実は恋愛映画じゃない!?ラ・ラ・ランドの5つの見どころを徹底解説

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こんにちは。
エンタメブリッジライターのErioです。

今回は2017年公開、「セッション」のデイミアン・チャゼル監督、ライアン・ゴズリングとエマ・ストーン主演の「ラ・ラ・ランド」をご紹介します。

「ラ・ラ・ランド」は、ジャズを愛する売れないピアニストと女優の卵の恋愛を、軽快で時に悲しい音楽に乗せて描くミュージカル映画です。

世界では2016年に公開され、アカデミー賞では歴代最多の14部門にノミネートされ6部門で受賞しました。

その他にもヴェネチア映画祭やゴールデングローブ賞など数多くの映画祭で受賞しました。

「ラ・ラ・ランド」はロマンティックな歌と音楽に乗ったストーリーが秀逸で、ミュージカル好きや古い映画が大好きな人にも楽しんで頂ける映画です。

恋愛をテーマにしながらも、夢と現実の厳しさを描き切った傑作です。

また、監督のデイミアン・チャゼルはジャズ好きなので、映画の随所にジャズが流れています。

1.ラ・ラ・ランドの作品紹介

公開日: 2017年2月24日 (日本)
監督・脚本: デイミアン・チャゼル
音楽: ジャスティン・ハーウィッツ
出演者:ライアン・ゴズリング(セブ・ワイルダー)、エマ・ストーン (ミア・ドーラン)、ジョン・レジェンド (キース)、トム・エヴェレット・スコット (ミアの夫)
受賞歴:アカデミー賞にて史上最多14部門にノミネートされ、監督賞、主演女優賞、撮影賞、美術賞、作曲賞、歌曲賞の6部門を受賞。ゴールデングローブ賞では作品賞(コメディ・ミュージカル部門)、監督賞、主演男優賞、主演女優賞、主題歌賞など7部門を受賞。ヴェネチア国際映画祭ではエマ・ストーンが女優賞を受賞。

2.ラ・ラ・ランドのあらすじ紹介

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(画像出典:https://realsound.jp/movie/2016/12/post-3592.html)

それでは、ラ・ラ・ランドのあらすじをご紹介します。

ネタバレなしとネタバレありに分かれています。

映画を観るまで結末を知りたくない方は、ネタバレなしをご覧ください。

ラ・ラ・ランドのあらすじ(ネタバレなし)

「ラ・ラ・ランド」は現代のロサンゼルスを舞台に、売れないジャズピアニストと女優の卵との恋愛を描いています。

オープニングからエピローグまで、ロマンティックな歌と音楽がストーリーを盛り立ててくれます!

ピアニストのセブは店で働くピアニストをしていますが、ピアニスト一本での生活は苦しい状態が続ていました。

女優の卵のミアはオーディションを受けていますが、落選する日々でした。

ミアがあるパーティに参加した時、偶然にセブと出会います。

彼は、レストランでピアノを弾いています。

ミアは彼のピアノを気に入って近づきました。

売れないピアニストと女優の卵の恋は、ここから始まります。

ラ・ラ・ランドのあらすじ(ネタバレあり)

「ラ・ラ・ランド」は高速道路の渋滞シーンから始まります。

渋滞にイラついているミアと、後続の車を運転していたセブ。

踊りたくなるようなオープニングナンバーが流れ、「ラ・ラ・ランド」は幕を切ります。

渋滞している車から乗客が踊り出すオープニングは圧巻ですね。

主人公のセブは売れないピアニスト、同じくミアもオーディションで連敗中の女優の卵です。

セブはジャズの店を持つ夢を見、ミアは女優として成功する夢を見ています。

あるパーティでたまたま出会ったセブとミア。

セブはミアを邪険に扱ってしまいますが、2人は再会して付き合うようになります。

ミアは相変わらずオーディションに落ち続けますが、セブは店の資金稼ぎのために加入したバンドで成功します。

セブはバンドが忙しくなりますが、ミアにはセブが店の開業という夢を忘れたようにしか見えず、2人の価値観はすれ違っていきました。

ミアは、渾身の思いを込めて開いた1人芝居が興行的にも批評的にも失敗に終わり、田舎に帰ります。

ある時セブは、ミアがキャスティング担当者の目に停まったことを知り、彼女に知らせるために車を走らせるのでした。

ミアは遂に女優としての成功を掴めるのでしょうか?

「ラ・ラ・ランド」は季節ごとに章が分かれて展開するストーリー構成で、2人の出会いは冬、付き合い始めの頃は春、セブがバンドで成功するのは夏、2人が別れるのは秋と1年が経過していきます。

2人の出来事を季節に象徴させているのが芸術的だと思います。

3.ラ・ラ・ランドの見どころ

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(画像出典:https://eiga.com/movie/82024/gallery/)

「ラ・ラ・ランド」の見どころを5つ紹介しましょう!

洗練された音楽に酔いしれる

「ラ・ラ・ランド」の最大の見どころは音楽です。

アカデミー賞の歌曲賞と作曲賞に輝く音楽が観客を魅了します。

オープニングで交通渋滞の最中、乗客たちが道路に飛び出して歌いながら踊るシーン。

ミアがブルーのドレスで友達と歌いながらダンスするシーン。

そして映画の象徴である、セブが弾く静謐なピアノ曲「Mia & Sebastian’s Theme」

そのどれもが印象的で忘れ難い名曲になっていると思います。

本音で仕事を語り合う二人がリアル

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(画像出典:https://eiga.com/movie/82024/gallery/)

ピアニストのセブと女優のミアのカップルは対等の立場で語り合っています。

二人ともアーティストなので芸術論を戦わせることもあります。

セブは自分の店を持つ夢、ミアは女優になる夢。

本音で語り合うセブとミアの姿は、同じアーティストゆえに強い言葉となることもあります。

芸術というとちょっと難しいと思うかもしれませんが、二人にとって芸術は仕事です。

芸術論は二人が仕事について語ることに繋がります。

映画の終盤で、ミアがセブに「バンドを続けて良いのか。店を開業する夢はどうしたのか?」と問い詰め、口論になりミアが家を出てしまうところは、いかに二人がお互いの仕事のことを考えているかが分かります。

お互いの仕事について真剣に思い、熱心に語る姿には熱いものが湧いてくるのではないでしょうか。

ミアの華やかな衣装に見惚れる

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(画像出典:https://eiga.com/movie/82024/gallery/)

「ラ・ラ・ランド」は衣装がとてもかわいいです。

セブもスーツやジャケットを格好良く着こなしていますが、ミアの衣装のかわいさに見惚れてしまうでしょう。

クラシカルな衣装が季節や登場人物の感情に合わせて変化していく様は見事です。

「ラ・ラ・ランド」は季節の章立てのストーリーになっているのですが、ミアは季節ごとにかわいい衣装を着ています。

冬に、友だちとパーティに向かう時のミアは、目が覚めるようなブルーのドレスを着ています。

スカートを手で持ち上げながら、現実を突き飛ばすように踊る彼女には、突き抜けた格好良さを感じると思います。

春に、セブと偶然に再会した時のミアはイエローのドレスを着ていました。

ミアはセブと共に踊りますが、これが映画のポスターにもなっている有名なシーンですね。

辺りが宵闇に染まった中で彼女のドレスは光り輝いて見えます。

夜とドレスのコントラストが見事です。

その他にも街中をセブとピンクのドレスを着て歩いているところ、カーキのドレスでデートしているところなどミアの衣装のかわいさに見惚れてしまうと思います。

別れても愛し合った現実が心に残る

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「ラ・ラ・ランド」は男女の出会いと別れを描いた映画です。

それでも二人が別れた後に残るのは、別れたことの虚しさではなく、二人のロマンティックな恋愛だと思います。

夢を掴んで女優として大成したミアは、かつてバイトしていたカフェに大女優として来店します。

セブも自身の店を開くという夢を叶えています。

セブとミアが別れてから5年の時が経っていました。

これだけを見ると別れが二人に夢を叶えさせたかに見えます。

実際、お互いが一緒にいたら二人とも夢を叶えられたかは分かりません。

しかしセブの店にミアが訪れ、彼女がパラレルな現実を思い起こす時、二人が愛し合った現実はセブの心に強く残っていることを感じさせます。

彼女は妄想しつつセブのピアノを久しぶりに聞きました。

傍らには夫がいて、セブと寄りを戻す訳でもないのに、セブと過ごした恋愛は強烈に残っていたことを思わせる表情をするのでした。

言葉を交わすこともなく、セブの店を後にするミア。

彼女を優しく見守るセブとミアが視線を交差する時には、かつての愛が二人の心に強く残っていたことを感じさせますね。

セブとミアは交差することなく別の人生を歩むでしょう。

しかし同じアーティストとして切磋琢磨し合った二人の恋愛は、二人の人生に影響を与え合うような気がします。

夢と現実の厳しさを描く

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(画像出典:https://eiga.com/movie/82024/gallery/)

セブはバンドマンとして大成していました。

ミアに「店を開く夢はどうしたの?」と指摘されましたが、確かにセブはオーナーになる夢を忘れたかに見えます。

結局、5年後の未来を見るとセブは、「Seb’s」というミアが名付けてくれた店のオーナーになれました。

一応、夢を叶えたかに見えるセブなのですが、何だか冴えない顔に見えます。

それなりの店ではあるでしょうが、大規模な店ではないですし、大女優となったミアに比べると、ショボさは否めない感じがします。

「Seb’s」で二人は顔を見つめ合いながら別れます。

でもお互いに同じ気持ちだったのでしょうか?

セブは、本当は目の前にいるミアに声をかけたかったのかもしれません。

それとも、セブは、大女優として成功したミアに、声をかけたくてもかけられなかったのかもしれないですね。

ミアは女優として成功すると共に結婚し、子宝にまで恵まれています。

セブに家族がいるような描写がないので、独り身かもしれませんね。

どちらにしても、ミアが仕事で成功すると共に幸せな家庭まで築けていることと、セブがこじんまりした店のオーナーに留まっていることには、対照的な結末を感じます。

ミアは「もしもの人生」を夢想しますが、ミアは全てを手に入れているので、今さらセブに鞍替えすることはないでしょう。

ミアは人生に満足し、セブは夢を引きずっているように見え、未だにミアに未練があるかのようです。

何よりもセブの憂いのあるような表情が寂しさを感じているように映ります。

アメリカンドリームを大成したミアと、中途半端な結果に終わったセブという二人を描いているかのような結末は、単なる恋愛物語を超えたほろ苦い人生を映し出しているかのようです。

ハリウッドは弱肉強食の厳しい世界で、誰もが成功できる訳ではありません。

セブとミアの対比は、ハリウッドに象徴される夢と現実の厳しさを描いているともいえますね。

セブとミアの二人の恋愛をテーマにしつつも、このような結末になった本作が描きたかったのは、恋愛よりも、中途半端な夢の実現で終わった男の人生なのかもしれないです。

4.ラ・ラ・ランドはこんな人におすすめ

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(画像出典:https://eiga.com/movie/82024/gallery/)

「ラ・ラ・ランド」はアカデミー賞やヴェネチア国際映画祭で賞を受賞し、日本でも興行収入40億円以上のヒットを記録した人気作です。

解釈に難しいシーンや台詞などはなく、多くの人に楽しんで頂ける映画になっています。

その中でも特におすすめしたい人を紹介していきたいと思います。

音楽が好きな人

「ラ・ラ・ランド」はミュージカル映画なので、音楽好きな人は外せませんね。

デイミアン・チャゼル監督がジャズ好きですから、音楽にはジャズ調の曲がふんだんに取り入れられ、セブとミアの歌声も魅力的です。

オープニングの「Another Day of Sun」で、「ラ・ラ・ランド」が舞台とするハリウッドの夢のような世界に引き込まれることでしょう。

映画を象徴するがセブのピアノ曲「Mia&Sebastian’sTheme」が物語全体を貫きます。

極め付けは「City of Stars」。

希望に満ちるとともに、寂しさも備わった、アカデミー賞に輝く名曲です。

映画が好きな人

映画が好きな人、特に古い海外映画が好きな人にとってもこの映画はおすすめできます。

デイミアン・チャゼル監督は古い映画が大好きなようです。

「ウエスト・サイド物語」「雨に唄えば」「シェルブールの雨傘」など古き良きアメリカやフランス映画へのオマージュを見ることができます。

映画好きな人は「これはあの映画のオマージュかな?」と考えながら見るのも、面白い見方しれませんよ。

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