【ネタバレ有り】実写映画「一週間フレンズ。」 原作と異なる結末の謎とは?感想・考察を徹底解説!

こんにちは。エンタメブリッジライターのやぶなおです。

今回は、人気漫画で待望の映画化をした「一週間フレンズ。」についてご紹介します。

「一週間フレンズ。」は、一週間で友達の記憶を失ってしまう女子高校生の藤宮(ふじみや)さんと、そんな藤宮さんが好きで、何度忘れられても「友達になってください!」と挑戦する男子高校生の長谷(はせ)くんの青春ストーリーが描かれた映画です。

青春時代の甘酸っぱい物語であることはもちろん、「一週間で友達の記憶を失ってしまう」という独自のストーリーが切なさを演出します。

もしも、あなたの好きな人が一週間であなたのことを忘れてしまうとしたらどうしますか?

普通の青春物語に飽きてしまったなら、「一週間フレンズ。」の独自の切ない物語に惹き込まれることでしょう……!

また、原作とは違った結末を迎えるため、原作を既に知っている人でも楽しむことができます。

そんな、見どころ満点の「一週間フレンズ。」を早速解説していきますね。

1.「一週間フレンズ。」の作品紹介

公開日:2017年2月18日(日本)
監督:村上正典
原作者:葉月抹茶
原作:一週間フレンズ。
脚本:泉澤陽子
出演者: 川口春奈、山崎賢人、松尾太陽、上杉柊平、高橋春織。

2.「一週間フレンズ。」のあらすじ

一週間フレンズ。
画像出典:http://blog.imalive7799.com/

続いては、「一週間フレンズ。」のあらすじをご紹介します。

まだ映画を見ていない方は、ネタバレなしだけ見るようにしてください。

ネタバレありでは、物語のかなり具体的な流れを書いています。

映画を見終わった後に、ネタバレありを読むことで、より理解が深まるように書かせていただきました。

「一週間フレンズ。」のあらすじ(ネタバレなし)

高校2年生の春、長谷祐樹(はせゆうき)は、図書室の床に藤宮香織(ふじみやかおり)という女の子の図書カードが落ちていることを見つけます。

「絶対に可愛い子だ!」と思って、図書カードの匂いを嗅いで「いい匂いだな〜」と変態っぷりを発揮していました。

しかし、そんな変態っぷりを、図書カードを無くした張本人の藤宮さんに見られてしまいます。

とてつもなく、気持ち悪そうな顔を藤宮さんからされて、印象は最悪なところから物語は始まりました。

長谷君は落ち込みながらも、帰りの電車で図書館で借りた分厚い本を読みながら、うたた寝をしてしまいます。

自分が降りる駅で慌てて電車を飛び出しますが、図書館で借りた本を電車の中に忘れてしまいました。

それを取って投げてくれたのが、たまたま同じ電車に乗っていた藤宮さんでした。

それから長谷君は、藤宮さんのことが気になっていきます。

藤宮さんの友人になろうと、長谷君はアタックしますが、「無理」と冷たくあしらわれてしまいます。

私は、友達を作っちゃいけないの。

実は、藤宮さんは人間関係に記憶障害を抱えており、一週間で友達の記憶を失ってしまう「解離性健忘」でした。

それでも、藤宮さんの友達になりたい長谷君は、記憶を忘れないように交換日記で仲良くなりたいと提案するが……。

「一週間フレンズ。」のあらすじ(ネタバレあり)

一週間フレンズ。
画像出典:https://www.youtube.com/

交換日記を渡された藤宮さんは、帰り道にお母さんに交換日記のことを質問しました。

お母さんも昔友達とやったことがあり、「学校じゃできない秘密の話を友達としているみたいで、楽しかった」と答えます。

その帰り道にたまたま、藤宮さんの転校前の友人・近藤まゆと再会しました。

近藤さんは話しかけますが、藤宮さんは覚えていません。

お母さんはさりげなくフォローをいれますが、近藤さんは不思議そうにしていました。

お父さんの帰宅後、お母さんは交換日記のことを「どう思う?」と聞いてみます。

医者の言う通り、他人とあまり関わらせない方がいいだろう。すぐに辞めさせよう。

ここで親のブレーキがかかりそうになります……。

その頃、藤宮さんは、長谷君から渡された交換日記を開いていました。

長谷君が書いているのは、本当に他愛のない内容でした。

月曜にジャンプを買い、火曜日に同じ漫画研究部の後輩に渡して回し読みするとか、数学が3コマある水曜は漫画を「創作」する日などなど… …。

最後に、「藤宮さんは前の学校で何か部活に入っていましたか」と書かれた一文を見て、藤宮さんはクローゼットの奥にずっと閉まっていた前の学校のアルバムを見ます。

藤宮さんにとっては、全く知らない人たちと自分が写っている記憶が一切ない卒業アルバムです。

卒業アルバムを見ていると、お母さんが部屋に入ってきて、「そろそろ、寝なさいよ」と優しく声をかけます。

お母さんは「交換日記は辞めなさい!」と怒るのかと思いきや、どことなく応援したい気持ちがあるようでした。

しかし、週明けに藤宮さんは長谷君に交換日記を返し、断りを入れます。

私は一週間で友達との記憶が消えてしまう。

リセットされてしまうの。

そういう病気なの。

長谷君のことだって、たぶん月曜日には忘れてる。

だから、友達にはなれないの。

藤宮さんは続けて、こう言いました。

私は友達になった人に嫌な想いをさせてしまう。

前にあったことや、一度話したことをいちいち説明してもらわなくちゃならないから。

同じこと何度もいうの、誰だって嫌でしょ。

前の学校では、みんなが離れていったみたい。

あなたもきっと面倒になる。

私と友達になったことが負担になる。

でも、長谷君は諦めようとしません。

藤宮さん!

俺と友達になってください!

俺は、絶対に面倒になったりしない。

毎週月曜日、なんども言うから。

その週は、藤宮さんがこっそりと長谷君にノートを返し、それをまた長谷君が必死で渡すという繰り返しでした。

井上先生が見かねて声をかけますが、長谷君は強い想いを言葉にします。

俺、このままじゃ嫌なんですよ。

やれるだけのことはやりたいんです。

俺、空気読んで何もしないくらいなら、間違っていてもやる方がいいんです。

一週間フレンズ。
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帰りが雨になった日。

傘を忘れて困惑する藤宮さんを見つけた長谷君は、「俺、部室に置き傘があるから」と言って、藤宮さんに折りたたみ傘を渡して、カバンの中に一緒に交換日記を入れました。

傘と一緒に交換日記を持ち帰った藤宮さんは、そこに「長谷君が藤宮さんと初めて出会った日」のことについて書かれているのを読みました。

変態と思われた出会い、帰りの電車が一緒だったこと、藤宮さんと同じクラスになったこと、藤宮さんの病気を知ったこと。

そこには、長谷君の強い想いが書かれていました。

だけど、気持ちは変わりませんでした。

藤宮さん、僕と友達になってください。

翌日、藤宮さんから返事がきました。

長谷君。

なんども無理と言い続けてごめんなさい。

私は友達になった人に、迷惑をかけたり、嫌な想いをさせてしまうのではないかと、今でも不安です。

だけど、長谷君がそれでも私と友達になろうとしてくれて、本当は少し嬉しかったです。

一つ提案があります。

金曜日はいつも、私が日記を持ち帰っていいですか?

月曜日の朝に読んで登校できるから。

長谷君のことすぐわかると思うから。

長谷君は、交換日記を受け入れてもらえたことに大喜び!

みんなには秘密の、2人だけの交換日記が始まったことにドキドキしながら、毎日を過ごすことになります。

藤宮さんも過去の日記を読みなおすことで、記憶を失ってしまった月曜日でも「長谷君だよね?」と気がつくことができるようになりました。

長谷君にとって、こんなに嬉しいことはないでしょう……!

あいかわらず他者には心を開けない藤宮さんですが、交換日記だけは嬉しいことでした。

一週間フレンズ。
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しかし、学校の帰りに交換日記を教室に忘れていることに気がつきました。

藤宮さんが放課後に取りに戻ると、クラスメイトの2人が藤宮さんの噂をしています。

2人の女生徒は、最近藤宮さんが何かのノートを見てニヤニヤしていて変だと言い、藤宮さんのノートをこっそり見てやろうと言いました。

藤宮さんの席に移動をして、机の中のものを見ようとします。

藤宮さんは教室の外にいながら、入れずにいました。

そこへ、長谷君の親友・桐生君と山岸さんが現れ、2人の会話を聞きます。

桐生君が教室に入ると、ノートを手にした女生徒に渡せと要求しました。

盗み聞きはよくないと、女生徒は返しながらは言いますが「ノート見てにやついてる奴より、影で悪口言ってる奴の方が、よっぽど気持ち悪いけど」と桐生君が答え、ノートを藤宮さんに渡します。

桐生君はイケメンで、女子の間では人気が高いため、藤宮さんは桐生君と付き合ってるんじゃないかなどと誤解されます。

抜けがけしないでよね!

女生徒から言われた言葉に、頭痛が襲いました。

過去の記憶が蘇り、藤宮さんの辛い経験と交差するようでした。

山岸さんが追いかけてきて、一緒に帰ろうと声をかけます。

山岸さんも桐生君も、藤宮さんの病気のことは知りませんでしたが、長谷君の姿から、何か事情があるのだろうと察してくれていました。

そこから4人は仲良くなって、四ツ谷橋天燈祭りというランタンを空へ放つお祭りへ、長谷君、藤宮さん、桐生君、山岸さんの4人で参加することになります。

信号を渡り損ねた藤宮さんを長谷君が待っていると、桐生君と、山岸さんとはぐれてしまいました。

一週間フレンズ。
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祭りで、たまたま以前の学校の友人だった近藤まゆと九条一(くじょう はじめ)に会った藤宮さんですが、覚えていないので知らない人と接するような対応をします。

事情を知らない九条君は「裏切り者」と言い、それを聞いた藤宮さんは再び過去の記憶が呼び起こされ、意識を失ってしまいました。

藤宮さんは、過去のトラウマを刺激する言葉を受けると、激しい頭痛に襲われてしまうようです。

病院に担ぎ込まれ、桐生君と山岸さんも駆け付けます。

知らせを受けた藤宮さんの両親もかけつけ、長谷君は藤宮さんのお父さんに呼び止められました。

長谷くんにはとても感謝してます。

かおりは最近、明るくなりました。

あなたのおかげです。

ありがとう。

中学3年生の時に交通事故に遭ったことがきっかけで、藤宮さんは「友達関係に何かを抱えてる可能性が高い」と言われて今の学校へ転校をしてきたそうです。

交換日記のことは様子を見てたけど、友達を作るのは早すぎたのかもしれません。

もう、香織には近づかないでください。

あなたが香織に関わるのは一時の感情ですよね。

でも、私たち家族は違う。

一生香織に関わるんです。

長谷君は、藤宮さんも同じように思うなら、諦めるけども、そうじゃないなら友達でいたいと伝えました。

祭りの8月9日が日曜だったので、意識を取り戻した藤宮さんは長谷君の記憶がありませんでした。

一週間フレンズ。
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しかし、病院にふらりと顔を出した九条君の顔を見て「はじめくん」と藤宮さんが口に出したのを聞いた長谷君は、ショックを受けます。

「なんで、藤宮さんは九条君のことだけは覚えているんだろう……?」と、見ているかたは疑問に思ったはずです。

一番仲良しだと感じていた自分のことを忘れているのに、何者か知らない同世代の男のことを覚えていることが、長谷君には衝撃でした。

長谷君は、退院後の藤宮さんの家を訪れると、交換日記を渡しました。

そこで、お母さんからは感謝の気持ちを告げられます。

記憶障害になってから、香織は昔のアルバムをしまいこんでいましたが、祐樹と接するようになってアルバムを見るようになって、嬉しいと言いました。

香織ねえ、昔のアルバムをダンボールにずっとしまっていたの。

知らない子たちと知らない自分が映ってるから。

最近はアルバムを見るようになったの。

記憶は無くなったとしても、思い出はどこかに残ってるはずだから。

いつの時代もキッカケを作ってくれるのは友達だね。

長谷くん、交換日記のこと感謝してる。

ありがとう。

2学期が始まり、転校生がやってきました。

転校生は、なんと九条君でした。

藤宮さんは九条君を見て、ぎこちない対応をしました。

それを横で見た長谷君は、何か事情があると察しています。

分厚い本をずっと借り続けている長谷君が、図書室で延長申し込みの時にカードを忘れてしまいました。

藤宮さんは、長谷君の代わりにその分厚い本を借りてあげました。

このシーンは何気ないようで、後々重要な意味を持ちます。

学園祭では、イケメンパティシエが作るパンケーキが売りのハワイアンカフェをすることになりました。

準備のあいだ、山岸さんは九条君に「祭りの日に会ったよね?」と質問しました。

九条君は肯定した後に、藤宮さんのことを嫌っていると答えます。

山岸さんは、藤宮さんにも九条君のことを質問しました。

藤宮さん聞きたいことがある。

九条くんとは幼なじみ?

同じ中学?

元彼?

藤宮さんは、黙って何も答えません……。

続いて、山岸さんは長谷君のことについて聞きます。

ねえ、祐樹のことどう思ってるの?

バカだけど、藤宮さんのこと信じてる。

祐樹のこと傷つけたら、私許さないかも。

藤宮さんは、長谷君のことについては、「長谷くんは、私にとって大事な友達だよ。」と答えます。

それをたまたま後ろで聞いていた長谷君は感激し、テンションが上がってしまって、学園祭の後夜祭で使うドミノを倒してしまいました。

長谷君は慌てて藤宮さんと図書室に逃げ、笑います。

藤宮さんは、長谷君に感謝の気持ちを伝えます。

初めて長谷君と出会って、同じクラスになって、お祭りに行って、日記を読み返すと、大切な思い出が確かにあるって感じられるんだ。

ほんとに長谷くんがいてくれてよかった。

再び、感激した長谷君は想いが高まって、藤宮さんを後ろから抱きしめます。

一週間フレンズ。
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図書室を出て静かに帰っていると、長谷君は桐生君に見つかって、ドミノを元に戻すように駆り出されました。

残った藤宮さんに九条君が「あの日、最後に会おうと言ったのに来なかった」と責めます。

再び、トラウマがフラッシュバックしますが、頭痛をこらえながら「私、行ったんだよ」と藤宮さんは答えました。

そのまま倒れそうになったのを山岸さんが見つけ、九条君から引き離します。

学園祭当日。

藤宮さんの親友だった近藤さんが藤宮さんに来ていて、九条君が転校してきていることを知ります。

近藤さんは、藤宮さんに謝りに来ていたようでした。

長谷君は近藤さんと、九条君を屋上に連れて「中学の時の友人が来ているけど、会うか?」と藤宮さんを呼びました。

近藤さんは、藤宮さんが記憶障害を抱えるきっかけを作った本人だったのです。

かおり、私の話を聞いて。

どうしても謝りたくてきたの。

かおりが記憶障害になったのは、私のせいなんです。

中学時代、同じバスケ部に所属する藤宮さんと近藤さんは親友でした。

近藤さんは九条君のことが好きで、藤宮さんにそのことを告げていました。

しかし、九条君が北海道に転校することになり、九条君は転校前に藤宮さんに告白をします。

その現場をクラスの女子に見られ、藤宮さんが裏切ったと思った近藤さんとクラスメイトは、藤宮さんをひとりぼっちにします。

藤宮さんは九条君に、告白の返事をしていませんでしたが、クリスマスの日、九条君に藤宮さんは会いに行きました。

たまたま、待ち合わせ場所にいる九条君を見た近藤さんは、直後に藤宮さんがその現場に向かおうとするのを見ました。

そして、藤宮さんの前に立ちはだかり、「親友だと思っていたのに。裏切り者。抜けがけしないで」と責めます。

ショックを受けた藤宮さんはその場を逃げ出し、トラックと接触しました……。

近藤さんは、このことを謝りにきていました。

近藤、もう帰れよ。下まで送るよ。

九条君は、近藤さんを連れて下まで送りました。

ずっと一人だった。

友達だと思ってたのに、もうどうしたらいいのかわからなくて、月曜日が来なければいいのに。あの頃ずっとそう思ってた。

藤宮さんは、九条君の告白以来、学校が辛くなってしまい「月曜が来なければいいのに」と願っていました。

それが記憶障害に繋がっていたのです。

そっかぁ。

記憶をなくすことで自分を守ってきたんだね。

でも、大丈夫。俺が藤宮さん守るから。

俺、藤宮さんのことが……

長谷君が藤宮さんへ何かを伝えようとしたとき、藤宮さんはこう言いました。

あの日、返事したくて行ったんだ。

なんで私、忘れちゃったんだろう。

はじめくんに会いたい。

長谷君は、九条君の存在が藤宮さんの中で大きいと思い知らされ、複雑な心境になります。

学園祭の片付けをしている中で、九条君は藤宮さんの病気を受け止められませんでした。

まだ実感沸かねえよ。

かおりが一週間で忘れるなんて……。

お前いつもどうしてたんだよ?

長谷君は交換日記を使っていたことを言うと「それって友達と言えるのか」と九条君は指摘しました。

複雑な心境の長谷君は、「そうだね、九条の言う通りかもね」と言い、藤宮さんには九条君の記憶はまだ残っていることを伝えました。

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諦めにも近い感情を抱いている長谷君は、桐生君の前で後夜祭のキャンプファイヤーの火の中に交換日記を入れ、焼いてしまいます。

あんな一生懸命書いたのに一瞬だなぁ。

俺じゃなかったんだ、藤宮さんを守っていくのは。

来週、俺のことを覚えてなくてもそれでよかった。

藤宮さんの一番の友達は俺だって、自惚れて交換日記してたんだ。

でも、思い出したんだって、好きだったんだよ、九条が。

忘れられない奴がいるなら勝てねえよ……。

交換日記は燃えていき、藤宮さんの長谷君にまつわる記憶は、次の月曜に消えました……。

学園祭が終わった後、九条君と藤宮さんは付き合い始めました。

長谷君が藤宮さんと出会った時に借りた分厚い本は、後輩の山田君に返すよう頼みました。

高校最後の年は、藤宮さんともクラスが別になってしまって、接点が無くなってしまいます。

……月日は流れ、あっという間に卒業式。

長谷君は、お世話になった井上先生にお礼を言いに行っていました。

井上先生は、長谷君のとある言葉がすごく印象に残っていたようです。

お前のいう通りだったよ。

空気は「読む」より「作る」ほうがよっぽど大事だってことだよ。

お前のおかげで高校生活が楽しかったってやつ、きっといると思うよ。

卒業おめでとう。

藤宮さんは長谷君のことを覚えていませんが、長谷君が積極的に声をかけたことで、クラスになじめるようになっていました。

卒業式の後、長谷君は勇気を出して藤宮さんのところへ行き、2年の時に同じクラスだったと告げて、寄せ書きを書いてほしいと頼みます。

藤宮さんが出したのは、交換日記と一緒に長谷君がプレゼントした赤いペンでした。

長谷君は思い出してもらいたくて、藤宮さんのアルバムに自分も書くと言い、お揃いのペンを出してみますが、藤宮さんは長谷君のペンを見ません。

長谷くんへ

卒業おめでとうございます。

藤宮香織

藤宮さんは、長谷君のことを覚えていないので、簡単な一言を卒業アルバムに書いてくれていました。

長谷君は、「藤宮さんの笑顔がもう一度見られてよかったです。」と書き残しています。

別れた後、藤宮さんは長谷君の文字を見て、「もう一度?」と気になっているようでした。

藤宮さんが学校から帰ろうとすると、図書室から呼び出しがかかりました。

図書室でまだ返却されていない本があるとのことでした。

たまたま横にいた後輩の山田君が、長谷君から託されていた本のことを思い出し、分厚い本を出しました。

もちろん、藤宮さんが借りた覚えのない本です。

しかし、本の後ろを見ると、確かに自分の名前が、自分の筆跡でありました。

その直前には、先ほど話をした長谷君の名前がずらっと連なっています。

返却図書を受け取った図書委員が、落書きを指摘しました。

それを見た藤宮さんは、息を呑みます。

一週間フレンズ。
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そこには、藤宮さんと長谷君の出会いの日の様子が、ぱらぱらまんがで描かれていました。

藤宮さんの図書カードを拾った長谷君が匂いを嗅いだこと、その後の電車で一緒だったこと、友達になってくださいという長谷君に「無理」と即答したこと、お弁当、交換日記、傘をさしかけた長谷君……。

藤宮さんの「会いたい…」という言葉の後から、漫画は空白になっていました

それを見た藤宮さんは、こんな大切なことをなぜ忘れていたのだろうと思います。

横で藤宮さんの様子を見た九条君も、「行ってくれば?」と言いました。

藤宮さんは、長谷君の姿を校内で必死に探します。

長谷君は屋上にいました。

藤宮さんは、長谷君に歩み寄って、こう伝えました。

私、何度も忘れるかもしれない。

でも、その度に絶対思い出すから。

何度も何度も言わせてばかりでごめんなさい。

そして、最後にこう伝えて映画は幕を閉じます。

長谷祐樹くん、私と友達になってください。

長谷君は、その手を握り返しました。

3.「一週間フレンズ。」の見どころ

一週間フレンズ。
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続いては、「一週間フレンズ。」の見どころを紹介していきます。

この映画では、謎に包まれたままの伏線もいくつか存在しています。

よりこの映画を楽しめる、一歩踏み込んだ考察を一緒に考えてみましょう。

藤宮さんの病気「解離性健忘」について

解離性健忘とは、いわゆる「記憶喪失」症状を表す病名のことです。

心に強い心的外傷を負った出来事が起きた場合に、その前後の状況を忘れてしまう症状ですが、実際の症例としては個人差があります。

日常生活が破綻するほど何も覚えていない重度のものから、ある時期のある事項のみ選択的に忘れてしまうものまで、様々な症例があるそうです。

「月曜日になったら友人のことだけ全て忘れてしまう」というのは現実ではさすがにありませんが、実在する病気でした。

ちなみに、マンガの原作では、藤宮さんの症状がより鮮明に描かれています。

月曜日になったら全て忘れてしまっても、強い感情を伴った出来事は、出来事自体は忘れていても、その時に感じていた感情は思い出すことができるようです。

原作では症状は少しずつ改善の兆しが見えていました。

出来事に付随した「感情」を手がかりに、全部思い出せるようになったり、桐生君のことだけ全部覚えていたり、物語が進むに応じて、藤宮さんの症状も変化していきました。

長谷君は、藤宮さんと付き合うことができたのか?

一週間フレンズ。
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物語の中で、長谷君は具体的な言葉として話してはいませんが、藤宮さんのことを友達としてではなく、恋愛対象として好きだったと考えられます。

藤宮さんが、「はじめ君に会いたい……」という直前にも、「俺、藤宮さんのことが……」と告白しようとしていたことが伺えます。

最初は、気になる存在くらいだった気持ちが、交換日記で想いを育むことで、恋愛対象として好きという気持ちに変わっていったのでしょう。

では、藤宮さんはどうだったのかと言うと、最後のシーンでも分かるとおり、「友達」として見ていたのだと考えられます。

「なぜ、藤宮さんは九条君のことを覚えていたのか?」にも通ずる話ですが、友達だからこそ、藤宮さんは長谷君のことを忘れてしまうのです。

なぜ、藤宮さんは九条君のことを覚えていたのか?

一週間フレンズ。
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劇中で疑問を感じるのが、「なんで、九条君のことだけ覚えてるの?」という点だと思います。

これは、藤宮さんが「友達の記憶を忘れる」ということが大きなヒントです。

藤宮さんは、日常生活でも学校で学んだことはしっかり覚えていますし、家族のことも忘れません。

だけど、友達の記憶だけは忘れてしまうんですね。

友達以外なら、藤宮さんの記憶は消えません。

つまり、九条くんは「恋人」だったから藤宮さんの記憶から消えなかったのですね。

久しぶりに再開した時の感情の起伏から、当時の九条君への想いを思い出しました。

長谷君は、最後まで友達を貫きました。

もし、どこかで藤宮さんの気持ちが友達から恋人に変わることがあれば、長谷君は交換日記が無くても忘れられなかったのでしょう。

「一週間フレンズ。」の切なすぎる見どころですね……!

「一週間フレンズ。」のタイトルのメッセージについて

一週間フレンズ。
画像出典:https://www.youtube.com/

「一週間フレンズ。」のタイトルには、なぜか「。」が付いています。

これは、原作者葉月抹茶さんによると「友達止まり」と言う意味が込められているそうです。

「一週間フレンズ。」は、恋愛物語ではなくて、友情物語でした。

高校時代の青春は、恋愛だけでは無く、友達との関係性も含まれていて、友達だからこそ切ない気持ちや喜びがあるんだなと教えてくれる物語です。

4.ライターやぶなおの視点から見た「一週間フレンズ。」

一週間フレンズ 黒板アート
画像出典:https://twitter.com/minchworks/

「一週間フレンズ。」は、心の大切さを教えてくれる物語だと思いました。

映画に度々出てくる黒板の美しい絵の横には、こんな言葉が書かれていたんですね。

心が変われば行動が

行動が変われば習慣が

習慣が変われば人格が

人格が変われば運命がかわる!

心というのは、想いや感情のことだと思います。

長谷君が諦めずに交換日記をし続けることで、藤宮さんの行動が変わって、友達関係が良好になっていきました。

井上先生との会話が印象的ですが、空気を読むのではなくて、空気を作るくらいの想いを持って、行動していくことで、変わっていけるのだと教えられました。

藤宮さんは一週間で友人の記憶を失ってしまいますが、僕らも大切なことを忘れてしまったりすることはあると思うんですね。

何度も何度も大切なことを忘れて、失敗するような経験ってありませんか?

僕は、毎晩「明日は早起きしよう!」と思っても、次の日の朝には忘れてしまってギリギリに起きてしまうんです。

こんなことって誰にだってありえることだと思います。

心はすぐに忘れてしまうので、藤宮さんたちみたいにノートに大切なことを書いて、何度も何度も忘れないように確認して、行動を変えていくことが大切なんだなと、「一週間フレンズ。」を見て学ぶことができました。

5.「一週間フレンズ。」はこんな人におすすめ

一週間フレンズ。
画像出典:https://www.youtube.com/

「一週間フレンズ。」は10代、20代、30代に特におすすめしたい作品です。

学生時代を思い出して、胸がキュン…!と痛くなるはず。笑

きっとこんな人なら絶対にハマるだろうと思う人をピックアップしてみました。

切ない青春物語が好きな人

「一週間フレンズ。」は、青春物語ではありますが、最後まで恋愛には至らないという切ない物語でもあります。

「もう付き合っちゃえばいいじゃん!」と横槍を入れたくなるような気持ちになりますが、すれ違う2人……。

一度は、誰しもそういう経験ってありませんか??

お互い好き同士っぽい瞬間があるんだけど、結局言わずじまいでそのままの関係性が続いてしまうこと。

そして、気づくとどちらかに彼女、彼氏ができてしまうんですよね。(笑)

そんな、切ない青春物語が好きな人におすすめです。

また、なんと行っても素晴らしいのが、エンディングテーマ曲のスキマスイッチの「奏」ですね。

雰囲気が「一週間フレンズ。」にバッチリ合っていて、曲が流れてくるだけで泣けます。。

特別バージョンでもあるため、元からスキマスイッチの「奏」が好きな人がこの映画を見ても、感情移入できて素敵だと思います。

勇気をもらいたい人

「一週間フレンズ。」では、長谷君の名言と行動力に心を動かされます。

どこか女々しい長谷君ですが、少しずつ藤宮さんの行動を変えていく姿には勇気をもらえます。

好きな人ができたとき、男はここまで行動力を発揮するのだなあと改めて感じさせられました。

もちろん、それは好きな人ではなくても、好きなことでもいいんだと思います。

自分の好きな人、好きなことのために全力で努力する姿はとても素敵ですよね。

そんな長谷君を見ていると、自分も好きな人のために、好きなことのために全力で行動したいと思えます。

今、踏み出したい方へ長谷君の勇姿を見てもらって、行動する力に変えてほしいです。

原作を見たことがある人

「一週間フレンズ。」は、大枠の物語は同じですが、原作とは最後のシーンが異なっています。

映画「一週間フレンズ。」を見るときは、どうか別の作品を見ているという視点で見てほしいです。

原作の流れと違うところばかりを気にしてしまうと素直に楽しむことができません。

しかし、映画は映画でとても素敵な物語なのです。

これまでの原作を見ていた気持ちを一旦置いておいて、はじめてみる作品として見た方が何倍も楽しめます。

原作と同じではない物語が、逆に評価が高い要因となっている素敵な作品です。

原作とは別の物語を楽しめるので、ぜひ見てみてください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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ぜひ、この記事のコメント欄にてあなたの感想・考察をみなさんに教えてあげてください。

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