ボヘミアン・ラプソディが描く伝説的ロックスターの壮絶な生き様

こんにちは!

エンタメブリッジライターのchieです。

今回は、2018年に公開され、2019年ゴールデングローブ賞で作品賞(ドラマ部門)と主演男優賞の2冠を達成した「ボヘミアン・ラプソディ」をご紹介します。

間もなく発表されるアカデミー賞でも作品賞、主演男優賞、編集賞など5部門でノミネートされており、世界中で大きな注目を集めています。

テーマとなっているイギリスのロックバンド「クイーン」を知らない人でも、とても引き込まれる映画なので、ぜひ多くの人に楽しんでもらいたい映画です。

1.ボヘミアン・ラプソディの作品紹介

公開日: 2018年11月9日 (日本)
監督: ブライアン・シンガー
脚本: アンソニー・マクカーテン
出演者:ラミ・マレック、ルーシー・ボイントン、グウィリム・リー ベン・ハーディ、ジョゼフ・マゼロ、マイク・マイヤーズ
受賞歴:第76回ゴールデングローブ賞で、ドラマ部門作品賞・ドラマ部門主演男優賞を受賞。第91回アカデミー賞では、作品賞、主演男優賞、編集賞、音響編集賞、録音賞にノミネート。日本でも、ブルーリボン賞、日本アカデミー賞で外国作品賞を受賞。

 

2.ボヘミアン・ラプソディのあらすじ紹介


画像出典:https://wired.jp/2018/12/14/queen-bohemian-rhapsody-ost-review/

それでは、ボヘミアン・ラプソディのあらすじを紹介していきたいと思います。

ボヘミアン・ラプソディのあらすじ(ネタバレなし)

1970年代初頭のロンドンで、のちに世界的に有名なロックバンドとなる、「クイーン」が誕生しました。

ボーカルは、フレディ・マーキュリー。

本名はファルーク・バルサラ。

ゾロアスター教徒ペルシャ系移民という自身のルーツを嫌い、フレディ・マーキュリーという名前を自分で考えたのです。

フレディはファンだったバンド「スマイル」のメンバー、ギタリストのブライアン・メイ、ドラマーのロジャー・テイラーに自ら声をかけ、ボーカルを志願します。

ブライアンとロジャーは初め、フレディの出っ歯を見て、「そんな歯じゃ無理だろ」と笑いますが、フレディは美しい歌声を披露してメンバーを唖然とさせ、ボーカルとして迎え入れられます。

さらにベースの新メンバー、ジョン・ディーコンも迎え、クイーンとしてロックバンドの活動を開始します。

 

自主制作したアルバムが、イギリスの有名レコード会社であるEMIの目に止まり、クイーンは世界デビューを果たします。

また、フレディはブティック店員のメアリー・オースティンと恋に落ち、プロポーズします。

人生の伴侶も得て絶好調のフレディ率いるクイーンは、それまでの音楽シーンの常識を覆す斬新な音楽を次々に生み出します。

クイーンは世界的な人気ロックバンドとなり、スターダムを駆け抜けていきました。

ボヘミアン・ラプソディのあらすじ(ネタバレあり)

世界ツアーで多忙を極める中、フレディは次第に自分がバイセクシュアルであることを自覚するようになり、メアリーにそのことを告白します。

フレディはメアリーを愛しているものの、メアリーはフレディと距離を置き、他の男性と付き合うようになります。

孤独を深めるフレディは金にものを言わせ、パーティー三昧の生活に溺れるようになります。

結婚し子供にも恵まれる他のメンバーのフレディの間との確執が次第に深まっていき、フレディが高額のソロ活動契約を結んだことから、決定的に仲間割れしてしまいます。

フレディは、マネージャーであり恋人のポール・プレンターとともにソロアルバムの制作に没頭しますが、難航し苦しみます。

その苦しみを紛らわせるため、フレディはドラッグや酒、不特定多数の男性とのパーティーに溺れていきました。

そんなフレディを心配したメアリーは、今の生活は間違っていると、フレディを強く諭しました。

自分の本当の居場所はクイーンであること、バンドメンバーが自分の家族だと気づいたフレディは、ポールと決別するとともに、メンバーに謝罪し再びクイーンとして復帰します。

また、クイーン全盛期の頃に出会い、心惹かれたものの、「本当の自分を取り戻したら再会しよう」と言われ疎遠となっていたジム・ハットンを探し出して再会し、交際するようになります。

体調不良を感じていたフレディは自分がエイズに感染していることを知りますが、チャリティーイベントのライブエイドに出演するため、不調と戦いながら必死でライブの練習に取り組みます。

ライブエイド当日の朝、フレディは恋人のジムを実家に連れて行き、家族に紹介します。

自身のルーツを嫌い、長い間、家族との確執があったフレディですが、家族は分かり合い、抱きしめあうのでした。

世界中に中継されたライブエイドで、クイーンの圧巻のステージは観客に大きな感動を与え、大成功を収めました。

フレディは恋人のジム、友人のメアリーなど大切な人々に支えられながら、エイズによりその生涯を終えました。

3.ボヘミアン・ラプソディの見どころ

https://theriver.jp/bohemian-500million/
画像出典:https://theriver.jp/bohemian-500million/

続いて、ボヘミアン・ラプソディの見どころをご紹介したいと思います。

フレディ・マーキュリーの生き様

伝説的ロックスターとして世界的に有名になり、名声と富を思いのままにしたフレディ・マーキュリー。

しかし、映画ではフレディの孤独や苦悩がリアルに描かれています。

移民という自分のルーツを受け入れられず、名前を変えてしまう。

メアリーを愛しているものの、男性への恋愛感情を抑えきれず、メアリーから距離を置かれてしまう。

家庭を築くことができず、幸せな家庭を築いたバンドメンバーと比較してしまう。

ドラッグや酒に溺れ、不特定多数の男性と関係を持ってもどこか満たされない。

エイズに感染してからも生涯寄り添ってくれた恋人のジム、フレディを理解し友人として支えてくれたメアリーの存在が、フレディにとっていかに大切なものであったのかが伝わってきます。

世界的な名声と莫大な富を得たとしても、本当に大切なのは、自分を理解し支えてくれる身近な人の存在なのだと気付かされます。

クイーンの音楽がもたらしたもの

ボヘミアンラプソディの画像
画像出典:https://www.udiscovermusic.jp/stories/bohemian-rhapsody-biopic-queen-facts

クイーンは自ら考えたさまざまな手法を取り入れ、次々と新たな音楽を生み出しました。

クイーンの4枚目のアルバム「オペラ座の夜」はロックにオペラを融合し、これまでになかった世界観を作り出しました。

また、楽曲「ボヘミアン・ラプソディ」発表時には、当時は一般的でなかったミュージックビデオを製作し、これは音源の宣伝目的で制作された、世界で最初の映像であるといわれています。

その音楽は世界中で多くの人々を魅了し、大きな影響を与えました。

音楽とは人間の力でゼロから大きな感動を生み出すことができるものなのだと気付かされます。

 

特に、映画のラスト約20分を飾るライブ・エイドのステージは圧巻です。

ライブ・エイドは、アフリカ難民救済を目的として、「1億人の飢餓を救う」というスローガンのもと、1985年にイギリス・ロンドンとアメリカ・フィラデルフィアで行われた、20世紀最大のチャリティコンサートです。

デビッド・ボウイ、エルトン・ジョン、マドンナ、ボブ・ディラン、フィル・コリンズ、U2などそうそうたるミュージシャンが出演し、84カ国に衛星同時生中継され、録画も含めて140カ国で約15億人が視聴したと言われています。

音楽を通して多くの人たちがひとつになる。

その様子が圧倒的な迫力を持って描かれています。

フレディがこの世を去った後も、残ったメンバーは、新しいボーカルを迎えて世界ツアーを行うなど、精力的に活動を行っています。

クイーンを忠実に再現したリアルな描写

エンドロールで、ライブ・エイドの実際のステージのビデオが流れるのですが、実際のメンバーの様子を見ると、作中の俳優陣がいかによく似ているかがよく分かります。

特にベースのブライアン・メイは本人と見分けがつかないほどの激似ぶりです。

 

フレディの特徴的な出っ歯は、義歯を用いて再現されていました。

とても自然で義歯とは気づかず、映画を見ている時は、「よくこんな出っ歯の人を見つけてきたなあ」なんて思っていました。

外見だけでなく、人物の動きや演奏の様子もよく似ています。

フレディを演じたラミ・マレックは、ムーブメントコーチから指導を受け、目の動きや振り返り方、マイクのひねり方など細部にわたって動きを忠実に再現しました。

また、バンドメンバーの俳優陣は、もともと演奏経験があったわけではなく、本作出演にあたり必死に練習を重ねました。

メンバーの演奏する姿はとても自然で、見事に決まっていました。

最後のライブ・エイドのシーンは特に忠実に再現されており、楽器や衣装はもちろん、会場のウェンブリー・スタジアムの、ピアノの上の灰皿や、飲み物のカップまで緻密に再現されています。

このような血の滲むような努力が裏にあるからこそ、本作の臨場感やリアルさが再現されているのだと思います。

4.ボヘミアン・ラプソディはこんな人におすすめ

ボヘミアンラプソディの画像
画像出典:https://forbesjapan.com/articles/detail/24257#

ボヘミアン・ラプソディは、クイーンのファンだけに向けたマニアックな映画ではありません。

数々の映画賞を受賞していることからも、多くの人々に共感と感動をもたらしていることが分かります。

誰でも楽しめる映画ですが、特にこんな人にはぜひオススメしたいです。

人生に悩んでいる人

最高のエンターテイナーとして自らの道を切り開いていったフレディ。

信念を貫き、従来の常識を打ち破る新しい音楽を生み出しました。

フレディが作詞作曲し、映画タイトルにもなっている、クイーンの代表作「ボヘミアン・ラプソディ」は演奏時間が6分と長く、そんな長い曲はラジオにかけられないとレコード会社から反対されるのですが、フレディは自らラジオに持ち込み、結果的に世界的ヒットを記録したのです。

エイズに感染してもなお、諦めずライブエイドを大成功させ、素晴らしいステージで多くの人に感動を与えました。

そのパワフルな生き方は、自分を信じ、突き進むことの素晴らしさを教えてくれます。

人生に疲れ、立ち止まってしまっている人には勇気付けられるのではないかと思います。

その一方で、家族との関係や、自身のセクシュアリティや恋愛、バンドメンバーとの関係など、さまざまな局面で苦悩を重ねてきました。

さまざまな困難と直面し、苦悩しながら乗り越えていくことで、フレディは自分にとって本当に大切なものを見つけていきます。

フレディの生き様を追体験することで、本当に自分にとって大切なものはなんなのか、考えるきっかけになるのではないでしょうか。

将来のこと、家族のこと、仕事のこと・・・人生で何かに悩んでいる人にはぜひ観てほしい映画です。

音楽を楽しみたい人

本作はクイーンの楽曲がふんだんに織り込まれており、映画のストーリーだけでなく、音楽も楽しむことができます。

私はクイーンについてほとんど知識がなく、映画賞を総なめにして話題になっている時も、実は特に興味を持っていませんでした。

たまたま知人と一緒に観に行ったのがきっかけでしたが、映画が始まってすぐにストーリーと音楽に引き込まれ、観終わった時には本当に観に来てよかった!と思いました。

楽曲はどれも素晴らしく、「We will rock you」や「We are the champion」など、「あ、聞いたことある!」と思う曲が多くありました。

クイーンは日本でも人気だったので、その楽曲はホンダやトヨタ、日清カップヌードル、キリン「NUDA」など、多くのCMなどに起用されています。

クイーンを知らなくても、知らず知らずのうちに耳にしている曲も多いと思います。

「ボヘミアン・ラプソディ」自体も、トヨタ「プロナード」のCMに使われていました。

また、クイーン誕生からのドラマティックなストーリーに魅了され、名前しか知らなかったバンドに、こんなドラマがあったのか!とクイーンの曲をもっとたくさん聴いてみたくなりました。

クイーンを知らない人にも全力でおすすめできます。

なお、今回、2018年11月に映画館109シネマで初めて導入されたIMAXレーザーで本作を鑑賞してきました。

料金は通常料金にプラス700円かかりますが、これまでの水準を超えるダイナミックレンジと高密度サウンドを実現する最新の12chサウンドシステムが採用され、圧倒的な臨場感でクイーンの楽曲を楽しむことができました。

鑑賞される際には、ぜひサウンド環境を整えて、音の美しさを堪能して頂けたらと思います。

 

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