「イコライザー2」計算されたスッキリ感。観終わるとじわじわと力が湧いてくる映画! 感想とあらすじ(ネタバレあり)と(ネタバレなし)で分けてます!

イコライザー2チラシ

どうも!エンタメブリッジ所属ライターのゴリラ対タイヤキです。変な名前ですみません。

ついに「イコライザー2」のBD&DVDが発売開始となり、google prime videoやiTunes Storeなどでも配信が始まりましたね!

この映画のレビューや見どころを解説していきますが、この映画を見ようと思っている方は、下の(ネタバレあり)の部分はスルーしてご覧ください。

また、完全に「イコライザー2」を観ることに決めているという方は前作「イコライザー」も是非、合わせてご覧ください。

前作では主人公の人物像を描くために序盤に結構なシーン数が描かれていますので、前作と合わせて観る事によってゆっくりとイコライザーの世界に入っていく事ができます。

「イコライザー2」ではそのぶん、説明的なシーンは少なくなっており、序盤からドーンとアクションシーンで始まります。

ただし、「イコライザー2」は前作を観ていなくても十分楽しめます。

前作から張られているような伏線やちょっとしたギミック(読んでる本、青リンゴ、グラスなどのシーン)は「イコライザー2」でも引き続いていたりしますが、そのあたりがわからなくともストーリーを楽しむ分には大差ありません!

むしろ、前作と「イコライザー2」のつながりを探す方が大変であり、1回観た程度では気づきませんから!

ということで、作品紹介してゆきます!

1.「イコライザー2」の作品紹介

公開日:2018年10月5日 (日本)
監督: アントワーン・フークア
原作者:マイケル・スローン、リチャード・リンドハイム
出演者:デンゼル・ワシントン(ロバート・マッコール)、ペドロ・パスカル(デイブ・ヨーク)、アシュトン・サンダーズ(マイルズ・ウィテカー)、オーソン・ビーン(サム・ルビンスタイン)、メリッサ・レオ(スーザン・プラマー) など
製作総指揮:モリー・アレンデヴィッド・ブルームフィールド

2.「イコライザー2」のあらすじ

イコライザー2メイン画像
画像出典:https://eiga.com/official/equalizer2

それでは、あらすじをご紹介していきます。(ネタバレなし)では公式サイトやトレーラー動画で紹介されている部分まで、(ネタバレあり)ではラストシーンまでをご紹介します。

「イコライザー2」のあらすじ(ネタバレなし)

トルコ行きの列車の中、宣教師風の男が4人のならず者達と車内のバーで出会う。

彼らはたわいもない会話を始めるが、宣教師風の男はこう言った。

ある男を探しに、アメリカから来たんだ。
ひどいDV男で、別れた女房を懲らしめるために子供をさらってトルコに行くらしい。
トルコでそいつを見つけられればいいんだが。それとも、向かう途中で見つかるかもな。

そのDV男とは目の前の男の事だった。目の前の男は顔が急に曇りはじめ、こう言った。

…そういう男は探さない方がいい。おまえさんの身に危険が及ぶからな。

自分が追われていた事にようやく気付いた男は、もはや警戒心を隠さずに、手で仲間に合図を送る。

宣教師風の男の容貌は、ただの変装だった。彼は帽子と眼鏡、そしてつけ髭を外してこう言った。

お前に選ぶチャンスをやる。立ち止まるんだ。今すぐ悔い改めろ。

ならず者達はその言葉には耳を貸さず、全員で襲いかかる。

19秒で事は終わった。

宣教師風の男はならず者達を、たった一人で、武器も持たずに返り討ちにしてしまうのだった。

彼こそがデンゼル・ワシントン演じる、ロバート・マッコール。元C.I.A.の伝説的エージェントだ。

前作「イコライザー」で単身で巨大勢力のアジトに次々に乗り込み壊滅に追い込んだ後、今はボストンに移り住んでいる。

フリーのタクシードライバーとして生活しているが、それは世を偲ぶための仮の姿。

常にルームミラー越しに乗客を観察し、街にはびこる悪に目を光らせているのだった。

必要とあれば悪い連中に制裁を加え、追い込まれた人達を救うという生活を送っていた。
そんなある日、協力者であり唯一の親友である元C.I.A.エージェントのスーザンが殺害されたという知らせが届く。
ロバートは悲しみと怒りの中、ある決意をする。

「イコライザー2」のあらすじ(ネタバレあり)

(ネタバレなし)からの続きです。

読んでいただいてお分かりの通り、「イコライザー2」は戦闘のプロ、C.I.A.の凄腕エージェントのストーリーです。

映画配信サイトやセル商品のあらすじにも、スーザンが殺されてしまう所まで書いてありますので、自分もそこまでなら(ネタバレなし)の中に含めて書いてしまっても差し支え無いと思いました。

けど、個人的にはちょっと見せすぎじゃ…?と思ってます。

スーザンが殺されてしまうってのは劇中ではけっこうショッキングな出来事ですからね。

その後のあらすじを簡単に説明しますと、「ストレートな復讐劇」の一言です。

メインストーリーの復讐劇と並行して、老人介護施設に入居しているご老人が長年執着している「ある」事を手伝ったり、同じアパートに住む青年が悪の道に染まろうとしているところを助け出したりする話が進んでいきます。

その後ロバートはスーザンの遺品のスマートフォンを解析して、殺害現場のホテルの監視カメラ映像を手に入れます。

彼はその映像を元に、C.I.A.時代の同僚であるヨークに調査を依頼します。

この時点でロバートが事件を調査している事が犯人たちにバレてしまったようで、(後始末)のために殺されそうになります。

しかし彼はこれを返り討ちにして、この刺客のスマートフォンも入手。

この刺客のスマートフォンには(軍レベル)の暗号化がかかっていたため、ヨークの自宅まで訪ねて行って解析を依頼します。

そしてヨークの目の前で、ロバートは自分のスマートフォンから、ある電話番号に発信するのでした。

その番号とは、殺し屋が持っていたスマートフォンに記録されていた番号です。

するとなぜか鳴り始めるヨークのスマートフォン。

この瞬間にヨークが黒幕だった事が判明します。

なあヨーク、嘘だと言ってくれ…

これに対し、ヨークはすぐに開き直ります。

ロバートがC.I.A.を除隊してから、残された元チームメイトは全員裏稼業に手を染め、殺し屋に成り下がったというのです。

世の中には善も悪も無い。罪もない。あるのは運だけだ。死ぬのは不運な連中だ。
C.I.A.時代だって、俺たちは命令に従って殺していただけだろう。今と何が違う?

気持ちいいほどのゲスっぷりをたっぷり見せつけてくれるヨーク。

彼はすぐに仲間を集結させてその場でロバートを連れ去ろうとします。

「悪く思うなよ。」

しかしロバートはここで復讐宣言をします。

お前達は俺の友達を殺した。だからお前らを全員殺す。
一度しか殺せない事だけが、とても心残りだ。

ロバートはちょうどそこに戻ってきたヨークの奥さんに、駅まで車で送ってもらうように頼み、その場をしのぎます。

その後ヨーク達はロバートやスーザンの旦那さんを襲撃し、たまたまロバートの部屋で壁塗りをしていた青年を誘拐してしまいます。

そして舞台はクライマックス、ハリケーンが吹き荒れ、高波が押し寄せる海辺の町。

完全武装の上に人質まで手に入れた現役C.I.A.隊員4人に対して、ロバート1人。

絶対的に不利な状況で、最後の戦いが始まります…。

3.「イコライザー2」の見どころ

イコライザー2 ロバートと青年
画像出典:http://www.moviemaniacs.de

一瞬も目を離せない「イコライザー2 」ですが、とくにご注目いただきたい見どころポイントをまとめます。

主人公ロバート・マッコールのキャラクター

どんな映画でも主人公の魅力が、その映画じたいの魅力を大きく左右しますが、本作においてはその割合はかなり高いです。

本作の第一の魅力は主人公の、表の顔と裏の顔とのギャップにあります。

私刑教育
画像出典:https://www.sonypictures.jp

普段は紳士的で几帳面。時間には正確で健康のために食べ物にも気を遣い、他人にはとても優しく接するロバートですが、戦闘モードに入った途端に冷酷な殺人マシーンと化します。

簡単に言えば、優しいおじさんだけど怒ったらメチャ怖いという事ですね。

見逃したくないのが彼のキャラクターを表現しているシーンです。

まず序盤。彼はバーでお湯を注文し、持参したティーバッグを使ってお茶を入れます。

これからひと暴れする前でも、こういうこだわりは忘れません。

冷静で几帳面な性格が現れていますね。

イコライザー2お茶へのこだわり
画像出典:https://www.sonypictures.jp

時間に正確なロバート。彼は戦闘モードに入る前、ストップウォッチをセットして敵を倒すまでにかかった時間を計ります。

イコライザー2 時計
画像出典:https://www.sonypictures.jp

前作では悪人を倒した後でも正体を隠しつづけ、「あしながおじさん」的な存在を貫きましたが、今作では助けた人に直接、力強く関わり、正しい方向に導いて行きます。

イコライザー2銃口つきつけ
画像出典:https://www.sonypictures.jp

ちなみに、「イコライザー2」の中国版タイトルは「私刑教育」。

なんとまあ、そのまんまなタイトルですね。

スピーディーで痛快なアクション

彼の眼がアップになったら戦闘モード突入の合図です。

イコライザー2 ロバートの目のアップ
画像出典:https://www.sonypictures.jp

視界の中に映るいくつかのポイント(武器として使えるもの、逆に脅威になるもの)を瞬時に認識し、一瞬にしてタクティカル・プランを決めます。

ときには、(ついさっきまでこの場所で起きていた事)という過去の事すらも見抜きます。

彼は基本的には武器は持参せず、その場にあるもの(クレジットカード、ワインのコルク抜き、敵が持っていた武器など)を使って敵を倒します。

前作ではあまりにも早業すぎて、どうやって敵を倒したのかわからないようなシーンがありましたが、今作では一撃で相手を倒すだけではなく、2手、3手と手数が増えたシーンが増えたため、見ていても分かりやすいアクションシーンになっています。

デンゼル・ワシントンの演技

主人公ロバートを演じたデンゼル・ワシントンの演技はさすがの素晴らしさでした。

冷静で力強く、時にコミカルな表情を見せる彼の演技は魔法のようです。

今作のように表の顔と裏の顔を持つキャラクターは彼が最も適役だったのではないでしょうか。

また、ロバートのような非常に強い正義感を持つ主人公を演じる際も、彼は最高の役者だと思います。

イコライザー2タクシードライバー
画像出典:https://www.sonypictures.jp

日頃、悲しい事に私たちは「正義のために何かをやっている」と言われると、まず何か裏があるんじゃないか?と疑いがちです。

そして、まったく裏がない事を理解すると今度は、「この人異常じゃないか?本当はいったい何のため?」と恐怖心を抱く事すらあります。

しかし、映画を鑑賞するにあたって、そのような余計な詮索は邪魔になるものです。

これでは素直にストーリーに没入出来ません。

デンゼル・ワシントンが正義感あふれるキャラクターを演じる時、私たちは何も疑わずに安心して物語をトレースする事ができます。

舞台俳優としてデビューしてから44年間、信念を貫いて映画と向き合ってきた彼の貫禄がなせる技でしょう。

また例えば、今にも殺されようとしている時に、あえて笑顔を作って見せて相手を油断させ、反撃に転じるような場面は、映画には良くあるシーンです。

この時の作り笑顔がうまければうまいほど、危機回避能力、つまり戦闘能力が高い人物を演じる事ができますよね。

逆に笑顔が引きつっていて、明らかに作り笑顔だという事がバレるようなら戦闘においてはアマチュアな人物を演じる表現になってしまいます。

このようなシーンでのデンゼル・ワシントンの笑顔は満面の笑みで、観ている観客すら騙されるくらいです。

スマートでスピーディーなアクションシーンを演じた彼は、なんと公開時で64歳です。

20年前の彼の作品と見比べても、まったく見劣りがしません。

まさにプロの中のプロですね。

クライマックスの海辺の街でのバトル

最後のバトルの舞台は、台風が直撃している海辺の小さな街。

相手は戦闘のプロ4人。全員、軍用ライフルやボディアーマーで完全武装しています。

イコライザー2クライマックス
画像出典:https://www.sonypictures.jp

一人は塔の上からスコープ付きのライフルで監視し、残りの3名に無線を使って指示を出していきます。

ロバートが潜んでいると思われる家を1軒ずつ周り、フラッシュバンを投げ入れ、突入していきます。

それに対してロバートは漁業用のモリを武器にしたり、パン屋さんの小麦粉の袋を切り裂き、扇風機で舞い上がらせて粉塵爆発を狙ったりと、身の回りの環境を最大限に利用して応戦します。

イコライザー2小麦粉
画像出典:https://www.sonypictures.jp

それまでのロバートは無敵そのものだったので、クライマックスでの緊張感を演出するにはこのくらいの不利な条件が必要だったのでしょう。

前作のクライマックスはホームセンターの店内でした。

ロバートはゲリラ戦に持ち込むために、ホームセンターの照明を落とします。

そのため真っ暗で見づらい上に、ロバートが神出鬼没すぎて、一瞬で敵を倒されると何が起きているのか分かりづらかったですし、最後のボスとの戦いも、割とあっけないものでした。

その反省もあってか、今作のクライマックスにはかなり力が入っています。

撮影には高さ10メートル近い水タンクと12台の巨大な送風機を使って、防波堤を超える高波を人工的に作ったのだとか。

また明るさや、太陽の位置の関係上、日中の限られた時間帯にしか撮影できなかったため、このシーンの撮影だけで1ヶ月ほどかかったらしいです。

デンゼルワシントンインタビュー
画像出典:https://www.sonypictures.jp

後半では敵役の頭部に装着したカメラを使って、一人称視点でロバートを探していくような演出もありました。

ハリウッドの大作にしては珍しいカットであり、このシーンに対する意欲が伺えます。

4K HDRを意識した流麗な映像

序盤、映画が始まってからプロローグが流れ、7分ほど経過したあたりで(EQUALIZER2)のタイトルが表示されますが、その直後からボストンの美しい夜景、夕暮れ、昼の風景、また車が走るシーンが連続して挿入されています。

ボストンの夜景
画像出典:https://www.sonypictures.jp

ストーリー的にはさほど重要なシーンではなく、主人公のロバート・マッコールが暮らす街を紹介しているだけの映像ですが、まずこの映像の綺麗さに息をのみます。

appleTVやandroidTVなどで、操作せずにしばらく放置しておくと流れる、環境映像みたいな感じです。

明らかに現代の視聴環境4K+HDRを意識して挿入された映像だと感じました。

撮影・編集自体もフル4Kシネマ(4096)で製作されています。

中盤からラストにかけてもブリュッセルの芸術的な建築物など、映像の美しさを堪能できるシーンが多数盛り込まれています。

映像規格の過渡期ならではの絵コンテ作りですね。少なくとも2014年に製作された前作にはこのようなシーンはありませんでした。

せっかく高画質な4Kモニターを持っていても、もともとの映像コンテンツの画質が良くない事には本領が発揮出来ません。

やはり撮影の段階から高解像度カメラで撮影された作品は、過去の作品をアップスケーリングして4K化したような作品とは全く透明感や臨場感が違います。

4Kテレビやモニターをお持ちの方には、是非「イコライザー2」を観ていただきたいです!

タイトルの「イコライザー」が持つメッセージ

前作では社会の悪を抹消し平穏を保つ仕事人という意味で使われていたと感じましたし、公式サイトにもそのように書いてあります。

「イコライザー2」の日本版予告トレイラーを見ると、ロバートと敵である「殺しのプロ」との戦闘を、「今度の敵は、イコライザー」、「イコライザーVSイコライザー」と表現していました。

これを見た人の中には、殺しのプロをイコライザーと呼ぶと思った人もいるかもしれませんね。

皆さんは「イコライザー」という言葉を聞くと、まず何を思い浮かべますか?

日本に暮らす私たちが真っ先に思い出すのは、音響機器の「イコライザー」ではないでしょうか。

デジタル大辞林には、均一化するもの。平等をもたらすもの。電気回線の周波数の特性を補正する装置。一般に、音響機器で録音・再生時の音の補正に使用される。

と書いてありますね。

では米国ではどうでしょう。

「イコライザー」とは、拳銃の別名として認識されています。

私たちが「ハジキ」と聞くと、真っ先に拳銃を連想するのと同じような感覚でしょうか。

狩猟文化が根強く残る米国においては、猛獣と人間との力の差を埋めて均衡を図る意味で銃というものを、ある意味、神聖視している傾向にあります。

また元祖イコライザーはコルト社の開発したリボルバー拳銃、シングルアクションアーミーでした。

今から100年以上も前に設計されたこの銃の出来はかなり良く、そのおかげで戦闘経験や体力差、性別や年齢という能力に関係なく、誰でも一定の戦闘能力が得られたようです。

そのため、この銃は、はじめて実際に「イコライザー」と呼ばれました。

この映画が制作されたのは米国なので前提としては、「イコライザー」というタイトルを観客が目にした時、真っ先に拳銃を連想するだろうという事を承知の上で名付けられたはずです。

そして映画を観ていくうちに、そのタイトルが意味するものは拳銃ではなくて、ロバートそのものの事なのだと気がつきます。

実際に、ロバートは映画のポスターでは拳銃を構えていますが、劇中ではほとんど使いません。

その場にある即席の武器を使う事で、イコライザー≠拳銃という図式を表現していきます。

さらに「イコライザー2」には特徴的なシーンがあります。

劇中では青年マイルズがギャング仲間にそそのかされ、

その銃の弾を全部撃ち尽くすまで戻ってくるな

と言われて銃を渡されますが、ロバートはギャング達からマイルズを連れ戻し、銃を突きつけてこう言います。

銃を持ったからって一人前の男にでもなったつもりか?
Man(男)のつづりはGun(銃)じゃないんだ!

 

ロバートの本気の説教。

マイルズだけにではなく、安易に銃を手にして悲しい事件を起こす人達全員に言っているように聞こえます。

ロバートはこのシーンで、「イコライザーっていうタイトルは銃の事じゃないですよ」と教えてくれます。

また、このシーンの前半ではマイルズの事を「(killer)殺し屋、(gangsta)ギャング」と呼んでいますが、後半では「息子(son)」と呼び直し、まるで自分の息子のように接します。

ここで「なんでマイルズに、これほどまでに入れ込むんだろう」と思った観客は多いはず。

このシーンの最後には、しっかりとしたアンサーが用意されています。

ロバートのあまりに強烈な親切さに驚いたマイルズはこう言います。

なんで俺に?

なんでお前じゃダメなんだ?

でも・・・でもなんで俺に?

じゃあ、いっしょにそのワケを見つけよう。

と告げてロバートは立ち去ります。

ここでロバートが言いたかった事は、人種や生まれつきの環境に負ける事なく、一人前の男になるために必要なのは銃じゃない。

決心しろ。

と言ってます。お前の意志だと言う事です。

さらに、その後をロバートを訪ねてきたマイルズにロバートは本を渡します。

その本を読むように命じるのですが、

「字は読めるか?タイトルはなんて書いてある?」

と、わざわざ本のタイトルを声に出して読ませます。

これは明らかに観客に対するアプローチですね。

その本の題名は「世界と僕のあいだに」。

今でも米国に強く根付いている黒人への差別に、立ち向かって行くための知恵と覚悟が記された、強烈なメッセージを持つ本です。

クライマックスが終わってからのラストシーンでは、60年ぶりの再会を果たしたご老人や、ギャング達に踏みにじられた壁画や畑が見事に修復されている事が描かれています。

そして、美術学校に通うバスの中で絵を書いているマイルズの姿が。

この人達に「平衡」をもたらしたのはロバートが敵を倒したからではなく、彼ら自身の意志に他なりません。

その事を言いたかったからこそ、続編の「イコライザー2」はストレートな復讐劇にしたのでしょう。

ロバートは、自らの敵との決着をつけただけなのですから。

結論。今作において「イコライザー」とは、自分の意志の事です。

このように文字を使って整理しなくても、この映画は没頭して観ているだけで十分このメッセージを受け取り、心に刻む事ができるような作りになっています。

一見何気無い「イコライザー」というタイトルですが、しっかり計算されて付けられていますね。

4.「イコライザー2」はこんな人におすすめ!


画像出典:http://www.cinequinto.com

  • デンゼル・ワシントンのファンの人
  • アクション映画が好きな人
  • 守りたい大切な人がいる人
  • ハズレのない映画を観たい人
  • 観た後でスッキリする映画が好きな人
  • 前作「イコライザー」を観て良かったと思った人

私見ですが、映画は娯楽です。エンターテイメントでなくてはなりません。

断じて言い切ります。言い切り続けます。

いくらメッセージが込められた意義深い映画であっても、娯楽性を欠いてしまってはビデオセミナーと変わりません。

むしろ観た後で胸糞悪くなるなら、ビデオセミナー以下です。

この「イコライザー2」にも強いメッセージが込められていて、デンゼル・ワシントンが見事にそれを伝えています。

しかし、同時に最高のエンターテイメント映画でもあります。

C.I.A.などが出てきますが、観ていて難しく感じる所や、理解できない点はありません。

ぜひ観てみてください。決してあなたの2時間は無駄になりませんよ!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です