【実話が元ネタ】映画「ブラッド・ダイヤモンド」を徹底考察【タイトルの意味は!?】

エンタメブリッジのごーです。

アフリカは最後のフロンティア。

この言葉は資本家や起業家の間では、トレンドとなっています。

資本主義の広がりは欧米からアジアも覆いこみ、ついにはアフリカが最後の物理的な空間だという意味です。

スタートアップの企業や巨大企業の支店がアフリカの多く地域に進出しています。

アフリカがどのような経済的な状況にあり、どのような文化や歴史を持っているか、知っている人は意外と多くありません。

日本からすると、アフリカは隣国でもなくかなり遠い国のイメージとなっています。

今回は、そんなアフリカの西側に位置しているシオラレオネを舞台にした映画、「ブラッド・ダイヤモンド」を紹介します。

この映画は事実をもとに作られた映画であり、実際に1991年から2002年まで続いていた内戦を取り上げています。

ニュースなどで知っているという人もいるかもしれませんが、実際にその時代を生きた人々がどのような生活をしていたのかを知っている人は多くないでしょう。

グローバル化した私たちの生活は、物理的に遠い国であっても、無関係ではないのです。

1.「ブラッド・ダイヤモンド」の作品紹介

公開日: 2007年4月7日 (日本)
監督: エドワード・ズウィック
原作者: グレッグ・キャンベル
原作: BLOOD DIAMONDS(日本語訳なし)
出演者:レオナルド・ディカプリオジャイモン・フンスー、ジェニファー・コネリー、カギソ・クイパーズ、アーノルド・ヴォスルー。
受賞歴:第77回ナショナル・ボード・オブ・レヴュー賞3位。第79回アカデミー賞にて主演男優・助演男優・音響編集・録音・編集の5部門ノミネート。第64回ゴールデングローブ賞にて主演男優賞(ドラマ部門)ノミネート。

予告編の50秒辺りにはシエラレオネの内戦の様子がピックアップされています。

本編はもっとリアルに描かれています。

2.「ブラッド・ダイヤモンド」のあらすじ


画像出典:https://video.unext.jp/

はじめにあらすじを紹介します。

ブラッド・ダイヤモンドの簡単な流れは、ソロモンが土の中に隠したピンクダイヤモンドを再び掘り起こしに行く物語です。

しかし、ダイヤモンドを手に入れるための過程には、様々な困難が待ち構えています。

先に私が簡単な道筋だけ示したのは、のちに様々な困難や状況説明は政治や経済、裏社会の成り立ちなど視聴者にとって難しい部分があるからです。

したがって、まずは「ダイヤモンドを手に入れに行く物語」ということを踏まえて観ましょう。

「ブラッド・ダイヤモンド」のあらすじ(ネタバレなし)


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ソロモンはシエラレオネに住み、漁師を生業としています。

妻と三人の子供がいて、息子には一生懸命勉強をさせて将来は医者にさせようと考えています。

普段の生活をしていると、突然ソロモンの村を反政府ゲリラのRUFが襲います。

RUFに捕まってしまったソロモンは強制的にダイヤモンドの炭鉱で働かされます。

また、ソロモンの息子もRUFに誘拐されて、少年兵にされてしまいます。

ソロモンの家族はバラバラになってしまったのです。

ソロモンはある日、大きな粒のダイヤモンドを見つけます。

このダイヤモンドを持っていれば、かなりの大金が手に入るはずです。

監視の目をかいくぐり、ソロモンはそのダイヤモンドを盗みます。

そこに、政府軍が急襲を仕掛けます。銃弾が飛び交う中、ソロモンは助けを求めます。

こんな混乱の中でソロモンにどのような運命が待っているのでしょうか。

「ブラッド・ダイヤモンド」のあらすじ(ネタバレあり)


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1999年のシエラレオネ。

シエラレオネをはじめ、アフリカの大地には金や石油などの資源が多く埋蔵されていました。

その資源をめぐって、国家間の奪い合いや利権の争いが内部で起き始めます。

シエラレオネにはダイヤモンドがあることが分かっていました。

ダイヤモンドは莫大な資金になるため、国内では内紛の種にもなったのです。

ソロモンの家族はいつものように家族で寄り添って眠り、朝を迎えました。

息子に勉強をさせて医師にしたいと思っているソロモンは、息子と共に漁業へと向かいます。

息子と共に村へ帰ろうとしていると、突如後ろからは大音量の音楽とともに反政府武装集団RUF(革命統一戦線)が迫ってきます。

ソロモンの村はRUFに襲われて捕まってしまい、家族はバラバラになってしまいます。

ソロモンはその体つきをRUFの大尉に認められ、ダイヤモンドの採掘場で働かされることになりました。

採掘場で働いていると、ソロモンはピンク色に輝く大きなダイヤモンドを見つけます。

ソロモンはこのダイヤモンドを盗み、採掘場近くに埋めて隠そうとします。

その行為を見つけた大尉が、ソロモンからダイヤモンドを奪おうとすると、政府軍がこの採掘場を攻撃しました。

何とか政府軍に撃たれることは逃れましたが、ソロモンはRUFに疑われて投獄されてしまいます。

一方、RUFに武器を売りダイヤモンドの密輸をすることを生業にしていた元傭兵のアーチャーは、リベリアへの入国時に国境警備隊に捕まってしまい投獄されます。

アーチャーとソロモンが出会ったのは、シエラレオネの首都にある刑務所でした。

けがを負ったRUFの大尉も同時に運ばれてきます。

そこで、アーチャーはソロモンがピンクダイヤモンドを手に入れたことを知ります。

まだ平和が続いている首都のフリータウンのクラブで、アーチャーは記者のマディーに出会います。

マディーが新聞記者であり、ダイヤモンドの密輸などに関する情報を集めていることを知ったアーチャーはマディーを敬遠。

その後、アーチャーはソロモンからピンクダイヤモンドの場所を聞き出そうと画策します。

ソロモンは何も語りません。

平和だったフリータウンもRUFに襲われて、多くの死者が出ます。

アーチャーはピンクダイヤモンドの隠し場所を聞き出すため、ソロモンを連れて逃げ出します。

マディーの協力の元、難民施設でソロモンの家族を探します。

そこでソロモンは妻と子供に会いますが、息子がRUFに誘拐された事実を知ることになります。

悲観に暮れるソロモンでしたが、アーチャーの狙いはピンクダイヤモンド。

ダイヤモンドの採掘場の近くまで、記者に扮して移動します。

しかし、記者を運んでいる車もRUFに襲われてしまいます。

アーチャー、ソロモン、マディーの三人は何とか逃げることに成功。

移動中に、元少年兵を更生させる施設に寄ります。

この施設で生活している人々を見て、アーチャーは自分の生い立ちを思い出します。

その出自をマディーに語ることで、二人は心を通わせることになりました。

アーチャーもまた、若き傭兵として生活していたのです。

施設を運営している神父に連れられて、車で移動している最中にRUFの少年兵によって神父は銃撃されてしまいます。

神父は少年たちの良心を信じていたのです。

アーチャーたちは逃げ出し、元上官のコッティー大佐に助けを求めます。

コッティー大佐の目的は、RUFの全滅とダイヤモンドを手に入れること。

アーチャーはソロモンと共に、採掘場を目指しますが道中でRUFに遭遇。

二人は隠れますが、ソロモンの息子がトラックに乗っているのを見つけます。

ダイヤモンドの採掘場に襲撃をする前日、ソロモンは息子を助けに行きますが洗脳されてしまっているために救出に失敗します。

採掘場はアーチャーの元上官コッティー大佐によって、RUFが駆逐されます。

しかし、コッティーもアーチャーもピンクダイヤモンドを手に入れていません。

ソロモンを連れて、ピンクダイヤモンドの隠し場所に行きます。

そして、ついにピンクダイヤモンドを手に入れます。

また、同じくダイヤモンドを狙っていたコッティー大佐も倒します。

その瞬間、アーチャーとソロモンの前にはピストルを構えた息子の姿。

実の父親であるソロモンは、ピストルを構えた息子に優しく語りかけピストルを下ろさせます。

アーチャーとソロモンとその息子の三人は、セスナ機との合流場所に急ぎます。

アーチャーはコッティー大佐との戦闘で大きな傷を負ってしまっています。

覚悟を決めたアーチャーはピンクダイヤモンドをソロモンに託します。

丘の上で、アフリカの広大な自然を見ながら衛星電話でマディーに電話をします。

その丘の上で、アーチャーは息を引き取ったのです。

ソロモンとマディーは合流します。

ソロモンとダイヤモンド業者は、ピンクダイヤモンドと引き換えに家族との再会を交渉します。

その交渉現場をスキャンダルとして、写真に撮っていたマディーはダイヤモンド業者を告発します。

3.「ブラッド・ダイヤモンド」のみどころ


画像出典:https://video.unext.jp/

「ブラッド・ダイヤモンド」の見どころは、出演者の演技、壮大なスケール、犯罪や紛争のリアルなど多岐にわたります。

その中から厳選してご紹介いたします。

紹介する項目の中には、特に注意して観なくても理解できる点もありますが、注意しておかなければ見逃してしまう点も存在しています。

初めて見る人も、もう一度見てみたいと思う人も、以下の見どころを踏まえて鑑賞してみてください。

メインキャストのレオナルド・ディカプリオのアウトローっぷり


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レオナルド・ディカプリオはその出世作『タイタニック』のキャラクターが印象深いのではないでしょうか。

特に、タイタニック公開当時に若かった人々は…。

実はこの作品を観ることで、レオナルド・ディカプリオへの印象が大きく逆転する人はいるはずです。

ブラッド・ダイヤモンドに登場するアーチャー(レオナルド・ディカプリオ)は、元傭兵であり反政府ゲリラに不法に武器を売ることで生計を立てています。

金が好き。

人を殺めることに躊躇なし。

犯罪者とも恐怖することなく、対等以上の立場で交渉。

言葉遣いや行動はアウトローそのものです。

荒れた地域で育ち、心も荒んでしまったアーチャーは誰にも心を開くことなく金稼ぎのためだけに生きています。

武器やダイヤモンドは高値で取引が可能であるため、日夜ダイヤモンドの不法取引を行っているのです。

そんなアウトローなアーチャーの役柄が、清貧なイメージのレオナルド・ディカプリオと比較すると斬新です。

しかも、かなりマッチしています。

この映画の見どころの一つは、レオナルド・ディカプリオのアウトロー役がマッチしている妙でしょう。

アフリカの状況をリアルに再現


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多くの日本人にとっては、かなり遠い国となっているアフリカの国々。

ニュースなどでしかアフリカの国々を知ることはありません。

実話を元にして制作された「ブラッド・ダイヤモンド」の舞台はシエラレオネとリベリアです。

アフリカは大きな大陸であり、国と国とが地続きになっています。

そのため、国境は歩いて超えることも可能です。

ただし、密輸業者などの多くの犯罪者も自由に国境を超えることが出来ることが問題となり、国境警備はかなり厳重なものとして描かれています。

そして、そこには汚職が跋扈していることも描かれています。

内戦が続いていたアフリカの国々には、暴力や貧困、差別、難民、汚職など数多くの問題が表面化しています。

これらの現実をこの作品では、細かい部分まで丁寧に描いています。

そのため、アフリカの国々の現状をきちんと描いている部分がこの作品の見どころでもあるのです。

【実話】非合法ダイヤモンドのロンダリングシステム


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シエラレオネはダイヤモンドを採掘できる国です。

不法にダイヤモンドを採掘しているのは、ギャングのような反政府ゲリラであり、高額で売ることで最新の武器を手にしています。

採掘場で不法に採掘されたダイヤモンドはやがて、先進国の国々の富裕層の手に渡ります。

しかし、富裕層の手に渡るまでには、このダイヤモンドが不法に採掘されたものではないようにしなければなりません。

ダイヤモンドが不法でないようにロンダリングするためには、複雑な経路で富裕な国に渡す必要があります。

シエラレオネで採掘されたダイヤモンドは、数多くの国と組織を仲介して届けられます。

その間に、不法な取引をされていたダイヤモンドも合法なダイヤモンドに紛れて、いつの間にかロンダリングされているのです。

このダイヤモンドのロンダリングの仕組みをアーチャーが説明します。

実際に存在した人物によるロンダリングの説明には、目を見張るものがあります。

アーチャーが心を開いた女性記者のマディーにダイヤモンドのロンダリングの仕組みを語るシーンは必見です。

目的や背景の違う人々が、目標を一致させて共に行動する人生の妙


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「ブラッド・ダイヤモンド」に登場する主要な人物は三人。

元傭兵で武器のブローカーのアーチャー。

シエラレオネで生まれ、漁師として生計を支えていたソロモン。

そして、あらゆる紛争地帯などの取材と続けている記者のマディーです。

彼らは全員目的が異なります。

ダイヤモンドを売って大金を手に入れたいアーチャー。

攫われた息子を取り返したいソロモン。

そして、ダイヤモンドの密輸の闇を暴くことを目的としたマディー。

全員が全く違った目的を持っていながら、ソロモンが隠した大きなダイヤモンドを手に入れるために共に行動をすることになります。

同じ目的のために、行動を共にする彼らの行動が実話を元にした映画であることを納得させてくれます。

一人ひとりのキャラクターと目的に注意して映画を観てみましょう。

【実話】紛争によって引き裂かれてしまった家族の深い愛情


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シオラレオネの紛争は、一つの家族を物理的に引き裂いてしまいます。

反政府ゲリラのRUFは数々の村を襲い、多くの村人達を恐怖のどん底に落とします。

抵抗する人や逃げまどう人々にも容赦はありません。

ほとんどの人々はゲリラによって命を奪われ、食糧のほとんども強奪されてしまいます。

生き残った人々も、見せしめのために残酷な行為を強いられます。

また、大人であり屈強な人は強制的に連行されダイヤモンド鉱山で労働することを強いられます。

さらに、子供は連行されて、RUFの少年兵として暴力や麻薬を強要され洗脳されていきます。

そして、子供たちは不死身の少年兵にされてしまうのです。

この物語の中心人物であるソロモンはダイアやモンド鉱山に連れていかれ、息子は少年兵にされてしまいます。

家族はみな、離れ離れになってしまったのです。

しかし、ソロモンの幼い息子への愛は変わりません。

危険と知りながら、RUFに連行された息子を取り返します。

息子はRUFに洗脳されてしまい、実の父親であるソロモンに銃を向けます。

しかし、ソロモンが優しく息子を諭すのです。

もう暴力を行う必要はないのだと。

4.「ブラッド・ダイヤモンド」ライターの視点と感想


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この映画が主題としているテーマは決して一つではありません。

紛争の問題、少年兵の問題、経済的な格差の問題など。

人間はあらゆる問題や環境の中で生きていかなければいけません。

この映画は一つの家族と元少年兵の売人、そしてジャーナリストの三人がシエラレオネの激動の時代を生き抜きます。

そんな、三人にはあらゆる困難が待ち受けていますが、彼らは信念を曲げません。

そんな彼らの奮闘に注視していきましょう。

紛争は平和だった町で突然起こる


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紛争は熱戦が繰り広げられていない平和な時間が流れていた町でさえも、一瞬にして戦場へと巻き込みます。

アーサーとマディーが出会った酒場には、多くの外国人が集まりパーティーを行っていました。

しかし、数々の紛争地域や内戦が続いている地域を取材してきたマディーが予言したように、パーティーが行なわれていた会場はRUFによってめちゃくちゃに破壊されてしまったのです。

その状況の悲惨さは、なかなか言葉で表すことが出来なような状況です。

まさに天国から地獄。

治安がよく、特に紛争地域でもない日本に住んでいる私たちには想像をするのが難しい現実です。

まさにこれが「TIA(This is Africa)」なのです。

貧困なアフリカの国々が富裕な国々の金儲けの道具となっている


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貧困なアフリカの国々は、富裕な国々のために働いています。

ダイヤモンドが発掘されているのは、シオラレオネの森の奥の方。

先進国に住んでいる私たちが一生訪れることが無いような場所で行われています。

ここで発掘されたダイヤモンドは査定や加工、そして、数か国への輸入と輸出を繰り返し最終的に先進国の裕福な人々の手に渡ります。

ダイヤモンドの発掘は、RUFによって強制的に連れてこられた人々によって担われています。

彼らの多くは賃金を与えられません。

暴力や死への恐怖によって、労働を課せられているのです。

つまり、ダイヤモンドの発掘に人件費はほとんどかかりません。

ダイヤモンドは発掘から、消費者の手に渡るまでに高額になっていくのです。

資本主義の基本である安く買って高く売るというシステムが成立しています。

そのため、仕入れ価格が安いアフリカのダイヤモンドを購入し、富裕な国々で高く売るという仕組みが出来上がっているのです。

したがって、貧困なアフリカの国々は、富裕な先進国の宝石商の金儲けの道具になっているのです。

ブラッド・ダイヤモンドの意味とは?


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映画の題名となった「ブラッド・ダイヤモンド」には、数種類の解釈が出来ます。

アーサーがたまたま発見したダイヤモンドは、とても大きく中心がピンク色に染まっています。

その美しさと大きさはかなりの価値を持っています。

色と形から「ブラッド・ダイヤモンド」→「血の色をしたダイヤモンド」です。

ここで使われている「血」には、人間の体内を流れる美しい存在として「血」が使われています。

また、その「ブラッド・ダイヤモンド」は数多くの人々の犠牲によって生み出されました。

つまり数多くの血が流すことで作り上げられたという意味で「ブラッド・ダイヤモンド」と解釈することも出来ます。

さらに、アーサーが少年時代にお世話になった傭兵の雇い主は、アフリカの土はアフリカに住む人々の血によって赤く染まっていると言っています。

アフリカにすむ人々にとって、ダイヤモンドそのものは何の価値も持ち合わせていません。

アフリカの民にとっては、大地そのものが豊穣をもたらし自分たちの生活を豊かなものにしてくれるダイヤモンドなのです。

アフリカの民にとって、赤く染まった土こそが「ブラッド・ダイヤモンド」なのです。

世界の金融システムの発展が悲劇を生んだ


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「ブラッド・ダイヤモンド」で描かれているのは、世界の金融システムの発展が末端の人々の悲劇を生んだということです。

資本主義の発明である「通貨」。

この発明によって、全く異なる複数の商品や価値を取引することが可能になりました。

そのことによって、歌が上手い人は歌手になり、釣りがうまい人は漁師になり、分業の体制を可能にしています。

しかしながら、この仕組みはお金によって価値をつけるだけではなく、富の集中をもたらしました。

富の集中が世界観に格差をもたらし、富を手に入れるためにあらゆる商売や仕組みを作り替えました。

一方で、富への執着もなく平穏な生活を好む人々もいますが、富を得ようとする人々の食い物にもされてしまいます。

特に、シオラレオネでは良質なダイヤモンドが採掘され、そのダイヤモンドが高額で取引をすることが出来るという情報が伝搬してから、シオラレオネは富裕者によって荒らされてしまいました。

元々アフリカに住んでいた人々のほとんどがホームレスとなり、広大な地域の狭い場所に集まって生活することを強いられています。

生活の困窮、家族が引き裂かれる、そして、いつ終わるかもわからない紛争。

アフリカにはアフリカに住む人の数だけ悲劇が存在しているのです。

紛争を長引かせているのは他ならない私たち


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紛争を長引かせているのが、他ならない日本に住む私たちでもあります。

このことを認識している日本人は、ごくわずかでしょう。

人口が減ったものの、毎週末はどこかで誰かの結婚式が行われています。

その幸せの証となる指輪にはダイヤモンドが。

お金も時間も余った富裕な人々が訪れる宝石屋には、数多くのダイヤモンドがちりばめられたジュエリーが。

私たちの幸せへの欲求は果てしないのです。

この果てしない欲望が、果てしない悲劇を生んでいるのです。

ここで私はダイヤモンドを買うな、ということが言いたいわけでも、ダイヤモンドを見る度にアフリカの人々を思い出せ、という訳でもありません。

今、手元にある「物」が一体どこから来たのか、考えてみようということです。

5.「ブラッド・ダイヤモンド」をおすすめしたい人


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「ブラッド・ダイヤモンド」をおすすめしたいのは、社会派映画を好む人々全般です。

むしろ、そういった人々しか好みでないであろう作品でもあります。

しかし、こういった現実が実際にあるということも多くの人に知ってもらいたいため、ここでは私が「大好きな」レオナルド・ディカプリオの紹介もかねて「おすすめの人」の章を書き進めます。

レオナルド・ディカプリオの悪の一面を見たい人


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冒頭でも言いましたが、レオナルド・ディカプリオは「タイタニック」で日本でも一躍有名になりました。

日本では「レオ様」の一大ブームまで起こした、有名俳優です。

その「タイタニック」の時のイメージが強いためか、レオナルド・ディカプリオを毛嫌いする人もいるかもしれません。

しかし、この作品ではこれまでの役柄とは全く異なる、粗野なキャラクターを演じています。

そして、その芝居や役柄が絶妙にマッチしています。

初めてこの作品を観た私は、これまでのレオナルド・ディカプリオのイメージが払拭されました。

元傭兵で粗野な役柄も出来るレオナルド・ディカプリオを好きになった瞬間でした。

もしかしたら、私と同じようにレオナルド・ディカプリオへのイメージを持っている人もいるかもしれません。

私はそんな人々にこの映画を強くおすすめしたいです。

人間とは何か?「性善説」や「性悪説」とはなにか問うている人


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「人間とは何か?」、人間は生まれながらに人に対して善なのか悪なのかを問うている人はこの作品を観るべきでしょう。

事実を基にして制作された「ブラッド・ダイヤモンド」の主題の一つは「少年兵」の問題があります。

アフリカでは最強の軍団として、少年たちが強制的に兵士にされてしまうという事実があります。

元々は素直な子供たちが、暴力を強制されたり、麻薬を用いた洗脳されたりすることによって徐々に人を殺めることに何も感じなくなっていきます。

むしろ、残酷な行為を行うことが仲間内で英雄としての地位を得られる要因にさえなり、地図から積極的に残虐行為を行うようになります。

作品中でアーサーとソロモンは一時的に少年兵にされた子供たちや、親を亡くした子供たちを養い教育を施している施設の神父に出会います。

この神父は生まれながらに悪は存在していないと信じており、少年兵であっても一人の人間、そして一人の子供として接しています。

それこそが、解決策だと信じているのです。

しかしながら、アーチャーとソロモンを連れて橋を渡ろうとしたところ、神父はRUFの少年兵によって銃撃されてしまいます。

これは現実に起きていることです。

こういった環境にある時「人間は生まれながらに善なのか悪なのか」という問いが具体的な事柄として頭をよぎります。

アフリカの現実を目の当たりにしながら、この問いを更に深めることになるのです。

発展途上国と言われているアフリカの状況を知りたい人


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この映画は2006年に制作されて、1991年から2002年までのシオラレオネの内戦を描いています。

この記事を書いているのが2020年ですから約20年前です。

20年を経た今では状況もかなり違っていますが、アフリカの現代史を知りたい人や、今現在の状況がどのような歴史的流れで成立していったかを知りたい人にはおすすめです。

アフリカは今や資本主義の最後のフロンティアとされています。

そこには広大な大地や資源、そして人があり莫大な資本を生み出す可能性があると見られているのです。

もちろん、20年も前よりも経済的な状況は改善されてきているものの、現状は先進国と比べればかなり悪い環境であることに変わりはありません。

アフリカに行く機会があまりなく、アフリカについて知りたいと思っている人は「ブラッド・ダイヤモンド」を観ることをおすすめします。

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