低評価には訳がある?!映画未来のミライを面白く観るポイントとは

未来のミライ フライヤー

ども!エンタメブリッジライターしおりです。

今回は細田守監督、映画「未来のミライ」をご紹介します。

タイムスリップ的なタイトルからして、大人も楽しめる映画なのかな~と思っていましたが、終始ほのぼのしたお話で、私は鼻くそほじりながら観ておりました。

が!!

ふと横を見たら、テレビに吸いこまれるのではないか?というほど前のめりで観ている5歳娘・・・!!

なるほどこの映画は子供向けなのだと納得。

私はストーリーを追うよりも、2時間娘の反応を観察していることが面白かったです。

映画のテーマは「育児と幼児の成長」。

未来のミライは、親子で楽しむ絵本的な感覚で観ていただきたい映画です。

評価が賛否に分かれたように、大人が1人で観ると「つまらない…」と痛い目に遭います(爆)

今回はそんな「未来のミライ」をもっともっと面白く観られる方法をプレゼン感覚でご提案させていただきたいと思います。

基本親子で観ていただきたい映画ですが、大人と子供のツボって違いますよね!?

というわけで見どころは、親御さんが楽しめるところと、子供たちが楽しめるところに分けてご紹介いたします。

それでは早速始めましょう!

1.未来のミライの作品紹介

公開日:2018年7月20日 (日本)
監督:細田守
原作者:細田守
出演者:上白石萌歌、黒木華、星野源、麻生久美子、役所広司、福山雅治、他。
受賞歴:アカデミー賞にて、長編アニメ映画賞ノミネート。日本アカデミー賞にて、最優秀アニメーション作品賞を受賞。

2.未来のミライのあらすじ

未来のミライ 家族
画像出典:https://tsutayamovie.jp/

未来のミライのテーマは育児ですが、その中でも「下の子が生まれたときの第一子の嫉妬と克服」が大テーマ。

映画を観ていない方には、ただ1つ覚悟していただきたいことがあります。

それは、くんちゃんの声が4歳男児ではない!(声優の上白石萌歌さん、「君の名は。」で三葉役を務めた上白石萌音さんの実妹なんだが、中学生女子みたいな仕上がりだわ。。)

ちょっとこのキャスティングで2時間の映画は「辛抱」としか言いようがないのですが、そこは我慢していただきまして・・・あらすじへまいりましょう!

未来のミライのあらすじ(ネタバレなし)

主人公は横浜に住む4歳のくんちゃん♂。

くんちゃん、どう見ても4歳とは思えぬ小学校低学年並みの知能をそなえております。

そのわりにヨチヨチ歩きで、デザイナーズマンションばりの家は段差だらけで乳幼児が住むには絶対NG。

声優の件に加えて

「細田さん、あなたちゃんと育児参加しましたか?!」

とツッコミたくなりましたけど、そこは見逃すとして…(ちなみに宮崎駿は息子・吾朗さんに「仕事人として100点、父として0点」と言われてたがね…)。

くんちゃんの家族は、フリーに転身したての建築家のパパ、会社員のママ、そしてダックスフンドの犬ゆっこ。

この完璧な四角形をかき乱す、くんちゃんの強敵がやってきたのです。

それは生まれてきた妹、未来(みらい)ちゃん。

未来ちゃんが生まれてからというもの、未来ちゃん中心に回り始めた家。

愛情も注目も未来ちゃんに奪われたくんちゃんは絶望の淵へ…。

「おかあさんぎゅうにゅう!」

シーン・・・

「おかあさんバナナ!」

シーン・・・

くんちゃんは、典型的な嫉妬と赤ちゃん返りへ…。

いつの間にか口癖は

未来ちゃん好きくない!

そんなフラストレーションを溜めまくったある日、中庭にある樫の木が突然、魔法がかったファンタジー空間を作るようになります。

ファンタジー空間にまず現れたのは、人間の姿になった愛犬ゆっこ。

次に現れたのは、未来から来た女子高生の未来ちゃん(これが「未来のミライ」ってやつ)。

くんちゃんは、過去や未来にタイムスリップできる魔法の木の時空間移動を経験して、「未来ちゃん好きくない!」の大ピンチをどのように克服するのでしょうか・・・!?

未来のミライのあらすじ(ネタバレあり)

未来のミライ 木
画像出典:https://tsutayamovie.jp/

育休早めに切り上げることにした。

と、母性というより、父性をそなえたドスのきいた低音ボイスのくんちゃんママ。

一瞬はジブリにいた細田守さんですが、トトロの優しいすべてを抱擁するような母像とは打って変わって、すでに令和の母像ですな。

このママ、育休3カ月でスピード復帰。

そのタイミングで、ちょうどフリーに転身した建築家のパパ。

育児は今後、全面的にパパが担うようになります。

パパは家で仕事をしつつ、経験のない育児にてんてこまい…ってかそもそも、くんちゃんはパパにはそこまでなついてないw(どこの家もある宿命でしょうw)。

てかさ、第2子が産まれたときの鉄則として「2人が泣いているときはまず第1子を優先的に抱っこしましょう」というのが育児の常識になってるけど、この夫婦はそういうのは学ばなかったのかね…?

「お兄ちゃんらしくしなさい」という根性論の昭和な子育て方法を実践している2人ですが、これはいかん!…と思いつつ。

存在をまるごと無視されている気分のくんちゃんは、ある日寂しさで大爆発!

生まれたばかりの未来ちゃんの頭を、おもちゃの電車でゴツン!とぶちます。

で、昭和根性論の親たちは怒ってしまうわけですね。

仲良くしてって約束したじゃない!

未来ちゃんは生まれたばっかりなのに信じられない!

だからさー、くんちゃんママー!そんなの逆効果でしかなーい!

くんちゃんは、ギャン泣きで未来ちゃんと涙・涙の大合唱になったけど、やってきたパパがあやすのも「おーよしよし」とやっぱり未来ちゃんだけ。

この雰囲気に業を煮やし、ついに家出を決行したくんちゃん(といっても中庭だけどな)。

すると・・・庭の樫の木のほうからもわもわもわ~とファンタジー空間が広がり、古いお城のようなところに1人のおじさんが座っていました。

ぶざまですなぁ、今のあなたの気持ちを当ててみましょうか?

ズバリ嫉妬です!

誰?

答え→犬のゆっこ。この空間でなぜか人間に化けていたのです。

どうも中庭の木は、感情が高ぶるとファンタジー空間が広がるシステムになっていて、動物が擬人化されたり、時空間移動ができたりするのです。

犬ゆっこも「私もくんちゃんが生まれるまでは、お父さんやお母さんの愛情を独占していたのだ!」という悲哀を告白。

あなたが来てからというもの、食事も好きなものから特売のものにかわり・・・

まずここでくんちゃんは、犬ゆっこの「本当の気持ち」を知ることになります。

このファンタジー経験はあと4回起こって、そのたびにくんちゃんは1つずつ成長していくんですよ。

では次の2回目。

未来ちゃんの初節句(雛祭り)で、家にじじばばがやってきました。

じじばば未来ちゃんばかりに注目、写真も未来ちゃんばっかりパシャパシャ撮って、くんちゃんはそっちのけ。

そんな傷ついたくんちゃんに追い打ちをかけるように、家で仕事する父はくんちゃんよりPCに夢中。

くんちゃん「おとうさん、あそんで」

父「んー」

くんちゃん「絵本読んで」

父「んー」

くんちゃん「ビデオ見せて」

父(しーん・・・)

↑こっ、これは私だーーーΣ( ̄□ ̄lll)!!

在宅ワーカーの宿命ですな…って笑えない!けど、このシーンは「あるある」ってことで娘と笑い合いました。

ブチ切れたくんちゃんはまた中庭に家出して、出会ったのは、なんと未来からきた女子高生の未来ちゃん。

未来ちゃんは

「お兄ちゃん!私の頭叩かないでよね!」

と警告したうえ、初節句の『雛人形をしまわないと婚期が遅れるからしまって』とお願いに来たのです。

そんで、くんちゃん、未来のミライちゃん、なぜか人間になった犬ゆっこと雛人形を片付ける大作戦を挑み、どうにかしまうことに成功。

未来からきた未来ちゃんと、少し絆ができたくんちゃん。

さてお次の3回目のタイムスリップ。

まず、くんちゃんはママに思いっきり叱られます。

くんちゃん「じてんしゃかって!」

ママ「買わないわよ、それより部屋片づけなさい!」

くんちゃん「やだ~!」

ママ「ならもう何も買ってあげないわよ!」

くんちゃん「やだ~!未来ちゃん好きくない!」

再度、爆発したくんちゃんは、「お母さん好きくない!鬼ババ!」と捨てゼリフを吐き、おもちゃ箱をバッサバッサひっくり返します。

そしてまた中庭・・・次は、くんちゃん自身が過去へタイムスリップしました。

見知らぬ古い町並で出会ったのは、なんとくんちゃんと同じ年頃のママ!

一風変わっている少女で、強情で意地っ張りなアネゴ肌って感じ。

アンタ、兄弟いる?あたしは弟がいる。

親は弟よりあたしのほうがかわいいの。

弟が泣き虫でよかったわ。

ゔっ、なんか、かわいくねーw

ママの自宅に招待されたくんちゃんは意気投合、2人でおもちゃ箱、おやつ箱、本、洗濯物をバッサバッサひっくり返して遊びますが、そこへママの母(くんちゃんの祖母)が帰宅。

くんちゃんが外に避難すると、家の中からこんな声が・・・。

祖母「信じられない、こんなに散らかして!もうあったまにきた、あんたのおもちゃ全部捨てるからね!」

ママ「ごめんなさーい、おかあさんごめんなさい!うわーん」

祖母の怒号と、泣きわめくママの声・・・。

くんちゃんは心を痛めつつ、ママも厳しいお母さんに育てられたんだな』とママの見方が少し変わります。

そしてまた現実に戻ってきました。

次は4回目のタイムスリップですが、まずは現実世界で、今度はお父さんとひと悶着。

くんちゃんは、お父さんと未来ちゃん3人で公園に行き、自転車を練習していました。

お父さんに後ろを支えてもらうのですが、うまく乗れず転倒・転倒・転倒。

そんな中ベビーカーにいた未来ちゃんが泣き始め、くんちゃんは芝生に取り残されます。

お父さんは未来ちゃんを抱っこしながら、ベンチに座っていた女性と話しはじめ、無視されたと感じたくんちゃんは

おとうさん?おとうさーん!!おとうさん好きくないのー!

と家に帰ってもギャン泣き。

中庭に家出したくんちゃんは、今度はうーんと遠い過去に遡ります。

なんとそこで会ったのは、母の祖父、つまり去年亡くなったばかりのくんちゃんのひいじーじでした。

ぶっちゃけくんちゃんのひいじーじ、クールでかっけぇw(声優も福山雅治だしな!)。

ひいじーじは特攻隊として出征したのですが、被弾して海水に落ち、九死に一生を得たのです。

まだ畑だらけの横浜市で、くんちゃんはひいじーじと乗馬で滑走、そのあとバイクに乗せてもらい沿岸をブンブン飛ばします。

どんな乗り物だってコツは同じだ。

1つ乗れりゃなんでも乗れるようになる。

馬だって、船だって、飛行機だって。

ひいじーじかっけぇ!と目を♡にしたのは私だけではないようで、くんちゃんもこんな乗り物を乗り回すひいじーじを「かっけぇ!」と思います。

そして現実に帰ったくんちゃんは、ひいじーじの教え通り「遠くを見る」を意識して自転車に乗れるようになったのでした。

それをパパもママも「くんちゃん、すごい!やったー!」とべた褒めするんだけど、くんちゃんだけ成果主義で褒めるのもまずいよアンタら・・・とまたツッコミたくなった私。。

そしてラスト、クライマックスは特大の時空間トリップ。

まず、夏休み1泊でキャンプを計画したくんちゃん一家。

でもくんちゃんは、青いズボンを履きたくなくてクローゼットや風呂場に籠城。

くんちゃん「黄色いズボンがいい!」

パパ「まだ乾いてないから」

ママ「青いズボン似合ってるよとっても(とテキトーな返し)」

そして未来ちゃんだけ抱っこしてさっさと車に乗ってしまった両親。

置いて行かれたくんちゃんは焦ってリュックにジュースと果物を詰め込み、中庭を通り過ぎると、もわもわもわ~とまた時空間移動。

今度は未来にタイムスリップし、着いたのは田舎のとある駅。

そこにいたのは1人の謎の男子学生。

学生「ズボンといい思い出、どっちが大事なんだよ?わかるだろ?わかったら『ごめんなさい』してこいよな」

くんちゃん「ズボン、好きくないじゃない!」

学生「はぁ?好きくないじゃないじゃない!」

くんちゃん「好きくないじゃないじゃないじゃない!」

・・・という「じゃない」合戦の後、電車がきて、くんちゃんは1人で電車に乗り込み、なんとエスカレーターが10個並んでるような近未来的東京駅にやってきます。

電車ヲタのくんちゃんは一瞬ワクワクしましたが、すぐに自分が「迷子」であることを自覚。

遺失物届出案内係(といっても応対はAIロボ)へ相談。

AIロボに母の名前や父の名前を聞かれますが、答えられず(いやいや4歳ならそこはわかるだろ…って思うけど…)、くんちゃんは「なくしたものは自分自身」とされ、「一人ぼっちの送り」になる決定が下さます。

そこからピューンと真っ暗なホームに移動し、待っていたのはドラゴンフェイス、座席はガイコツといういかにも地獄行きな、超コワイ真っ赤な新幹線(おしっこちびるわ!)。

「いやだーーー!いやだーーーー!」と必死で抵抗するくんちゃん。

すると、同じホームになぜか赤ちゃんの未来ちゃんがいて、未来ちゃんまでこの地獄行き新幹線に吸い込まれそうになっていたのです。

すぅーーすぅーーと乗車口に吸い込まれる未来ちゃん。

未来ちゃんを必死で助けながら、くんちゃんはようやく・・・このセリフが言えたのです!

くんちゃんは、くんちゃんは・・・未来ちゃんのおにいちゃん!

ピンポンピンポンピンポーン!という効果音とともに未来ちゃんは消え、代わりにやってきたのは、女子高生の未来の未来ちゃん。

未来ちゃんとくんちゃんはそのまま空を飛んで、自宅の樫の木に着陸しようとします。

未来の未来ちゃんいわく、この木はただの木ではなく「我が家の歴史の索引」なのだそう。

木には、家の現在、過去、未来がすべてカードになっておさまっていて、帰るためにはその中から今のくんちゃんがいる時間を探さなければいけないのです。

「今」に戻ってくるまでにくんちゃんが見た光景は

①泣きながら自転車の練習をしている、体が弱かった小学生のパパ

②お母さん犬とわかれて、もうすぐくんちゃん家にもらわれる寂しそうなゆっこ

③ノラ猫にいたずらされて、殺されたツバメを泣いて握りしめる幼少期ののママ

④戦争で負傷し、海の上で絶叫するひいじーじ

⑤ひいじーじが、ひいばーばにプロポーズした日

こんな風に些細なことがいくつも積み重なって、今の私たちを形作ってるんだ。

未来のミライちゃんに諭されて「今」に戻ってきたくんちゃん。

ちなみにあの謎の男子高校生は、「未来のくんちゃん」だったのです。

くんちゃんと未来の未来ちゃんは「これからもずーっと一緒でしょ?」と約束を交わし、未来ちゃんは未来に帰っていきました。

くんちゃんは嫌だった青いズボンに満足し、赤ちゃんの未来ちゃんにバナナを1本あげます。←生後半年でバナナ丸かじりは無理でしょ…アレルギーテストもちゃんとしてるよね!?ってラストダメ押しでツッコミたくなったけどね。。

最終的に仲良しになったくんちゃんと未来ちゃん。

みんなでキャンプいきましょー!というママの声に

はーーーい!!

と元気よく返事をしてハッピーエンドとなりました。

めでたしめでたし!

3-1.未来のミライの見どころ(大人向け)

未来のミライ 福山雅治
画像出典:https://tsutayamovie.jp/

未来のミライの見どころは、大人と子供でかなり違うと思います。

ですので、先に大人への見どころ、次に子供への見どころと分けてご紹介しましょう!

子供への見どころのソースは、くんちゃんとほぼ同年齢の我が娘の観察記録ですw

家庭はストーリーが集まる場所

家庭ってのは、家族の構成員の歴史が集まる場所なんですよね~。

一緒に暮らしていると、なかなか相手の「今」しか見えないもの。

特に夫婦なんてもともと他人同士だから、相手のことを知るのはせいぜい交際期間+結婚年数くらいなもんでしょう。

夫婦でなくても日常生活をしていたら、ついつい家族のメンバーの「今の姿」ばかりに心を奪われがち。

でも本当は人って、その人が生まれてから今までの人生の歴史――環境だったり、出来事だったり、試練だったり、幸せだったり…毎日毎日コツコツ織りなしてきたストーリーが、どんな人にも必ず備わっているんですよね。

そしてそのストーリーは、1人として同じ人はいません。

みんなそれぞれ、自分だけのオンリーワンの歴史をしょって生きていて、それは人生を紡いできた素晴らしい宝物です。

家庭というのは、そういう「歴史」の出会い場なんです。

そう考えると、「家庭ってちょっと面白い場所だ」って思えてきませんか?

そして子供にとっての「家庭」とは、そのストーリーの基礎が作られていく大事な大事な場所

これは親世代はしっかり心に留めていなくてはいけませんね(私もだ…)。

親の子供への役割とは「子供のストーリーをより良いものにするお手伝いをすることなのだ」ってことは、鼻くそほじりながらも未来のミライからしっかり学んだ私です。

「庭の木」は地域や拡大家族の代わり

くんちゃんたちをタイムスリップさせてたこの樫の木って、昔の地域社会や、拡大家族の構成員(祖父母や曾祖父母など)の役割だと思うんですよ。

地域住民や祖父母らのいいところは、視野を広~く、歴史を長~く見させてくれるところです。

2018年の出生率は1.42で、3人家族も増えてきた昨今。

個人的な話になりますが、まだ私が小さかった頃は、私が田舎で育ったこともあり、拡大家族で暮らす家庭もまだまだたくさんありました。

私が1番仲のよかった友達の家は、兄弟、親、祖父母、曾祖母、全部合わせて8人の大家族。

とっても賑やかな家で、メンバーの数だけメンバーのストーリーが、自然とカラフルに交流し合っていました。

曾祖母の部屋には戦死した息子の遺影が飾られ、祖父からは「火をつけた木を水にジュッとつける」だけという戦時中のシンプルな遊びを教えられ、祖母からは伝統料理の縁起のウンチクを語られ、たまに膝の痛い叔母さんが戻ってきてヒステリーを起こす・・・といった具合に。

これらは私が見た彼女の家の光景のほんの一部ですが、日常生活を送っていれば、1人1人の歴史は色んな場面で顔を出します。

祖父母たちの長い長い時間軸や、親戚たちの横の繋がりが交流する場があるってことは、昔の家ではと~っても自然なことだったんですね。

もっと突っ込んで言えば、私の地元は、お盆や例大祭も町をあげて盛大に行われていたので、死者とさえ密接な繋がりがありました。

でも、くんちゃんちのような閉鎖的な現代的な家は、わざわざ樫の木に行かないと、そんな光景を見ることはできません。

くんちゃんのように、家に帰れば「世界が親だけ」になる今の子供たちって、けっこうしんどいと思うんですよ。

くんちゃんなんて、親に怒られればもう生きる場所がなくなります。

これは核家族化の宿命ですけど、地域社会の希薄さは伝統行事にもじわじわ波及していて、なんと私の地元の盆行事は「環境破壊」を名目に廃止されてしまったんです!!

いや、環境破壊って!?・・・どれが?って感じですよ。。

先日、「自分は子供がいないからこそ、PTA活動に参加したい」という素晴らしき勇士の60代男性の投稿が、朝日新聞の声欄に掲載されていました。

都内には、高齢者のデイケアと保育園が一体型になった3世代施設も何か所かありますが、こういうのもすごくいいアイデアだと思います。

閉鎖的な家庭になって苦しいのは、子も親も同じ。

長い時間軸、広い視野が出会う場を作ることに対して、当事者である親は「あ~ぐるじーぐるじー」と嘆いているだけじゃなくて、もっと声高に地域組織や行政にニーズを叫んでいいのではないか?と思いましたね。

それはもちろん、子供のためにね!

象徴言語を役立てよう!

未来のミライ 嫉妬
画像出典:https://tsutayamovie.jp/

くんちゃんぐらいの4~5歳の幼児は、うまく言葉にならないところは「象徴言語」を使うんですよ。

象徴言語とは「その言葉の裏にある本当の意味」と言い換えればわかりやすいかな?

3歳ごろまでの赤ちゃんであれば、言葉で伝わらないときは「泣く」という一辺倒な手段を使います。

しかし、言葉をどんどん習得する幼児は、言葉がまだ未発達のため、「現実言語」と同時に「象徴言語」も比例して使うようになります。

例えばくんちゃんは「黄色いズボンがはきたいー、青いズボンやだー!」とヤダヤダ攻撃をしてきますが、べつにくんちゃんは本気で黄色いズボンが履きたいのではありません。

もっとぼくをみて!もっとぼくをあいして!

ということをズボンにすり替えて主張しています。

だから親は、ズボンの話を真に受けるより抱っこしたほうが早いんですよ。

私も娘の話を聞きながら思うのは、「本当はこんな気持ちなんだな」っていうのは声のトーンや彼女の言葉のチョイス、独特の癖を判読することでわかります。

でもこの象徴言語の存在、言語が未発達な乳幼児だけでなく、大人にもあります・・・ってことが旦那を観察してたらわかってきましたw

うちの夫の場合ですと、

あ~野球みたい。

というとき、ここに隠れた本当の意味というのは、仕事で嫌なことがあったか、肉体面・精神面どちらかが疲れたか、野球が嫌いな私や娘へのプチ反抗か・・・時と場合によりけりですが大体このどれかです(笑)

言葉で言うことと「本当の気持ち」というのは、本人の事情によってずれる、いや、ずらすんですよね。

なぜならば、ずらしたほうが有効な理由が本人の中にあるからです。

「こう言ったほうが相手にショックを与えられるだろう」とか、「こう言ったほうが傷つけないですむだろう」とか、そもそも無意識レベルで自分の本音に気づいていないとか。

言葉ってのは案外、記号的・表面的な役割しかないのかもしれません。

私の観察記録によれば、象徴言語の使い方はその人によって癖があるので、身近な人の癖をある程度理解しておばコミュニケーションの潤滑油になること間違いなし!

特に大人の場合(しかも男)は感情を隠したがる生き物ですから、象徴言語を解読することは、家庭円満の秘訣になるかもしれません(笑)

3-2.未来のミライの見どころ(子供向け)


画像出典:https://tsutayamovie.jp/

続きまして、我が子を観察・分析した結果による、お子様への見どころをご紹介します。

笑いとスリルと共感の提供

うちの5歳娘はこの映画で、笑いとスリル、そして主人公くんちゃんに絶大な共感をしていたもようです。

大体子供ってのは、0歳のアンパンマンに始まり、このエンタメ史↓↓を共通してたどるでしょう(笑)?

未来のミライ 図

子供ってのは大人っぽいヒーローは憧れの的であり、Eテレのような同年齢の登場人物には、友人のように無条件に親近感を抱くものです。

未来のミライは、登場人物に共感系のジャンルです。

まず笑えるシーンのテッパンは、自転車の練習中のパパのコミカルな転び方。

娘「あははははは」私(ぇ・・・)

そして、ひいじーじのところへタイムスリップしたシーンでバイクのエンジンの風をぶぉーーー!!と浴びたときのくんちゃんの口がぱっかーん開いた顔(上の画像)。

娘「あははははは」私(ぇ・・・)

スリルは全体的に散りばめられていますが、やはりMAXはくんちゃんが近未来的東京駅で迷子になり、地獄行き新幹線に乗せられそうになるシーン。

さすがにここは娘も、「自分もこんな状況に陥ったらどうなるのか?」と恐怖に耐え切れず「こわい~」と私にしがみついてきました。

極めつけの共感ポイントはやはり、愛が与えられないくんちゃんの寂しさです。

母親からの愛情飢餓というのは、万国共通の赤ちゃんの願い&悩みでしょう。

うちの子は1人っ子なので、くんちゃんのように「下に弟妹ができる」という境遇とは同じではありません。

でも「ママの愛がほしい」というのは彼女がこの5年間で感じた悩みのうち最大のものでしょうから(爆死!)、私よりはるかにストーリーに入りこんでいましたね。

だから、くんちゃんが寂しい思いをするたびに私にぎゅ~っとハグをせがんできました。

映画を観てから互いの愛を確かめ合った娘と私・・・くんちゃん、ありがとよ!!

くんちゃんの代弁

要するにくんちゃんって、未来のミライでは子供の代弁者なんですよ。

「うまく言いたいけど、言えない」

乳幼児にはそんな気持ちがたっくさんあると思いますけど、まだ気持ちを言葉にして伝える能力がありません。

だから、4歳でありながら小2レベルの事理弁識能力&言語能力を持つくんちゃんに、たっくさん気持ちを代弁してもらって「スッキリ!」ってとこがあるんだと思います。

くんちゃんが感じる妹への嫉妬、自転車の補助輪がない怖さ、犬とのお友達感覚、人込みで迷子になる心細さ、パパやママに見てほしい気持ち・・・。

そんな感情を1つ1つくんちゃんが言葉にして明確化してくれることは、子供にとっては

「もやもやが消化!」

って感覚できっとリアルに追体験できるんでしょうね。

結局うちの子、48時間のレンタル中に、3回も観てたからなw

4.未来のミライをオススメしたい人

未来のミライ ラスト
画像出典:https://tsutayamovie.jp/

未来のミライをオススメしたい人は、1に親子、2に子供です。

大人が1人で観たとて、ふ~ん、へ~え、そう・・・で終わるのではないかと・・・。

私も娘と観たからこそ、この2時間の体験がとても有意義な時間になったと思います。

てことで、次のような方にご提案とワンポイントアドバイスをさせていただきます。

愛を確かめ合いたい親子

愛情を深めたい3~6歳くらいの幼児&親はオススメです。

そして、ぜひぜひ親子で鑑賞してください。

女性の就業率も7割に達した日本。

普段子供との時間が取れないワーキングママ、そしてパパ、子供と毎日公園に行くのに疲れた主婦ママ、主夫パパも、2時間ゆっくりテレビに向かって休んではいかがでしょうか?

うちの娘はこの2時間の間に、何度も何度も私の手を握りしめてきました。

未来のミライは親子の愛情を確かめ合うシーンが何度も何度も出てきます。

変な声の声優、育児にそぐわぬ家、育児の基本を知らぬ親、4歳と思えない主人公の知能・・・。

リアリティのない育児描写はイマイチですが、しっかりと子供の寂しさや愛情渇望は描かれていて、観終えた後はきっと子供をぎゅーって抱きしめたくなると思います。

未来のミライは、スキンシップの時間として一緒に観ていただきたいのです。

やることはただテレビ画面に向かっているだけですから、公園に行くよりよっぽど楽ですよ(笑)

お子さんの反応から、この子はどんなことを考えているのか新たな発見があるかもしれません。

ちなみにうちの子は自転車に乗れ始めたので、自転車に乗れないくんちゃんを見てドヤ顔・・・よほど自転車に乗れることが誇りなのだなと再発見しました。

映画がコミュニケーションの時間になるって不思議かもしれませんが、未来のミライはそんな映画です。

地上波は録画!ちょっと子供をほったらかして家事などしたいとき

未来のミライ おにばば
画像出典:https://tsutayamovie.jp/

ちょっと子供をほったらかして家事などに集中したいとき、ありますよね?(私のことだw)

そんな時間に、子供だけに観せておくのに最適です。

しっかり集中して観てくれると思います。

あ、でも最初の1回は一緒に観ておいてくださいね。

ママが上の画像みたいな鬼ババになったり、地獄行き新幹線のシーンが怖かったりと泣きつかれる可能性があります(笑)

コミカルに描かれてはいるものの、大好きな母親がお化けになるとか赤ちゃんや幼児には最大最強のホラーですから・・・。

地上波放送では録画をしておきましょう!

そして繰り返し見られる体制を整えておき、1人で観させるのは2回目以降にしましょう。

子供も子供なりに色んなことを考えて生きてますからね。

くんちゃんに共感したり、くんちゃんと自分を比較たり、自分の成長具合をいろいろ確かめてるんじゃないかな?って私は娘を見て感じました。

とにもかくにも「親子で観る!」これが、この映画を面白く観ることができる最重要ポイントですよ♪

絵本を読むように未来のミライを楽しんでいただければ、このレビューを書いた本望でございます!

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