【ネタバレあらすじ】奇跡のコラボで実写化した映画・どろろ

こんにちは。エンタメブリッジライターの海山ヒロです。

今回は、手塚治虫の同名大人気漫画を妻夫木聡と柴咲コウの奇跡のコラボで実写化した映画・どろろについてお話ししたいと思います。

それでは、早速始めていきましょう。

1.映画・どろろの作品紹介

公開日: 2007年1月27日
監督: 塩田明彦
原作者: 手塚治虫
原作: どろろ
脚本:NAKA雅MURA、塩田明彦
出演者:妻夫木聡、柴咲コウ、瑛太、原田美枝子、中井貴一
受賞歴:第七回日本映画テレビ技術協会映像技術賞 VFX、劇映画部門。

2.映画・どろろのあらすじ


画像出典:https://sukini164.com/dororo-eiga-8644

さて。映画・どろろのあらすじをご紹介しましょう。ネタバレなしとありバージョンがありますので、お好きな方をどうぞ。

映画・どろろのあらすじ(ネタバレなし)

遠いとおい昔。長きにわたる戦乱の世は、醍醐景光一族によってかりそめの平和を得ていた。

そんな時代のとある街の酒場から、物語は始まる。主人公は、スリやかっぱらいでその日その日を生きる孤児の少女と、影を背負った謎の青年。

青年の名は百鬼丸。生まれる前に身体の48カ所を48匹の魔物に奪われ、それを取り戻す旅の途中であり、踊り子に扮した魔物の噂を聞きつけ戦っているところに、スリをして逃げている途中の少女と出会ったのだ。

人の形をしながら、人ならざる技を使う百鬼丸。その姿に恐れをなしつつも、少女はある目的のために後を追う。

彼女の目的とは、父の仇・醍醐景光をその手で討つこと。百鬼丸の左腕にはめられた妖刀があればそれは叶うと思い、盗むことにしたのだ。

手始めに百鬼丸のあだ名「どろろ」を奪い取った少女と、邪険にしながらも「兄貴」と呼ばれ付きまとわれるうちにほだされていく百鬼丸。

ゆく先々で出会う魔物を協力して倒すうち、いつしか二人の間には絆と呼べるものができていた。

しかし。それと同時に明らかになっていく百鬼丸の出生の秘密により、二人の絆に試練が訪れる。

百鬼丸は、何故、誰の手により身体を奪われたのか。その謎とどろろの関係とは。戦乱の世に出会った孤独な二人の運命が、いま、交差する―――!

映画・どろろのあらすじ(ネタバレあり)

はるかな昔、賢帝歴3028年。長引く戦乱の世を平定しようとした醍醐景光は、ついに人の道に外れた契約を魔物と結んだ。

その20年後。景光によりなったかりそめの平和の世の片隅で、ひとりの青年と少女が出会う。

青年の名は、百鬼丸。身体の48肢がない日本神話の蛭子のような姿で生れ落ち、川に流された死にかけたところを流浪の呪い医師により助けられ、育てられた青年である。

その亡き養父から、仮の身体と魔物を殺せる妖刀を遺された百鬼丸は、奪われた身体を取り戻すべく、魔物殺しの旅をしていたのだ。

そんな百鬼丸と出会った少女の名は、まだない。

戦乱の世で父親を殺され、母親を寒さと飢えで失い、コソ泥をして命をつないでいた彼女は、かっぱらいの途中で百鬼丸と魔物の闘いに遭遇したのだ。

魔物よりも魔物らしい百鬼丸の姿に恐れを抱き、いったんは逃げた少女だが、彼の左腕にある妖刀があれば父の仇、醍醐景光を討てるのではと後を追う。

少女は男のふりをして近づいたが、あっさり正体を見破られ。その仕返しとばかりに、百鬼丸からあだ名の一つである「どろろ」という名を奪う。

養父が死んで以来、孤独を鎧のように身にまといただひたすら魔物を狩っていた百鬼丸は、どろろを邪険に扱う。

しかし、たった一人でコソ泥をして生き抜いてきたどろろが、そんなことでへこたれるわけもなく。

兄貴、兄貴とどこまでも付いてくるどろろに、次第にほだされていく百鬼丸。

蛾の魔物を共に倒したのを皮切りに、胃を、両耳を、声を取り戻していく百鬼丸。その傍らには常にどろろがいて、二人の間には確かな絆が結ばれつつあった。

しかし、運命は二人にさらなる試練を与える。

街のちんぴらを倒したことで醍醐景光の息子・多宝丸に気に入られた百鬼丸は城へ招待される。そこで多宝丸の母親に出会った瞬間、驚くべき映像が彼の頭に一気に流れ込んできたのだ。

天下を我が物にするため景光が結んだ魔物との契約。その契約の贄となったのは、己の身体。48肢を奪われ生まれ落ちた己を殺せと命じた、父・景光。せめてもと川に逃がした母―――。

衝撃の展開に混乱しながらも、百鬼丸はその足でどろろに真実を告げてしまう。お前の親の仇は、俺の父親だ、と。

実の父により身体を、人間らしい心を奪われた百鬼丸と、百鬼丸の父親に親を奪われたどろろ。

二人の道は、このまま分かたれてしまうのか。いま、運命をぶった切る二人の闘いが、始まる―――!

3.映画・どろろの3つの見所

画像出典:https://blogs.yahoo.co.jp/bardens_hiro/54563905.html

それでは次に、映画・どろろの3つの見どころをご紹介したいと思います。

見どころその①邦画の枠を大きく超えた!? スケール

このエンタメブリッジではもっぱら邦画をご紹介している筆者ですが、実はもともと邦画よりも洋画好きです。理由はいろいろありますが、邦画よりも洋画の方がスケールが大きな作品が多いというのもそのひとつ。

けれどこの映画・どろろに関しては、邦画を大きく超えたスケールに圧倒され、自分の生涯ベストランキングのTOP10にランクインしています。

まず何といっても、俳優陣が豪華。

主役の百鬼丸とどろろを演じるのは、いまや映画やテレビで顔を見ない日はない大人気俳優の妻夫木聡と柴咲コウ。百鬼丸の弟・多宝丸を演じるのは、イケメン演技派として知られる瑛太。

いやぁ、この当時はまだ3人とも初々しい。特に瑛太はその存在をこの映画で初めて知り、「なんだこの甘ちゃんは」なんて鼻で笑っていただけに、現在の活躍っぷりを思うと感慨深いものがあります。

そして、百鬼丸の父親にしてどろろの仇・醍醐景光を演じるのは中井貴一。

日本映画界の重鎮。そのくせNHKの番組では軽快なナレーションで楽しませてくれる彼が恐ろしく、狡猾なラスボスを見事に演じています。

非道な役なのにどこか憎みきれないそのキャラクターの妙味は、中井貴一さんだからこそでしょう。いやいやいやぁ。彼らの出演料だけで、映画を一、二本作れそうですよね。

そんな俳優陣の豪華さに負けないように、ロケ地やセットは壮大ですよ~。

舞台は「戦乱の世」であり、大きな合戦のシーンもあれば、百鬼丸とどろろが出会う無国籍な街、醍醐景光の城下町に城も登場します。

それらのロケを当初はモンゴルで行おうとしたのですが、寒さがネックになり、結局、自然あふれるニュージーランドで撮影されました。

ニュージーランドと言えば、『ロード・オブ・ザ・リング』三部作のロケ地として有名です。もしかしたら本作と『ロード~』で同じ場所が使われているかもしれませんよね。

さらに、特殊効果も邦画と思えないほどの本格派。

なにしろ48体の魔物がいるは、その魔物を倒すたびに百鬼丸の方だの一部がチリとなって消えていきますから、ちゃちなCGでは興ざめしてしまいます。

豪華な俳優陣に、ロケ地に、特殊効果。これらが相まって、邦画の枠を大きく超え、漫画の神様手塚治虫先生の原作の世界観を壊さないどころか、ある意味超えた作品に仕上がっています。

見どころその②観る者の心を根こそぎ奪う! 名シーンの数々



画像出典:https://www.youtube.com/watch?v=81eqPPz7TQs

見どころその②は、劇中予告なく観客を襲う名シーンの数々。心を根こそぎ奪われます。

まずは、百鬼丸とどろろが出会う、洞窟の酒場の場面。魅惑の肢体を柔らかな布でほんの少し覆っただけの踊り子たちが、太鼓と三味線のに合わせて踊り狂います。

その後突如として始まる戦闘には、前のめりにさせられ、

お前には、何に見える

とどろろに詰め寄る百鬼丸の不気味さには、体と心を凍らされます。

百鬼丸とどろろのシーンはどれも見逃し厳禁。

筆者が何度も何度も繰り返し見るほど好きなのは、にわか雨の中、魔物を倒して声を取り戻した百鬼丸が「どろろ、どろろ」と何度も叫ぶ場面と、目を取り戻して彼女を初めて見るシーンです。

身体を奪われたことで心まで失いかけていた百鬼丸のあけっぴろげの笑顔と、置き去りにされた子供のような表情のギャップにやられました。

あぁ、それから、土屋アンナ扮する最初の魔物を倒した後のシーンも素晴らしい。

助けたはずの村人たちから化け物扱いされて石を投げられる百鬼丸。彼の隣で一緒に石を受けながら、

さっさと身体全部とりもどして、飛び切りいい男になって、あいつらを見返してやれ!

とはっぱをかけるどろろ。

あぁ、もう! こんな娘手放せないでしょう!!

もう俺は、一人じゃない。こいつが隣にいてくれれば、どこへも行ける。何でもできる。そんな想いを匂わせる百鬼丸の横眼と口元に仄かに浮かんだ笑顔がもう、もう……!

それから、それから、父親の醍醐景光との戦いが―――なんて、書いていけばきりがありません。

それらの名シーンのBGMもまた、気分を盛り上げること間違いなし。

軽快で踊り出したくなるような戦闘シーン、こちらの心を波状攻撃してくる哀愁に満ちた笛の音と歌声に翻弄される哀しみのシーンに、どうぞ心行くまで翻弄されてください。

見どころその③再現不可能!?な奇跡のコラボ



画像出典:https://www.youtube.com/watch?v=81eqPPz7TQs

この映画・どろろは、実は未完の物語です。

一応の終わりは迎えているものの、劇中百鬼丸が弟の多宝丸に身体を全て取り戻すまでは帰れないと答えていますし、エンディングには残り24体!なんて気になる文字が大写しで表示されます。

こんなことされたら、続編をはげしく待ち望んでしまいますよね。

実際に撮影当初は3部作の予定でした。

けれど、三部作の第一部である本作だけで、邦画にあるまじき巨額の製作費、20億円を費やしておりまして。さらに続編にはその三倍の製作費がかかるなんて予想があり。

「いや、そりゃ無理やわ」と言ったかどうだかわかりませんが、製作会社が出資を拒否。

おまけに、どろろを演じた柴咲コウが大河ドラマに出演して撮影当時よりもさらに出演料が跳ね上がってしまい、百鬼丸の妻夫木聡や多宝丸の瑛太も同じ状態に。

一作目を豪華俳優陣が出演してイメージが定着している以上、変えるわけにもいかず。

そんなこんなで企画自体がとん挫してしまいました。ファンの一人としては非常に遺憾ながら、2019年現在も続編が製作される様子はありません。

とはいえ、これでいいのかもしれません。手塚治虫原作の『どろろ』もある意味、未完に終わっています。なにより、すばらしい登場人物たちの素晴らしい作品の終わりなど、観たくない。

だからきっと、この空のどこかで百鬼丸とどろろはずっと一緒にいて、ずっと旅を続けている。そう願いながらこの奇跡のようなコラボで実現した映画を味わいましょう。

4.映画・どろろをおすすめの人


画像出典:https://www.youtube.com/watch?v=81eqPPz7TQs

映画・どろろをおすすめしたいのは、こんな方々です。

心を熱く焦がしたい方

映画・どろろのキャッチフレーズは3つあります。そのうちの一つ、

必死に生きて、何が悪い!

は劇中どろろが叫ぶ台詞ですが、この台詞に心を打ちぬかれる方も多いのでは?

ちなみに筆者はずきゅんとハートを撃ち抜かれ、「そうだよね。自分の人生は自分で必死につかみ取らなきゃ!!」と拳を握りながら映画館をでました。

日常に倦み、それを打開したいと思う方におすすめします。

思い切り泣きたい方


画像出典:https://www.youtube.com/watch?v=81eqPPz7TQs

魔物に喰われた子供たちの魂が昇華していくシーン。

どろろと母親の別れのシーン。

一度は離れた百鬼丸とどろろの再開のシーン。

そして、百鬼丸と父・醍醐景光の対決シーン。

この映画・どろろには、たくさんの泣き所があります。元々映画の予告編でも泣いてしまうことのある筆者は、映画の中盤でハンドタオルが役に立たなくなり、嗚咽を押し殺すことができなくなりました。

涙を流すことで、心のデトックスができます。最近泣いていないなという方、なんかもやもやするという方は、映画・どろろで思い切り泣きましょう。

アクション・スリラーを楽しみたい方

ビールのCMに使われ以来、日本でも有名になったジプシー・キングス。彼らの軽快な楽曲をBGMに、魔物と戦う百鬼丸とどろろ。

メロディアスなフラメンコギターに乗って展開される彼らの闘いはまるで踊っているようで、見ごたえがあります。

魔物や百鬼丸の仮の身体のCGも素晴らしい出来で、手塚治虫作品では初のPG-12 指定の不気味さとグロさをぜひお楽しみください。

バディものがお好きな方

見どころでもすでに語りましたが、どろろと百鬼丸の絆は男女の垣根をこえたもの。こんな相棒が隣にいてくれるなら、いつまでもどこまでも旅を続けたくなるでしょう。

映画・どろろは、「バディもの好き」な方にはたまらない逸品です。

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