観ていて飽きません。

鼻に巻き付くほどの長い舌がチャームポイントのダンテは、「メキシカン・ヘアレス・ドッグ」通称:ショロ犬と呼ばれる犬種で、その名の通り体に毛が生えていない犬です。

日本ではあまり馴染みが無いショロ犬ですが、実はメキシコの国犬で、毛が無く熱を放つ事から治療目的で使われる事もあるそうです。

犬好きとして知られる監督のリー・アンクリッチと制作のダーラ・K・アンダーソンが細部までこだわり、スタッフからも愛されているダンテというキャラクターにも、是非ご注目ください!

カラフルで不思議な動物、アレブリヘとは?

リメンバーミー 画像(画像出典:https://www.disney.co.jp/)

劇中に登場する不思議な動物「アレブリヘ」も、日本人には耳慣れない単語です。

アレブリヘは元々、メキシコの工芸品の1つで「アレブリヘス」とも呼ばれ、木彫りの動物や架空の生き物が、カラフルにペイントされた、ポピュラーなメキシコ土産の一つです。

死者の日と工芸品のアレブリヘ自体は関連ありませんが、そのカラフルな見た目が気に入られ、メキシコに伝わる生年月日から守護動物を調べる占いから着想を得て、死者の魂を導く生き物として映画に登場する事になりました。

死者の国には、様々な個性のアレブリヘが登場するので、お気に入りのアレブリヘを探してみるのも楽しいですね。

アレブリヘ以外にも、本作はピクサー作品らしいとてもカラフルで鮮やかな色使いが多く、「死者の国」という言葉が持つ、暗くて怖いイメージを見事に覆してくれます。

ミゲル役の素晴らしい演技と歌唱力!

リメンバーミー画像(画像出典:https://camusiclife.com/)

オリジナル版のアンソニー・ゴンザレスも、日本語吹替版の石橋陽彩(いしばし ひいろ)も、どちらも本当に素晴らしく、よくこんな適役を見付けたなと感動しました!

2人とも、ミゲルの純粋な少年らしさと、歌唱力の高さの両方を兼ね備えています。

声変わり前だからこそ出せる、伸びやかな高音の美しい歌声は圧巻です。

監督を始めとする制作陣から「ミゲルそのもの!」と絶賛された13歳のアンソニー・ゴンザレスと、日本で映画公開後に「天才少年!」と話題になった13歳の石橋陽彩、2人とも声優初挑戦だというのも、驚きです。

日本版のタイトルになっている「リメンバー・ミー」とラストに流れる「音楽はいつまでも」はアナと雪の女王の曲を手掛けたクリステンアンダーソン=ロペス&ロバート・ロペスが作詞作曲をした、どちらも名曲です。

特に、ラストに登場する「音楽はいつまでも」を高らかに歌い上げるミゲルがとても印象的で、曲名の通り、映画を観終わってからも、いつまでも心に残っていました。

皆さんも、名曲×天才少年のコラボに心を掴まれてください!!

あのインスタ女王も吹替版に登場!?

リメンバーミー画像(画像出典:https://www.cinematoday.jp/)

日本語吹替版のキャストには、プロの声優陣と一緒に、色々な芸能人が登場しています。

まず、ヘクター役に藤木直人、ママ・イメルダ役に松雪泰子。

ママ・イメルダの凛とした美しさに、松雪泰子の声がとても良く似合います!

また、死者の国のガイコツブラスバンド、ロス・チャチャラコスのメンバーとして、日本語版エンディングを歌っている「シシド・カフカfeat.東京スカパラダイスオーケストラ」からシシド・カフカと、スカパラのドラマー茂木欣一が登場しています。

そして、日本が誇るインスタ女王、渡辺直美がフリーダ・カーロという舞台芸術家役で登場しますが、実はこのフリーダは、実在するメキシコの画家です。

黒髪に、繋がった眉毛、自画像には飼っていたサルをよく登場させていた彼女は、映画でもそのままの姿で登場します。

ファッションデザイナーとしても活躍し、いつもおしゃれで美的センスのある渡辺直美の個性が生かされた、ナイスキャスティングです!

エンドロールの最後に心に響くメッセージが!

リメンバーミー画像(画像出典:https://www.imdb.com/)

※この項目はネタバレが含まれています※

亡くなった人の事を想う時に、「死んでも心の中で生き続ける」と言われる事がよくありますが、本作ではそれを死者の国の住人を通して、映像で分かりやすく伝えてくれています。

祭壇に写真が飾られ、人々からいつも思い出してもらえる死者は、肌ツヤならぬ、骨ツヤも良く、生き生きとしています。

逆にヘクターは唯一、生前の自分の記憶を持つココに忘れかけられている為、骨も乾いた質感で、欠けた骨のおかげで歩き方もヒョコヒョコしています。

これは、物語のラストで、ココの記憶が戻り、祭壇にヘクターの写真が飾られてからの、生き生きとしたヘクターの様子と比べると、とても良く分かります。

そして、完全に忘れ去られると、ヘクターの友人チチャロンのように、体が消滅する「二度目の死」がやって来ます。

監督をはじめとする制作陣は、メキシコに伝わる死者の日や二度目の死という概念に深く共感し、実際にピクサー社に祭壇を作り、今は亡き、自分を支えてくれた家族達の写真を飾っていたという、心温まるエピソードがあります。

それは、映画のエンドロールの一番最後にも「デジタル祭壇」と呼ばれる形で映し出されています。

そこには、ウォルト・ディズニーやスティーブ・ジョブズなど、自分達が影響を受けた偉人や、過去ピクサーの作品に登場した声優や俳優達の写真が、画面いっぱいに飾られ、中央に

「To the people across time who supported and inspired us」

吹替版では

「時を超えて私たちを支え、力を与えてくれる人を決して忘れない」

というメッセージが。

生きている私達が忘れない限り、亡くなった人々も、永遠に生き続ける事が出来るというテーマが表現されています。

この意味を知ってからエンドロールを再度観ると、制作者達の故人への愛や感謝がこちらまで伝わり、胸がいっぱいになります。

映画を観た人それぞれが持っている家族や故人への想いが、この映画を観る事で思い出されるので、この家族の物語が深い感動を呼び、国や世代関係なく、多くの人の心に響く映画になったのではないでしょうか。

4.リメンバー・ミーはこんな人におすすめ

リメンバーミー画像(画像出典:https://jp.ign.com/)

リメンバー・ミーは、ディズニー/ピクサーの映画だけあって、子供から大人まで幅広い年代が安心して楽しめる映画です。

多くの人におすすめしたい映画ですが、その中でも特におすすめしたい人は…。

ディズニー、ピクサー映画が好きな人

リメンバーミー画像(画像出典:https://www.cinematoday.jp/)

ディズニーや、ピクサー映画好きの皆さん、本作を観て「やっぱりディズニー/ピクサーは外れが無い!!」と一緒に確信しましょう!

新しい作品が出る度に、ため息が出るほど美しいピクサーの映像に毎回引き込まれますが、今回も、期待を超える美しい映像が満載です。

特に死者の国は、初めて足を踏み入れた時のミゲルと同じように、あまりの美しさに言葉を失います。

本作の監督、リー・アンクリッチは「トイ・ストーリー3」の監督で、「モンスター・インク」や「ファインディング・ニモ」でも共同監督をしているので、それらの作品のファンの方は特に必見です!!

ピクサーらしい、笑いあり、アクションあり、感動ありの素晴らしいストーリーはもちろん、ピクサー映画ではお馴染みの、過去作品のキャラクターや、A113の数字 も、本作でもチラッと出て来るので、是非それも探してみてください。

※A113の数字
ピクサーのほぼ全ての映画に登場するこの数字は、カリフォルニア芸術大学内にある教室の番号で、その学校から多くの卒業生がディズニーやピクサーに就職したので、仲間に向けての挨拶として、ピクサー映画には「A113」の数字が登場すると言われています。

メキシコやラテン系が好きな人

リメンバーミー画像(画像出典:https://cancundays365.com/)

本作を制作するに辺り、スタッフは6年もの歳月を費やし、徹底的にメキシコの文化のリサーチを行いました。

前述した「死者の日」「ショロ犬」「アレブリヘ」以外にも、メキシコの魅力的な部分が沢山出てきます。

例えば、物語冒頭で登場する、可愛らしい切り絵のガーランドは「パペルピカド」と呼ばれるメキシコの伝統的な飾りです。

また、死者の国はメキシコのグアナファトというカラフルで美しい街がモデルになっており、物語中盤に登場する泉も、セノーテという泉がモデルになっています。

その他にも、メキシコの実在する場所にヒントを得た風景はまだまだあるので、リメンバー・ミーのモデルの場所を探しにメキシコ観光がしたくなります!

映画の本編が始まる前に登場する、お決まりのシンデレラ城の映像も、曲がメキシコの「マリアッチ」と呼ばれる小楽団が演奏するバージョンになっています。

映画に使用される音楽は全て、オリジナル曲も含めてメキシコでレコーディングし、メキシコ訛りのある英語が話せるキャストを使用するなどのこだわりから、ピクサーのメキシコ文化への深いリスペクトを感じます。

今までメキシコについてよく知らなくても、本作がきっかけで、メキシコやラテン系の文化に興味を持ち、好きになる人が増えそうな、魅力を沢山伝えてくれる素晴らしい映画です。

1 COMMENT

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です