【ネタバレあり】バックトゥザフューチャー3を深く理解するためのあらすじ・解説

BTTF3 チラシ

こんにちは、エンタメブリッジライターのとーじんです!

今回は、1990年に公開された「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズ3作目にして完結編の『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3』のあらすじと、考察について書いていきたいと思います。

シリーズのラストにあたるため、今までの前2作とは異なって作中で物語が完結していることが大きな特徴でもあります

また、ラストシーンは一見単純そうにも思えますが、考察を重ねていくといくつもの興味深い事実が浮かび上がってきます。

そのため、こうしたシーンをより深く理解するための考察も取り入れながら論を展開していきます。

それでは、さっそく本編に入りましょう!

1.バックトゥザフューチャー3の作品紹介

公開日: 1990年7月6日 (日本)
監督: ロバート・ゼメキス
脚本:ロバート・ゼメキス、ボブ・ゲイル
出演者:マイケル・J・フォックス(Marty McFly・Seamus McFly)、クリソトファー・ロイド(Dr.Emmett “Doc” L.Brown)、トーマス・F・ウィルソン(Buford “Mad Dog” Tannen・Biff Tannen)、メアリー・スティーンバージェン(Clara Clayton)リー・トンプソン(Maggie McFly・Lorraine McFly)、エリザベス・シュー(Jennifer Parker)

2.バックトゥザフューチャー3のあらすじ

BTTF3 メインビジュアル
画像出典:https://pc.video.dmkt-sp.jp/ti/10002220

それではバックトゥザフューチャー3のあらすじを見ていきましょう!

2-1.バックトゥザフューチャー3のあらすじ(ネタバレなし)

前作のラストでドクの手紙を受け取ったマーティーは、手紙の指示通り別れたはずのドクと再会して1985年へと帰るべくデロリアンを鉱山から掘り起こした。

しかし、マーティーは偶然にも1885年にドクが暗殺されてしまう過去を知る。

過去のドクを救うべく、今度は1885年の過去へとタイムスリップしたマーティー。

タイムスリップには成功したものの、行き先はマーティーが生まれるはるか以前の1885年。

「現代っ子」のマーティーはさまざまな困難に遭遇するが、ドクを救い未来に帰ることはできるのか。

2-2.バックトゥザフューチャー3のあらすじ(ネタバレあり)

前作では飛行中だったデロリアンに落雷が直撃したことで、乗車していたデロリアンとともに過去へと飛ばされてしまったドク。

そのため過去へ帰れず途方に暮れるマーティーのもとに、ドクから一通の手紙が届いた。

手紙の消印は1885年9月1日で、そこには来たる未来のためにデロリアンを隠し場所に保管していると記されていた。

早速マーティーは先ほど別れたはずのドクと再会し、隠し場所の鉱山からデロリアンを掘り起こした。

しかし、偶然にも鉱山付近の墓地で「エメット・ブラウン」と刻まれた墓石を発見し、ドクが手紙を書いたわずか一週間後にビフの祖先に殺害されてしまったことを知る。

ドクを救うべく、1955年のドクと共同でデロリアンを修理して1885年の過去へとタイムスリップした。

こうしてタイムスリップに成功したマーティーだったが、到着直後にインディアンと大熊に襲われ気絶してしまう。

BTTF3 デロリアン 騎馬隊
画像出典:https://tabiarm.com/?p=4411

そんなマーティーを救ったのは、彼の祖先にあたるシェイマスとその妻マギーであった。

彼らの手助けもありなんとかヒルバレーにたどりついたものの、そこでビフの祖先ビュホード・タネンと出くわし、因縁をつけられてしまう。

ふたたび大ピンチに陥ったマーティーを救ったのは、なんと過去にタイムスリップしていたドクだった。

ドクの助けで危機を脱したマーティーであったが、今度は肝心のデロリアンが故障しているという事実が発覚する。

タイムスリップが叶わず落胆する一行であったが、さまざまな手段でデロリアンを走らせることを画策した。

最終的に得られた結論は、蒸気機関車でデロリアンを押すことで自走状態と同様の速度を得るというものであった。

こうして未来へと帰る算段をつけたが、ドクが本来であれば亡くなってしまうはずの女性クララ・クレイトンを助けたことで、事態は思わぬ方向へと向かっていく

なんと、ドクが彼女に恋をしてしまったのだ。

さらに、マーティーはビュフォードの挑発に乗り、決闘の誓いを立ててしまう。

こうした状況を前にドクは大いに苦悩するも、最終的にクララに未来に帰らねばならない旨を告げ、彼女との別れを選択した。

しかしながら、タイムマシンの存在を信じていないクララにそれを信じてもらうことは叶わず、ドクは深い悲しみに襲われることになった。

心に傷を負ったドクが酒場で一晩中深酒をしていると、朝になってマーティーが彼を迎えに来た。

しかし、ここで先ほど立てた決闘の誓いが災いし、ドクを人質に取られたマーティーはビュフォードとの決闘に臨む羽目になってしまった。

BTTF3 決闘シーン
画像出典:https://www.youtube.com/watch?v=3h1pIPlop1k

息もつかせぬ緊張感の中、最終的になんとか決闘には勝利したマーティー。

その後、蒸気機関車を用いた計画を実行に移すべく、デロリアンに乗り込もうとする二人。

そこに現れたのが、ドクの想い人クララであった。彼女はドクの話が本当であったことを知ったのだ。

クララも同行させようとしたドクであったが、不運が重なりクララが地面に叩きつけられかねない状況に陥ってしまう。

見かねたドクはホバーボートを用いてクララを救出するが、デロリアンに乗り損ねたドクは未来へと帰れなくなってしまった。

マーティーは無事に1985年への帰還を果たすが、到着直後にデロリアンが大破したことでタイムスリップができなくなってしまった。

こうして二度とドクに会えないと絶望するマーティーの前に、突如として蒸気機関車型のタイムマシンが出現した。

そこから現れたのは、1885年でタイムマシンを作り上げたドクであった。

ドクは過去でクララと結婚し、子をもうけ幸せな生活をしていることを報告する。

そして、「君達も幸せな未来を築きたまえ」と言い残したのち、ふたたびマーティーの前から姿を消すのであった。

3.バックトゥザフューチャー3の見どころ・解説を紹介

BTTF3 ドク マーティー
画像出典:http://kansou-review.com/back-to-the-future-1/

ここからは本作の見どころについて紹介します。これを知って見るだけでも、また映画の楽しみ方が変わるでしょう。

3-1.単体作品としても完結編としても見どころ満載!

今作は、単体の作品としてもシリーズ完結編としても抜群の出来で、3作目でも鑑賞者を飽きさせないさまざまな工夫が施されています。

例えば、今作はあえて遠い過去へとタイムスリップする舞台設定が採用されている点もその一つです。

シリーズヒットの要因は、これまでも解説してきたように「魅力的なSF設定」にあると考えられます。

そのため、西部劇の舞台にもなるような1885年にタイムスリップしてしまうと、これまで同様の魅力を維持することが難しいのです。

そこで、今作ではあえてそうした魅力は抑えめにして、現代人がタイムスリップした際の戸惑いやギャップといった面を強調しているように感じました。

こうすることで、これまでとは少し押し出される魅力が異なるものになっていましたが、一方で物語のマンネリ化を防ぐという効果を発揮していました。

ただし、シリーズに共通する徹底的な「エンタメ路線の追求」というもう一つのコンセプトについてはブレがないので、魅惑のSF設定は控えめでも「らしさ」を維持することに成功しています。

また、完結編らしくこれまでのシリーズで積み重ねられてきた物語を背景に、しっかりと物語が完結しています。

ラストでデロリアンが大破したことは、タイムマシンをめぐるトラブルの終結を意味しており、これは監督からの「シリーズ完結宣言」と認識しても差し支えないのではないでしょうか。

したがって、単体作品としては過去に飛ばされたことによるギャップや祖先との出会いが見どころであり、シリーズの完結編としてはマンネリ化せずにキチンと物語が締められている点が見どころといえそうです。

3-2.もう一人の主人公・ドクの物語

BTTF3 ドク クララ
画像出典:http://kakinaguridou.blog.fc2.com/blog-entry-10.html

さて、今作における注目ポイントは、これまでマーティーのタイムスリップを補助する「サポート役」に徹していたドクが、本来の主人公であるマーティーよりも中心的に描かれていることでしょう。

これまでの作品では、サポート役としてマーティーの危機を何度も救ってきたドク。

これまでも作品を盛り上げてきたドクは、シリーズ屈指の人気キャラクターとしても知られています。

しかしながら、これまでの作品ではドクの内面的な部分についてはフォーカスが当てられていませんでした。

つまり、マーティーのように怒る・失望する・恋に落ちるといった感情の部分が詳しく描写されていなかったということです。

ところが、今作ではその部分を補完するかのように、マーティー以上にドクの心理描写がハッキリとスクリーンに映し出されています。

実際に、ドクがクララに恋をしたことが中盤以降の物語を大きく動かしていくことになります。

前作や前々作であれば、このように感情を見せた結果トラブルを引き起こすのはマーティーの役割でした。

その役割をドクが担っているということは、ドクは実質的な主役として描かれているといえそうです。

さらに、これまでに見られなかった一面をみせるドクの姿はとても魅力的で、天才ながら恋愛に不器用な様子は見ていてとても微笑ましく愛らしいものでした。

そのため、個人的に今作のドクは裏の主役であり、加えてまるでヒロインのように愛すべきキャラクターとして描かれているかのようにさえ感じられました。

3-3.ドクはどうやって蒸気機関車型タイムマシンを製造したのか

冒頭でも触れましたが、今作のラストシーンは一見単純でも大いに考察の余地があるものになっています。

あらすじは先ほど書いた通りなのですが、考察ポイントは「ドクがどのように蒸気機関車型タイムマシンを製造したのか」という点になります。

BTTF3 機関車
画像出典:https://www.youtube.com/watch?v=VfB8o0IPw14

ドクが残存した時代は1885年であり、その時代の科学技術でタイムマシンを製造することは不可能にも思えます。

しかし、ドクは同時代に蒸気機関車型タイムマシンを製造し、マーティーのもとに姿を見せるのです。

この部分について、シリーズ全てに張られている伏線を紐解きながら検証してきたいと思います。

タイムスリップに必要な要素

まず、タイムスリップに必要と明示された要素を整理していきます。

一つは、時速88マイルの速度です。これは今作で明かされ、実際に蒸気機関車を用いてデロリアンをこの速度に到達させることに成功しています。

もう一つは、時空移動装置「フラックス・キャパシター」と、それを作動させるためのエネルギーです。これは一作目で指摘されています。

最後は、時間移動を制御するタイムサーキット装置です。これは今作で明かされています。

このうち、一点目と二点目については同時代のドクでも解決することは難しくありません。

ます、一点目はすでに今作中で解決済みなので言うまでもないでしょう。

問題は二点目ですが、今作の舞台である1885年時点では同時代に2台のデロリアンが存在していました。

一台はドクが乗り込んで飛ばされてきたデロリアンであり、もう一台はマーティーが乗り込んできたデロリアンです。

この二台は完全な状態ではなく、前者はタイムサ―キット装置が故障し、後者は自走機能が故障していましたが、蒸気機関車の助けを借りて未来へと帰還しました。

そのため、ドクに残されたのはタイムサ―キット装置が故障しているデロリアンでした。

しかし、これは裏を返せばドクが「タイムサーキット以外の部分は無事なデロリアン」を所持していたことを意味します。

BTTF3 デロリアン
画像出典:https://www.youtube.com/watch?v=rcOGiCQ18KA

したがって、三点目以外の要素は容易にそろえることができたといえます。

どうやってタイムサーキット装置を開発したのか

さて、前の項でも説明したように、問題の肝はどのようにしてドクがタイムサーキット装置を開発したのかということです。

この装置は1947年になるまで必要なパーツが開発されず、装置を作ることができないという事実が、今作冒頭の手紙で明かされています。

この点を踏まえると、やはりドクが装置を作ることは難しいように思えます。

しかし、今から挙げる二つのポイントを考慮に入れると、理論上ではありますが装置の開発ができた可能性を指摘することができます。

ます、大前提としてドクが天才科学者であることです。

これは言うまでもないかもしれませんが、ドクがタイムスリップに本腰を入れてパーツを開発すれば、時代を前倒してパーツが発明できる可能性はあります。

さらに、キーになるのはドクは2015年製のホバーボートを所有していることです。

映画ではクララを救うための手段として用いたものですが、1885年や1955年から考えればオーバーテクノロジーな代物であるのは確かです。

そのため、ホバーボート内部に必要なパーツ、あるいはパーツを生み出すためのヒントが隠されていることは十分考えられます。

したがって、ドクが天才科学者であり、同時にホバーボートを所持しているために、時代を前倒してタイムサーキット装置を開発したという可能性を指摘することができます。

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