映画「祈りの幕が下りる時」の謎に号泣!?キャストあらすじネタバレ

こんにちわエンタメブリッジライターのNAOです。

今回は東野圭吾原作で2010年から始まった大人気のドラマシリーズ「新参者」のシリーズ完結編となる2018年公開の映画「祈りの幕が下りる時」の謎を解き明かしていきます。

本題に入る前に、前提として「祈りの幕が下りる時」の小説版の立ち位置について説明しておきます。

原作である「祈りの幕が下りる時」は東野圭吾「加賀恭一郎シリーズ」の最終巻(10作目)です。

阿部寛さん主演のドラマ「新参者」の原作はシリーズの8作目(連作短編集)であり、この巻から加賀は捜査一課から日本橋署へと異動しています(だから【新参者】なんですね)。

そして日本橋での第2の事件にあたる「麒麟の翼」(シリーズ9作目)は2012年に映画化されました。

そして今回明かされるのは今までの「新参者シリーズ」の中で共通の謎だった

蒸発した加賀の母親について詳しく描かれてないこと

加賀が日本橋に来た理由

原作「祈りの幕が下りる時」では上記のシリーズの謎も明かされつつ同時に本筋の事件も解き明かされていくのですが、映画ではどう表現されているのかという点にも注目し完結編である「祈りの幕が下りる時」を観ていきましょう。

とはいえシリーズを通して観てなくても楽しめる作品ですので安心してください。

さっそくまずは「祈りの幕が下りる時」の作品紹介からいきましょう。

1.「祈りの幕が下りる時」作品紹介

公開日: 2018年1月27日 (日本)
監督: 福澤克雄
原作者: 東野圭吾
原作: 祈りの幕が下りる時
出演者:阿部寛, 松嶋菜々子, 溝端淳平, 田中麗奈, キムラ緑子, 烏丸せつこ, 春風亭昇太, 音尾琢真, 飯豊まりえ, 上杉祥三, 中島ひろ子, 桜田ひより, 及川光博, 伊藤蘭, 小日向文世, 山﨑努
音楽: 菅野祐悟
主題歌: JUJU「東京」(ソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズ)
受賞歴:原作がこのミステリーがすごい! 2014年版では10位、2013年の週刊文春ミステリーベスト10では2位を記録2014年3月第48回吉川英治文学賞を受賞

2.「祈りの幕が下りる時」あらすじ

祈りの幕が下りる時メインビジュアル出典元:https://eigamanzai.com/movie-review/inorinomaku/

続いては、祈りの幕が下りる時のあらすじをお伝えしたいと思います。

「祈りの幕が下りる時」あらすじ(ネタバレなし)

映画は加賀恭一郎(阿部寛)の母、田島百合子(伊藤蘭)であるとみられる遺体を発見した宮本と加賀との回想(2001年)から始まります。

回想では震災前の宮城県の海の景色が広がっています

そして現代の東京へ、、、

都葛飾区小菅のアパートで滋賀県在住の女性の絞殺死体が発見されます。

害者は滋賀県在住の押谷道子。

殺害現場となったアパートの住人・越川睦夫も行方不明になっています。

やがて捜査線上に浮かびあがる美しき舞台演出家・浅居博美(松嶋菜々子)しかし彼女には確かなアリバイがあり、捜査は進展しません。

松宮脩平(溝端淳平)は捜査を進めるうちに、現場の遺留品に日本橋を囲む12の橋の名が書き込まれていることを発見します。

その事実を知った加賀恭一郎(阿部寛)は激しく動揺してしまいます

それは失踪した加賀の母が飾っていたカレンダーに記されたものと一緒だったからです、、、。

ドラマ新参者の中で最大の謎だった母との関係、何故日本橋にこだわり所轄に居続けるのかがわかります。

犯人は誰?

そして博美に隠された悲しい秘密とは?

その二つの謎を軸にストーリーは展開していきます。

映画では現代のこの事件二つの謎解きと母の失踪の真実が同時に解き明かされていきます

といったところでネタバレなしはこのぐらいにしておきます、、、

「祈りの幕が下りる時」あらすじ(ネタバレあり)

舞台は宮城と東京日本橋、そして後半は滋賀県、さらに過去と現在を行き来していきます。

基本的には回想(過去)→推理(現代)→回想(過去)→推理(現代)といった感じで物語は進行していきます。

映画冒頭は回想から始まります。

加賀恭一郎(阿部寛)の母と思われる女性が亡くなったと連絡を受け宮城へ、、、

そこで母が宮城にきた経緯、働いていたこと、そして母に新たな恋人が出来ていた過去を知ることになります。

そして、その恋人が東京の日本橋いるという情報を聴きます。

これが加賀が出世もせず日本橋にずっといる理由になります。

場面は現在の東京へ

小菅のアパートで滋賀県在住の40代女性・押谷道子(中島ひろ子)の腐乱遺体が発見されます。

描写がとてもグロテスクで苦手な人にきついかもしれません。

アパートの住人は越川睦夫と名乗る男性で、越川は消息を絶っている状態です。

捜査一課の松宮脩平 (溝端淳平)は殺害時期や現場が近い新小岩での河川敷で発生したホームレス焼死事件との関連性を感じながらも、道子の住む滋賀県での捜査で道子が中学の同級生で演出家の浅居博美(松嶋菜々子)を訪ねに上京したことを突き止めます。

しかも博美は松宮の従兄で日本橋署の刑事・加賀の知り合いだったことから、松宮から博美についての意見を求められ、初めは管轄違いということもあり捜査の助言を送る程度だった加賀ですが、

アパートで見つかった遺留品の日本橋にカレンダーに書き込まれた日本橋にある橋の名前(1月:浅草橋、2月:左衛門橋、3月:西河岸橋、4月:一石橋、5月:柳橋、6月:常盤橋、7月:日本橋、8月:江戸橋、9月:鎧橋、10月:茅場橋、11月:湊橋、12月:豊海橋)

これが実は16年前に亡くなった母の部屋にあったカレンダーにも書き込まれていたことがわかり事件は思わぬ形で加賀を巻き込み失踪した母に関する謎と直結させることとなります。

祈りの幕が下りる時ビジュアル出典元:https://ttcg.jp/movie/0408200.html

加賀は日本橋を離れ宮城へ向かいます!

そして事件の真相は、カレンダーに書かれた橋の名前にあるのではと考えた加賀は、日本橋周辺の橋の写真をかき集めそしてそこに博美の姿を見つけます。

博美の過去を改めて調べなおした加賀は、伝わってきた博美の過去と実際の出来事と違う点があることに気が付きます。

その後博美の中学生の頃の恩師である苗村誠三 (及川光博)と不倫関係にあったことがわかり、苗村が越川なのではないかと、、事件は解決に向かうのかと思われましたが、、、、

自死したとされていた博美の父親浅居忠雄(小日向文世)の生死は伝わっていた場所とは別であったことがわかります。

その後、越川のDNAと博美のDNAを鑑定した結果親子であることが判明し事件は思わぬ方向へ向かっていきます。

後半のエピソードでは事件の謎が解決へ向かうと同時に親子の絆が生んだエピソードが繰り広げられていくのですが、この親子のエピソードがほんとに切なくて筆者は耐えられずずっと泣きっぱなしでした。

特に子供の頃の博美(桜田ひより)と越川(小日向文世)のシーンは、、、思い出しても泣けます。

この新参者シリーズはほとんどのエピソードに泣ける要素があるのですが、今回の映画では、その最大級とも言えるエピソードになっています。

3.「祈りの幕が下りる時」見どころ

祈りの幕が下りる時ビジュアル
出典元:https://natalie.mu/eiga/news/260654

続いてはこの映画の見所を紹介していきます。

豪華キャスト

とにかくキャストが豪華で犯人の目星がつきにくい!w

とくに松島菜々子さんの演技はほんとに素晴らしかったです。

溝端淳平さんとの掛け合いでみせる阿部寛さんのコミカルな演技シリアスなストーリーの中で一息つかせてくれます。

そしてドラマシリーズでおなじみの田中麗奈さんや山崎努さんなども参加されていますが

エンディングではドラマシリーズから観てる人にはたまらない仕掛けが用意されています!

「祈りの幕が下りる時」の舞台、ロケ地

2010年から始まった大人気のドラマシリーズ「新参者」のシリーズ完結編になるのは何度もお伝えしていますがドラマでは日本橋近辺の下町が舞台になっており加賀もあまり日本橋から離れていないと記憶しています。

そんな加賀が今回は東京日本橋だけではなく宮城、滋賀、さらに石川(能登)へと舞台を移動しています。

今回ロケ地として使われた宮城の海や石川県能登の断崖絶壁、滋賀県の琵琶湖など壮大な風景が各所に散りばめられていてスケール感を感じことが出来ます

主なロケ地

宮城県

震災前と後の仙台の様子が映画では表現されていました。

東日本大震災発生後の世相が反映され、原発作業員の労働環境に対する問題にも触れていて筆者が宮城県出身なこともあり、なおさら感情移入しました。

ロケ地としては2017年7月に宮城県内では仙台市、塩竃市、石巻市、松島町、女川町行われたようです。

東京日本橋

ドラマ新参者シリーズと言えば東京下町の日本橋を舞台にしています!

今回もお約束の「本日売り切れ」のくだりがあったり、ドラマから観ているファンにはおなじみの仕掛けがあったりします。

そして母親の失踪と事件のカギを繋ぐものが日本橋にありました。

祈りの幕が下りる時ビジュアル出典元:https://www.youtube.com/watch?v=aCvhgwEsBmA

・滋賀県

博美が子供時代に過ごした町として使われていましたね。

彦根城周辺の城下町的な街並み、琵琶湖の壮大な風景などがとても情緒豊かです。

・石川県能登

この映画後半の最大の泣きポイントでした。

能登の断崖絶壁で立ち尽くす浅居忠雄の表情が切ないのです。

シリーズ完結編ですが今まで観てなくても楽しめます

2010年から始まった大人気のドラマシリーズ「新参者」の日本橋編シリーズの完結編になり、加賀恭一郎シリーズの第10作である本作ではシリーズの主人公である加賀の母親が初登場します。

『卒業』『赤い指』で触れられていた彼女の失踪理由が明かされるほか、

『新参者』『麒麟の翼』において加賀が配属先の管轄である日本橋に積極的に溶け込もうとしていることや、

優秀ながら依然として所轄の刑事のままでいる理由が語られており、本作はシリーズひいては加賀の公私における転換期が描かれています。

そうなると今まで観てないからやめておこうと敬遠してしまいそうですが、観てなくても充分全然楽しめる内容なので大丈夫です。

加賀恭一郎はマザコンだった!?

祈りの幕が下りる時ビジュアル
出典元:https://ttcg.jp/movie/0408200.html

冒頭からこれまでのシリーズでは詳しく明かされてなかった、

加賀恭一郎最大の謎、母の失踪について詳しく明かされていきます。

「いい歳して強烈マザコンだ」

とセリフでもありますが、、

それゆえに母の恋人だった綿部に会い母の亡くなるまでの話を聴きたくて優秀ながら依然として日本橋にこだわり所轄の刑事のままでいることが判明するのでした。

マザコンであるからゆえに母を精神的に追い詰めてしまった父に対して冷たく当たってしまったことがわかります。

その後母の謎」を解いたことをきっかけに加賀は捜査一課に戻っていくのでした。

愛ゆえに?、、、悲しすぎる真実に号泣

祈りの幕が下りる時ビジュアル出典元:https://www.youtube.com/watch?v=aCvhgwEsBmA

「この事件は俺の過去と関わりが強すぎる。
事件のカギは俺なのか・・・?」

母親の失踪について詳しく明かされていくと同時に、今回の本筋の事件も解決につながっていくのですが

切なすぎる真実に涙がこらえきれませんでした

この事件の秘密は26年前に遡るのですがそこに隠された真実がとにかく悲しくて切ない

このシリーズはドラマを通して犯人を憎み切れないことが多く犯罪に手を染めてしまった人たちのココロの真実を知るたびに胸が締め付けられます。

ドラマでも毎回号泣していましたが今回は特にひどかったです、、、

特に今回は我が子を愛するがゆえの犯罪とも言えるのでとても切なくてやりきれない想いになりました。

4.この映画を観てどうしても伝えたくなった事

祈りの幕が下りる時ビジュアル
出典元:https://www.youtube.com/watch?v=EBA2vHuiLoU

最後にライターである筆者がどうしてもこの映画を観て伝えたい事を紹介します。

家族のあり方とは

この映画を通して言えることはただの事件解決ものではないことです、人の心の謎を解き明かしていき、その心に触れて真実を解いていくそんなヒューマンミステリーになっています。

特に今回は博美と忠雄の親子の絆を通し無償の愛という形のないものを表現されているなあと思いました。

「家族のあり方とは何か」をシリーズを通して伝えられてきたそんな気がしています。

母からの愛のバトンを私には受けつがれていないと言う博美ですが、しかし父の愛はしっかりとバトンされていたのではないかと思います。

祈りの幕が下りる時こんな言葉を残し博美は明治座をあとにします。

「やっと降ろすことができます
長い悲劇でしたけど」

生まれた境遇、子供が犯してしまった罪、それを隠すために親はまた犯罪をおこし偽りの人生を生きることになりました。

確かにこの物語は悲劇に終わりましたが

そんななかにも家族の愛だけは真実だったのではないかなと思っています。

ウソは真実の陰、その陰に何を観るのか
それはきっと悲劇だけではない
ウソがうつすのは人の心そのものだから

映画は加賀のこんな言葉で締めくくられています。

どんなウソも人の心を通すものだから、それは真実よりも優しいこともある僕にはそんな風に聴こえました。

忙しい毎日を過ごしていると、親のありがたみや家族へのいたわりを忘れてしまいそうになりますが、いつでも親というのは子供のことを考えて、子供のために出来ることを考えているような気がします。

筆者はもう結構な年齢なのですが、実家に帰ると今でも子供扱いされます。

「ご飯ちゃんと食べろよ」「歯磨きわすれるなよ」

たまにお小遣いをくれそうになる時もありますw。

同じような経験をしている人も中にはいるかもしれませんね。

そんな話を聴くたびに親にとってはいくつになっても子供は子供なんだなということを再認識させられます。

この映画を観終わったあと、少しでも多くの人が親の子供に対する愛を感じて、親に感謝する気持ちをもう一度思い出してくれたらいいなと思いました。

5.この映画をおすすめしたい人、まとめ

祈りの幕が下りる時ビジュアル出典元:https://ttcg.jp/movie/0408200.html

「親ってのは子供のためなら
自分の存在を消せるのかもしれない」

自分の存在を消しさらに自らを犠牲にして犯罪を犯してしまう親、そしてそれをかばう子供、犯してしまった罪はやってはいけないこと、その罪は重い。

ですが、それを分かっていても守りたいと思えるのが家族なのかもしれない、、、そう考えさせられてしまう映画です。

「祈りの幕が下りる時」はこんな人に観てもらいたい

  • 故郷に親がいて上京して独り暮らししている人
  • とにかく泣きたい人
  • 愛ってなんだろうって思ってる人
  • 親子

人がウソをつくとき

それは時に自分を守るためだけではなく誰か大事な人を守るためにつく場合があります。

「人は嘘をつく、自分を守るため、誰かを守るため、その真実の陰に誰もがココロに傷を抱えている

その傷を守るため人はココロにフタをする」

まさに浅居忠雄と浅居博美のウソはお互いを守るためのウソでした。

加賀が毛嫌いしていた父のほんとの想いを知った時、愛されていないと思っていた父の深い愛を知った時事件は急展開を迎えていくのです。

親と子無償の愛とは何か!

形には見えないもので人は繋がっているということをもう一度知って欲しい!

だから親子で観て欲しいそんな作品です。

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